激歩！〜折立から薬師岳・黒部五郎岳【日帰りピストン】
MUSICA001
- GPS
- 14:43
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 2,947m
- 下り
- 2,942m
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1:33折立登山口 ― 2:47三角点 ― 4:24太郎平小屋4:29 ― 4:44薬師峠キャンプ場 ― 6:50薬師岳山荘 ― 6:15薬師岳6:27 ― 6:50薬師岳山荘 ― 7:26薬師峠キャンプ場 ― 7:46太郎平小屋7:49 ― 9:02北ノ俣岳0:05 ― 9:33赤木岳 ― 11:09黒部五郎岳11:17― 12:42赤木岳 ― 13:17北ノ俣岳13:25 ― 14:24太郎平小屋14:37 ― 三角点 ― 16:16折立登山口
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆登山口（折立） 熊が頻繁に出没するそうです。鈴は必携です。 水場は「飲用不可」の表示となっていました。 ◆折立〜太郎平小屋 最初は樹根と粘土質の滑りやすい道、中盤はこぶし位の岩がゴロゴロする道、後半は木道とこぶし位の岩の敷き詰められた道が交互する道です。勾配の程度はさまざまですが、ひたすら登り道です。途中からは、陽当たりもよくなりますので、ペース配分に注意が必要です。 ◆太郎平小屋〜薬師岳 木道を少し歩き、キャンプ場には少し下ります。そこからは、ひたすら登り道です。薬師岳山荘手前から石室まで、ものすごく強い西風が吹いていました。 太郎平小屋・キャンプ場とも、水場・トイレがあります（募金・チップ制）。 ◆太郎平小屋〜黒部五郎岳 稜線歩きですので、危険な箇所はありません。 距離が長く、カミナリ発生時の待避場所は一切ありません。天候には細心の注意が必要です。 |
写真
この奥に飲料水の自販機が1台
500mlのペットが170円
時刻は1:33
標高2926m
折立から、標高差は1576mで、4時間43分かかりました
ますの押し寿司です
ノンアルコールビールで乾杯
写っていませんが、木道下には子供が5羽います
太郎平小屋の道標には9.8kmとありました。
標高2661m
太郎平小屋から1時間13分かかりました
白山かなあ？
去年登ったのに良く分かりません・・・
3時間前にはあそこにいたのかと思うと、感慨ひとしおです。
黒部五郎岳頂上意外と狭いのにビックリです。
標高2839.6m
太郎平小屋から3時間20分かかりました
よくみないと分からない道標
2
意外と狭いのにビックリです。
標高2839.6m
太郎平小屋から3時間20分かかりました
よくみないと分からない道標
折戸岳・右側のとんがったのは笠ケ岳
かっこいい山容にホレボレ
そして、翌日、登ることになる・・
黒部五郎岳から3時間07分
往路と13分しか違いません
へばったのか、どうなのか・・
太郎平小屋から1時間39分かかりました。
感想
昨夏、三俣蓮華岳を登ったとき、圧倒的な山容にホレボレした薬師岳と黒部五郎岳。
それから、職場で昼休みの度に地図を広げ、どうやったら行けるのかな、ルートはどうかな、考えていました。ヤマレコと出会ってからは、ユーザーさんの山行記録も参考にさせていただきました。。
薬師岳は折立から登れば、日帰りできそうだな・・
黒部五郎岳を日帰りするには、飛越トンネルから歩くのかあ・・泥濘がひどい？
早朝の暗い道では危ないなあ・・
あれ？ヤマレコユーザーさんで、折立から黒部五郎岳をピストンしたヒトがいるぞ？
ん？ じゃあ、『条件がそろえば』、二座を一日で歩けるかも知れないなあ・・
逆算すると、明るいうちに下山するには、午前1時30分スタートだな・・
という訳で、満を持して、薬師岳と黒部五郎岳を目指すことにしました。
『そろうべき条件』とは、�ゝの蓮↓�体力、�Ｅ卦の蓮扮拭砲任后�
天候が悪いと思った瞬間に、薬師岳のみとするつもりで歩きました。
折立を午前1時33分にスタート、熊が出没するとの情報があったので、鈴は手に持って鳴らしながら、ラジオも大ボリュームで歩きます。ちょうど、オリンピックの男子サッカー準決勝が流れています。
サッカー中継に気を取られていたし、暗い道、涼しいこともあり、あっという間に三角点に到着。天を仰げば、下弦の月と星空が見えます。星空は、薄い雲がかかっているせいか、東京の冬の空程度の星の数です。熊の恐怖におびえながら、鈴を鳴らして歩き続けます。
