烏帽子岳、野口五郎岳(ブナ立↑、竹村新道↓周回)
- GPS
- 17:35
- 距離
- 29.2km
- 登り
- 2,372m
- 下り
- 2,438m
コースタイム
- 山行
- 7:53
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:47
天候 | 8月17日:午前は晴れ、午後は晴れ時々曇り+狐の嫁入り的な雨(レインウェア不要) 8月18日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料。山側ではなく道路反対側の川側(山荘側)に駐車すると木影で下山時に車が暑くない 七倉山荘から高瀬ダム: タクシー利用。約2400円。七倉山荘前のゲートは朝5時半にオープン。乗車約15分。歩くと1時間半弱かかる。行きは東京から夜行バスで来られた年配の方と始発のタクシーに相乗り。帰りはラッキーなことにダムでタクシーが待機していたので即乗車。 ダムでタクシーが待機していない場合は、ダムの端にある管理事務所前の公衆電話からタクシーを呼ぶ。携帯はつながらない。シーズン外は大町から来るので待ち時間50分くらい。タクシーが七倉山荘で待機して入れば20分くらいの待ち時間 アルピコタクシー:0261−23−2323 なお、烏帽子からブナ立を下りてくる方は、標識6の「中休み」で携帯電波がつながるので、タクシーを事前予約するとよい 竹村新道を下り、湯股温泉晴嵐荘から高瀬ダムへ向かう方は、携帯電波がつながらないので(ドコモの場合)、ダムの管理事務所についてから電話する 山小屋情報: 烏帽子小屋は完全予約の宿泊のみ。食事の提供はないので自炊。テン場はコロナで使用禁止。飲み物の販売はあり。ペット以外に雨水の販売あり(100円/Lだったかな) 野口五郎小屋は完全予約制で夕食の提供有り(カレー)。朝食はおにぎり2個、漬物、お茶を前夜に渡してくれる。飲み物の販売はあり。ペット以外に雨水の販売あり(ここも100円/Lだったかな) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポスト: 七倉山荘、ゲートにあり。(私はいつも通りコンパスで提出) 水場: コース途中にはない。ダムから少し入った登山口(標識12)の沢で調達(入れ忘れていたログのスタート地点)。冷たくておいしい。湯股晴嵐荘まで周回して下山すればおいしい水が手に入る 今回はポカリ0.9L+水2L+お茶0.5Lの合計3.4Lでスタートして、晴嵐荘に下りるまで持たせた。小屋ではビール2本の調達のみ 熱中症対策で塩分タブレットや干し梅をときどき取った 登山口から烏帽子小屋: ブナ立尾根はスタート時点が標識12で小屋がゼロ。いきなり9に飛んだような気がする。その後は一つずつカウントダウン。ひたすら登る。風の通る木陰を利用して休憩し、熱中症予防。危険個所はない。つらいだけ 烏帽子小屋から烏帽子岳往復: 往路も復路も前烏帽子を登って通過。それ以外は比較的フラットで安全な移動。烏帽子は鎖や足置き場が整備されているが、くれぐれも落ちないように 烏帽子小屋から野口五郎小屋: まず三ツ岳へ登り上げる。その後、いくつかピークを小刻みに越える。登山道は明瞭で危険個所はない。左右前後の景色を楽しみながら稜線を歩く。三ツ岳本峰をトラバースして進むと、稜線コース(三ツ岳西峰)とお花畑コースの分岐に出る。好みでどちらでも 三ツ岳本峰の山頂へ行く場合は、手前から稜線を進むか、登山道のトラバース路を進んでお花畑と稜線コースの分岐すぐ手前あたりから少し戻るように登る。いずれもトレースは見て取れる。くれぐれも高山植物を踏まないように。花のない葉だけのコマクサなどは要注意 お花畑コースと稜線コースの合流後、無名峰へ登り切れば小屋は近い。500m手前から100mごとにペンキで案内あり 野口五郎小屋から真砂岳: 野口五郎山頂から下って、真砂岳をトラバースするように進む。その先に水晶方面と竹村新道の分岐がある。危険個所はない。 真砂岳山頂を通過して進む場合は、野口五郎から下った後に、トラバースルートから外れて、稜線伝いに進む。うっすらとトレースがある。真砂岳の手前のピークは岩山なので、岩に慣れていない人は稜線伝いに進まない方がよい。真砂岳に安全に登るには、水晶との分岐までトラバース路で進み、竹村新道に入ってから戻るように真砂岳に登ると難なく行ける(真砂岳から竹村新道へ稜線伝いに下るルート) 竹村新道について(真砂岳から湯股晴嵐荘まで): 荒れた難路との声も聞くが、それなりに整備された登山道。歩く人が少ないので踏み跡が分かりずらい部分もあるが、基本は稜線通しで進む。リボンやペンキの印はほとんどないが、要所に標識があり、道迷いすることはない 私が下山した同じ日に(8月18日)、野口五郎小屋の若いスタッフが草刈りをしながら下山すると言っていたので、草が再び伸びるまでの間は、登山道を隠している下草の状況は改善されていると思われる なお、雨が降った後は滑りやすくなると思われ、所々神経を使うかもしれない 最大の心配の晴嵐荘前の渡渉は、雨による増水で状況が変わるので、最新の情報を得た上で竹村新道に進むこと 竹村新道の詳細は以下参照 真砂岳から南真砂岳: 明瞭な稜線を進むと左手に下ってトラバースする。斜面の道は細く谷側に傾いているので慎重に。