花動物絶景てんこもり大雪山(旭岳〜トムラウシ山縦走)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 47.9km
- 登り
- 2,720m
- 下り
- 3,096m
コースタイム
6:50出発 〜9:15旭岳山頂9:40〜14:10白雲岳〜15:00白雲岳避難小屋(テント)
【7/28】3:15起床〜5:30出発〜6:10高根ヶ原分岐〜7:50忠別沼〜
8:40忠別岳〜10:30五色岳〜(化雲岳はパス)〜12:50ヒサゴ沼避難小屋
【7/29】3:30起床〜5:25出発〜6:10ヒサゴ沼分岐〜8:05北沼〜
8:40トムラウシ山頂〜11:00前トム平〜11:55コマドリ沢分岐〜
13:30カムイ天上〜15:45トムラウシ温泉(東大雪荘)
天候 | 7月27日:晴れ 7月28日:曇り(風強い) 7月29日:曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
旭川空港より、16:29発のバス(いで湯号)に乗り旭岳登山口へ(¥920) |
コース状況/ 危険箇所等 |
白雲岳避難小屋から先は平坦な道や岩場でルート不明瞭な個所が多く、濃霧時は注意深く行動する必要がある。 熊鈴は必携。足跡は登山道にもちらほら。 ヒサゴ沼の雪渓はアイゼン不要でしたが、歩きなれていない方は簡易アイゼンがあると安心だと思います。 |
写真
感想
帰宅したばかりだけど、記憶が薄れないうちに感想を…。
今回の山行は、なんかいつもとちょっと違う感じ。
なんだろうな、、
久々の遠征? 初めての北海道? 景色の雄大さ?
うーん、、そんなんではなくて。。
多分、周りの人との距離感かな。
2泊3日をかけて縦走した訳だが、1泊目のテント場から下山後の宿まで、
ほとんどの人がずっと同じルートを歩くことになる。
そこに生まれる不思議な連帯感。
天候が不安定だったのも理由の一つかもしれない。
声を掛け合ったり、アドバイスをもらったり、
時には一緒に同じ景色を眺めて感動したり…。
ただの思い過ごしで、自分だけの感覚なのかもしれない。
大雪の山々はもちろんのこと素晴らしかった。
それと同じくらい、
同じ日に、同じ道を歩いた方々と共有した少しずつの時間が、
今回の山行をより素晴らしいものにしてくれたように思う。
以下、長い感想です・・・
*******************
7/26
関西空港を飛び立ち、旭川空港へ。総合案内にてガス缶を2個購入。
jijiさんのおすすめにより、浄水器はすでにOmaeさんがゲットしていたので、結局のところ2泊3日で1缶使い切らなかった。
バスで旭岳登山口へ。麓の宿にて一泊。
7/27
宿の朝食をおにぎりに変更してもらい、6時前に出発。
ロープウェイ始発には間に合わなかったが、15分おきなので気にしない。
いつも通り、のんびり準備。
この日は朝から旭岳がドドーンと見えていて、俄然やる気もわいてくる。
歩き始めて1分で早くも景色のでっかさに目を奪われる。
平日というのに登山客の多さに驚く。土日はいったいどれくらいの人が登るのだろうか。
このあたりから、ザックの大きさを見て「あ、あの人もテントかな」と気になりだす。きっとお互いにそうなのだと思う。
快晴の旭岳を過ぎると、想像を超えるスケールの大きさでお花畑が広がる。
次々と現れるお花畑にいちいち感動していると、なかなか前へ進めない。
手を変え品を変え、大雪の景色は私たちを一時として飽きさせない。
それでもなんとか予定時間内だったので、パスするかもと思っていた白雲岳も無事に登頂。
山頂の向こうに広がっていたのは、登ってよかったと思える絶景だった。
白雲岳避難小屋に到着。テント場にはすでに3〜4張のテントが。
広場になっていて、地面も土なのでとても快適。快適。
設営も終わるころ、一人のお兄さんがテント場に到着。
「どなたかストック落としてませんか〜?」
って、あれ、Omaeさんのでは??
