唐松岳・五龍岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,738m
- 下り
- 2,302m
天候 | 初日ガス、2日目晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2005年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
長野県白馬で山仲間の結婚式に出席することになり、それに合わせて、結婚式翌日に八方尾根から唐松〜五龍を縦走1泊し、遠見尾根を下山する山行を計画しました。
結局、総勢11名の大パーティで登山することになりました。
自分としては、初めての白馬。
結婚式よりも登山の方が気になっていた(!?)ため、披露宴での飲酒は控えめに・・・と考えていたのですが、ついつい調子に乗って飲み過ぎてしまい、入山初日は散々な1日になってしまいました。
八方ゴンドラに乗り込んだのが8時15分、さらにリフト2本を乗り継ぎ、歩き始めたのが9時でした。
自分たちのほかに数名が一緒に登り始めましたが、日曜日と言うこともあってか下山者のほうが多かったです。
上空に薄い雲が広がっていますが、白馬の尾根ははっきり見て取ることができ、天気としては上出来です。
二日酔いの自分はなかなかペースがあがらず、常にグループ後方からついていく感じです。
まあ全員が二日酔いみたいなものですから、いつもよりはペースは遅めです。
ポイント、ポイントで休憩を取りながら進むと、大きな雪の斜面が出てきました。
ここで自分はストックをピッケルに持ち替え、先を進みます。
結局、そのまま「ここ」という急登がないままダラダラと歩いて、12時10分に唐松山荘に到着しました。
ここで、小雨が降り出したため全員がカッパに着替え、時間の問題もあり、唐松のピークを踏まないまま、五龍に向けて出発しました。
ここからしばらくは、急な岩場を下る危険なコースです。
幸い、降り始めた雨はすぐに止んだため、晴れた状態で下ることができました。
そうなるとさっき着たカッパが邪魔でしょうがありません。
途中で上だけ脱ぎ、再び岩場を下り始めました。
鞍部手前で小休止をとり、全員合流後、五龍を目指して進みます。
鞍部から登りにはいると、ところどころに残雪が目に付き始めました。
雪の上には、ルートがわかるように赤紫の粉が目印代わりに撒かれていましたが、融雪が進んでおり目印通りに歩くと危険と思われる個所もありました。
わかる限り夏道を拾いながら先を進むと、再び冷たい雨が降り始めました。
いつしか辺りもガスに覆われています。
再びカッパをきて、二日酔いで食べ物を口にできなかった自分はここで初めて今日の行動食を口にして、最後の一登りに備えました。
しばらくガスの中をジクザクに進むと、急に先頭が立ち止まりました。
何かと思えば、雷鳥の親子が登山道を横断していました。
静かに雷鳥を見送り、五龍山荘を目指します。
ふと、雨が止み空が明るくなったと思えば、前方に五龍岳が姿をあらわし、下方に五龍山荘が見えました。
今日は五龍山荘横でテント泊ですが、先に五龍をピストンするか、テントを張ってから五龍に行くかを決めているうちに、また雨が降り始めました。
そこで急いでテントを張り始めましたが、雨は止んだものの五龍はガスの中です。
結局、五龍のピークも諦め、テントに入って休憩し、晩飯を食べ就寝しました。
夜は強風吹き荒れる天気となり、雨が降ったりやんだりでしたが、いつしかテントに当たる音が変わり始め、外は雪が吹き付けていました。
翌朝目が覚め、外を覗いてみると、まるで初冬のような景色です。
朝食を済ませ、テントを撤収し下山準備をしている間に、雲に隠れていた太陽が顔を出し、新雪の五龍岳を照らし始めました。
ふと目を凝らすと、一人で五龍岳を登っている人がいることに気付きました。
どうやら小屋番の一人が登山しているようです。
下山準備が整い、五龍岳をバックに記念写真を撮り、6時に下山を始めました。
雲海を見下ろす最高の天気の中、五龍山荘の東の雪斜面をトラバースして、遠見尾根に取り付き、夏道にそって進みます。
中遠見でアイゼンを外し、小遠見でピッケルからストックに変え、さらに進みます。
小遠見を下ったところで、ガスの中に入ったため体感温度が下がりましたが、五龍のゴンドラ乗り場に着く頃には再び太陽の日差しが戻ってきました。
9時30分にゴンドラ乗り場に着き、ゴンドラで下界に降りました。
下界の初夏の暑さのなか、タクシー3台に分乗し八方尾根のゴンドラ乗り場にデポした車に戻り、途中温泉に入って体を流し、北陸道+盤越道+東北道と乗り継ぎ、およそ650キロを走って盛岡に帰ってきたのは、夜の10時でした。
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