また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2512352
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

烏帽子岳、野口五郎岳(ブナ立↑、竹村新道↓周回)

2020年08月17日(月) 〜 2020年08月18日(火)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
17:35
距離
29.2km
登り
2,372m
下り
2,438m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:53
休憩
0:54
合計
8:47
6:59
7:05
88
8:33
8:38
75
9:53
10:03
17
10:20
10:21
7
10:28
10:28
28
10:56
11:05
8
11:13
11:14
10
11:24
11:25
14
11:39
11:57
7
12:04
12:04
86
13:30
13:33
105
2日目
山行
6:54
休憩
1:34
合計
8:28
4:55
20
5:15
5:37
39
6:16
6:17
51
7:08
7:29
65
8:34
8:35
97
10:12
11:01
5
11:06
11:06
52
11:58
11:58
21
12:19
12:19
18
13:22
13:22
1
13:23
ゴール地点
天候 8月17日:午前は晴れ、午後は晴れ時々曇り+狐の嫁入り的な雨(レインウェア不要)
8月18日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
信濃大町駅前のルートイン(今年オープン)に前泊。ホテルから七倉山荘横の駐車場まで30分

駐車場は無料。山側ではなく道路反対側の川側(山荘側)に駐車すると木影で下山時に車が暑くない

七倉山荘から高瀬ダム:
タクシー利用。約2400円。七倉山荘前のゲートは朝5時半にオープン。乗車約15分。歩くと1時間半弱かかる。行きは東京から夜行バスで来られた年配の方と始発のタクシーに相乗り。帰りはラッキーなことにダムでタクシーが待機していたので即乗車。

ダムでタクシーが待機していない場合は、ダムの端にある管理事務所前の公衆電話からタクシーを呼ぶ。携帯はつながらない。シーズン外は大町から来るので待ち時間50分くらい。タクシーが七倉山荘で待機して入れば20分くらいの待ち時間
アルピコタクシー:0261−23−2323

なお、烏帽子からブナ立を下りてくる方は、標識6の「中休み」で携帯電波がつながるので、タクシーを事前予約するとよい

竹村新道を下り、湯股温泉晴嵐荘から高瀬ダムへ向かう方は、携帯電波がつながらないので(ドコモの場合)、ダムの管理事務所についてから電話する

山小屋情報:
烏帽子小屋は完全予約の宿泊のみ。食事の提供はないので自炊。テン場はコロナで使用禁止。飲み物の販売はあり。ペット以外に雨水の販売あり(100円/Lだったかな)

野口五郎小屋は完全予約制で夕食の提供有り(カレー)。朝食はおにぎり2個、漬物、お茶を前夜に渡してくれる。飲み物の販売はあり。ペット以外に雨水の販売あり(ここも100円/Lだったかな)
コース状況/
危険箇所等
登山ポスト:
七倉山荘、ゲートにあり。(私はいつも通りコンパスで提出)

水場:
コース途中にはない。ダムから少し入った登山口(標識12)の沢で調達(入れ忘れていたログのスタート地点)。冷たくておいしい。湯股晴嵐荘まで周回して下山すればおいしい水が手に入る
今回はポカリ0.9L+水2L+お茶0.5Lの合計3.4Lでスタートして、晴嵐荘に下りるまで持たせた。小屋ではビール2本の調達のみ

熱中症対策で塩分タブレットや干し梅をときどき取った

登山口から烏帽子小屋:
ブナ立尾根はスタート時点が標識12で小屋がゼロ。いきなり9に飛んだような気がする。その後は一つずつカウントダウン。ひたすら登る。風の通る木陰を利用して休憩し、熱中症予防。危険個所はない。つらいだけ

烏帽子小屋から烏帽子岳往復:
往路も復路も前烏帽子を登って通過。それ以外は比較的フラットで安全な移動。烏帽子は鎖や足置き場が整備されているが、くれぐれも落ちないように

