朝日連峰【朝日鉱泉〜大朝日岳〜以東岳〜泡滝ダム】お盆に静かな縦走路へ!
- GPS
- 168:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 2,856m
- 下り
- 2,894m
コースタイム
朝日鉱泉06:17-07:14 (878) 07:23-08:09金山沢08:25-09:36鳥原小屋10:00-鳥原山10:22-10:55小朝日岳手前標高1410m付近11:10-11:50小朝日岳12:12-13:08 (1591) 13:22-13:36銀玉水13:47-14:21大朝日小屋
8月15日(水)
大朝日小屋05:05-05:55 (1712)先の最低鞍部06:05-西朝日岳06:31-07:16竜門山07:32-07:44竜門小屋07:53-08:46南寒江山09:05-寒江山09:14-北寒江山09:40-09:57狐穴小屋10:17-11:17 (1514) 11:33-12:21以東岳13:09-13:53オツボ峰14:08-15:02標高1230m付近15:16-15:53大鳥小屋
8月16日(木)
大鳥小屋04:51-05:45七ツ滝沢橋06:04-06:29冷水沢06:43-07:35泡滝ダム
天候 | 14日(火) 雨のち晴れ 15日(水) 快晴のち曇り、深夜に雨 16日(木) 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
左沢駅→朝日鉱泉:タクシー10390円、55分 泡滝ダム→鶴岡駅:タクシー15070円(以東岳の山頂で迎車予約しました)、70分 鶴岡駅(Sモール)→寒河江SA:高速バス2200円/人 この高速バスは予約は行っておらず、定員まで先着順。最大で半分程ほど席が埋まりました。 http://www.shonaikotsu.jp/highway/yamagata.html 寒河江SA(ゆ〜チェリー)→左沢駅:タクシー2020円 ※「泡滝ダム→鶴岡駅→寒河江SA」を「泡滝ダム→庄内あさひBS→寒河江SA」にすれば安く速くなるけど、その条件でタクシーが泡滝ダムまで来てくれるか分からないし、お願いもし難い。またバスに空席があるか分かりません。 ※泡滝ダム発のバスの2012年度の運行は7/14〜8/12となっているため、泡滝ダムから鶴岡駅までタクシーを利用しました(泡滝ダムから大鳥までプラス3時間車道を歩けば大鳥発の定期バスもあります)。ちなみに、泡滝ダムのバスは2011年度は7/16〜8/21、2010年度は7/17〜8/22。なぜ、短縮されたのだろう・・・・。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎登山道 入っている人はあまり多くないのにしっかりと草払いもされており、とても歩きやすかった。 朝露が酷かったけど、草に擦れる機会が少ないので朝露で濡れることも少ないです。 ◎水場 行程中に通った水場。 金山沢:前夜の雨のためか濁っていた。 鳥原小屋:小屋と分岐の間。じっくりとは見ませんでした。 銀玉水:縦走路から30秒ほど。水はきれいで肉眼で確認できるゴミはなかった。 金玉水:未確認。 竜門小屋:小屋の隣り。じっくりとは見ませんでした。 狐穴小屋:小屋の隣り。ややゴミが混じっていた。 三角峰手前のコル:未確認。 大鳥小屋:小屋から1分ほど。水はきれいで肉眼で確認できるゴミはなかった。 大鳥小屋以降:沢水も含めていっぱいある。きれいかは分かりません。 ◎避難小屋 大鳥小屋以外にテン場はなく、稜線は全域で幕営禁止。このため、小屋が宿泊施設となっている。 夏季は管理人が滞在しており、寝床の場所を指定され、炊事のルールを聞く。1人1500円の協力金を払う。 通ったルートにある避難小屋はどれもビックリするくらいキレイだった。 ◎電波 以下で試しました(FOMA)。 大朝日小屋:ギリギリ繋がる。メールはいけそうだけど、電話は難しい。 大朝日岳:小屋よりはいい。 南寒江山:景色がよくて繋がりそうだけど圏外だった。 以東岳:3本たったと思ったら圏外になったりと不安定。電話は途中で途切れたりしたけど大丈夫でした。 大鳥小屋:圏外だった。 |
