北岳(広河原〜大樺沢二俣〜右俣コース〜肩ノ小屋〜北岳〜八本歯のコル〜左俣コース〜二俣〜白根御池小屋〜広河原)
- GPS
- 09:48
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 3,036m
- 下り
- 2,746m
コースタイム
0724北岳肩ノ小屋〜0759北岳
0805北岳〜0820吊尾根分岐〜0830トラバース道分岐〜0852八本歯のコル〜(左俣コース)〜1022大樺沢二俣1036〜1056白根御池小屋1106〜1208白根御池小屋分岐〜1222広河原
天候 | 曇り、夜から雨、夜中は雪みぞれ、そして翌朝は小雨から曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
シーズンそして期日限定で、ネットで催行予定かを確認して申し込みます。 その時点で催行決定ではなく、たぶんある一定の参加者が集まったら催行決定となってお知らせが来ます。 もちろん期日に近い場合はすでに催行決定となっています。 代金を振り込みして、申し込み完了。 当日、新宿の所定の場所に行くと、係の人がいて受け付けてくれました。 バスは二台でした。 南アルプス街道、芦安温泉の手前にある天恵泉白根桃源天笑閣という温泉休憩施設で仮眠をとりました。 男女別に分かれた大部屋に一人座布団三枚とブランケット一枚という仮眠。男性は28人くらいだったでしょうか。 2200新宿〜2350中央高速道双葉サービスエリア2410〜白根インターチェンジ〜2435天笑閣 0500天笑閣〜0619広河原 四時間足らずの仮眠ののち、市営バスに乗り換えて広河原に向います。 始発で必ず席に座れるという点が、このツアーの良いところかもです。 バスは三台待機していました。 夜叉神峠で乗り込む人はいませんでした。降りた人は三組くらいでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的によく整備されたルートです。 しかし、大樺沢二俣は注意が必要だと思います。この山行で 「左俣コースに行くつもりだったが右俣に来てしまった」 「右俣コースに進むつもりで白根御池小屋へのルートへ進んで引き返した」 「二俣に気がつかず通り越して左俣に来てしまった」 という登山者と出会いました。 昭文社「山と高原地図」も国土地理院の地図も同じような感じでした。 現実とのギャップか読図能力が足りないのか。 そのほか稜線歩きや山頂直下は注意して歩けば問題ありません。 |
写真
感想
まったくノーマークだった南アルプスという山域。日本第二位の高峰、というのもあまり興味ありませんでした。というより知らなかった。雑誌の特集でそれを読んでから、行ってみたくなりました。
最初は甲斐駒ケ岳に登ってから北岳に登ろうと思っていましたが、前述の夜行バスが運行している今期の日程を考え、二度は使えまいそれならばと、最初から北岳にチャレンジすることにしたのです。
この夏、会社の人間が富士山に行ってきたというのを聞いていたので、ならば自分は国内二番を、と。(富士山には登ったことがあるので)
自分は基本的に日帰りのみの山行を楽しんでいたのですが、南アルプスへのアプローチは遠く、日帰り縛りを解き放つことにしました。
しばらく前にテントを買っていたので、テント泊にしようかとも思いましたが、いきなり標高3000mでテント泊デビューは心配になり(どうやらペグを打つことができないようですし、風向きとか考えなくてはいけなそうなので)、今回は山小屋泊まりをセレクト。北岳山荘へ行く脚力もないので北岳肩の小屋に。実は小屋泊デビューでもあります。(富士登山除く)
バスツアーにも申し込んで、小屋にも予約を入れて、いざ!