烏帽子小屋から野口五郎小屋:
まず三ツ岳へ登り上げる。その後、いくつかピークを小刻みに越える。登山道は明瞭で危険個所はない。左右前後の景色を楽しみながら稜線を歩く。三ツ岳本峰をトラバースして進むと、稜線コース(三ツ岳西峰)とお花畑コースの分岐に出る。好みでどちらでも
三ツ岳本峰の山頂へ行く場合は、手前から稜線を進むか、登山道のトラバース路を進んでお花畑と稜線コースの分岐すぐ手前あたりから少し戻るように登る。いずれもトレースは見て取れる。くれぐれも高山植物を踏まないように。花のない葉だけのコマクサなどは要注意
お花畑コースと稜線コースの合流後、無名峰へ登り切れば小屋は近い。500m手前から100mごとにペンキで案内あり

野口五郎小屋から真砂岳:
野口五郎山頂から下って、真砂岳をトラバースするように進む。その先に水晶方面と竹村新道の分岐がある。危険個所はない。
真砂岳山頂を通過して進む場合は、野口五郎から下った後に、トラバースルートから外れて、稜線伝いに進む。うっすらとトレースがある。真砂岳の手前のピークは岩山なので、岩に慣れていない人は稜線伝いに進まない方がよい。真砂岳に安全に登るには、水晶との分岐までトラバース路で進み、竹村新道に入ってから戻るように真砂岳に登ると難なく行ける(真砂岳から竹村新道へ稜線伝いに下るルート)

竹村新道について(真砂岳から湯股晴嵐荘まで):
荒れた難路との声も聞くが、それなりに整備された登山道。歩く人が少ないので踏み跡が分かりずらい部分もあるが、基本は稜線通しで進む。リボンやペンキの印はほとんどないが、要所に標識があり、道迷いすることはない
私が下山した同じ日に(8月18日)、野口五郎小屋の若いスタッフが草刈りをしながら下山すると言っていたので、草が再び伸びるまでの間は、登山道を隠している下草の状況は改善されていると思われる
なお、雨が降った後は滑りやすくなると思われ、所々神経を使うかもしれない
最大の心配の晴嵐荘前の渡渉は、雨による増水で状況が変わるので、最新の情報を得た上で竹村新道に進むこと
竹村新道の詳細は以下参照

真砂岳から南真砂岳:
明瞭な稜線を進むと左手に下ってトラバースする。斜面の道は細く谷側に傾いているので慎重に。その先に崩落斜面のトラバースがあるが、足元はしっかりしており通過は容易。その後また稜線を進むと、南真砂岳すぐ手前に湯股晴嵐荘への標識がある。百高山に興味がない人も南真砂岳の360度の展望をスキップしないように。晴嵐荘への標識から奥へ1−2分進めば山頂だ

南真砂岳から湯俣岳:標識は湯股岳だが、山と高原地図の湯俣岳の表記に従った
基本的に稜線伝い。一旦下って湯俣岳に登り返す。ところどころ、ハイマツ、シャクナゲ、ササで登山道が隠れているが、登山道は見て取れる。数か所、片側(右側)が崩落しているところを通過するが、特に危険個所ということはない

湯俣岳から湯股晴嵐荘:
山荘まではひたすら下り。下草の状況は上述に同じ。途中、松の枯葉ですべって尻もちを1回ついたがご愛敬。

湯股晴嵐荘から高瀬ダム:
基本的に高瀬川沿いに林道を緩やかに下る。小屋の管理人さんは2時間といったが、2時間半は見ておいた方がよい(山と高原地図のCTは2時間50分)
以前あった橋は流されたままなので渡渉が必要。水量などの状況によって渡渉方法が変わるので、最新の情報を事前に得ること。8月18日現在、水量は少なく、工事車両の道をしばらく通って、本来の林道に合流する。それまでに3回の渡渉があったが、いずれも石の頭を踏みながら渡渉できた
当日は水の中を歩いても脛(すね)まで位の水位だったが、増水すると胸まで浸かることもあるとのこと
その他周辺情報 コンビニ:信濃大町の街中にあるが軒数は少ない。大町に至る前に調達することをお勧め