その先に崩落斜面のトラバースがあるが、足元はしっかりしており通過は容易。その後また稜線を進むと、南真砂岳すぐ手前に湯股晴嵐荘への標識がある。百高山に興味がない人も南真砂岳の360度の展望をスキップしないように。晴嵐荘への標識から奥へ1−2分進めば山頂だ 南真砂岳から湯俣岳:標識は湯股岳だが、山と高原地図の湯俣岳の表記に従った 基本的に稜線伝い。一旦下って湯俣岳に登り返す。ところどころ、ハイマツ、シャクナゲ、ササで登山道が隠れているが、登山道は見て取れる。数か所、片側(右側)が崩落しているところを通過するが、特に危険個所ということはない 湯俣岳から湯股晴嵐荘: 山荘まではひたすら下り。下草の状況は上述に同じ。途中、松の枯葉ですべって尻もちを1回ついたがご愛敬。 湯股晴嵐荘から高瀬ダム: 基本的に高瀬川沿いに林道を緩やかに下る。小屋の管理人さんは2時間といったが、2時間半は見ておいた方がよい(山と高原地図のCTは2時間50分) 以前あった橋は流されたままなので渡渉が必要。水量などの状況によって渡渉方法が変わるので、最新の情報を事前に得ること。8月18日現在、水量は少なく、工事車両の道をしばらく通って、本来の林道に合流する。それまでに3回の渡渉があったが、いずれも石の頭を踏みながら渡渉できた 当日は水の中を歩いても脛(すね)まで位の水位だったが、増水すると胸まで浸かることもあるとのこと |
その他周辺情報 | コンビニ:信濃大町の街中にあるが軒数は少ない。大町に至る前に調達することをお勧め 日帰り温泉: 七倉山荘で入浴可能。650円。6時から19時(受付18時まで)。外湯の方が熱かった。当日は私一人で貸し切りだった http://www.webmarunaka.com/nanakura/ 湯股温泉晴嵐荘でも入浴可能。800円。時間は? 竹村新道を下り、私はここで汗を流し(石鹸あり、シャンプーなし)、半袖半ズボンにチェンジして2時間半の林道歩きに進んだ http://seiransou.com/ |
写真
感想
折角5時間弱も車を飛ばして蓮華温泉まで行くので、小蓮華山と白馬岳だけで帰るのは口惜しい。という訳で、下山後に信濃大町まで2時間半下道を走ってビジネスホテルに泊まり、翌朝に七倉温泉から烏帽子岳と野口五郎岳を周回する計画にした
同じ3日間の山歩きなら、裏銀座で3日間を費やし、涼しく眺めの良い稜線歩きをする方がよいのだが、入り口と出口が違うので車の回収がやっかい。やむなく登って下りてを繰り返す山行を二つやることに
withコロナで初めての山小屋泊。夏の山小屋と言えば、どこも劇混み。まして北アルプスはすし詰め状態で三密そのもの。今年は、営業しないと決めた小屋もある中、受け入れ人数を大幅に縮小して営業する小屋も多い。それでも心配は尽きない
お盆休みを避けて予約を入れると、期待通りすんなり予約できた。長野県の「登山者への5つのお願い」を守り山に入った(以下URL)。到着してみれば、小屋の宿泊者は4人だけで、この日は各部屋に一人ずつ入るという個室状態だった
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/documents/5rule.pdf
最大の感染リスクである小屋泊がうまくいけば、山歩きはコロナとはほとんど無縁の世界。5か月ぶりに山を楽しむことができた。登山する側も気を遣うが、受け入れる小屋は不特定多数と接するのでもっと心配だろう。そんな中で、営業してくれている山小屋に心から感謝したい
ささやかながら、例の10万円を活用してクラウドファンディングを通じて寄付した。苦しいでしょうが、ぜひ続けていただきたいと切に願う
コロナが収まるまでは、山中泊するならテン泊と考えていたが、暑い夏にテントを担いで上がる自信はない。という訳で小屋泊を選択したが、暇な隠居老人の特権を生かして、平日に小屋泊を利用してまた出かけたい
COVID-19については第1波、第2波を通して、感染の仕方などが徐々に見えてきた。油断をするわけでも、慢心するわけでもなく、十分に注意して行動しながら山を模索していくつもり
コメント
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3日連続で、裏銀座の縦走、お疲れさまでした。
百高山クリアに確実に近づいていますね。
私が以前に裏銀座縦走したときには雲だらけで景色を見れませんでしたが、素晴らしい景色ですね。
百高山を意識しておらず、南真砂岳に立ち寄りませんでしたが、南真砂岳からの槍や北鎌の写真、カッコいいです。
いつになるかわかりませんが、人が少ないのもいいですし、また裏銀座に行きたいなと思いました。
eurekapapaさん、こちらにもありがとうございました
北アのへそみたいな位置なので、360度見渡す限り秀峰が連なる絶景です
オートルート、水晶から赤牛の尾根、裏銀座、表銀座と4本の尾根が並ぶ北アの醍醐味を味わえるコースですね
南プスでいえば、塩見岳から蝙蝠岳への尾根と同じような感じです
eurekapapaさんはテントかついで残雪のオートルート、夏の裏銀座を縦走されましたね
ぜひ天候の良いときに雲ノ平などを寄り道しながら裏銀座を再訪してください
私は常念山脈をテント担いで縦走して懲りたので、小屋泊で繋ぎます
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