大展望の笠ヶ岳日帰り
- GPS
- --:--
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,300m
- 下り
- 2,300m
コースタイム
- 山行
- 11:00
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 12:45
天候 | 快晴のちくもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは新穂高登山指導センターにあり。 笠新道には、登山口に水場がありますが、以降笠ヶ岳山荘までの間に水場やトイレはありません。距離も長いので十分な水をお持ち下さい。携帯トイレもあると安心です。 |
その他周辺情報 | 新穂高の湯など。蒲田川にかかる旧中尾橋近くの無人露天風呂。混浴ですが、水着okで、脱衣所は男女別です。槍ヶ岳や笠ヶ岳を一望できます。 |
写真
感想
妻に1日だけ自由時間を貰えたので、今回は天気の良さそうな笠ヶ岳へ。新穂高登山指導センターから、日帰りで笠新道のピストンです。
このルートは、新穂高登山指導センターから林道を1時間ほど歩いた先にある笠新道登山口に水場がありますが、以降、笠ヶ岳山荘までの間に水場やトイレはありません。その癖かなりの距離があり、登山口から笠ヶ岳山荘までの標準コースタイムは7時間です。水は多目に持参し、携帯トイレもあると安心です。この日は携帯トイレのストックを切らしていたので、事前に用を済ませて携帯トイレを持たずに出発しましたが、これが悲劇をもたらしました…
出発時は体調は万全で、水をがぶ飲みしたり、変なものを食べたりはしていませんが、登山口からしばらく進んだところで急に下痢に襲われてしまいました。タイミングも悪く、登りなら笠ヶ岳山荘まで2時間、下痢に襲われてしまいました。下山なら新穂高登山指導センターまで4時間という地点でした。携帯トイレもなく、とりあえず痛みのピークが過ぎるまで、登山道脇の岩に座って休むことに。しばらく休んでいたところ、いつの間にかザックに寄りかかりながら眠りについていました。それだけなら何も問題なかったのですが、運悪く水の入ったペットボトルが、体重がかかったことにより破損し、3リットルの水を失ってしまいました。残った水は、ザックのポケットに入れてあったペットボトルに残った100cc ほどしかなく、更に、今回持ってきた行動食はお湯を必要とするものばかりのため、食べ物も食べられないという状況に。下山するか迷いましたが、お腹の調子が心配だったため、所要時間の短い登りを選択しました。
水を節約しながら、腹痛の様子もうかがいながら、少し進んで休んでを繰り返し、ゆっくりゆっくり登りました。腹痛は少し治まったものの、水分不足で足の運びが重く、凄く情けないし凄く恥ずかしかったですが、周りのハイカーに状況を正直に話して、少し水分や行動色を分けて頂き、景色を見ながら山荘を目指しました。かなりつらい登りでしたが、景色が本当に素晴らしく、だいぶ支えになりました。特に、杓子平に出てからは絶景で、抜戸岳ー笠ヶ岳の稜線はいつまでも歩いていたいほどでした。かなり時間はかかりましたが、ようやく笠ヶ岳山荘のテン場に到着したときは、広大な砂漠の真ん中でオアシスを見つけたような気分でした。
笠ヶ岳山荘では、まず水分を補給。スタッフに訪ねたところ、タイミング良くご飯が炊けるとのことで、迷わず牛丼をオーダーし、眼下に雲海の広がるテラスでいただきました。身体にパワーがみなぎるのを感じ、めっっっっちゃくちゃ美味しかったです。水分とエネルギーを補給し、予定通り日帰りで下山するか、山荘に泊まらせていただくか考えながら、無事に登頂。腹痛はこの後もすっかり落ち着いたので、予定通り下山することに。
下山時は、いつの間にか雲が増えて大雲海になっており、雲を突き抜ける槍穂の絶景を楽しみながら歩きました。山荘を出てから3時間で登山口に下山し、駐車場にも明るい内に着くことができました。牛丼パワー恐るべし!大きな失敗のあった山行でしたが、無事に登頂でき、何より素晴らしい景色を楽しめた1日でした。
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