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Yamareco

記録ID: 292727
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白山

【白山(石川・2702m)】「九死に一生」から丸一年であの場所へ、白山禅定道〜別山市ノ瀬道を縦走、大展望の白山

2013年05月03日(金) 〜 2013年05月04日(土)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
19:27
距離
28.5km
登り
2,724m
下り
2,701m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

<5/3>
市ノ瀬   6:00(0:00)
登山口   6:15(0:15)
釈迦分岐  6:39(0:39)
六万    7:39(1:39)
指尾    8:31(2:31)
慶松平  10:04(4:04)
仙人窟  11:08(5:08)
室堂   14:11(8:11)
室堂   15:13(8:11)
高天原  15:44(8:42)
室堂   16:09(9:07)

<5/4>
室堂    4:27(0:00)
御前峰   5:07(0:40)
御前峰   5:17(0:40)
室堂    5:34(0:57)

室堂    6:21(0:57)
南竜馬場  7:08(1:34)
2244m峰  7:51(2:17)
油坂の頭  8:24(2:50)
別山   10:02(4:28)
別山   10:16(4:28)
チブリ小屋11:32(5:44)
猿壁   13:39(7:51)
市ノ瀬  14:00(8:12)
天候 3日 晴れのち曇り
4日 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬
 ●金沢駅より
JR金沢駅より北鉄バス野町行きで15分、終点下車後、北鉄石川線に乗り換え28分、鶴来駅下車、鶴来駅前より加賀白山バス白峰方面行きで約1時間、白峰車庫下車、車で20分(6月30日〜10月8日は白峰車庫よりシャトルバス運行)
●北陸自動車道より
小松ICより約1時間25分、白山ICより1時間25分
コース状況/
危険箇所等
道の状況
  市ノ瀬〜六万山 登り斜面が雪で覆われていた

  六万山〜仙人窟 一部夏道が出ていますが、雪がついており、
   夏道と残雪が溜まっている所の段差や踏み抜け箇所が多数あり

  仙人窟〜室堂平 細尾根の登山道には雪がついており難所

  室堂平〜室堂 目印がついており迷うところはなし

  室堂〜御前峰 高天原から先で一部夏道が出ている

  室堂〜南竜馬場(エコーライン) 南竜手前までは夏道に沿って
   トレースあり

  南竜馬場〜油坂の頭 夏道にはトレースなし、夏道より南側にトレースあり

  油坂の頭〜別山 油坂の頭の南側のピーク斜面がアイスバーン

  御舎利山〜市ノ瀬 御舎利山直下の斜面が一部アイスバーン

市ノ瀬ビジターセンターにて、登山届を提出
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市ノ瀬ビジターセンターにて、登山届を提出
白山遭難の碑に立ち寄り、今回の山行の無事をお祈り
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白山遭難の碑に立ち寄り、今回の山行の無事をお祈り
白山禅定道登山口
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白山禅定道登山口
釈迦分岐
六万山への登りはこんな雪
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六万山への登りはこんな雪
尾根に出るとすごい景色が
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尾根に出るとすごい景色が
六万山の標識
空があおーい
別山があんなに白いなんて
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別山があんなに白いなんて
指尾山と釈迦岳
指尾山からの御前峰
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指尾山からの御前峰
慶松平からの釈迦岳
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慶松平からの釈迦岳
慶松平からの白山主峰
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慶松平からの白山主峰
慶松平からの別山
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慶松平からの別山
仙人窟も雪で埋まってます
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仙人窟も雪で埋まってます
仙人窟からの白山主峰
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仙人窟からの白山主峰
仙人窟からの別山
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仙人窟からの別山
仙人窟から来た道
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仙人窟から来た道
抹茶ようかんと白山
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抹茶ようかんと白山
はっさりフルーツと白山
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はっさりフルーツと白山
日焼け止めと白山
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日焼け止めと白山
左側斜面を登ります
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左側斜面を登ります
殿が池避難小屋のあったところ
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殿が池避難小屋のあったところ
黒ボコ岩
黒ボコ付近からの別山
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黒ボコ付近からの別山
室堂センター、どこから入るの?
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室堂センター、どこから入るの?
2階から?
奥宮もこんな感じ
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奥宮もこんな感じ
入り口は掘られてました
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入り口は掘られてました
高天原まで来たけれどアイゼンを小屋に置いてきたことに気づく
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高天原まで来たけれどアイゼンを小屋に置いてきたことに気づく
これで戻ろう
小屋の入り口もこの通り
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小屋の入り口もこの通り
屋根まで積もってます
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屋根まで積もってます
水場、うまー
水場も掘り起こされてます
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水場も掘り起こされてます
晩御飯 アルファ米、カップめん、野菜豆、味噌汁
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晩御飯 アルファ米、カップめん、野菜豆、味噌汁
おはよーございます
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おはよーございます
寒いけど御前峰へ
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寒いけど御前峰へ
石がこんなんになってる
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石がこんなんになってる
寒すぎる、下りよう
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寒すぎる、下りよう
尻セードでおりてきた
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尻セードでおりてきた
埋まっている室堂
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埋まっている室堂
良い天気だ
加賀の山々
室堂センターと御前峰
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室堂センターと御前峰
ずっと尻セードでした
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ずっと尻セードでした
良い景色です
エコーラインから
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エコーラインから
エコーラインから
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エコーラインから
エコーラインから
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エコーラインから
水を一口と思ったら凍ってた
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水を一口と思ったら凍ってた
南竜が馬場
南竜が馬場
2244m峰ピークから
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2244m峰ピークから
2244m峰ピークから
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2244m峰ピークから
2244m峰ピークから
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2244m峰ピークから
油坂の頭
油坂の頭
油坂の頭
油坂の頭
去年滑落した場所
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去年滑落した場所
去年滑落した場所
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去年滑落した場所
去年滑落した場所
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去年滑落した場所
去年滑落した場所
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去年滑落した場所
御舎利山
御舎利山から
御舎利山から
御舎利山から
パンと御前峰
ヒップソリと御前峰
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ヒップソリと御前峰
御舎利山からチブリ尾根
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御舎利山からチブリ尾根
尻セードトレース
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尻セードトレース
尻セードトレース
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尻セードトレース
尻セードトレース
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尻セードトレース
チブリ尾根避難小屋
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チブリ尾根避難小屋
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
1
チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
チブリ尾根避難小屋から
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チブリ尾根避難小屋から
市ノ瀬まで4.7km
まだ2.4km
林道ゲート
白山遭難の碑
無事のお礼をしました
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無事のお礼をしました
ホテル八鵬
ホテル八鵬の脱衣所からの手取川
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ホテル八鵬の脱衣所からの手取川
8のつく日は半額になるようです
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8のつく日は半額になるようです
ゴーゴーカレー
メジャーカレー