日帰り温泉:
七倉山荘で入浴可能。650円。6時から19時(受付18時まで)。外湯の方が熱かった。当日は私一人で貸し切りだった
http://www.webmarunaka.com/nanakura/

湯股温泉晴嵐荘でも入浴可能。800円。時間は?
竹村新道を下り、私はここで汗を流し(石鹸あり、シャンプーなし)、半袖半ズボンにチェンジして2時間半の林道歩きに進んだ
http://seiransou.com/

七倉山荘前から5時半ゲートオープンの始発タクシーで高瀬ダムまでやってきた。乗車約15分、2340円。東京からの年配の方と相乗りで1170円
七倉山荘前から5時半ゲートオープンの始発タクシーで高瀬ダムまでやってきた。乗車約15分、2340円。東京からの年配の方と相乗りで1170円
まずは前方のトンネルを抜ける。工事開始前は電灯がついていないのでヘッデン使用。入り口のプラスチックボックスに懐中電灯も置いてある
まずは前方のトンネルを抜ける。工事開始前は電灯がついていないのでヘッデン使用。入り口のプラスチックボックスに懐中電灯も置いてある
吊橋を渡って登山口へ進む。ブナ立取り付きの横を流れる沢で水を汲む。以降烏帽子小屋まで水場はない(烏帽子小屋の水は雨水)
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吊橋を渡って登山口へ進む。ブナ立取り付きの横を流れる沢で水を汲む。以降烏帽子小屋まで水場はない(烏帽子小屋の水は雨水)
ブナ立尾根を登る。白い部分が崩落の激しい不動沢と思われる
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ブナ立尾根を登る。白い部分が崩落の激しい不動沢と思われる
ブナ立には12の標識があり、9で小休憩、6の「中休み」で大休憩した。6で携帯電話が通じる。以降は失速し、標識ごとに木影で風通しの良いところを選び小休憩
ブナ立には12の標識があり、9で小休憩、6の「中休み」で大休憩した。6で携帯電話が通じる。以降は失速し、標識ごとに木影で風通しの良いところを選び小休憩
この雲は天候が崩れる兆しか
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この雲は天候が崩れる兆しか
やっと最後の1の標識まで来た
やっと最後の1の標識まで来た
これから通過する三ツ岳が見えた
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これから通過する三ツ岳が見えた
ブナ立尾根を代表するような立派なブナ
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ブナ立尾根を代表するような立派なブナ
烏帽子小屋。予約宿泊のみで食事の提供はない。テン場も使用禁止。軒先にザックをデポさせてもらい、カメラ・水・ヘルメットのみで烏帽子をピストン。往復で約1時間半
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烏帽子小屋。予約宿泊のみで食事の提供はない。テン場も使用禁止。軒先にザックをデポさせてもらい、カメラ・水・ヘルメットのみで烏帽子をピストン。往復で約1時間半
途中にはリュウキンカの群生
途中にはリュウキンカの群生
ミヤマリンドウに
ミヤマリンドウに
トモエシオガマも
トモエシオガマも
コマクサもポツポツと
コマクサもポツポツと
浅間山が割と近い
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浅間山が割と近い
中央奥に富士山も見えた。手前の山は南アルプス?
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中央奥に富士山も見えた。手前の山は南アルプス?
前方の前烏帽子岳を越えていく
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前方の前烏帽子岳を越えていく
振り返ると烏帽子の後に向かう裏銀座の稜線。左に三ツ岳、中央右が野口五郎岳
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振り返ると烏帽子の後に向かう裏銀座の稜線。左に三ツ岳、中央右が野口五郎岳
烏帽子岳へ向かう稜線の左手方向の一番奥が薬師岳。中央は赤牛岳(左)から薬師見平に続く稜線
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烏帽子岳へ向かう稜線の左手方向の一番奥が薬師岳。中央は赤牛岳(左)から薬師見平に続く稜線
赤牛岳の尾根を左方向にいくと水晶岳(黒岳)