なんとザックの横に差していたものが、いつの間にか落ちてしまった模様。
感謝感謝です。Omaeは反省しなさい!
その日は昼過ぎからしだいに風が強くなっており、夜もそのまま。
風がテントを叩く音で、この夜はあまり眠れなかった。
7/28
昨晩からの強風は、朝になっても止まず。
小屋番の方は「だめだ〜、(ラジオは?)オリンピックばっかりで天気わかんねぇ」。
小屋番さんは「行くな」とは言わない。それぞれに事情もあるだろうからと。
「行きなよ」とも言わない。知っている情報は親切に教えてくれる。
あとは個人の判断だ。
5時ごろ出発予定だったが、しばし様子見。
低気圧が接近しているのは昨日の天気図から分かっていたが、程度がわからなかった。
別グループの方が電話で天気を聞いている。
それによれば風速10M以上、落雷注意とのこと。
Omaeさんに伝えて相談。
とりあえず高根ヶ原分岐まで行ってみて、体感的に無理そうなら小屋まで戻ろうという事に。問題は風だ。
そして雷も心配。行くとなればできるだけ早く行動してヒサゴに着きたい。
ここで昨日ストックを拾ってくれたお兄さんも、一緒に行くことに。
私たちは引き返すかもしれない、と念を押す。
このお兄さんも同じ大阪の方。これから下山後まで仲良くしてもらった。
歩き出すと、歩けないほどでもなく、時折パっとガスが晴れて景色も楽しめる。
小屋のあたりが一番風が強かったようだ。
それでも、もしも雨がふれば状況は全く違っただろうと思う。
目的地点まで来て、大阪のお兄さんに、このまま進むことを伝える。
ヒサゴ沼を目指す。
途中で別の単独男性や、同じく単独の「九州のおばちゃん」ともつかず離れずのペースで歩く。
途中の五色岳で休憩中、この九州のおばちゃんが「熊は出ないわよね〜」と話していたその直後、Omaeさんが遠く離れた雪渓でヒグマを発見!
これはおばちゃんに伝えようと、わざわざ少し戻っておばちゃんに教える。
結果、とっても怖がらせてしまった・・・・。ごめんなさい。
(でも熊鈴は持ってきてね)
ここからヒサゴ沼避難小屋まで、おばちゃんと一緒に歩いた。
7/29
朝起きるとガスが濃い。
jijiさんのアドバイスで、ゴーロ帯は濃霧時に迷いやすそうなので少し不安に。
昨日、つかず離れずだった単独男性もいろいろアドバイスをくれた。
やはり迷いそうだから注意とのこと。
まずは不安だった雪渓の登り。ところどころ凍った個所があり、油断すると滑って沼へ落ちてしまいそう。
慎重に慎重に。
雪渓を超えると、大きな岩がごろごろしたところに出る。
あちこちでナキウサギの声が聞こえる。というか、ナキウサギの声がどれなのか、姿を見るまではいまいちわかっていなかった。
雪渓のところから昨日の九州のおばちゃんとまた同じペース。
わかりにくい道を、黄色いペンキと、ピンクのテープを探しながら慎重に歩く。
後ろからおばちゃんが来ているのを時折確認。
とはいえ、おばちゃんは我々よりもペースが早く、途中で追い抜いてもらった。
北沼への急登直前、ガスの向こうに別の単独男性と一緒に歩くおばちゃんがかすかに見えた。
(後で聞いたところ、このあと北沼で休憩後に道を見失い、かなり逆行してしまったらしい。でも我々とはすれ違わなかった。下山後の宿で再会して安心したが、濃霧時は本当に危ないと思った)
大きな岩がゴロゴロとしたトムラウシの山頂直下。
Omaeさんに先行してもらい、ルートを探しながら登る。
せっかくの山頂はガスでちょっと残念。
それでも反対側からどんどん人が上がって来て、なかなかのにぎわい。
さすがは百名山。
しばらく休憩し、下山を開始する。
あまりゆっくりはしていられない。今日はここからが大変。
なにせ苦手な下りがここから7時間!延々と続くのだ。
長時間歩行をするとなぜか足の裏の筋がズキズキ痛くなる。
ものは試しに飲んでみたロキソニンのおかげなのか、いつもよりは痛みが少ない気がした。
下山を開始すると、徐々にガスが晴れてくる。
これまた美しい景色がどんどん現れ、本当に最後の最後まで楽しませてくれる山だ。
樹林帯に入ってからは単調なくだりをひたすら我慢で歩く。
途中、疲れてペースダウンしながらも、いつものごとくOmaeさんに励まされ、
なんとか無事に完歩することができた。ありがとうだよ〜。
下山後の宿にて、同じルートを歩いた方々と再会。
みな素敵な笑顔で「おつかれさま〜」と声を掛け合う。
夕食時はお酒を片手に盛り上がり、最後の最後まで本当に楽しい山行だった。
出会った方、すれ違った方、ヤマレコで参考にさせて頂いた方、
みんなみんなありがとう〜!!
