鳥倉林道⇒熊の平小屋ピストン(塩見岳⇒仙塩尾根⇒北荒川岳⇒新蛇抜山⇒安倍荒倉岳⇒蝙蝠岳)


- GPS
- 35:32
- 距離
- 48.2km
- 登り
- 3,300m
- 下り
- 3,295m
コースタイム
- 山行
- 10:39
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 11:30
- 山行
- 13:15
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 13:40
天候 | 2日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今年は林道で土砂崩れがあり、鳥ヶ池キャンプ場との分岐で通行止めです。車は合計20台位は止められると思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【塩見岳まで】 ・皆さん歩かれている方も多いのでかいつまんで書くと、雪は塩見小屋手前から出てきます。 11/1現在は気温が高かったため、キックステップでいけました。ただ下りは怖かったり、自信の無い場合は軽アイゼンまたはチェーンスパイクを付けた方が無難です。 ・仏の清水は細いですが出ています。水量は約1分/Lくらい。冷たくて美味しかったです。 ・三伏峠小屋の冬季小屋は開いていませんでした。今年はコロナの影響で使えないのか、時期が早いかはわかりません。 【仙塩尾根】 ・塩見岳直下から雪が出てきます。トレースは一人分しか無く、ほぼ無かったです。積雪量は多く無いです。 ・北俣岳分岐から仙塩尾根方面の下りが怖かったです。ただでさえ、ザレ場&傾斜のキツイ下りで難易度が高いと思いますが、それに加えていやらしい感じで雪が付いています。軽アイゼンがあった方がいいてます。(自分は軽アイゼン持って行きましたが、付けるタイミングを逸しました。) ・仙塩尾根はルートが明瞭で特に道迷いは無いと思います。雪もあまり無かったです。全く人に会いませんでした。 【熊の平小屋】 ・冬季小屋は使えました。綺麗で暖かく、アルコールスプレーもあり、大変快適でした。10/31,は貸切でした。水場もすぐ近くにあり、水量豊富で助かります。影響している時に来たいと思いました。 【北俣岳分岐↔蝙蝠岳】 ・北俣岳分岐から北俣岳まで積雪があります。北俣岳まで岩場と積雪のミックスです。気温が高かったため、アイゼンは不要でした。 ・10/17の積雪以来、誰も歩いてなかったと思います。11/1に自分が蝙蝠岳までピストン、二軒小屋方面から来た二人の方のトレースはあります。 ・2020年版の山と高原地図の北岳・甲斐駒版では、蝙蝠岳までは破線ルートになっていますが、かなり歩きやすいルートです。 |
写真
感想
10月初めに釜無川から鋸岳に登ったのですが、山頂でお話した方が百高山をやってるという。百名山は、地域は北海道から屋久島と時間もお金も必要。現役のうちは特に時間が無いかなと思っていて、また、標高も1000m弱の筑波山から最高峰の富士山までと必ずしも全部登りたいと思える山でも無いので、いつかは完登したいとは思うが、今すぐに挑戦するのは躊躇していた。
一方で、百高山は国土地理院発行の山岳標高一覧の上位100とわかり易いし、標高の高い山なので、何処か魅力を感じる。中部地方に固まっているので、休日を利用して完登できそうな感じ。鋸岳を含めると既に66座登っていた。
ヤマレコの百高山のマップを見ると、南アルプスの奥地にけっこう未踏の山が残っており、時間の掛かりそうな仙塩尾根上の3座(北荒川岳、新蛇抜山、安倍荒倉岳)、蝙蝠岳、三伏峠からの烏帽子岳、小河内岳の計6座を3日間で計画した(疲労&悪天候により烏帽子岳、小河内岳は断念)。
恒例になりつつある夏のツェルト泊山行装備に冬用の寝袋、軽アイゼンやサーモスなどで荷物がちょっと重くなった。ツェルトは携行するが、熊の平小屋泊で計画。