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赤牛岳の尾根を左方向にいくと水晶岳(黒岳)
これが烏帽子岳
左下に不動岳から船窪岳への稜線。不動沢の崩落で今年は通行できない。船窪岳の左奥に針ノ木岳、右奥に蓮華岳。中央奥の双耳峰が鹿島槍ヶ岳。針ノ木の左奥に前日歩いた小蓮華山から白馬岳の稜線が見える
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左下に不動岳から船窪岳への稜線。不動沢の崩落で今年は通行できない。船窪岳の左奥に針ノ木岳、右奥に蓮華岳。中央奥の双耳峰が鹿島槍ヶ岳。針ノ木の左奥に前日歩いた小蓮華山から白馬岳の稜線が見える
小蓮華山から白馬岳の稜線をアップ(奥)。素晴らしい稜線歩きだった
小蓮華山から白馬岳の稜線をアップ(奥)。素晴らしい稜線歩きだった
烏帽子の麓まできた。ここも瑞牆山のように登る人いるのかな
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烏帽子の麓まできた。ここも瑞牆山のように登る人いるのかな
鎖場を上へ登る
その後、左にトラバース
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その後、左にトラバース
烏帽子岳山頂2628m。山頂にいた若者と撮り合った。私の左背後がこれから向かう稜線
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烏帽子岳山頂2628m。山頂にいた若者と撮り合った。私の左背後がこれから向かう稜線
直下の四十八池。ほんとに48もあるのかな
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直下の四十八池。ほんとに48もあるのかな
四十八池の先が南沢岳、不動岳、船窪岳への稜線。奥に針ノ木岳と蓮華岳
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四十八池の先が南沢岳、不動岳、船窪岳への稜線。奥に針ノ木岳と蓮華岳
三ツ岳から野口五郎岳、さらに水晶小屋へと続く裏銀座アルプスの稜線
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三ツ岳から野口五郎岳、さらに水晶小屋へと続く裏銀座アルプスの稜線
山頂標とは別の本当の山頂直下から立山と剱岳
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山頂標とは別の本当の山頂直下から立山と剱岳
本当の山頂直下から山頂標を見下ろす
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本当の山頂直下から山頂標を見下ろす
烏帽子小屋まで戻ってきた。小屋前にはイワギキョウの群生。もとから?それとも植えて育てた?
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烏帽子小屋まで戻ってきた。小屋前にはイワギキョウの群生。もとから?それとも植えて育てた?
イワギキョウ越しに赤牛岳とその奥に薬師岳。小屋の前で昼食をとり三ツ岳へ向かう
イワギキョウ越しに赤牛岳とその奥に薬師岳。小屋の前で昼食をとり三ツ岳へ向かう
三ツ岳へ登る途中で出発点の高瀬ダムを見下ろす
三ツ岳へ登る途中で出発点の高瀬ダムを見下ろす
午後1時くらいから雲が流れてきて空を覆う。三ツ岳山頂の上の青空も飲み込まれそう
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午後1時くらいから雲が流れてきて空を覆う。三ツ岳山頂の上の青空も飲み込まれそう
赤牛岳、薬師岳方面は完全に雲。小粒の雨もパラパラ。レインウェアを着るほどじゃない。涼しくていいや
赤牛岳、薬師岳方面は完全に雲。小粒の雨もパラパラ。レインウェアを着るほどじゃない。涼しくていいや
コゴメグサの群生
コゴメグサの群生
槍ケ岳と北鎌尾根。その奥には前穂高の北尾根のギザギザ
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槍ケ岳と北鎌尾根。その奥には前穂高の北尾根のギザギザ
表銀座の燕岳
反対側の赤牛岳方面は雲に覆われ、奥の薬師岳は雲でほとんど見えなくなった
反対側の赤牛岳方面は雲に覆われ、奥の薬師岳は雲でほとんど見えなくなった
振り返ると蓮華岳から鹿島槍、五竜、白馬へと続く後立山連峰の稜線は雲がかかっていない
振り返ると蓮華岳から鹿島槍、五竜、白馬へと続く後立山連峰の稜線は雲がかかっていない
登山ルートから外れて稜線伝いに三ツ岳山頂に寄り道。コマクサなどの高山植物を踏まないよう要注意