感想

ゴールデンウイーク前半の笈ヶ岳で雄大な姿を見せてくれた白山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-289290.html

ゴールデンウイーク後半の山行はあの真っ白な白山にしようと決めました。
県道は市ノ瀬まで冬季規制が解除されています。
ヤマレコを見ると雪は多めですが、天気予報はまずまず。

そして、もう一つの目的。
ちょうど一年前、滑落事故に遭った現場をもう一回見たいと思って。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-188598.html
尾根を間違えてしまったことが発端だったが、
なぜ見間違えたのか、この目で確かめたい。
もちろん無理はできないが・・・。

去年行こうとしたルートの逆回り(白山禅定→別山市ノ瀬)とし、
別山市ノ瀬道を辿るのは、室堂で状況を確認してから決めることにしました。

○5月3日
市ノ瀬に車を停め、登山届を提出。
登山届は今回初めてヤマレコフォームを使い印刷したものを
そのままポストに投函。
駐車場のそばにある白山遭難の碑にお参りをしました。

登山口から登山道に入るとすぐに雪がついていました。
多いとは知っていたが、これほどとは。
六万山への登りもヤマレコ情報の通り、雪の斜面で難儀。
その後尾根に出ても、残雪と夏道の境目の段差や、
多数の踏み抜きに往生しました。

こうした状況のおかげか、ペースは遅れ、順調に体力は消耗(笑)、
ただ、先行トレースがあったので、助かりました。
慶松平から別当分岐の先のピークまでは、夏道から逸れ、
やや北側にルートをとってました。
ピークで夏道上になったものの、雪が多く、また踏み抜きもあり、
両斜面は切り立った尾根、気温上昇で雪も緩み始め、
恐るおそる慎重に足を運びました。
果たして、辿り着けるのだろうか(汗)

雪で埋まって天面だけ顔を出した仙人窟で休憩、
白山の主峰をはじめ、別山、釈迦岳、加賀の山々に囲まれ、
まばゆい太陽と青い空、改めて白山は深いと感じたのでした。

仙人窟から室堂平までは、トレースもあったので、
細尾根、馬の背を避けて、北側に迂回するルートを取りました。

この辺りからピーカンだった天気も、徐々に雲に覆われ、
冷たい風が強く吹き込んできました。
ことのほか長く感じた五葉坂を登りきるといつもなら見えるはずの室堂は、
2階の窓が顔を出していて、雪で埋まっていました。

どこから入るのだろうか、まさか窓?
ちょうどパワーショベルで作業していた人に聞いて裏に回ると、
入り口がまるで洞穴のようになってます。

受付で聞くと、やはり砂防新道経由がほとんどなものの、
数日前に別山を辿った人がいるとのこと。
明日の天気も晴れだし、これは行けるかなと期待が膨らみます。

小屋には、30人ほどいて既に宴会始めている人たちもいて、賑やかでした。
その中で岡山から見えたという人たちと荷物を整理しながら山談義、
なんと!明日別山へいうではありませんか。
これは心強い、明日の予定もこれで決定です。

