爺ヶ岳〜針ノ木岳〜蓮華岳(過去の記録)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,813m
- 下り
- 2,713m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 6:10
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:25
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は無いが、種池から針ノ木峠までは稜線を歩くのでアップダウンを繰り返す。スバリ岳〜針ノ木岳〜針ノ木峠は登山道がザレている場所が多い。特に下りの時スリップに要注意。進行方向右手に黒部湖、右手後方に立山、剱岳を、前方には針ノ木岳への稜線を眺めながらの贅沢な稜線歩きが楽しめる。 |
その他周辺情報 | 大町温泉郷の薬師の湯は日帰り入浴、食事ができる。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
---|
感想
2010年に爺ヶ岳に登った際に見て、いつかは縦走したいと思っていた針ノ木岳への稜線を歩いてきた。このコースは後立山連峰の南端にあり、幾つもの険しい山を越えて行くのでアップダウンが激しいが、黒部湖や立山、剱岳、前方には目指す針ノ木岳や蓮華岳、裏銀座の山々、振り返れば歩いてきた稜線越しに鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳が望まれる贅沢なものである。稜線には数は少ないもののキヌガサソウ、イワギキョウ、サンカヨウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、イワカガミ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、アオノツガザクラ、ミヤマクワガタ、ヨツバシオガマ、イブキジャコウソウ、チングルマ、クルマユリ、イワツメクサ、チシマギキョウ、ミヤマコゴメグサ、チングルマ、ミヤマオダマキなど多種類の高山植物がみられる。特に蓮華岳のガレた斜面一面に咲くコマクサの群落は見事である。扇沢の柏原新道登山口からは爺ヶ岳南尾根の西隣の尾根を登り、上部では山腹をトラバース気味に登っていく。一ヶ所だけ雪渓を横断する場所があるが、ステップが切ってある。種池山荘手前の斜面も一面の花畑だ。小屋で宿泊手続きをして爺ヶ岳に向かう。目の前に鹿島槍ヶ岳の雄大な山容が望まれる。爺ヶ岳への稜線では雷鳥を見ることがあるが、この日は好天の為か姿を現すことはなかった。2日目はいよいよ針ノ木岳までの縦走である。長丁場になるので早めの出発とした。最初のピークは岩小屋沢岳(2630.5m)で下ったところには新越山荘がある。ここも宿泊可能だ。登り返して鳴沢岳(2632m)、さらに下って登れば赤沢岳(2678.0m)で、扇沢から正面に見える稜線だろう。赤沢岳の下りあたりから次第にザレた斜面となり、急登を登りきればスバリ岳に着く。ザレた急坂を下って、ミヤマオダマキが咲く急斜面を登ると針ノ木岳(2820.7m)に着く。ここが今回の山行の最高地点だ。360度申し分のない眺めを満喫して針ノ木小屋に向かう。山頂直下の急斜面が一番滑落に注意を要する場所だろう。一部四つ這いになる箇所もあった。その後は高山植物を眺めながらの下りとなり、山頂から約50分で小屋に着いた。3日目は蓮華岳でご来光を迎えるべく4時過ぎに出発、ヘッドランプを使って稜線までの急登を登る。高度が上がるにつれて展望が広がり、立山、剱岳や歩いてきた稜線の向こうに鹿島槍ヶ岳から白馬岳が、南方には裏銀座の山々や遠く槍ヶ岳、穂高岳まで望むことができた。ミネズオウやチングルマの咲く斜面を緩やかに登りきると蓮華岳山頂だ。山頂直下南側の大斜面はコマクサで埋め尽くされていて、斜面がピンク色に染まって見える程だだった。珍しい白いコマクサも咲いていた。ご来光を拝んでから小屋に戻り、朝食を摂った後、下山にかかった。先ずは針ノ木谷源頭のザレた急斜面をジグザグに下り、いよいよ針ノ木大雪渓に入る。日本3大雪渓と言われるだけあってなかなか大規模である。傾斜は比較的緩やかだが、「のど」と言われる辺りは急になる。私は4本爪の軽アイゼン、相方は6本爪の軽アイゼンを装着した。4本爪では雪面に深く刺さらないので何度かスリップしたが、6本爪はスリップすることはなかった。近場の金剛山などは厳冬期の凍った斜面でも4本爪で十分だが、夏山と言えど北アルプスの急峻な雪渓では少なくとも6本爪が必要と痛感した。驚いたことに若い単独の女性がテント装備と思われる大型のザックを担き、アイゼンなしで、木の枝を杖代わりに登っていたが、登りはともかく、下りはアイゼンなしでは難儀したのではないだろうか。(アイゼンは持参しているが、登りは無しで大丈夫と考えての行動なら良いのだがと思いつつ見送った。)大雪渓を下り登山道に戻り、大沢小屋を経て、途中ブナの森を抜けて扇沢に辿り着いた。扇沢でタクシーを呼んだが中々到着しないので、連絡すると既に大町駅まで送ったとの事だった。柏原登山口あたりで他の登山者を間違えて乗車させたと思われるので、断ろうとしたらすぐに配車するから待ってくれという。仕方ないのでさらに待ってようやく乗車することができた。タクシーの運転手、乗客の双方ともいい加減である。このようなこともあるので注意してください。
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