1
登山ルートから外れて稜線伝いに三ツ岳山頂に寄り道。コマクサなどの高山植物を踏まないよう要注意
山頂標のない三ツ岳2844.8m。百高山82座目(レコ上71座目)
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山頂標のない三ツ岳2844.8m。百高山82座目(レコ上71座目)
野口五郎方面に進む。青空も時々顔を見せる。でも雨はパラパラ。狐の嫁入りみたいな雨
野口五郎方面に進む。青空も時々顔を見せる。でも雨はパラパラ。狐の嫁入りみたいな雨
三ツ岳から下りてルートに復帰。稜線コースとお花畑コースの分岐。8分の違いだが、雨がひどくならないうちに小屋へ着くようお花畑コースを進む
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三ツ岳から下りてルートに復帰。稜線コースとお花畑コースの分岐。8分の違いだが、雨がひどくならないうちに小屋へ着くようお花畑コースを進む
こちらが稜線コース。正面が三ツ岳西峰。
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こちらが稜線コース。正面が三ツ岳西峰。
お花畑コースはほとんど終わり。ウサギギクや
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お花畑コースはほとんど終わり。ウサギギクや
ヨツバシオガマに
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ヨツバシオガマに
ミヤマキンバイあたりがパラパラ
ミヤマキンバイあたりがパラパラ
何とチングルマの花がまだ咲いていた
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何とチングルマの花がまだ咲いていた
野口五郎岳の手前の無名峰の登り。青空で日が差しているのに雨が流れてくる
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野口五郎岳の手前の無名峰の登り。青空で日が差しているのに雨が流れてくる
歩いてきた尾根。小刻みにアップダウンを繰り返してきた
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歩いてきた尾根。小刻みにアップダウンを繰り返してきた
小屋まで100m。でも小屋のかけらも見えない
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小屋まで100m。でも小屋のかけらも見えない
突然少し下に現れた。右上が野口五郎岳。雨に降られることもなく到着。小屋泊者は4人だけだった。棚に8番まで番号が振ってある各部屋に布団が二組のみ。この日は一人一部屋の個室状態だった。ここはカレーの夕食を提供してくれる
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突然少し下に現れた。右上が野口五郎岳。雨に降られることもなく到着。小屋泊者は4人だけだった。棚に8番まで番号が振ってある各部屋に布団が二組のみ。この日は一人一部屋の個室状態だった。ここはカレーの夕食を提供してくれる
翌朝、4時半に出ようとすると濃い霧。20分ほど待機して出立。野口五郎岳に向かうとガスが取れはじめ、山頂直下でご来光。
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翌朝、4時半に出ようとすると濃い霧。20分ほど待機して出立。野口五郎岳に向かうとガスが取れはじめ、山頂直下でご来光。
野口五郎岳山頂2924.5m。百高山83座目(レコ上72座目)。百名山の83座と同数になった。標識の間の奥に槍ヶ岳
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野口五郎岳山頂2924.5m。百高山83座目(レコ上72座目)。百名山の83座と同数になった。標識の間の奥に槍ヶ岳
中央下に野口五郎小屋。風を避ける絶妙のロケーション。到着直前まで見えなかったはずだ。こちらの北側から反時計回りに360度パノラマの始まり
2
中央下に野口五郎小屋。風を避ける絶妙のロケーション。到着直前まで見えなかったはずだ。こちらの北側から反時計回りに360度パノラマの始まり
左に目を移すと赤牛岳から水晶岳へと続く隣の尾根。2年前に新穂高から入り、三俣山荘に連泊して、中日に赤牛までピストンした懐かしい稜線
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左に目を移すと赤牛岳から水晶岳へと続く隣の尾根。2年前に新穂高から入り、三俣山荘に連泊して、中日に赤牛までピストンした懐かしい稜線
