中房-燕山荘-大天荘-常念小屋-三股。三股-常念岳-蝶ヶ岳-三股


- GPS
- 168:00
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 4,303m
- 下り
- 4,539m
コースタイム
7/15 常念小屋6:57-7:50三股への分岐三股-9:01石室-11:24駐車場11:36-13:07温泉
7/16 三股駐車場0:54-4:09石室-4:59常念小屋分岐-5:06常念岳5:09-7:29蝶槍-7:58蝶ヶ岳山荘8:26-10:07三股登山口-10:15駐車場
中央高速-須走IC-246-西湘バイパス-新湘南-自宅17時頃着
天候 | 7/14 霧雨+ガス+強風 7/15 朝 小雨+強風+ガス 7/16 曇り+晴れ 直近のヤマテン予報 2012年07月13日 16時00分00秒 14日:梅雨前線が日本海に停滞し、南から暖かく湿った空気が入る。このため、晴れ間が出る時間があるものの、稜線や飛騨側山腹を中心にガスに覆われる時間が多く、槍・穂高連峰や笠・三俣・双六、乗鞍では一時的な降雨も。常念山脈ではガスが切れる時間が多い。風は稜線でやや強まる見込み。 警戒事項:視界不良による道迷い 15日:梅雨前線はさらに北上し、太平洋高気圧の勢力が強まるため、朝のうちは稜線で強風とガスの悪天候だが、日中は徐々に風が弱まり、雲も取れていく。ただ、午後は再び下り坂で夕方には雷雨の恐れも。 ◇2012/7/14 0:00 天気:霧一時雨 気温:8.2℃ 風向:西南西 風速:9m/s ◇2012/7/14 6:00 天気:霧のちくもり一時晴れ 気温:9.1℃ 風向:西南西 風速:14m/s ◇2012/7/14 12:00 天気:霧一時雨一時晴れ 気温:10.7℃ 風向:西南西 風速:12m/s ◇2012/7/14 18:00 天気:霧一時雨 気温:10.1℃ 風向:南南西 風速:11m/s ◇2012/7/15 0:00 天気:霧一時雨一時晴れ 気温:9.8℃ 風向:西南西 風速:16m/s ◇2012/7/15 6:00 天気:霧のちくもりときどき晴れ 気温:10.4℃ 風向:西南西 風速:15m/s ◇2012/7/15 12:00 天気:くもり一時晴れのち雨か雷雨 気温:13.1℃ 風向:西南西 風速:15m/s ◇2012/7/15 18:00 天気:雨のち霧 気温:10.7℃ 風向:西南西 風速:13m/s 予報発表日時:2012年07月14日 16時00分00秒 15日:梅雨前線は日本海に停滞するが、徐々に北上傾向。太平洋高気圧の縁をまわる湿った空気の影響で朝のうちは風雨となり、荒れ模様の天気に。午後は徐々に風が弱まり、槍・穂高稜線や信州側山腹、常念山脈でガスが切れる時間がある。 警戒事項:風雨による転滑落、視界不良による道迷い 16日:太平洋高気圧に覆われて槍・穂高や常念山脈など夏空が広がるが、乗鞍岳中腹や、焼岳、霞沢岳、笠ヶ岳山腹では朝晩を中心に低い雲がかかりやすい。風は稜線で日中やや強まる見込み。 ■山頂の天気 ◇2012/7/15 0:00 天気:雨ときどき霧 気温:8.2℃ 風向:西南西 風速:19m/s ◇2012/7/15 6:00 天気:雨のち霧一時くもり 気温:7.4℃ 風向:西南西 風速:16m/s ◇2012/7/15 12:00 天気:霧ときどきくもり一時晴れ 気温:9.5℃ 風向:西南西 風速:15m/s ◇2012/7/15 18:00 天気:霧ときどき雨 気温:8.9℃ 風向:西南西 風速:12m/s ◇2012/7/16 0:00 天気:霧一時雨のち晴れ 気温:10.3℃ 風向:西南西 風速:12m/s ◇2012/7/16 6:00 天気:晴れ 気温:11.1℃ 風向:西南西 風速:13m/s ◇2012/7/16 12:00 天気:晴れ 気温:16.1℃ 風向:西南西 風速:12m/s ◇2012/7/16 18:00 天気:晴れ 気温:12.9℃ 風向:西南西 風速:10m/s |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中房温泉 第一駐車場 ほぼ満車、第二駐車場8割から9割埋まっている |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
7/14
60分程の仮眠で中房温泉を出発。
ところがどうも頭がボーっとして視線が定まらない。
