岩場(鎖場、梯子)を楽しめた乾徳山
- GPS
- 07:52
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,382m
- 下り
- 1,375m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 7:44
結構鎖場などもあるとなっていましたが、ツレも50以上の百名山を登っていますので「何とかなる」と思って臨みましたが、鳳岩に迂回路があって良かった。。。
天候 | 早朝は小雨、のち晴れ(遠方に雲多い) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乾徳公園向かいの徳和駐車場に駐車。 朝5時に到着して6割程度でしたが、登り始めて6時頃に見下ろしたら満車になっていました。 周囲に臨時駐車場もあるようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場、梯子、滑落の危険が無いとは言えない岩場のトラバースなどありますから、初心者だけで行くのは止めた方が良いかと思います。また、最大の山場である頂上直下の「鳳岩」の岩壁登り(長い鎖あり)は迂回路があります。 山頂を越えた先から国師ヶ原に下るルートは、注意書きに示される通り「ガレ場の急降下」ですが、視界良好ならば先頭でリードする方が注意深くトレースを追えば迷うことは無いと思います。ただし、落ち葉が多い時期は濡れた落ち葉がトレースを隠しますので更に注意が必要です。 私は、ヤマレコのマップをダウンロードして念のため時々軌跡を確認しましたが、少しも外れることはありませんでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
常備薬
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
ツェルト
|
感想
乾徳山は乾徳公園向かいの徳和駐車場(20〜30台)に駐車。公園入口に近いところに24時間トイレがあり、照明スイッチが個室(和式)、洗面台、室内と幾つかあり夜間でも安心ですと言いたいところですが、個室の照明は切れていたのでヘッドランプは必要です。日の出1時間前に到着。約6割の駐車状況。登り始めてから駐車場を見下ろしたら満車になっていました。帰りに気が付きましたが150m程下ったところのグランドが臨時駐車場になっていて、こちらにも沢山の車が駐車していました。舗装された道路で登山口近くまで行くことの出来るアクセスの良さなどから人気が高い山なのかもしれません。臨時駐車場が一杯でしたが、下山時には徳和駐車場は既に帰られた方も居たようで9割程度の駐車になっていました。
スタートは日の出を待ちきれなく5時半過ぎにフライングスタート。既に薄ぼんやりとした状況でヘッドランプも不要でした。本日は道満尾根から登ります。何故なら、鎖場などが多いとのことなので、下山ルートに使うと登って来る方との譲り合いで迷惑をかけそうだからです。
5分程集落の中を案内標識に従って進み、獣害防止ゲートを抜けたらじきに山中に入ります。斜面を真っすぐ登っていく道筋と尾根の脇に沿って高度を上げて行くルートがありましたが、薄暗かったことと後者は滑り止めネットのようなものが敷かれて自然の登山道らしさに欠けたことから真っすぐに進みました。多少九十九折れではありましたが基本直登で尾根に出るまで結構滑りやすく確実な足運びを要求されました。尾根に出てからは歩き易いものでした。そして、しばらく進むともう一つのルートらしきものが合流している地点を確認・通過しました。
【道満山】は評判通り、ピークというよりは通過点ですが、三角点がありました。
何故か【月見岩】を認識することが出来ませんでしたが。。。扇平右手のピークにあった三角点を探索に行き、こちらは視認。【扇平】を見下ろす場所にありますので、扇平そのものやその先の雲海、更に先の富士山と気持ちの良い展望台でした。扇平まで高い木は無く視界が開けていますので、斜面の傾斜だけ気にして適当に降りて行けば元の登山道に合流出来ます。扇平の紅葉を観賞しながら先に進みます。
【髭剃岩】では岩と岩の間をザックを降ろして通り抜けている方が居ましたが、抜けた先は崖で戻ってこなくてはならないとのこと。スリリングな場所のようです。複数人で入って後から入った人が無理して身動きできなくなったら大ヒンシュクですので、私たちは止めておきました。
髭剃岩から先に進むには山頂までのルートで回避不可能な一番危ない(と感じた)滑りやすい岩壁の縁をつたわるのですが、途中で肩位の高さで岩が飛び出ているのでザックの脇にテントマットなどを付けている方は結構怖い思いをしそうです。