その左には水晶岳へと延びる稜線。こちらの稜線の影が映る
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その左には水晶岳へと延びる稜線。こちらの稜線の影が映る
水晶岳から左にいくと、ワリモ岳、鷲羽岳、双六岳へと続く裏銀座の稜線。双六岳の左奥には笠ヶ岳のとんがり頭が見える。手前の稜線が真砂岳から水晶小屋へ続く裏銀座をつなぐ稜線
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水晶岳から左にいくと、ワリモ岳、鷲羽岳、双六岳へと続く裏銀座の稜線。双六岳の左奥には笠ヶ岳のとんがり頭が見える。手前の稜線が真砂岳から水晶小屋へ続く裏銀座をつなぐ稜線
笠ヶ岳の左には乗鞍岳とその奥に御嶽山が見える
笠ヶ岳の左には乗鞍岳とその奥に御嶽山が見える
さらに左には穂高連峰と槍ヶ岳。右手前の斜めの稜線が西鎌尾根
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さらに左には穂高連峰と槍ヶ岳。右手前の斜めの稜線が西鎌尾根
槍ケ岳から左手には大天井岳から燕岳に続く表銀座の稜線
槍ケ岳から左手には大天井岳から燕岳に続く表銀座の稜線
さらに左には餓鬼岳と唐沢岳。これで一周360度のパノラマ
さらに左には餓鬼岳と唐沢岳。これで一周360度のパノラマ
おやおや、水晶岳方面にブロッケン現象
4
おやおや、水晶岳方面にブロッケン現象
人生5度目のブロッケン。湧き上がるガスが弱く、光輪がぼんやりしている
2
人生5度目のブロッケン。湧き上がるガスが弱く、光輪がぼんやりしている
野口五郎岳から一旦下り、登山ルートを外れて真砂岳への稜線を進む。こちらもトレースはあるが、高山植物を踏まないよう細心の注意を
野口五郎岳から一旦下り、登山ルートを外れて真砂岳への稜線を進む。こちらもトレースはあるが、高山植物を踏まないよう細心の注意を
真砂岳山頂2862m。でもここは百高山の真砂岳ではない。同じ名前の立山の真砂岳北峰2861mが百高山。選者に選出基準を聞きたい
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真砂岳山頂2862m。でもここは百高山の真砂岳ではない。同じ名前の立山の真砂岳北峰2861mが百高山。選者に選出基準を聞きたい
真砂岳山頂より野口五郎岳から辿ってきた稜線を振り返る。正規の登山ルートは稜線の左側斜面(進行方向右側斜面)をトラバースしている
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真砂岳山頂より野口五郎岳から辿ってきた稜線を振り返る。正規の登山ルートは稜線の左側斜面(進行方向右側斜面)をトラバースしている
これから下る竹村新道の尾根。中央に見えるのが南真砂岳。あそこに用がある
2
これから下る竹村新道の尾根。中央に見えるのが南真砂岳。あそこに用がある
南真砂岳へ向かう稜線の途中でトラバース路へ向かう標識
南真砂岳へ向かう稜線の途中でトラバース路へ向かう標識
トリカブトやオニユリやオンタデなどのお花畑。登山道が細く、かつ谷側に崩れているので歩きづらい
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トリカブトやオニユリやオンタデなどのお花畑。登山道が細く、かつ谷側に崩れているので歩きづらい
崩落斜面のトラバース。足元は安定していて難なく通過できる
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崩落斜面のトラバース。足元は安定していて難なく通過できる
崩落部分のトラバースの先にはイブキジャコウソウ
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崩落部分のトラバースの先にはイブキジャコウソウ
南真砂岳へ登り返して、辿ってきた稜線を振り返る
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南真砂岳へ登り返して、辿ってきた稜線を振り返る
湯股晴嵐荘への標識のすぐ後ろが南真砂岳。素通りしないで寄る価値あり
湯股晴嵐荘への標識のすぐ後ろが南真砂岳。素通りしないで寄る価値あり
南真砂岳2713m。百高山84座目(レコ上73座目)。ここからも野口五郎に勝るとも劣らない360度のパノラマが望める。山頂標のすぐ後ろは硫黄尾根。その後ろには槍ヶ岳へ続く西鎌尾根(右)と北鎌尾根(左)