四年ほど前から毎年北海道の山へ行くつもりで行けなかったが、
今年やっとこさ行く事ができました。
北海道はいろいろでかかった!
7/27
この日は晴れ時々曇りで風景はばっちり、
トムラウシから十勝まで見通す事が出来た。
陽射しは強く、この日の日焼けで後に苦しむ事に。
7/28
朝から曇りで風が強い、
不安ながらも様子見ながら出発!
ガスを抜けると絶景、花畑が広がる道が延々と続く。
花の量はホンマに半端無かった。
北海道の雄大さに感動、ヒグマも見かけてビビる。
この日のために買ったデジ一眼で写真撮りまくりです。
ヒサゴ沼で一泊、ナキウサギっぽい鳴き声が聴こえるが姿は見えない。
小雨が降ったりやんだり、今回の山行では星空を見られなかったのが残念。
明日の好天を期待して就寝。
7/29
イマイチな天気だが出発。
トムラウシには難なく到着、曇り空なのが残念!
問題はこれから先の長い降り。
反省点は水を充分に持っていかなかった事。
日が指すと北海道の山とはいえ暑い、喉乾きます。
途中の岩場はナキウサギだらけだった、ちょこちょこぴーぴー可愛らしい
今回の山行は小動物を沢山間近に見ることができた。
ナキウサギ、エゾウサギ?、シマリス、エゾリス、おこじょ?、ヒグマ
どいつも可愛らしかったです。
キツネは見かけなかった。
なんやかんやで予定より早い時間に東大雪荘に到着。
よく頑張りました!
下山後は道程で一緒だった方々と東大雪荘で談笑などして打ち解ける。
中には日本一周山登り中の大阪人もいて、帰ったらまた山登りしましょうとお約束。
北海道のお山良かったです、費用と時間が問題だけどまた行きます!
ピンク 似合ってる〜〜(^o^)/
ヒグマは〜?
旭山動物園は〜?
ラベンダーは〜? 終わってるな
いきたい〜 寿司食いたい〜
エゾツツジ? リシリリンドウ?
行きた〜い でも財政難(>_<)
jijiさんのところからやってきました。
padmaさんが歩かれた3日ほど前に、
ほぼ同じようなルートを歩いていたので、
すっごく興味深く読ませていただきました。
ありがとうございます
下山からもうじき1週間経つというのに、
なんだかまだボンヤリしている毎日。
それだけ、北海道の山は偉大だってことでしょうか。
それにしても、ヒグマを見られたのですね
私の連れは、一生懸命探していたのに、
足跡すら見つけられなかったので、きっと羨ましがると思います(苦笑)
これからも、どうぞよろしくお願い致します。
padmaさん、Omaeさん、こんにちは。
素晴らしい花の楽園ですね。
やっぱり北海道‼広々とした大地・自然、まんまのレコですね。
ミニ雪ダルマにニヤリ、102/143の花の写真にハッとして、すばらしいの一言です。
大雪方面、行きたいです。でも今はお気に入り登録だけでも拝借しておきます。
いつか行くその日のために…
うらやまし〜ぃ。。。
は、haruさん朝から酔ってないですよね、まさかね
まさか服の話が一言目とは・・・
でもピンクもなかなかいけるでしょ〜
ヒグマは遠くても実際見ると怖いです。
散財しましたがなっ
でもこの夏はこれくらいしか遠出ができそうにないので、
ヨシとします
jijiさんのところに書き込まれていたのを拝見して、
すでに北海道レコも覗かせてもらってました
>>なんだかまだボンヤリしている毎日。
わかります〜。
仕事中もハっと気が付くと頭の中で大雪山を歩いてたり・・・
ヒグマ、悠々と雪渓を歩きまわっていました。
(一時間後に通った方も同じ場所で見られたそう)
その姿に、カムイとはあるいはヒグマのことかと思ったり。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします
私にとってもOmaeさんにとっても、憧れの北海道でした。
お花畑の素晴らしさは噂には聞いていましたが、
聞くのと見るのとでは当然ですが、感動は全然違いました
pore-poreさんは南アへ行かれていたのですね。
感想に書かれていた「人との出会い」のところ、
とても共感しました。
padmaさん、Omaeさんこんにちは。
北海道へ行ってらしたのですね!
