八ヶ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,450m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 8:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | 美濃戸口J&Nでランチ、小淵沢・延命の湯で温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ヘルメット
|
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感想
10月21日 晴れ
今回は9/9-10の仙丈・甲斐駒以来の、純子さん、英さん昌子さんご夫妻と八ヶ岳へ。小屋泊まりなので荷物は軽い。19:30に出発し、渋滞無く横浜に到着。3人を乗せて21:05に横浜を出発。
海老名SAで夕食休憩。圏央道経由で中央道に入り小淵沢ICで降りる。インター近くのコンビニで朝食を購入して美濃戸へ。
美濃戸口〜美濃戸間の急傾斜の未舗装路は5月に1人で来た時にやっと登ったヶ所もあり、今回4人乗車で心配していたが、最後の急坂も勢いを付けて無事に登れた。凸凹で腹を摺る事も無かった。0:10美濃戸の駐車場に到着。平日のせいか車は15台位で空いている。気温は9℃、満天の星で明日の好天が期待出来る。シートを倒して仮眠。
5:00起床。気温5℃、天気は晴れだが雲が多い。トイレは駐車場を管理する赤岳山荘の外トイレを使う。駐車場も道路も照明があってトイレまではヘッ電無しでも行けるが、トイレ内に照明が無いのでヘッ電は必須だ。
出発の準備中に赤岳山荘の人が駐車料金を徴収に来た。1日1,000円で2日間なので2,000円支払う。美濃戸口なら1日500円でJ&Nに置けば無料だが、1時間分の時間短縮には代えられない。
朝食、身支度、トイレを済ませて6:10出発。5分で最後の小屋・美濃戸山荘に到着。美濃戸山荘は10/11に今期の営業を終了していたが、トイレは使えるようになっており、水場の水も流れている。
美濃戸から堰堤広場まで約50分は車の走れる林道歩きだ。紅葉やススキなど秋の風情の中を歩くのは楽しい。堰堤広場で最初の休憩をとり、北沢に架かる橋を渡って登山道に入る。赤岳鉱泉まではそれほど急登では無い。
全山紅葉という訳ではないが、時々鮮やかな紅葉が現れる。真っ赤な紅葉は少ないが、前回の穂高・涸沢よりは綺麗だ。平日のせいか紅葉シーズンにもかかわらず、登山者は少ない。
8:25赤岳鉱泉に到着。美濃戸から1時間50分。コースタイム2時間なのでなかなか良いペースだ。アイスキャンディーの櫓が組まれていた。
赤岳鉱泉でやや長めに休憩をとり、硫黄岳への登りに取りかかる。ここからはぐっと傾斜がきつくなるが、途中5分位休憩しただけで赤岩の頭に到着した。コースタイム1時間50分のところ1時間35分と上々だ。昌子さんも山のペースに身体が慣れてきたようだ。
赤岩の頭は標高2,656mで深林限界を超えた稜線なので展望が良く、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプスが見渡せる。遠望は利くが空は薄い雲に覆われている。
25分で硫黄岳に登頂。荒々しい爆裂火口はいつ見ても迫力があるが、はるか下には本沢温泉の日本最高所野天風呂が見える。
山頂から大きなケルンの並ぶ、なだらかなスロープを下って横岳と硫黄岳の鞍部に建つ硫黄岳山荘に到着。ここでランチタイム。今日のランチはレトルトシチューとパン、コーヒー。
稜線は風が冷たいが、山荘は稜線の東側に少し下がった所にあるので風は当たらない。トイレは非常に綺麗で、なんとウォシュレットだ。水も天水ではなく140m下の沢から汲み上げている。
1時間程のランチタイムの後出発。いよいよ今回の難所・横岳越えだ。鎖場や梯子たくさんのピークが連続するが、最初のピーク・台座の頭まではなだらかな登りだ。ここでかなりの高齢の単独行の女性とすれ違ったが、歩き方がおぼつかない様子でちょっと心配な感じだ。
横岳の登りから富士山が見えるようになり、一同テンションが上がる。台座の頭の先から地蔵の頭までは岩場の連続なので、全員ヘルメットを装着する。鎖・梯子の連続だが、人が少ないので渋滞は無い。昌子さんは最初のうちはやや腰が引けていたが、次第に慣れて来たようだ。
13:25横岳の最高峰・奥ノ院(2,829m)に登頂。山頂には男性2人、女性1人の3人パーティーが食事をしていた。女性手作りのロールキャベツだそうだ。すごい。海ノ口から杣添尾根を登り横岳を日帰り往復するとのこと。
ここで「山が好き」の手拭いを持って記念撮影。彼らにシャッターを押して貰ったが、彼女も「山が好き」のFacebook Groopに入っているとのことで、彼らも手拭いを持って記念撮影をした。
話をすると、女性が26才、男性2人は31才とのことだが、なんと彼女は来週結婚式で、相手はここに居る男性では無いとのこと。フィアンセは山は苦手らしい。しかも男性2人は披露宴には出席しないとのことだ。「山に登っている場合では無いのでは」と言うと、しばらく登っていないのでどうしても登りたくて来たとのことだった。なかなか爽やかで楽しい若者たちだったが、こう言う出会いも山の楽しみの一つだ。