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南真砂岳2713m。百高山84座目(レコ上73座目)。ここからも野口五郎に勝るとも劣らない360度のパノラマが望める。山頂標のすぐ後ろは硫黄尾根。その後ろには槍ヶ岳へ続く西鎌尾根(右)と北鎌尾根(左)
パノラマは省略。信濃側は雲海だ
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パノラマは省略。信濃側は雲海だ
湯股晴嵐荘への標識までもどり、野口五郎からの稜線を眺めながら朝食。野口五郎小屋は朝食の提供はなく、代わりにおにぎりとお茶と漬物をくれる
湯股晴嵐荘への標識までもどり、野口五郎からの稜線を眺めながら朝食。野口五郎小屋は朝食の提供はなく、代わりにおにぎりとお茶と漬物をくれる
竹村新道はリボンもペンキの印もほとんどない。登山道は写真のようにときどきハイマツ、シャクナゲ、ササなどで覆われているが、基本的に尾根伝いに歩くので道迷いの心配はない
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竹村新道はリボンもペンキの印もほとんどない。登山道は写真のようにときどきハイマツ、シャクナゲ、ササなどで覆われているが、基本的に尾根伝いに歩くので道迷いの心配はない
野口五郎岳から続く雄大な山塊、これが見納め
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野口五郎岳から続く雄大な山塊、これが見納め
森林限界まで下がってきた
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森林限界まで下がってきた
日差しも風も遮られ、トレードオフだな
日差しも風も遮られ、トレードオフだな
正面左が南真砂岳。一旦下って、湯俣岳へ登り返してきた。やれやれ
正面左が南真砂岳。一旦下って、湯俣岳へ登り返してきた。やれやれ
湯俣岳が竹村新道のほぼ真ん中
湯俣岳が竹村新道のほぼ真ん中
湯俣岳から槍ヶ岳
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湯俣岳から槍ヶ岳
ところどころ登山道がササに覆われているが藪漕ぎというほどではない。南プスでは時々見かける普通の登山道
ところどころ登山道がササに覆われているが藪漕ぎというほどではない。南プスでは時々見かける普通の登山道
正面が硫黄尾根。右に流れるのが湯俣川、左に流れるのが水俣川
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正面が硫黄尾根。右に流れるのが湯俣川、左に流れるのが水俣川
合流して高瀬川になる
合流して高瀬川になる
あと少しで竹村新道は終わり。とにかく暑い。飛び込みたくなる
あと少しで竹村新道は終わり。とにかく暑い。飛び込みたくなる
湯股晴嵐荘で温泉に入り汗を流す。最後は水を体にかけて冷やした。しばらく雨が降っていないので、ここからの渡渉3回は石の上をポンポンと渡れた
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湯股晴嵐荘で温泉に入り汗を流す。最後は水を体にかけて冷やした。しばらく雨が降っていないので、ここからの渡渉3回は石の上をポンポンと渡れた
高瀬川沿いに2時間半の下り。晴嵐荘の管理人さん、2時間では無理だよ
高瀬川沿いに2時間半の下り。晴嵐荘の管理人さん、2時間では無理だよ
エメラルドグリーンのダム湖を眺めながら湖畔の林道を歩く。ダム湖の奥に針ノ木岳が見える
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エメラルドグリーンのダム湖を眺めながら湖畔の林道を歩く。ダム湖の奥に針ノ木岳が見える
最後にトンネル2本
最後にトンネル2本
2本目の出口。涼しいトンネルの途中に湧水が出ていてバケツにザーザー落ちていた。ブラシまで置いてあったので、さほど汚れていない靴をゴシゴシ
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2本目の出口。涼しいトンネルの途中に湧水が出ていてバケツにザーザー落ちていた。ブラシまで置いてあったので、さほど汚れていない靴をゴシゴシ
日本一とかいうロックフィルダムの高瀬ダムにもどってきた。ラッキーなことにタクシーが待機していて、七倉山荘へ即移動し再び温泉に入る。ごきげんな周回ができたことに感謝感謝!
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日本一とかいうロックフィルダムの高瀬ダムにもどってきた。ラッキーなことにタクシーが待機していて、七倉山荘へ即移動し再び温泉に入る。ごきげんな周回ができたことに感謝感謝!