ペースは上がらないし暑いしどうもおかしい。
先にMに行ってもらいゆっくり進んでいくと、だんだん眠くなってきた。
寝不足だ!この三日間ぐらい睡眠3〜4時間ぐらいで準備してたのでちょっと足りなかったのと、昨日の運転の疲れが60分程度の仮眠では取れなかったよう。
だけどもう進むしかない。日が出て太陽に当たれば眠気も吹き飛ぶだとろうから、それまでは頑張ろうとゆっくりゆっくり歩を進める。
合戦小屋に着くとちょうど店開けで、店員が準備していましたが、お構いなしいに自分たちで持ってきたスイカでMと写真の取り合い水分補給。これで少しは気分も変わり眠気も飛ぶかと期待して出発するもまた眠気が襲ってくる。
ここまで眠いと木の根っこや足元の石が、電話機や人形やコップやらいらいろな訳の分からない物に見えてきて幻覚状態。なんでこんな所に人形がと思ったら、ああここは登山道か、の繰り返し。
半分夢を見ながらやっとやっと燕山荘に到着。しかしそこは一面真っ白いガスの世界。太陽もへったくりもなくとにかく燕山荘で一休憩。カップラーメンを買って食べると30分ほど仮眠。やっとこれで目が覚めた。
さぁ出発しよう。それにしても外は雨+強風+ガス。
これから稜線上だから防寒を完璧にしようとザックの中身を探ると・・・、カッパズボンが無い!上着はあるがズボンが無い!なんじゃそりゃー。しょうがないので上着だけ着て出発。
早々にズボンはびしょ濡れで寒くなってきたので、ペースを上げて体温を上げる。しばらく進むと寒さもなくなったが、エネルギーを補充し続けて体を燃やして暖を取らないと危険。もしそれが出来なくなったら低体温症になってしまう・・・と相当緊張した。
とにかくすぐに食べれる物を食べ続け動き続け足を前に出していく。
出発してすぐの小さなピークで左(東)へ進路を変えるポイントで少し迷う。そういえば何人かこの辺りで少し間違えたという記録を思い出す。
90分ほどで大天荘に到着。あったかいものが食べたいと休憩室を訪れると
ストーブが炊いてあって、あたたかい。しかもそこはバーナーも使用可。
ここでもちラーメンなどまた食べれるだけ食べてほっと一息、エネルギー補充。
服も乾いて少し落ち着いたのでMと今後のコースを相談。
私「この先も天気悪そうだね。ここにテント貼る?」
M「大丈夫でしょ、常念まで行こ」
決定。
若いMはこの程度はへっちゃらの様。
すぐに準備して出発。雨は少し止んできて少しはマシになってきたけど相変わらずの強風&ガス。しばらく進むと雪渓があり登山道をロスト。周りがガスで何も見えず、前のパーティもウロウロしている。我々もウロウロしてみたがやっぱり見つからない。まるで反対方向にはっきりした踏み跡があるがみんな、え?そっち?と信じられない。結局前のパーティーが管理事務所かどこかへ電話して確認するとやっぱりそっちらしい。疑いながらはっきりした登山道を前の人たちについて暫く歩いていくとガスがさーっと晴れて常念山脈と遠くまで続くはっきりした登山道が見える。思わず感嘆の声を上げてしまう。ガスによる道迷いってこれかと。後から考えると雪渓のあった辺りが東天井岳で東へ大きく進路変更で正しかった。出発してまだ30分後だったので東天井岳までのCT90分と大きくくい違ているのでまさかそのポイントだとは思わなかった。
その後はサクサク進んで常念小屋に到着。テント場は2か所。小屋の近くのハイマツに囲まれたいかにも風の来なさそうな、少し小石の多い斜面のテント場(A)と、そこの少し隣の、いかにも風の吹きさらしの場所で下が地面で結構平らな所(B)。12時過ぎに到着した時点でAはすでに半分ぐらい埋まっていてBも斜面の低い、風は遮るけど水の溜まりそうなところは少し埋まっている状態。
散々悩んで、燕山荘で見た天気予報で夜中に豪雨が来るらしいというのが頭にあったので、雨対策重視でちょっと風の強い平らな所に決定。
これが大失敗。まず風が強すぎて一人でテントを張れない。二人で一つづつテントを張り石を山積みにして飛ばないように設営。二つ張るのに2時間近くかかる。やっと張っても物凄くテントがバタバタと風に煽られていつでも飛び立ちそう。(Mはこの時シャングリラはきっと空を飛ぶだろうと考えていたらしい)すっかり疲れてしまい少し昼寝。
やっと夕方に目が覚めてご飯にしようと思っても風が強すぎてテント付近で食事どころではない。小屋近くのベンチでちびちびと食べながらMに素泊まりにしようかなと言うと、今日は大混雑で一畳に二人だって!⇒テントに決定!