三角点からは、勾配のゆるやかな石畳風の登山道を約4キロかけて太郎平小屋に向かいます。小屋に着くころ、ようやく、東の空が明るくなってきました。
太郎平小屋に到着したのが、午前4時24分。折立から3時間かからないで登れたので、体調面では、この日は、黒部五郎岳に向かうには問題なさそうです。
小屋泊の早出組の御婦人3人が外で準備しています。ハアハアしている私を見て、怪訝そうな顔をされていました。事情を話すと、呆れられてしまいました。
この方々とは、黒部五郎岳の手前の鞍部で再びお会いすることになります。
水分とエネルギーを補充して、薬師岳を目指します。木道をしばらく歩き、少し下ると、鞍部がテント場になります。立派なトイレとセメントでできた水場がありました。
ここから、標高差632mを一気に登ります。
最初は、樹林の沢沿いの中を歩き、尾根の下を沿うように登っていきます。
ぽこっと、尾根に出ると・・・すごい西風が吹いています。風の強さはかなりなものです。薬師岳山荘泊の方が下山してきますが、皆さんカッパなどの防寒仕様です。山荘を越えて、ひたすら登山道を登り続けると、石室が登場します。でもそこは頂上ではありません。もう少し、先です。稜線沿いに北側に向かって、薬師如来様が祭られている祠がようやく見えてきました。ここが、あこがれていた薬師岳頂上なんだ！！嬉しいの一言です。太郎平小屋から2時間弱かかりました。
頂上からの景色は360度の大パノラマです。
頂上でやりたかったこと、写真撮影と富山名物「ますの押しずし」を食べること。
両方とも、達成できてうれしかったです。
続きの山歩きがあるので、先客の方とお別れして、先を目指します。
正面に黒部五郎岳が見えるので、テンションは上がりっぱなしです。
どんどん下って、鞍部のキャンプ場から、なんでもない登り返しに喘いで、木道に至ると、そこには、ライチョウが木道にちょこんといます。
良く見ると、子ライチョウが一羽、二羽・・・全部で五羽、子だくさんのライチョウさんでした。通過するまで待ってから、先を目指します。
再び、太郎平小屋に到着。時刻は午前7時46分。日差しが強く、暑いです。
水分補給をして、いよいよ、黒部五郎岳に向かいます。
最初は緩やかな登りで太郎山の横を通過すると、大きな北ノ俣岳がそびえます。
振り返ると、太郎平小屋のあたりに池塘も見えました。
進行方向左は、裏銀座がお伴をしてくれています。
北ノ俣岳は緩やかな登りなのですが、かなり大きい山です。日差しを遮るものは全くなく、暑い、暑い・・・。
北ノ俣岳頂上からの眺望もまたすばらしく、北に薬師岳、東に水晶岳を始めとする山々、三俣蓮華岳や槍・穂高。もちろん、黒部五郎岳も見えます。黒部五郎岳に連なるルートも見えて、「まだ先は長い」と感じる瞬間でもあります。
お花畑が道々に連なり、多くの山々を背景にカメラでパチパチ撮っていきます。
大きな岩の多い、赤木岳を越え、いくつかのピークを越えると、またまた池塘のある付近を通過します。そうこうするうちに、鞍部に下っていき、いよいよ最後の登りになります。
すれ違った軽装の若者がおり、太郎平小屋から黒部五郎までピストンしたそうで、その若者の話では、黒部五郎岳までの所要時間は2時間半、最後の登りは思ったほど大変でなかったとのことでした。時間はともかくとして、「思ったほど大変でなかった」、その言葉を信じて、登り始めることにしました。
みかけ上は、標高差400mですが、これまでの疲れとか、暑さとかが加わり、ものすごく、ツライ登りです。
登っているとき、早朝、太郎平小屋でお会いした3人の御婦人が前を歩いているのに気が付きました。追いついたとき、二言三言、お話をして先に進みます。
自分の体力のなさを恨めしながら、やっとの思いで、多くの若者が休んでいる場所に到着し、これで頂上かなと思っていたら、標識には「黒部五郎岳の肩」と。
「肩」って何？若者に頂上を聴いたら、右の方のピークが頂上ですと教えてくれました。思わず、「まだあるのか」と声に出しました。荷物を背負ったまま、残りの登りを頑張ります。「肩」から、ちょうど10分で、本当の「黒部五郎岳」に到着しました。
黒部五郎岳の頂上部分は、思ったほど広くなく、道標も一枚の板が置いてあるだけのシンプルなものでした。
先客におねだりして、記念写真をさっそく撮っていただいたあとは、大パノラマをパチパチ。1年間の夢が達成した瞬間に喜びがこみ上げてきます。
到着時刻は午前11時09分、折立からかかった時間は実に、9時間36分です。
天気は快晴。薬師岳と同様、360度の大パノラマです。
ゆっくり、景色を眺めていたいのですが、これから、18キロメートル程度歩かなければなりません。