初日は自宅を2時に出発、空いている高速を飛ばし、松川ICでおり、大鹿村へ。小渋湖沿いに新しいトンネルができて、運転が楽になったと思いきや、やっぱり鳥倉林道は疲れる。例年より手前に車を止め、ひたすら林道を歩く。1時間位で林道終点、ここから登山道を登る。登り初めて荷物が重く脚に来るが、10分くらい歩くと慣れてきた。コースタイムの7割くらいのペースで三伏峠へ。少し肌寒い三伏峠でパンを食べ、再び進む。三伏山、本谷山を通過、塩見小屋への急登でバテてきた。
なんとか塩見小屋に着き、セブンで買ったモチモチ生地にプリンが入ったスイーツで休憩。登る英気を養い、塩見岳へ向かう。雪が出てくるが、あまり気にならず、塩見岳手前の岩壁を登り山頂へ。雲一つ無い空で、360度の大パノラマ。しかも気温が低く、空気が澄んでいるので、南は駿河湾、伊豆半島の先まで、北は頸城山塊まで。こんな素晴らしい景色は冬山でも中々お目にかかれないし、塩見岳というチョイスがちょうど良かった。素晴らしい景色を一人で眺め、今日のお宿、熊の平小屋へ。
塩見岳直下の下りや、北俣岳分岐からの下りが怖かったけど、何とか幕営禁止地点まで下り、北荒川岳へ。塩見岳の雄大な景色。ここから疲れが出てペースダウン。新蛇抜山、安倍荒倉岳をスローペースで通過し、熊の平小屋へ。冬季小屋が有り難いし、水場も有り難い。予想以上に仙塩尾根で疲れたこと、今日の景色で大満足したこと、翌々日は雨の予報であることから、二日目は三伏峠でツェルト泊か、小河内岳避難小屋泊の予定を変更し、蝙蝠岳登って、そのまま鳥倉林道まで下りると事にした。6時くらいに寝袋に入ったが、クライマーズ・ハイ状態なのかなかなか寝付けなかった。
翌日は自然と2時に目覚め、朝食、身支度し、3時に出発。仙塩尾根をガシガシと戻り、北荒川岳で休憩。駒ヶ根の街明かりや、中央道の恵那山トンネルからの下りの街灯などが見えた。北俣岳分岐までの登りで日の出を迎え、蝙蝠岳登りに北俣岳方面へ。分岐に荷物を置いてサブザックなので身が軽い。ただ雪にトレースは無し。北俣岳手前で二軒小屋から来た単独の男性とすれ違い、今日、鳥倉へ下りるという。また、蝙蝠岳手前のコルで田代発電所から伝付峠を越えて、ここまで来たという男性に会った。ちょっと立ち話をしたが、これから新蛇抜山から池ノ沢小屋へ下り、広河内岳へ登り、南下して戻るという。自分が下りた翌日に雨が降ったが無事だっただろうか。
ここから蝙蝠岳へ登り、富士山や荒川三山の景色を眺め、ゆっくりしたかったが、鳥倉林道まで戻ると決めたため、セブンのしっとりロールケーキを食べて行動開始。北俣岳分岐へ戻り、重くザックを再び背負い、塩見岳へ。つらかったが、何とか塩見岳へ。良い景色ともお別れかと思うと寂しかったが、下る。途中3人組の方達を追い抜かさせて頂き、本谷山への登りまでひたすら下る。ここからペースがガクッと落ちるが、本谷山、三伏山、三伏峠を通過し、後は下りだけ。トレラン装備で体力が十分にあればガシガシ下れるが、疲れており、ゆっくり下る。途中、仏の清水で休憩して、何とか日没前に車に着いた。
今回は百高山を4座登頂、塩見岳からの大パノラマ、歩いた事が無かった仙塩尾根、熊の平小屋からの間ノ岳や農鳥岳の雄大な景色と大満足の山行でした。いつか、仙塩尾根全てを歩き通したい。
コメント
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鋸岳でご一緒させて頂いたyamadayです。
熊ノ平泊で検討していたらここにヒットしました。百高山本格開始なんですね。この勢いだと、あっという間に完登ですね。
ご健闘お祈りします。
またどこかでお会いしましょう!
yamadayさん
こんにちは、奇遇ですね(笑)
百高山のきっかけを作って頂き感謝します。今まであまり意識した事が無いけれど、面白そうな山がいっぱいありますね。
また何処かの山で会いそうですね。百高山、お互い頑張りましょう!
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