まぁテントも張ってしまったし、なんとか飛ばなそうなので、我慢して寝ることにする。
新しいネオエアー サーモXを初の実戦投入。寒くはないがそもそも気温がそんなに低くないのでまだ実力を発揮できないよう。クッション性も良し。ただ穴をあけたくないのでごみ袋をかぶせて使ったら、寝てる時に滑ってずり落ちてしまうことがあった。またマット自体が滑って移動してしまうこともあった。
7/15
バタバタとテントを煽る音は、耳栓をしてダウンとカッパのフードを頭からかぶるとそんなに気にならない。思ったより寝られた。豪雨は結局来ないで夜中に普通の雨(弱くはない)が降っただけだった。しかし靴をビニールでくるんでいなかったので朝起きると片方がビショビショ。完全にテンションダウン(基本は大事)
出発の準備を始めようとすると雨が降り始め、撤収が終わるころには早くもずぶ濡れ。Mと相談して、今日はここから三股に下山決定、カッパズボンもないし。
常念岳へ40分ほど登り続けて分岐へ到着。相変わらずのガスと強風と霧雨。
前常念岳へ向かって歩いていくと岩場が結構大変。ペンキマークを外すと変なとこに迷い込んで滑落しそうな嫌な感じ。強風の中、注意しながら1時間以上進むので
結構疲れる。この時点で翌日ここを登り返す事を決めていたので、途中振り返りナイトハイクのイメージをしながら下って行く。やっと石室が出てきたのでそこでラーメンタイム。中はあまり広くない。3〜4人がいいとこ。屋根も隙間から空がちらちら見えるような本当に仮の雨宿り場といった感じ。ちょうど入れ替わりに出て行く3〜4人の人たちがいたので、二人でゆっくりと使うことが出来た。ラーメン食べてエネルギー補充、気を取り直して出発。その後も岩場がしばらく続いて、梯子を降りるとやっと樹林帯。風が収まるだけでだいぶ助かる。しかし靴の中は相変わらずびしょ濡れで歩くたびに、靴下がグュシュグシュと音を立てながら延々と下る。登山口直前で沢沿いに出たので顔を洗ったが滅茶苦茶気持ちイイ。麓は雨も降っていなかったのでゆっくりと駐車場へ向かう。
駐車場にデポしておいた原付にMが乗って中房まで。私は林道歩きでほりでーゆ温泉まで。
最近millionさんやwestmaleさんの記録を見過ぎたのか、林道歩きに全く抵抗が無くなり、10kmを90分ほどかけて歩く。途中「延命水」という水場で潤いタイム。
お風呂はザック置き場の専用の部屋がありかなり快適。Mは90分で中房についてそこから準備して1時間ほどで温泉に到着。その頃にはすっかりサッパリして昼寝からお目覚め。Mは電車で帰宅のため松本駅まで送る。その途中でコインランドリーとCOOPのある大きなショッピングセンターがあったので、そこでビショビショの衣類を洗濯機(乾燥機付き1800円)して、靴を靴乾燥機に入れ、テント、カッパ、シェラフを駐車場に広げて乾かす。その間にCOOPで弁当を購入し無料休憩所でたらふく食事。食べ終わるころには全部乾いて綺麗さっぱり。松本のICIによってハイドレーション、ゴムキャップ、スパッツの底のゴムを購入して松本駅でMを降ろす。三股へ戻り翌日のザックの準備をして就寝
7/16
出発時、雨もなく適度な気温で快調に進む。合戦尾根の不調が嘘のよう。樹林帯を抜けたところで日の出。少し雲があったので綺麗な朝陽とはならなかったが、それでも三日目にしてやっと一番綺麗な景色。
岩場を慎重に越えるがハイマツの朝露がズボンを濡らす。ポンチョでごまかしながらカバーしてなんとかクリア。