写真
感想
MY、MZと朝日連峰へ行ってきました。
8月13日(月)
館林駅に集合。あっつい。電車から降りると空気が違う。さすが暑さで有名な町。
MY車に乗り込み、近所のスーパーで買出し。
夕食はカレー、マーボー、朝食は雑炊、棒ラーメン。それぞれ必要なものを買い物かごに入れる。
つまみはある程度入れた後、各自好きなものをさらに入れようということになり・・・・
レジを通るとそこには6人パーティーでも余りそうな大量のつまみがある。
私「おれ1つしか入れてないよー」
MY「おれも1つだけだよ」
MZ「え、食べたいもの入れるって言ったじゃん!?」
東北道に乗り、ひたすら北上。
福島あたりから雷雨に見舞われる。これは予報通り、明日晴れればいい。
左沢駅に着くと雨は止んでいる。無料の駐車場に止めて、屋根があるところでオヤスミナサイ。
(左沢駅に24時間利用できるトイレと車5分ほどのところにコンビニあり)
8月14日(火)
夜中から再び豪雨になるも出発するころには止む。5時に予約していたタクシーに乗り込み、朝日鉱泉へ。
残り14kmになってから道が狭くなり、未舗装道も出てくる。
朝日鉱泉まで自家用車で行くことも考えたけど、やめてよかった(by 運転手のMY)。
途中、ダム放水のサイレンが鳴る。初めてのことだったので直に聞けてちょっと嬉しい。
1時間弱で朝日鉱泉に着く。タクシーから降りると涼し・・・・くない。
駅よりは涼しいけど、そんな言うほど涼しくない。標高が560mしかないから当たり前だ。虫も多い。
出発しようとすると雨が降り出す。本降りになりそうだったので雨具を着てスタート。
下って、橋を渡って、登り開始。風も無く、すぐに汗が噴出す。
雨具なんか着ていられない。樹林帯のためか雨もさほど感じないので雨具を脱ぐ。
尾根に乗ると風が吹き、暑さが和らぐ。雨はほぼ上がったようだ。金山沢で顔を洗って再び登りへ。
斜面を斜めに登るので読図が難しく、この間だけは現在位置がはっきりしない。
まだかまだかと嫌気がさしたころに木道が現れ、鳥原小屋に着く。
雨はすっかり上がっており、もう少し経てば雲もなくなりそうだ。
鳥原山を過ぎると小朝日岳、大朝日岳がお出迎え。共に山頂は雲で隠れており、その巨大さは未知数だ。
小朝日岳の登り辺りから日が照り付けてくる。なんともいえない複雑さ。晴れて嬉しいけど暑い。
小朝日岳に着くとガスの隙間から今夜泊まる大朝日小屋が見える。もう見えるところまで来たんだ、頑張ろう。
途中にある銀玉水で水を汲み、小屋に到着。
小屋の管理人が笑顔で迎えてくれて、泊まる場所と炊事ルールの説明を受ける。
我々は14時20分着で小屋内の荷物を見る限り、5番目くらい。
この後ぞろぞろと17時ごろまで人が増えていって最終的には40人ほどが小屋に泊まった。
小屋の周りは高山植物が豊富であり、取り分けマツムシソウが見事であった。
マツムシソウは私が認識できる数少ない高山植物の1つのはずだったけどその場では分からなかった。
(写真の名前はネットで調べました)
小屋に荷物を置いて大朝日岳山頂へアタック。明日の進路である北西側だけはガスが覆っており見えなかった。
しかし、他の方角はガスがなかったり、その隙間から景色が見える。
今まで歩いてきた小朝日岳からの縦走路、南方にある祝瓶山への縦走路、中ツル尾根とその先には今朝出発した朝日鉱泉。
また、遠くには湖が見える。その時、私は見えるはずもない泡滝ダムと言ってしまった。
記録を書きながら地図を見返してみると西にあるあさひ湖と思われる。
以前に飯豊連峰に行ったときもそうだったが、朝日連峰もアルプスと違って1つ1つの山がなだらかで雄大である。
小屋に戻ると人が増えている。小屋の中で夕食を作る。今夜はカレー。
夕食を作っているのは我々だけではなく、いろいろな人が一斉に作り出し、小屋内は瞬時にサウナへと変貌する。
じっとしているだけで汗ばんでくる。汗を出しながらカレーを食べる。
「外で(酒を)飲もう」という流れになり、外へ出ると、す、涼しいー!