感想

折角5時間弱も車を飛ばして蓮華温泉まで行くので、小蓮華山と白馬岳だけで帰るのは口惜しい。という訳で、下山後に信濃大町まで2時間半下道を走ってビジネスホテルに泊まり、翌朝に七倉温泉から烏帽子岳と野口五郎岳を周回する計画にした

同じ3日間の山歩きなら、裏銀座で3日間を費やし、涼しく眺めの良い稜線歩きをする方がよいのだが、入り口と出口が違うので車の回収がやっかい。やむなく登って下りてを繰り返す山行を二つやることに

withコロナで初めての山小屋泊。夏の山小屋と言えば、どこも劇混み。まして北アルプスはすし詰め状態で三密そのもの。今年は、営業しないと決めた小屋もある中、受け入れ人数を大幅に縮小して営業する小屋も多い。それでも心配は尽きない

お盆休みを避けて予約を入れると、期待通りすんなり予約できた。長野県の「登山者への5つのお願い」を守り山に入った(以下URL)。到着してみれば、小屋の宿泊者は4人だけで、この日は各部屋に一人ずつ入るという個室状態だった
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/documents/5rule.pdf

最大の感染リスクである小屋泊がうまくいけば、山歩きはコロナとはほとんど無縁の世界。5か月ぶりに山を楽しむことができた。登山する側も気を遣うが、受け入れる小屋は不特定多数と接するのでもっと心配だろう。そんな中で、営業してくれている山小屋に心から感謝したい

ささやかながら、例の10万円を活用してクラウドファンディングを通じて寄付した。苦しいでしょうが、ぜひ続けていただきたいと切に願う

コロナが収まるまでは、山中泊するならテン泊と考えていたが、暑い夏にテントを担いで上がる自信はない。という訳で小屋泊を選択したが、暇な隠居老人の特権を生かして、平日に小屋泊を利用してまた出かけたい

COVID-19については第1波、第2波を通して、感染の仕方などが徐々に見えてきた。油断をするわけでも、慢心するわけでもなく、十分に注意して行動しながら山を模索していくつもり

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コメント

裏銀座の絶景!
3日連続で、裏銀座の縦走、お疲れさまでした。
百高山クリアに確実に近づいていますね。

私が以前に裏銀座縦走したときには雲だらけで景色を見れませんでしたが、素晴らしい景色ですね。
百高山を意識しておらず、南真砂岳に立ち寄りませんでしたが、南真砂岳からの槍や北鎌の写真、カッコいいです。
いつになるかわかりませんが、人が少ないのもいいですし、また裏銀座に行きたいなと思いました。
2020/8/21 1:24
Re: 裏銀座の絶景!
eurekapapaさん、こちらにもありがとうございました

北アのへそみたいな位置なので、360度見渡す限り秀峰が連なる絶景です
オートルート、水晶から赤牛の尾根、裏銀座、表銀座と4本の尾根が並ぶ北アの醍醐味を味わえるコースですね
南プスでいえば、塩見岳から蝙蝠岳への尾根と同じような感じです

eurekapapaさんはテントかついで残雪のオートルート、夏の裏銀座を縦走されましたね
ぜひ天候の良いときに雲ノ平などを寄り道しながら裏銀座を再訪してください

私は常念山脈をテント担いで縦走して懲りたので、小屋泊で繋ぎます
2020/8/21 10:27
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