雲取山越年登山
埼玉県
東京都
山梨県
nabekuni
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,519m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:05
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。特別な大晦日なので山頂の避難小屋は満員で、遅く来た人は雲取山荘や奥多摩小屋にテントを張りました。標高年の初日の出はもの凄い人出でした。 |
| その他周辺情報 | 小菅の湯 |
写真
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図（地形図）
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
|---|---|
| 共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
ポール
テント
|
感想
12月31日 快晴
今回は人生初の越年登山を標高年の百名山である雲取山で。
装備重量は24kg。七ツ石小屋で水を補給するとさらに2〜3kg増える。1泊2日なのに夏の後立山全山縦走4泊5日の23kgより重い。あまり軽量化を考えていないのと年越しのご馳走のせいだ。
20:30出発。気温5℃、晴れ。アクアラインは夕方に渋滞していたが、20時過ぎには解消していた。土曜日ながら大晦日は意外と少ないのだ。
保土ヶ谷バイパスも東名も渋滞なく1時間10分で横浜に到着。コンビニで時間調整して22:15純子さん宅を出発。純子さんとは11/2の大山以来2ヶ月振り今年7回の山行だ。
東名、圏央道、中央道とも渋滞なく、藤野PAでトイレ休憩をして上野原ICで降り、近くのコンビニで朝食購入。道中のコンビニはIC付近のみ。
上野原市街を抜けると細い山道になる。県道18号上野原丹波山線で小菅村を経由して奥多摩湖に向かう。いままでは青梅、奥多摩町を経由していたが、こっちの方が空いていて走りやすい。
雪や路面凍結があったら留浦に車を置こうと思っていたが、雪も凍結も無いので小袖駐車場まで行く事にする。留浦の駐車場には車はほとんど無い。鴨沢のトイレに寄り、鴨沢登山口の登山ポストに計画書を提出する。
バス停の少し先を右に入り細い急坂の小袖林道を登って小袖に向かう。小袖林道は数年間土砂崩れで通れず所畑の超急坂を登っていたが、今年復旧していた。
途中道の真ん中でカモシカの子供と遭遇し、500m位車の前を走ってガードレールが途切れた所で山の中に消えて行った。昨年はタヌキが前を走ったが、まさかカモシカが出るとは！
0:45小袖乗越にある丹波山村の村営登山者用駐車場着。35台程度収容だが何やら工事が行われており、25台位しか置けない。到着時の車は15台位でまだ余裕がある。標高年前日の大晦日なので満車を懸念していたが、早く着いたせいか大丈夫だった。天気は快晴、満天の星だ！気温-4℃だがあまり寒くない。
シートを倒して車中泊。
5:00起床。満天の星、素晴らしいピーカンだ。気温は-4℃、風が無いのであまり寒くは無い。
駐車場は満車で25台中10台位はエンジンが掛かっている。車中で朝食と身支度をして6:30出発。路駐の車も結構いて、登山口の先の路肩にも数台停まっている。
登山道に雪は無く凍結ヶ所も無い。念のため持って来た軽アイゼンも出番はなさそうだ。
流石に標高年前の大晦日とあって登る人が多いが、下山してくる人も多い。
七ツ石小屋で休憩しつつ、給水とトイレ。水場の水は凍結しておらず、蛇口から約3�箸凌紊魑訖紊靴拭�純子さんにも1�醗綿箋襪靴討發蕕辰拭�
小屋の広場からは富士山が綺麗に見える。南アルプスも甲斐駒から光まで全部見える。
小屋から少し行った所に水源の水場があるが、小屋の水場が凍結しても水源は凍結しないそうだ。
