駅からロングハイキング 木曽駒ヶ岳,檜尾岳,空木岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 3,518m
- 下り
- 3,604m
コースタイム
- 山行
- 12:30
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 15:20
- 山行
- 9:35
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:35
有効に使える山行を考え、駅から中央アルプスを縦走するプランを思いついた。
天候 | 初日 晴れ(山頂部は曇り)、二日目 曇り(下界は晴れ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR飯田線 駒ヶ根駅 |
写真
感想
計画では、木曽福島駅から木曽駒、檜尾、空木、南駒、越百、と縦走し上片桐駅。
具体的には仕事を終えて18きっぷで木曽福島駅、夜通し歩いて朝方に木曽駒ヶ岳着、
縦走して駒峰ヒュッテ泊、翌日は南駒、越百を経て上片桐駅へ至る流れ。
直前で発生した台風15号の動きが気になり、計画を変更しようかと考え始める。
台風の動きを考えると北陸の方が影響が少なそうだが、18きっぷで行くのは辛い。
とりあえず松本まで行って、いつもの上高地へ行こうと考え電車に乗る。
池袋の居酒屋が料理半額デーだったことを思い出し、夕食がてら途中下車。
再び電車に乗り、上高地エリアのどの山に行くか考えるが一向に決まらない。
カレーが食べたい気分になってる人に、美味しいラーメンを勧めても無駄なように、
中央アルプスな脳に、素晴らしき北アルプスを提案してもやはり無駄なようだ。
ということで中央アルプスに計画を差し戻す、幸い木曽町の予報はそんな悪くない。
奈良井駅でいったん下車し宿場町を見て歩き、最終電車に乗って木曽福島駅へ。
出発しようと思ったら小雨が降りだしたので、駅前の東屋で待機することにした。
スマホで台風情報を見ていると、関東地方はかなりの被害を被っている模様。
こちらはというと、小雨を別とすればほとんど風もなく生温い空気がよどんでいる。
東屋のベンチに横たわっていたら小一時間ほど眠ってしまい、3時頃に出発。
コンビニで食糧を買って、ついでに弁当を買って食事をとって4時に再び出発。
小雨が降る中傘をさして登山口へ向かう、人はおろか走っている車もほとんどない。
2時間ほどで登山口であるキビオ峠に到着、お腹が空いたので朝食休憩をとる。
登山届を提出し登山道に入る、最初は歩きやすかったが登るにつれ道が険しくなる。
稜線に水場がないと聞いていたので3リットル水を持ったが、水場はいずれも健在で
1リットルボトルの継ぎ足しで間に合い、残り2リットルの水は重しに終わった。
台風一過の青天と思われたが、標高を上げると雲に包まれ白い世界に変わっていく。
計画より時間を押して木曽駒ヶ岳山頂に到着、肌寒いため温かい食べ物が嬉しい。
この辺りは数年前の冬に一度来たことがあるが、ずいぶんと印象が違うものだ。
中岳を通り宝剣岳へ向かう、前回宝剣岳は登ってないし今後も冬は登らないと思う。
無雪期に登る分には、鎖も整備されていてさほど危険といえるようなところはない。
宝剣岳から先にもマーキングがされているので、気をつけて歩く分には問題ない。
とはいえ、足を踏み外す=人生終わり、みたいな場所ばかりなので慎重に歩く。
途中霧が晴れて高度感あふれる眺望が広がり、景観の美しさと同時に怖さを感じた。
出発を後らせたので日暮れまで空木岳到着は不可能、檜尾避難小屋を目指す。
このあたりから足全体に疲れを感じ、登りでも下りでも歩いているのが辛くなる。
考えてみたら標高差2000mを越えているので、疲労がたまっているのは当たり前。
ペースが上がらないまま何とか暗くなる前に檜尾岳に到着、避難小屋に投宿した。
水場は徒歩5分程度と近いが、疲労困憊していたため帰りの登り斜面が辛かった。
たとえ深夜に出発できたとしても、空木岳まで行くのは体力的に無理だったと思う。
避難小屋の中はとても綺麗で、この日の宿泊者は自分ひとりだけの貸切状態。
寝袋や銀マットも用意され、持ってこなくてもよかったか、と甘い考えが巡る。
疲れていたせいもあり、持参したウィスキー小瓶の半分も飲まずに就寝した。
計画を修正し、二日目は空木岳まで縦走し池山方面へ下山することにする。
それでも長丁場なので、日の出前に出るつもりだったが目覚めたら既に明るい。
眠い目をこすりながら準備をすませ、避難小屋運営協力金を納めて出発する。
小屋の外に出ると霧越しに、昇ったばかりの朝陽が真っ赤に燃えて見えた。
檜尾岳まで登ったところで暑くなったので、衣類の調整をして朝食をとった。
空木岳の天気予報を検索してみると、午前中は曇りだが午後からは雷雨の予報。
早めに稜線歩きを終えておきたいので、そこそこ急ぎ目のペースで歩いていく。
昨日の教訓もあり、携行する水は最大1.5リットルにして荷物の重量を抑えた。
自分のイメージでは中央アルプスの稜線は、歩きやすい遊歩道だったのだが、
実際にはかなりタフな登山道、難易度の違いはあれ奥穂〜西穂などと遜色ない。
ハイマツの朝露が足を濡らし、横着せずレインパンツを穿いておくべきと思った。
それでも半ズボンのまま歩いていたら、急激に天候が回復し青空がのぞき始めた。
今まで見えなかった稜線が一望にできて、これぞ中央アルプスという景観になる。
歩いてきた稜線にこれから歩く稜線、前方には一際大きな空木岳が鎮座している。
東川岳の山頂から一気に下る、下った鞍部には木曽殿山荘という小屋があった。
そこからまた360mの標高差を、空木岳の山頂へ向かって一気に登り返す。
登っている最中に再びガスに包まれ始め、山頂に着くころには白い闇に覆われた。
山頂には一人休んでいる方がいたので、挨拶と情報交換がてら会話を交わす。
池山尾根で下山を開始、駒峰ヒュッテの前のテラスに寄って軽く休んでいく。
駒石に登って空木岳を見上げる、雲が山頂を覆い天気が悪くなってきたのがわかる。
樹林帯に入り始めたころに、上空では雷の音が響き始めやがて小雨が降りだした。
早めに下りておいて正解だったと思いながらも、まだ雷が怖いので先を急ぐ。
そのうちに雨はやみ陽が射し始め、どうやら雨雲の界域から抜け出したようだ。
池山避難小屋も立派できれいな小屋で、小屋の目の前には水場まである。
林道ゲートに到着、林道とは別につけられた登山道を通り下山を続ける。
スキー場入り口の駐車場から舗装路に入り、別荘地を通って駒ヶ池の前に出た。
ここから駒ヶ根駅まではバスがあるが、今後のこともあるので駅まで歩くことに。
温泉にも入っていきたいが、電車を一本後らせると18きっぷで帰れないので却下。
途中にレコでよく見るソースカツ丼で有名なお店があったので、弁当を購入した。
電車が出る15分ほど前に駒ヶ根駅に到着し、トイレで顔を洗って着替えをした。
岡谷行の電車は学校帰りの高校生で満員、とても弁当を食べれる雰囲気ではない。
岡谷で乗り換えた甲府行きの電車も、立ち客までいる混み様なので食事は自粛した。
小淵沢で乗り換えた大月行きの電車はガラガラで、ようやくソースカツ弁当を堪能。
甘辛いが後口があっさりとしたソースで、冷めても美味しく頂くことができた。
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