花あり、動物あり、素敵な出会いあり、壮大な景色ありのとても素敵な記録をじっくり拝見させていただきました
壮大な景色っていうより、この記録そのものが壮大ですね。
北海道は何度訪れてもいい場所ですよね。またいつか北海道の山で、素敵な時間を積み重ねていってください
大雪山ですか。今回は張り込みましたね。
写真を見ても、花の種類も桁違いなようで、やはり本州の山とは広さというか雰囲気というか、何か違うものを感じます。
ところで人間っておもしろいですよね。
私も人のペースにはまらずに静かに山を楽しめるという事で、単独行が多いんですが、たまたま山小屋や登山道で出合った人と、その山の中で語り合える、また翌日もその人とすれ違う事がとても楽しく、人と離れたくて単独で山へ行きながら、人を求めている。
そういう所が、また山の不思議な魅力でもあるんでしょうね。
初めての北海道でした。
山でなくても、景色のすべてがこれまで見たこともないような壮大さで圧倒されました
毎年でも行きたいくらいにすっかり魅了されてしまいましたよ〜
まぁ、実際にはこれだけの連休、なかなか取れませんけどね
「こんな景色、他では無いなぁ」って言いながら歩いていました。
本州の山ももちろん美しいですが、大雪山はそのスケールがでかい!という感じです。
壮大な神の庭に、ポツンと小さい人間が歩いているような気持ちになります。
今回のような人との距離感は、単独で歩いていた時はよくあることでしたが、、
最近ちょっと忘れかけていた感覚でした。
北海道はでっかいどー!!という
だけあって、スケールが大きく素敵ですね〜
私も、いつかは歩いてみたいな!
102の写真、黄色とムラサキの花の写真
見てていいなぁと思いました。
カメラを新調して500枚くらい撮影しましたが、
これいいなっ
(それにしては掲載写真多すぎですが
トムラウシ山頂からの眺めが360度で素晴らしいそうなのですが、今回はガスガス
それでも歩いているだけで感動っって感じの山でした。
padmaさん、Omaeさん、お早うございます。
バスの中で携帯で見てたけどスマホじゃ無いんでコメントも出来ず
天気はまずまずと言ったところかな
それにしても大雪のお花畑は大きかったでしょ
お花畑と言うより花の草原ですよね
大雪のお花畑を見たら、表銀座のお花畑は箱庭みたい
天気はま〜ま〜だけど、お互い憧れの大雪を歩けて今年はサイコーの夏山になりましたね
jijiは槍にも行ったんで後は近場で沢登りです
padmaさん、Omaeさんの次の山は何処かな
今回の北海道計画、白状しますが去年のjijiさんの日記がきっかけの一つなのです
jijiさんがピーチの話を書かれたのを見て、その時に来年は北海道に行こう!って決めました。
計画するうちに、ピーチ利用ではなくなりましたが
なかなか行けない場所だけに、強い思い入れで向かいましたが、
大雪の山はその思いの2倍も3倍も素晴らしいものを返してくれました。
それにしても、jijiさんタフですね〜
見習わなくっちゃ
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