10分程度の休憩で、折立を目指します。
正午を越えると、西側からガスが上がってきます。日差しは強いのですが、標高があるせいか、汗は思ったほど出ません。腕と首がヒリヒリしてきます。
赤木岳、北ノ俣岳と大きな登りに喘いで、3時間07分かかって、やっとのことで太郎平小屋に戻ってきました。
途中で落とした、鈴が届いていないか、小屋の従業員さんに尋ねましたが、届いている訳もなく・・・。熊が怖いので、お土産用の「太郎平小屋」と名前が入っている、かわいい音色の鈴を800円で購入して、下山します。ちなみに、その鈴には、インディアンの帽子飾りのような七色風のモワモワが鈴の上部に付いています。とにかく、かわいい鈴です。
高度が下がるごとに、気温が上昇し、汗が噴き出してきます。ガスも立ち込め、景色も見えません。幸い、カラダが言うことを聞いてくれたので、小屋から、1時間39分で折立に到着しました。
下山後、ただちに登山口にある自販機で、130円の350mlコカコーラを一気飲みしました。
本当は、ゆっくりしたかったのですが、次の目的地、新穂高に向わなければなりません。着替えを済まして、車を運転しました。
新折立トンネルを越え2km位走ったあたりでしょうか。車の前に黒い物体が横切りました。猿にしては大きいし、真っ黒です。よく見ると、コグマです。通過した2頭は反対車線上にいます。左側のガードレールの下には・・・親熊を発見！！
生まれて初めて、野生の熊と遭遇してしまいました。私は車の中なので、サファリパーク状態ですが、もし、登山道で出会っていたらと思うと、ぞっとしました。
最後に、気力、体力、天気力の三条件を与えてくれた山の神様に感謝です。
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まったく同じコースを2泊3日で歩きました。黒部五郎岳をピストンしたひはくたくたでとても折立へ下る力はありませんでした。
初めてのコメントにて、失礼します。
いやー、驚きですね！薬師、黒部五郎を両方やって１５時間切りですか
昨年私は黒部五郎一つだけでも日帰りでひいこらいいながら登ったので、両山まとめてとは恐れ入りました。
それにしても天気がよくて最高でしたね。それも午後遅い時間まで晴れのまま持ってくれて、本当によかった！ここの稜線から360度見渡せる景色、最高ですもんね
それにライチョウさんもお出迎えに現れてくれて
おつかれさまでした
お疲れ様でした。
行きたい山に こんな風に行ける人がいるんだ…と
教科書を読んでいるような山行記録でした。
本当に凄い人だなーと尊敬しながら読み進み
「モワモワしたかわいい鈴」で ちょっと笑ってしまいました
tokiyosi64さま、はじめまして
コメントありがとうございました。
御夫婦で山歩きを楽しまれているのですね、いいですね。
tokiyosi64さんの山行記録、拝見しましたが、ココロに余裕のあることがうかがわれました。
私などは、歩くことが目的になってしまうことが良くあるので、「山歩きを楽しむ」という原点を改めて教えていただいたような気がします。
これからも、よろしくお願いします。
yamahiroさん、はじめまして
コメントありがとうございます。
実は、今回の登山ルートは、yamahiroさんの、昨年の山行記録を大いに参考にさせていただいたものなんんです。
午前１時すぎ出発もyamahiroさんの情報を元に、決定したものです
本当にありがとうございました
百名山登山が山歩きの主目的という訳ではないのですが、やはり気にはなりますよね。
yamahiroさんの記録はいつも参考にさせていただいていたので、コメントをいただいて本当に嬉しいです。
今回、二座を歩けたのは、天候に恵まれた結果だと思っています。本当にラッキーでした。余りに感動してハイテンションとなり、翌日、笠ケ岳を登ることになったのも、結果として、オッケーですよね。
これからも、よろしくお願いします
haruteiさん、いつもコメントありがとうございます。
太郎平小屋で購入した、熊除けの鈴は、見かけも音色も、実にかわいらしいもので、中年オヤジには似合わないものです。
小屋の女性従業員さんに、「うっ、かわいい・・」とつい言ってしまったら、ふわふわの部分を指して、「これしかないんです。ここをハサミで切れば、大丈夫ですよ」って。まだ、チョキチョキしていませんが・・・。
好きな山歩きができるシアワセに感謝しています。
これからも、ずっと、よろしくお願いします
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