記録ID: 232195
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
涸沢〜奥又白池〜天狗沢周回
2012年10月07日(日) 〜
2012年10月08日(月)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 2,594m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
※コースタイムは、途中の小休憩を含みます。
・初日
上高地→(3時間半)→涸沢→(1時間10分)→屏風のコル→(40分)→中畠新道分岐→(2時間)→奥又白池(泊)
・二日目
奥又白池→(A沢、第二尾根経由 3時間半)→前穂高岳→(1時間)→奥穂高岳(昼食)
奥穂高岳→(40分)→ジャンダルム→(30分)→天狗のコル→(1時間30分)→岳沢小屋→(1時間20分)→上高地
・初日
上高地→(3時間半)→涸沢→(1時間10分)→屏風のコル→(40分)→中畠新道分岐→(2時間)→奥又白池(泊)
・二日目
奥又白池→(A沢、第二尾根経由 3時間半)→前穂高岳→(1時間)→奥穂高岳(昼食)
奥穂高岳→(40分)→ジャンダルム→(30分)→天狗のコル→(1時間30分)→岳沢小屋→(1時間20分)→上高地
天候 | 10/7 晴れのち曇り 10/8 快晴、夕方曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※奥又白池〜前穂高岳はザイル等の装備必須とお考えください。 ※奥穂高岳〜ジャンダルム間は、個人的には一般登山道のレベルを遥かに超えていると感じました。熟達者向けです。大変危険です。 ●上高地→涸沢 本谷橋以降は度々渋滞していましたが、多くの方に親切に道をお譲り頂きました。 申し訳ございませんでした。ありがとうございます… ●涸沢→パノラマルート→屏風のコル→中畠新道分岐 ヒュッテの横からパノラマルートに入ります。少し進んだ地点から見返った涸沢は素晴らしい!!!! 中畠新道分岐に至るまで道は丁寧に整備されており、大変歩きやすかったです。 しかしながら、ここに来て時差ボケの影響か、非常に眠くなってきました。ゆっくりと進みました。 ●分岐→奥又白池 多くの地図で破線扱いですが、池のほとりに至るまでよく整備されており、一般登山道と変わりません。若干急ではありますが、腕を使えるために大変登りやすいです。 事前情報通り、2000m付近、2200m付近にそれぞれ一張り程度のビバークサイトあり。 松高ルンゼ直登も特に問題はなさそうで、そちらの方がより面白そうでした。次回以降は直登しようと思います。 急に視界が開けて正面の前穂東壁の絶景に感動したら、左に折れてわずかの登りで池に至ります。 ●奥又白池 明神岳・前穂高岳のクライミングの基地です。この日もクライマーさんたちで賑わっていました。 池の南端から徒歩1分程度下った地点に水場あり。なお、東側の小高い丘はキジ場ですのでご注意。 ●奥又白池→奥又尾根→中又白谷→踏替点→A沢→第二尾根→前穂高岳 池から正面に見える中又白谷の上部を目指し、裏手にのびる奥又尾根の道を登ります。踏替点手前までは立派な踏み跡がありました。 踏替点手前の谷は若干ガレているので、左岸側の岩場を歩くようにしました。 踏替点からは稜線へと突き上げるA沢の全貌が見渡せます。なるほど、確かに上部は相当悪そうです… A沢は踏替点のすぐ下で滝になっています。 まずはA沢を登っていきました。途中からガレがあんまりにも酷くなったので、事前情報を参考に、十字のシュリンゲから右に折れて第二尾根に出ました。 第二尾根からは前穂高岳の代表ルートである北尾根が間近に望まれ大迫力でした。 第二尾根の岩稜を少し登り、左手のガリーを若干詰めた後に更に左手の岩稜に乗って、懸垂一回で明神岳から伸びる稜線に復帰しました。 稜線には立派な道がついており、数分で岳沢からの一般登山道に合流しました。すぐに前穂高岳の山頂でした。 ●前穂高岳→奥穂高岳 若干ゴミが多いような… 奥穂高岳山頂はにぎわっているかと思いきや、10名程度で静かでした。 ●奥穂高岳→馬の背(?)→ロバの耳→ジャンダルム手前のコル 特に危険な箇所はありません。馬の背では、山荘からジャンまで往復するという単独の方にお会いしました。 