小屋で水を3�畔箋襪靴燭里撚戮僚鼎気�27kgになった。25kgを越えると格段に重たく感じる。比較的なだらかな石尾根だが結構きつい。
石尾根は日当たりが良いので霜柱が融けてドロドロの泥濘になっているが、展望はすこぶる良い。
奥多摩小屋では携帯が通じるので富士山の写真をLINEで送信した。
13:35避難小屋に到着。小屋の前のピークで記念撮影したのち小屋の中へ。先客は10人ほどで、まだ余裕がある。
小屋の奥の半分はほぼ埋まっているので入口土間側の奥の方に銀マットを敷いて寝床スペースを確保した。
寝床を確保出来たので、昼ご飯用の米を浸水してから山頂へ。
山頂には10人位しか人がおらず、意外に少ない。昨年の12月に来た時は無かった石の標識が三角点の傍に設置されていた。
標識の表には「東京都最高峰/2017.1m」と書かれており、裏側には東京都と埼玉県の連名が記されている。
新しい標識が出来た代わりに昔からある木の標識が無くなっていた。
標高年を記念して設置された標識にはトタンの波板が巻かれており、「西暦二千十七年記念碑 元旦午前六時四十五分除幕」と書かれた看板が置かれていた。
小屋に戻ってランチの準備。我々の奥には埼玉から来たソロの男性、土間側には兵庫県西宮から来たソロの若い女性がいた。女性は写真が趣味のようで、一眼レフと大きな三脚を持っている。ザックは自分と同じドイターだ。
我々の後にも次々と年越しの登山者がやってくる。ソロの男性は西沢渓谷から縦走したきたとのことで、今日が4日目とのこと。
さらに100�箸梁膩織競奪�の2人組はザックの中から一升瓶、四合瓶、ウイスキー瓶、ビールなど色々な酒が次々に出てくる。一方食事はカップ麺ばかり。つまみやお菓子は大きな箱ごと持ってきていて、軽量化など眼中に無いようだ。
1人は大学4年生でもう1人は「KANDAHAR(カンダハー)」という競技スキーの専門店の登山部門のスタッフだった。学生の方は登山経験豊富でバリエーションが好きらしいが、KANDAHARの方は今回が登山2回目で前回は両神山だったそうだ。
学生時代競技スキーをやっていてインストラクターもやっていたが、会社では山の担当になり、山を勉強中とのことだ。
彼らが持って来たランタンは太陽電池による充電式のLEDランタンで、空気を入れて膨らませる部分で光が散乱して周囲を照らす仕組みになっている。「ルミンエイド」という製品で、災害被災地などで灯りを確保する為に開発されたものらしい。中々良いので、帰ったら購入しよう。
メスティンで炊く栗ご飯は10月の徳沢以来2回目の実戦だが、まずまずの出来。ちょっと焦げが多いが、それも旨いので良しとする。
西宮ガールもメスティン使いで、パスタ、カレー、ご飯、ポトフなど色々な物を作っている。彼女のご飯炊きの腕前は中々のものだ。
16:30頃夕焼けと日没を見に外に出る。富士山と石尾根がオレンジ色に染まり、荒川岳に2016年最後の夕陽が沈んでいく。素晴らしい眺めだ。これだけでも来た甲斐がある。
雲取山荘は今夜は満員のようだが、山荘の場所からは夕陽は見えないので、避難小屋が最高の夕陽スポットなのだ。小屋内は満員になっており、後から来た人達は中を覗いて諦めて雲取山荘や奥多摩小屋でテントを張ったようだが、暗くなって着いた3人はテントを持っておらず、土間に陣取っている。今日のような特別な日にテントを持たずに避難小屋に来るとは無謀な人達だ。
夕陽を見送った後は小屋に戻り、夕食と宴会の始まりだ。我々は「きりたんぽ鍋」とビール、ワイン、大吟醸の日本酒。周りの人達とご飯や酒を交換しあって、とても楽しい宴会だ。山小屋ともテントとも違う楽しい雰囲気だ。
避難小屋の常連さんによると普段は各自が黙々と食べて直ぐに寝てしまうそうだが、今夜は特別とのこと。
我々の〆は鍋の残り汁に蒸し蕎麦を入れて年越し蕎麦を頂く。これで心置きなく新年が迎えられる。
夕食後はすっかり暗くなった外に出て東京の夜景を楽しむ。色々な山で麓の夜景を見たが、大都会東京を見下ろす雲取山からの夜景は格別だ。満天の星も素晴らしい。