地図を見ると南アルプスの広河原はずいぶんと奥地ですね。南アルプス林道というのが開通して、ぐぐっと山奥までバスで行けるのですから、ありがたいことです。
南アルプスの広河原は北アルプスの上高地のようにその山域の登山口であり、いわゆるメッカです。ぞくぞくとバスやら乗り合いタクシーが到着してました。広河原インフォメーションセンターは大にぎわいです。
トイレはめちゃくちゃ込み合いますが、じつは、ロータリーの先、奈良田方面にある駐車場?の屋外仮設トイレが意外とキレイで穴場です。紙もありました。
山頂までのルート(そして帰路)はいくつかありますが、なるべく同じ登山道は歩かないよう、名付けて八の字ルートを設定してみました。
大樺沢二俣までは沢沿いを歩き、そして右俣コースで山頂へ。山頂からは八本歯のコルを経て左俣コースで二俣まで戻り、そこからは白根御池小屋を経由した樹林帯ルートを通って広河原まで戻ります。
我ながらこのルートを思いついたときは「したり」と思いました。
この山行でデビューのSUUNTO AMBIT。GPSのログがおかしくなってしまいました。操作を間違えたかなあ。ちょと残念。(^^ゞ
沢沿いを歩き、尾根に上がるまではこれまでの山行とさして変わりはありませんでしたが、やはり尾根歩きは格別でした。
たまにガスが晴れて見える山並みが本当に素晴らしかったです。白い甲斐駒ケ岳の荒々しさと、どっしりとした仙丈ヶ岳のたおやかさ、これで天気が良くて眺望が良かったらなあと、ちょっとだけ思います。
夕景、夜空、夜景、御来光、残念だったなあ。(本当はけっこう期待していました)
そんななかでもいくつかの素敵な出会いがありました。
往路、なんとなく同じペースで登り、抜きつ抜かれつだった坂本龍一似のソロの方。左俣コース経由で北岳山荘へ行くつもりだったのが右俣経由になったとのこと。翌日の帰路、八本歯のコルから左俣コースで下山中に追いついて来られました。「あぁ、こんにちは!」「どうでしたか?」なんて。たったそれだけなのですが、良い再会でした。
小屋で一緒になった名古屋から来られた、百名山をめざすソロの方。百名山は七十くらいとか。ずっとお話しさせていただきました。夕食も誘っていただき、外で自炊したあとは談話室でビールを飲み、山の話で盛り上がりました。翌朝は時間を合わせて出立し、一緒に北岳山頂を踏みました。白峰三山縦走とのことで「それではまたどこかの山で!」とお別れ。初対面の方とこんなに長い時間を共有したのは初めてかも知れません、楽しかったです。これが山旅なのですね。
そして帰りの電車の中でとなりに座らせていただいた、北アルプスからのテント泊帰り、村治佳織似のソロの方。車窓に流れる南アルプスの山並みを眺めていて「どちらに?」から、いろいろな山の話を。甲府から新宿までの一時間半、楽しい時間を過ごさせていただきました。あの時間の特急あずさは登山帰りの人たちがかなりいますから、帰路の車中も含めて山旅と云って良いかもです。
さて次の山行は何処に。
bird_playさん、お疲れさまです。
日帰り専門と豪語していたのに、突然の小屋泊まりにビックリです。
この調子で来年は3番目の奥穂でぜひテント泊を。
ちなみに49番目の写真の鳥はホシガラスです。
ホシガラス!そうでした。
手に取った南アルプスのパンフレットにそうありました。
雷鳥よりは小柄で、ちょっと違うなーって思っていました。
さすが鳥博士ですね、感謝です。(^○^)
北アも憧れますね、
それにはもっと経験積まないと。(◎-◎;)
こんばんは。ルートを相談していた親子連れです。貴重な箇所に写真を掲載頂き、ありがとうございました。我々はゆっくりしたペースで北岳に登頂致しました。
たいへん失礼しました。
素敵な「掛け合い」で、息子さんの受け答えもしっかりしていて、微笑ましくそして羨ましく思いました。
もしご都合悪ければ申しつけて下さい、写真とコメントをすぐさま削除させていただきます。
いえいえ、都合が悪いわけありません。何処の山に行っても子供連れということで、周りの皆さんが常に声を掛けてくれたり、気を掛けてくれたりして本当にありがたいのです。またどこかでお会い致しましょう!
基本ソロの私としては、
仲間や家族での登山がときにうらやましく思え、
彼らとのふれあいをどこか求めているのかもしれません。
また何処かの山でお会いしましょう。
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