荷物を整理し終えてから、一度御前峰へ向かいました。
ところがここで失敗、アイゼンを小屋に置いてきてしまいました。
気付いたのは、御前峰まであと数百メートルの高天原。
目の前にしながらも、風は相変わらず強く、視界も良くないので、明日登ることに。

晩御飯を食べて、寝床を準備したら急に眠くなって就寝。
今日はさすがに疲れた。
明日は4時起きだ、それまでゆっくり寝よう。

…のはずだった。

物音でふと目が覚めて腕時計を見ると時間は「5時3分」。
まだ、辺りは暗い。
けれども、小屋自体が雪で埋まっているから暗いんだと思い、
いそいそと身支度をして外へ。
外へ出ると、一面の星空、真っ暗だ。
御前峰へ続く登山者のヘッデンが・・・ない。

腕時計をよくよく見ると、寝ている間に表示モードが切り替わっていて、
日付を見ていました。
時刻は、0時5分、そーっと小屋に戻って再び就寝www


○5月4日
物音がするので目が覚めて時計を見ると今度こそ4時。
今度こそ(笑)
身支度をして御前峰へ。
写真を撮ろうとグローブを外すと数秒で手がかじかんできます。
本当に寒い。
御前峰へ着くと、まさにご来光の瞬間でした。
でも、寒い、早々に下山です。
半分ほど尻セードに下りていきました。
気持ちいい〜。

小屋に戻り、朝ごはんを食べてから出発。
エコーライン経由で南竜が馬場、そして別山へ。
室堂平への緩やかな下りは絶好の尻セードスポット。
前の日に苦しんで登りながら
「今日は絶対尻セードしよう」と決めていた場所。
大展望の中、風を切る気持ちよさは何とも言えません。

南竜が馬場からは、油坂を通らずに、2244m峰を登り、
尾根伝いで油坂の頭へ行くことに。
このルート正解でした。

油坂の頭を降りたところで、いよいよ滑落事故現場です。
今日のように視界も良好なら一目で分かりました。
雪は多いものの、あの時の風景がよみがえります。
あの時、どことどこを見間違えたのか、理解できました。

滑落現場からの登り返しはアイスバーンでかなり緊張感を持って登りました。
トレースがありましたが、アイスバーンでツメ痕しか残っていません。
足の力を抜くと、ズルズルっといきそうです。
振り返って下を見ると高度感たっぷり。

2年連続同じ場所で滑落はしたくない。

数メートルずつ区切って、そこまで一気に登るの繰り返しで、
ピークに着くとホッとしました。

その先も一本トレースがついていますが、
雪庇もあり、上から見てある程度歩く場所を決めてから歩いていきました。
アップダウンを繰り返して、御舎利山そして別山へ。

別山に着きました。
御前峰はじめ周囲の山々の展望は格別です。
半分埋もれかかった別山神社にお参りをしてしばし休憩。
冷たい風が強く吹き込んでいます。
行動食替わりのパンをかじると出発です。

ここからは、ヒップソリとダブルストック持ち。
御舎利山からの下りは、高度感があり緊張しました。
斜度がやや緩やかになったところで、尻セードです。
チブリ尾根避難小屋の手前まで一気に下りていきます。

チブリ尾根避難小屋に着きました。
小屋からの眺望も素晴らしく、360度の大展望を楽しむことができました。
尾根を下るとゴールということもあり、しばし見入っていました。
小屋から市の瀬までの道はやはり雪が多く、水場手前まで雪で覆われていました。

市ノ瀬に到着。
白山遭難の碑にお礼を言い、
ビジターセンターに「下山完了」と書いた登山届を提出しました。

さて、次は温泉。
ビジターセンタ向かいの永井旅館は満車、白峰温泉総湯へ。
ところが総湯も満車。国道157号線沿いにある、桑島温泉「ホテル八鵬」へ。
http://www.h-happo.jp/
浴場からの手取川の眺めも良く、
空いていて、ゆったりのんびりできました。

そして、ゴーゴーカレーへ、メジャーカレーで締めとしました。

今回は、雪が多かったものの天気が良く、
笈ヶ岳に続き条件に恵まれました。
来月は、平瀬道に繋がる県道も開通予定、
エメラルドグリーンの湖と新緑のブナ林が楽しみです。
今年は、石徹白からも挑戦したいですね。

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コメント

5時3分
いやー、リベンジ達成ですね、おつかれさまでした
冬に逆戻りの天候だったようですね
寒さが写真からでも伝わってきました

そして臨場感あふれる5時3分のレコも笑わせていただきました(笑

白山大満喫でしたね
2013/5/6 0:55
出発しようと時刻を見たら5時4分でした
sakura0725さん、こんにちは

とにかく寒かったです

出発しようと時計見たら「5時4分」
なんで1分しか経ってないんだろう。。。
と思って気づきました(笑)
2013/5/6 18:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
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