小屋に戻って宴会の続きが始まるが、我々は19:30頃就寝体勢に入る。外気温は-3℃と意外に高く、小屋内は人が多いせいか10℃以上あり結構暖かい。スリーシーズン用のシュラフでも暑いくらいだ。
宴会は1:00過ぎまで続き、20:00頃にはビールが切れたとのことで、西宮ガールとKANDAHARボーイが雲取山荘まで買いに行った。片道20〜30分の真っ暗な山道を往復するとは、流石に若い。
若者達は0:00には山頂に出掛けていった。その後も1:00過ぎまで宴会が続き、全員が寝たのは2:00頃だったような気がする。
1月1日 快晴
5:00起床。あまり寝てない気がするが、眠くはないのでそれなりに寝たのだと思う。
室内温度+7℃、外気温-4℃と意外に暖かい。外に出ると小屋の前にはもの凄い人が集まっている。雲取山荘や奥多摩小屋からだけでは無く、夜間に登って来た人も多いようだ。石尾根にはヘッドライトの灯りが点々と見える。
朝食は正月らしく雑煮。「プチッと鍋・寄鍋」の醤油味スープに冷凍の豚汁の具を入れ、焼いた餅を入れて完成。プチッと鍋は1つで水150ccだが2つで300ccでは足りないので少し水を足して500ccにしたが、味は丁度良かった。冷凍豚汁の具は煮込み時間が足らず少し固かった。沸騰してから6分煮込む必要があるのだが、沸騰して直ぐに火を止めてしまった。
餅もやや焦がしてしまった。餅は純子さんが持って来てくれた関西風の丸餅が6個。野菜はやや固かったが、たいへん美味しい。餅は2個で充分だったので残った2個は隣の若者達に食べて貰った。
6:30頃外に出るとさらに人が増えていた。東の空がオレンジ色に染まっている。人は小屋前だけで100人以上はいるが、まだ続々と石尾根を登ってくる。山頂の東側には木が茂っていて日の出が見にくいので、小屋の前の方が直接日の出を見る事が出来る。
ピーカンだが東の地平線の上に少し雲があり、6:50の日の出時刻を過ぎても日は昇らず5分くらい遅れて雲の上に昇った。山頂からは歓声が聞こえたが、おそらく記念碑の除幕が行われたのだろう。
2017年の初日の出を2017mで迎えるのは感慨深いものがある。山頂に行くとさらにもの凄い人がいた。300人位はいると思う。記念品が配られていたので貰ったが、中身は木のキーホルダーだった。
除幕された記念碑の前で記念撮影をしたかったが、人が多くてなかなか出来なかった。しばらく待ってようやく写真を撮った。
山頂での記念撮影の後、小屋に戻って撤収。撤収後再度山頂に行ってみると、1時間前にあれほど人が居たのにもう誰も居なかった。再度記念撮影をし、除幕式の幕と支柱が撤去されたので記念碑の前でも写真を撮った。
8:05下山開始。奥多摩小屋の前には見た事も無い多数のテントが張られていた。
昨日同様の快晴の下、富士山と南アルプスの展望を楽しみながら石尾根を下る。ブナ坂から下は太ももが痛くなった。最近運動不足なのでそのツケが回ってきたのだろう。身体は正直だ。なんとかせねば・・・・・
山頂から3時間15分で小袖の駐車場に到着した。コースタイムよりは15分早かったが、脚はもうヘロヘロだった。
小袖駐車場の工事はトイレの工事だった。完成すれば便利になる。今年はもう一度雲取山に登ると思うので、その頃には完成していると思う。
雲取山の帰りには奥多摩駅近くの「もえぎの湯」に寄る事が多かったが、いつも混んでいて元日の今日はさらに混雑しそうなので、今回は小菅村の「小菅の湯」にした。
小菅の湯は比較的空いていてゆっくり湯につかる事が出来た。風呂の後、食事処で昼ご飯を食べて帰路についた。小仏トンネル付近で渋滞したが、圏央道と東名は渋滞なく横浜には17:15に到着し、君津には18:25に到着した。
生まれて初めての越年登山だったが、天候と出会いに恵まれて素晴らしい山行だった。
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