このまま楽しい歩きが続くと思いきや・・・ ●ジャンダルムの手前のコル→ジャンダルム 非常に、非常に危険と感じました。 ○マークはしっかりとついていますが、一般登山道のレベルを完全に超えています。 確保なしではとても進む気になれないような箇所、被っている(2m程度の軽いオーバーハング)、絶壁の上のザレ場等も現れます。 奥穂側からのジャンダルム直登ルートが特に危険で原則巻きとされていますが、実はそれをはるかに上回る突破困難な箇所が手前に存在します。 特に、ジャン直登/巻きの分岐に登りつめる直前の直登の恐ろしさといったら… 「熟達者」向きとされていますがその通りです。僕のような初心者にとっては、楽しい登山とはかけ離れた、恐怖との戦いになりました・・・ ●ジャンダルム→天狗沢下降点 分岐点からは直登ルートでも巻きでも、特に問題なくジャンダルムの頂に至ります。 ジャンダルムから天狗のコルまでは一転して危険個所はありません。 ●天狗のコル→岳沢 立派な道がついており、傾斜も緩いので特に危険はありません。丁寧に整備して下さってありがとうございます。 ●岳沢→上高地 岳沢小屋の前に「上高地まで1時間半」という道標がありますが、これはやや挑戦的な時間設定ではないかと個人的に感じました。 2時間程度はみておくことを個人的に推奨いたします。 |
写真
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感想
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【HD】紅葉の奥又白池
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まず最初に上高地から涸沢まで3時間半って・・・
いったいどんな歩き方をしているんですか?!
大半がここ数年で歩いたコースですが、かなり歩き応えがあったのではないかと思います。
けどその歳でこれだけ行けば歳食ってから行く場所がなくなるのでは・・・?
>歩き方
横尾まで1時間30分、横尾から1時間40分に休憩が合わさって3時間半という感じです。同じくらいのペースの方、もっと速い方もお見かけしましたよ。
ただ、僕はテン泊装備+登攀具を背負っているとは言え、速い方は涸沢まで2時間かからない(横尾まで50分、横尾から1時間程度とのこと)そうですから、
まだまだ修行が足りません…
>行く場所が…
いえいえ、一番登っている富士山ですら、まだまだ未知の場所だらけです;;
槍穂には滑りたい斜面が沢山あるのですが、そのためにまず、無雪期に歩いて土地勘を得られればな…と思っております。
kamatsukaさん、今晩は。
登山計画を立てるのにサーチしたらこのレコを見つけてしまいました。遅コメで済みません。
今回は相方さんとは一緒では無かったのですね。ところで上高地から横尾まで11キロなので、1時間30分だと多少は走っていますよね。時速7キロを超えていますから ちゃんと歩いたら最短で2時間ですね。しかしテント泊装備でも走れるんですね 今の自分だとこのペースでは、日帰りの軽装でも無理です
しかし面白いルート取りですね。紅葉を見る為に涸沢に立ち寄ったのですね。少し似たルートを考えているのですが、それはヤマレコに関わらず、誰もやった事が無いルートだと思っていたのですが、案外誰かがやっているかもしれませんね。とこれは思い知らされたレコです。
Futaro様、こんにちは。
お返事遅くなってしまい申し訳ございません。
>多少は走っている
いえ、走ってはいませんよ〜 歩きでした。ただし横尾まで休憩を入れていないと思います。計算が合わないので、実際の距離が11キロより若干短いのかもしれません。さすがに走ってしまうと涸沢までの体力が持ちません…
>ルート取り
実は、この前の年にまったく同じルート取りをなさっていた方がいらっしゃいまして、私自身もその方の記録を参考にさせていただきました。槍穂のような超人気山域では、独創性を見込んで練ったルートにも、先人が多く居るものなのかもしれませんね…
kamatsukaさん、今晩は。
このタイムでキャンプ装備で歩きとは、もちろん走りでも驚きますが
>ルート取り
そうなんですか、既に他の人がいたのですね
でもそういう超人気エリアだけに、初に挑戦してみたいですね。。。証明しようが有りませんが。。。
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