日の入りを見届けるころには火照っていた体もすっかり冷えて肌寒くなり、小屋へ戻って寝ることにする。
冷え切った体で暖かい小屋に入ると何とも快適である(すぐに暑くなったけど)。
そんな時、事件は起きる。事件というには大げさかもしれないが私とMYは確かに殺意を持った。
「小屋に40人泊まる」このことから連想できるのはそう、いびきである。
40人もいればいびきをかく人はそれなりにいるわけで、今夜は40人による大合唱である・・・・はずだった。
蓋を開けてみれば私とMYの間で寝ているヤツのソロコンサート、それに小さなバックコーラスがついているだけであった。
途切れ途切れならまだしも一晩中、しかも爆音であった。
もちろん、私もいびきをかいているかもしれないけど、とりあえず寝付けない。
起床予定の3時半まであとどれくらいだろうと最初に時計を見たとき、その時刻はまだ20時半で呆然とした。
あの晩、一緒に泊まってうるさいいびきに悩まされた方々、申し訳ないです。
40人もいるので小屋内は暑く、隣りがうるさいのでなかなか寝付けない。
どうしても眠れなかったので外に出てみるとそこには意外にも多くの人がいた。いびきが原因だったら本当にすみません。
毎年、この時期はペルセウス座流星群。空を見ると一面星空で天の川もしっかりと確認できる。
周りからは「あー、見えたー!」と聞こえるけど私はいつもどこを見ていいのかわからず、結局見ることができなかった。
8月15日(水)
寝た気がしない。雑炊を食べて外に出る。あの星空はどこへ行った?一面ガスに包まれて真っ白である。
すぐに晴れるでしょうという希望を持ってご来光を拝みに大朝日の山頂へ。
待てど待てど晴れないので小屋まで戻り、荷物を背負って出発。
金玉水の分岐を過ぎると徐々にガスが取れ、西側は完全に晴れて遠くまで見渡せ、東側は雲海となった。
これぞ、縦走の醍醐味。雲の上を歩く。
西朝日岳を越えて竜門山に差し掛かると遠方に寒江山、さらにその奥に以東岳が確認できる。
今日は最低でも以東小屋まで行きたい。一歩一歩頑張ろうか。
歩きやすい縦走路が稜線に沿って真っ直ぐに進んでいるので、思いのほか一本で遠くまで行くことができる。
また、縦走路にはお花畑や池塘が点在しており、気分を一新してくれる。
寒江山を過ぎるとようやく以東岳への縦走路が見え、その大きさに驚愕。
鞍部まで下ると高低差300mの登り返しが待っている。登るしかない。
それにしても人が少ない。今はお盆で山シーズン真っ盛りだというのに全然人に会わない。
大朝日小屋を出発してから大鳥池に着くまでに出会った人は20人ほど。
アルプスはどれほど混んでいるのだろうか。
以東岳を気合で登り終えると今まで見ることができなかった反対側の景色を見ることができる。
眼下には大鳥池が広がっている。暑い、あそこに行きたい・・・・。
タクシー会社に電話をして明日の朝8時に泡滝ダムに来てもらうように手配する。
泡滝ダム下流側5km地点で14日早朝に土砂崩れがあったけど、その日のうちに撤去されたそうな。
さあ、あとは池まで下りだ。
ゆっくりと下る稜線ルートを通り、大鳥池に到着。
小屋に行くとやはり人が少ない。宿泊は10人ほど。
前夜と違い、広々と使うことができた。そのおかげで就寝時にボーカルを遠ざけた。
外でマーボー春雨を作る。大量のつまみを消費するため、米は炊かない。にもかかわらず食べきることはできなかった。
8月16日(木)
棒ラーメンを食べて出発。今日は泡滝ダムまで2時間半の短い行程。
どんどん下って橋を2つ渡ってしばらく歩くとダムに着く。ダムといっても小さな取水ダム。
タクシーを待っていると雨が降ってきた。
タクシーが来る8時まであと15分ほどある。傘を出したらタクシー到着。
70分ほどで鶴岡駅に着く。
山形行きの高速バスまで時間があるのでSモール(庄内モール)にザックを置き、
駅前のミスドで時間を潰す(他に開いている飲食店が見つからなかった)。
高速バスに乗り、寒河江SAで下車、目の前にあるゆ〜チェリー(http://www.yu-cherry.com/)で人間に戻る。
温泉は安くてキレイ(300円)。飲食施設も高くない。大満足。
タクシーで左沢駅へ行き、車回収、山形市内へ移動。
今日の山形市の最高気温は35℃。強烈。
17時まで土産物屋や本屋で時間を潰して居酒屋で打ち上げ。
地酒、地料理を飲み食いしてMY&MZは事前に予約してあったホテルへ、私はマン喫へ。
8月17日(金)
山形道&東北道を南下。
渋滞に巻き込まれることもなく、館林駅に到着。
そこで待っていたのは「只今の気温38℃」。
え、38℃って何ですか?
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