鷲羽岳・水晶岳
- GPS
- 55:24
- 距離
- 47.2km
- 登り
- 3,319m
- 下り
- 3,271m
コースタイム
- 山行
- 8:24
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 9:58
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:44
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 5:05
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
台風一過の好天を期待して、鷲羽・水晶に行くことに。体調はイマイチだが、この時期を逃すと今年は行くことができないだろう。平湯温泉で前泊し、できれば小屋泊一泊で戻りたい。18日昼前自宅を出発、佐久ICからは一般道を行く。宿には6時過ぎに到着。源泉かけ流しの宿で、素泊まり3,000円。朝3時に起床、風呂で眠気を取り新穂高の無料駐車場に向かう。狙い通り駐車場には空きがあった。
腹が若干ゆるいので、水、食料を少なめにして出発。わさび平小屋まではゆっくり歩く。小池新道入口までの林道歩きは、ほぼコースタイム通り。腹の調子も良くなった感じだ。が、登りになった途端パワーダウン。足が動かない。天気は最高だが、歩くと汗が吹き出し、休むと寒い。半袖で登っている人もいるのに、カッパを着る。
頂上まで行けないかも。鏡平まで行って戻ろうかな。いろいろな思いが頭をよぎる。ペースも上がらない。取りあえず行ける所まで行こう。だめなら戻ればいい。下痢のことを考えると食べる勇気がない。
樹林帯を抜けると鏡平に飛び出す。期待通りの絶景だ。少し元気に。小屋のトイレを使えるので、思いきってエネルギーを注入。大丈夫のようだ。ここからは体調が悪いにもかかわらず、絶景に助けられて進むことができた。小屋泊一泊で戻るには水晶小屋まで行かなければならない。4時までには着きたい。頑張ろう。
鏡平小屋の標高は2300m、双六小屋と三俣山荘の標高は2550m、延々と歩くが標高は稼げない。アップダウンの登山道で体力消耗。登りになるとすぐ息が上がる。やはり標高2500m前後から息苦しくなってくる。双六小屋でラーメンを食べる。少し体力回復したが、喘ぎながら進む。三俣山荘が見えてきた。もう、水晶小屋に行く気力も体力もない。
三俣山荘で宿泊手続き。さすがに宿泊者は少ないようだ。それにしても寒い。二階が食堂兼談話室とのことなので、日当たりのいい場所でビールを飲みながら時間つぶし。夕食は5時から、消灯は9時。夕食はシカ肉のカレー、北アルプスにもシカが現れているとのこと。捕獲されたシカのほとんどは廃棄されているので、おいしくいただくことでシカにも感謝するとの考えのようだ。この小屋の名物のようだ.
朝食は5時半から、6時山荘を出発。まず、鷲羽岳を目指す。天気予報では、晴れ強風、午後曇り、夕方雨の可能性も。風は強い。雨、ガスが無いので耐えることができたが、洟が垂れてくる。耳が寒さで痛い。手は凍えている。冬だ。一人黙々と登る。出発から20分程度たったところで振り返ると後に続く人が。強風のため山頂で三脚で写真を撮るのは困難。あの人に撮ってもらおう。あっという間に追い抜かれたが、山頂に着いた時その方は出発寸前、何とか間に合った。
山頂からの眺望は、楽しむほどの余裕はない。強風のため早々に水晶岳を目指す。雲の平も見えてくる。来年は是非行きたい。鷲羽岳までは順調に来た。今日中に登山口まで戻ることができるかも。先ずは三俣山荘に戻る時間がバロメーター。が、元気だったのはここまで、その後は強風もあってなかなか進まない。結局水晶岳山頂を踏んで小屋に戻るとほぼコースタイム。これでは今日中に登山口に戻ることは困難か。
三俣山荘に12時ころ戻り、昼食をとる。今のペースで行くと鏡平を過ぎたあたりで日没か。もう一泊するしかないかな。でも小屋泊の辛さを思うと頑張って下山したいとの思いも強い。
しかし、相変わらずペースは上がらない。三俣山荘を過ぎ、双六小屋を目指しているとき、次第にガスが。風も相変わらず強い。すれちがう人も殆どいなくなりちょっと不安に。道迷いしそうなところも何か所かある。双六小屋が見えた時は正直安心した。もう泊まるしかない。
三俣山荘に比べストーブもガンガン炊かれていて暖かい。小屋も綺麗だ。ただ、昨日もそうだったが時間のつぶし方が分からない。皆さんどうしているのだろう。目的は達成しているので気分的には楽だが。談話室でビールを飲んでいる時に、すごい音が。雨が降ってきたようだ。今日ここで泊まって良かった。あのまま下山していたら大変だった。
予想通りほとんど眠れないまま朝を迎える。顔がむくんでいる。高山病か。寝不足と疲労のせいか。ただ、今日は下山するだけ、精神的には楽だ。天気も最高だ。写真を撮りながら下山したい。途中雲海も。約5時間で登山口に戻る。厳しい山行だったが、奥深い最難関の二座に何とか登ることができて本当に良かった。
今までは、今回のような山行では一週間前から禁酒し、早起きをして登山モードにしていた。ところが最近はぶっつけ本番、いきなり登山モード。体がついて行っていないようだ。早起きも辛い。もう少し節制しないと。
歩数計を見ると初日35,000歩、翌日は25,000歩、次も25,000歩合計85,000歩だった。累積標高差3,000m歩行距離45km強、やはり難関の山だ。残り七座のうち最難関は黒部五郎岳、来年花の時期に雲の平と併せて行きたい。
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