常念岳はガスは無かったが、槍穂方面は山頂がガス。東の街並は良く見えた。写真もそこそこに蝶ヶ岳へ進む。風は相変わらず強風で時々立ち止まりながら岩場を下っていく。コルまでいくとまた樹林帯に入り風も落ち着く。黄色い花がたくさん咲いていた。
蝶槍を越えて蝶ヶ岳山荘へ。到着すると4〜5人が真剣な表情で朝ドラのなんとか先生を見ていた。私もカップラーメンを食べながら見る。さっぱりわからない。食べ終わるとそそくさと出発。
このとき蝶ヶ岳山頂まで数分で行けることに気がつかずスルーしてしまい、結局この三日間でピークは常念岳だけというトホホな落ち。下りは快調に飛ばす。ゆるい下りは小走りで気持ち良い。無事駐車場へ到着。
北アの稜線はどこも風はこんななのだろうか?
テント場では強風で火使うレベルじゃなくすっかりゲンナリ。
景色も槍穂は全く見えず、結構へこみながらの敗退下山&リベンジセットでした。
注)
天気予報からの天候のイメージ
テントのロープを細くする。
ポンチョの腰巻改良
建物内ではGPS止めて写真で時間確認
羊羹のベトベト対応
写真の画素数確認
こんばんは。
寝不足、悪天、強風、カッパのズボン忘れ...。
さまざまな試練を乗り越えての山行、忘れられない思い出になったのでは
とにかく無事の下山、本当によかったです。
でもあまり無理しないで下さいね。
ricalonさん、おはようございます。
北アルプスデビューだったのですが散々でした
単独だったらどこで降りるか迷ったと思います。
M(ボッカ駅伝のMです)のカッパズボンなしじゃこの先無理だね
ドキドキの冒険でしたね。
しかも、登り返したのですね!
人のことは言えないのですが、やはりテント、シェルターの設営場所は、風優先ですね。
それと、一本シュリンゲで強力なアンカーを取っておくと安心できます。
しかし、初日で燕経由でお昼には常念まで、、、、ちょっと過激ですね。
kohi-さんも、三連休に壮大な計画を立てていたのですね。
シャングリラとは、またマニアックな。
強風の中の設営は大変そう。
いや、飛ばなくてよかったです。
林道歩き、抵抗が無くなりましたか。
それはきっと、millionさんの影響です!
テントはやはり風優先ですか。
今回のような究極の二択というのは、今まで経験がなく相当迷いました。次回の参考になります
12:00常念・・・ちょっと早すぎるなともう一度確認したら12:30過ぎでした。雨風にやられて記憶もあいまいになっていました
しかし北アのCTは相当甘めに設定されていると思いました。おおよその時間経過による分岐の個所が判りにくく、途中から時間が当てにならなくなりました。その点丹沢の方がシビア(ちょうどいい)だと思います。
次回は日帰り装備で3日分を一気にやりたいと思っています
シャングリラ、もし空を飛んでもシェルターの構造上、体は地面に残っているだろうと腹を決めた部分はありました
>林道歩き、抵抗が無くなりましたか。
それはきっと、millionさんの影響です!
millionさんに聞いたら、それはきっとwestmalleさんの影響ですと答えるかもしれませんね
テントのストームコード(ガイライン)ですが、ダイニーマのがあります。
OMM(アウトドア、マテリアル、マート)、ローカスギア。
http://magicwand.jp/
で販売してます。
林道歩き。やっぱり冬靴ではご勘弁ですー。
ダイニーマ高くて普通のロープにしておきました。
やっぱり物が良いのかな?調べてみます。
林道歩きは硬い靴だとやはりきついですよね。
ローカットだと全然苦にならないですね。
お勧めです
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