その先も梯子が幾つかありますが、きちんと固定されているので、周囲の岩なども旨く使いながら確実に梯子に取りついて降りれば危険なことはありません。但し、私のようにハードソールの登山靴で湿った状況で鉄やアルミの梯子は滑りやすく集中が必要です。
頂上直下に立ちはだかるのは【鳳岩】です。高さ20mの中間地点まではクラックに足先をぶち込んで鎖の助けを借りて身体を持ち上げて行きます。中間地点に到着すればそこから先は高度感を除けば鎖が無くても三点確保で登れる岩場です(もちろん鎖に手は添えていました)。皆さん1本の鎖に1人づつのルールを守って順番待ちです。
久々の登山だったツレはこの鎖はパスして迂回路を進むとのこと。
それでは専属カメラマンとして私の雄姿を動画で撮影するように依頼して登り始めましたが、最新型のiPhoneの半分の”6”がフリーズして撮れ高ゼロ。。。
記録はありませんが、ちゃんと登りましたよ、本当に。。。
最後は、両サイドの岩を手で支えて身体を引き上げると山頂ですが、さほど広くない山頂に顔を出したら目の前で休憩している。。。といった感じでした(目の前の方に「ご苦労さん」と声を掛けていただきました)。
山頂で写真を撮ったら、下山ですが来た道を戻らずに先に進みます。山頂で午前10時ですから、元に戻ると、これから登ってくる方と確実に特に鎖場の登り・下りの大渋滞が目に見えるようです。
山頂から先に進むと暫くは小規模な梯子が連続、そして【水のタル】を書かれた岩壁をトラバース(ここも天候によっては危険)。何が「水のタル」なのか分かりませんが。。。タル=滝?のようなものも見当たらず。ガイドブックには乾徳山とその先の笠盛山との「鞍部=水ノタル」と書かれていました。
更に進むと高原ヒュッテ(国師ケ原)への下り口があります。「※ガレ場の急降下あり」との標識がありますので、どの程度のものなのか。「山と高原地図」では破線ルートですから気を引き締めます。。。が、大したことない。ここまでの岩場や鎖場、トラバースに比べれば大したことない。。。但し、雨が降っていたりガレ場が濡れていたりすれば危険度は増すと思います。ヤマレコの中に途中でルートを外れて戻ったなどもありましたが、手書きの看板などもあって迷うことなく降りることが出来ました。
高原ヒュッテは板の間もトイレも土足禁止です。綺麗に手入れがされているようです。また、裏山に3頭の親子鹿が居て人を怖がるでもなく飛び回って、皆を楽しませてくれました。
ヒュッテから登山口を経て駐車場まで緩やかな下りでした。
オソバ沢側の登山口には立派な「登山口」の看板とともに「熊出没注意」の看板が・・・道満尾根の方の登山口にはあったっけ? いつもの通り鈴は鳴らしていましたが。。。
いやいや、結構スリル満点で景色も楽しめる良い山でした。
下山したら上空はピーカン。。。
でも遠くには大きな雲が。。。
待っていれば富士山や周囲の山々がもっと楽しめたのだろうか。。。
少々心残りがある登山でした。
(追伸)
髭剃岩の上で画になっていたE男さん(35歳)、お断りした通り、代表写真に使わせていただきました。
奥秩父の山々は巨岩、奇岩が多く、見ても登っても楽しめますね。乾徳山の山頂付近はスリルある岩場が盛り沢山で、、ちょっと怖い感じ、、でも登ってみたい、慎重に登れば大丈夫かな。
富士山も紅葉🍁も鹿🦌もいい感じです‼️
cozysuzukiさん
私のツレは迂回しましたが、若者もオジサンも皆大はしゃぎで登るので、待ち行列で大渋滞になるようです。後ろからプレッシャーがかからずに観客が少なくて済むためにも早朝に登山口を後にすることをお勧めします。
以前、石鎚山で出会ったケースでは、キャーキャーいって中々登らないでいるうちに、腕の力が無くなっていき、自力では前にも後ろにも進めなくなるケース。放っておくといずれ落ちるしかない。
そうならないためにも、20mの中間点の岩棚までは腕の力に頼ったとしてもササっと登ることが必要かと思います。
ヘルメット人口は3割程度だったかな。
お疲れさまでした。丁寧なレコで自分もご一緒に登っている気分になりました。一日コースの丁度よい山だったようで何よりでした。ちゃんと堂満山の三角点も制覇しているあたり脱帽でした(笑)。展望の方は、登っていればまた今日は最高だったよという日が訪れることと思います。
三角点に引き寄せられるのはjunjappaさんから感染したのだと思います。軽症ですが。
天気に裏切られるのは慣れっこですが、年に一度くらいは最高の日を引き寄せたいですね。
空気の澄んだ今年の冬は三浦アルプスでも狙います。
その前に藤野をやっつけないと・・・
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