奥ノ院を過ぎると赤岳が大きく見え、山頂の頂上山荘と鞍部に建つ天望荘が見えるようになる。が、見えてからが結構遠いのだ。いつしか昌子さんもすっかり岩場に慣れて楽しんでいるようだ。
奥ノ院からも鎖場と梯子の連続する岩場のピークをいくつも越えて1時間以上掛かって地蔵尾根の分岐に到着。その手前の最後の長い鎖場では小屋の人が杭や鎖の交換をしていた。こういう保守作業のお陰で安心して歩けるのだ。ありがたい。
15:00赤岳天望荘に到着。まだ時間も体力もあるが、今日はここまでにする。
部屋は1階の大部屋の下段で、5月に泊まった時と同じ場所だった。今日は空いているので8人用のスペースに我々4人だった。
夕食は17:30からで、まだ2時間ほどあるので食堂で行動食を食べながらコーヒーブレイク。天望荘はチェックインするとコップが渡され、そのコップが食事の食券代わりになっていて、コーヒーやお茶が無料で自由に飲めるシステムなのだ。
窓際に座りコーヒーを飲んでいると、西の空に縦の虹が出現した。とても短いので虹では無いかも知れないが分光しているので虹と同様の現象のようだ。後で調べると太陽の周辺に出現する「幻日(げんじつ)」という現象で、太陽高度が低い時に太陽と同じ高度に出現するものらしい。
夕食準備のため一旦食堂から退室し、しばらく寝床で待機すると予定より少し早い17:15頃にアナウンスがあった。
天望荘の夕食は山小屋では珍しいバイキング方式。主菜は鶏肉のトマト煮と豚肉と大根の煮物。副菜は柴漬、山菜水煮、山菜天ぷら。主食は炊き込みご飯と豚汁。さらにデザートは杏仁豆腐とフルーツゼリー。山小屋の食事としては素晴らしく豪華だ。味も申し分無い。
私はビール、純子さんは焼酎、英さんと昌子さんはお茶で乾杯。食堂に居る人を数えると全部で26人。混雑時は何回か入れ替え制での食事になるが、今日は1回戦だけで入れ替えは無い。
食器は発泡スチロールの使い捨てだが、水を天水に頼る山小屋としてはやむを得ない事だ。
今日は26人だが、明日は170人とのこと。定員は200人だが、相当な混雑になると思う。やはり山は平日に限る。
夕食後、外で星の撮影をしようと思ったが、雲があって星はほとんど見えなかった。諏訪の街灯りや行者小屋の灯りが見えた。18:50就寝。
10月22日 晴れ
5:00起床。寝たり起きたりの繰り返しだったが、そこそこ眠れた。
天気はピーカンだ。朝食前に日の出の見物。夜明け前ながら風が無いのでそれほど寒く無い。
奥秩父あたりの空がオレンジ色に染まり、雲海に浮かぶ富士山が美しい。6:00頃朝陽が昇ったが、素晴らしい朝焼けだ。
6:00から朝食。朝もバイキング形式で、海苔、梅干、オレンジ、ほうれん草、タケノコ、卵焼き、ウインナ、ミートボール、ご飯と味噌汁。しっかり完食した。
7:05出発。雲はあるがきれいな青空で遠くの山並みもクリアに見える。昨日よりはずっと良い天気で、槍・穂高もクリアに見える。
小屋の周りの地面は霜柱が出来ていた。地表温度は氷点下なのだ。赤岳への登りはいきなりの急登。風があって寒いのでフリースを着て登る。
小屋からコースタイム通りの40分で赤岳(2,899m)に登頂。360度の素晴らしい展望だ。ここまで赤岳の影になって見えなかった権現岳が間近に見える。その向こうには北岳、甲斐駒、仙丈など南アルプスの山々が見える。
山頂で30分程展望を楽しんでから下山開始。文三郎分岐までは急峻な岩場が続き油断出来ない。
文三郎分岐から行者小屋への下りは長い階段が続く。この時間になると下から続々と登ってくる。紅葉シーズンの土曜日なので、今日はかなり賑わいそうだ。
階段を降りきってまもなく行者小屋という所で昨日横岳ですれ違った年配の女性とすれ違った。声を掛けると、昨夜は赤岳鉱泉に泊まり、今日は阿弥陀岳に登って御小屋尾根を下るそうだ。来年の夏にガイドとどこかの山をテント泊で登るためのトレーニングとのこと。どこの山に登るのか聞いたが「ナイショ」とのことだった。
お歳を聞くと70才だそうだ。歩き方がおぼつかないのは怪我をして歩行がやや不自由なのだそうだ。みな彼女の事を気に掛けていたので、一同安心した。
行者小屋で一休みして美濃戸に向かって南沢沿いの道を下る。美濃戸までは2時間。前半は比較的緩やかだが、後半は結構急な道になる。途中の森で黒くて大きな鹿に遭遇した。普通の鹿とは明らかに色が違う、いったい何者だろう?
12:05丁度コースタイム通りの2時間で美濃戸山荘に到着。ここでビーサンを履いた青年に遭遇した。なんと行者小屋までビーサンで登るそうだ。そこからは登山靴だそうだが、なんてことだ!
駐車場に着くと、溢れた車が多数路駐していた。流石に土曜日だ。
美濃戸口まで下り、最近八ヶ岳の定番になっているJ&Nでランチ。3人とも犬好きなのでハスキー犬のマロ君に挨拶してから店内へ。今回は季節限定メニューの「ステーキプレート」。とても美味しい。
お土産に野菜やワインを買おうと思い、八ヶ岳中央農業実践大学校の直売所に行ったが、収穫祭が行われていて駐車場が満車で、とても入れそうにないので断念した。
小淵沢インターの少し手前のスパティオ小淵沢の「延命の湯」へ。延命の湯は「最強パワースポット」とのことで、御利益がありそうだ。
入浴後は隣にある「道の駅こぶちざわ」でお土産を買い帰路に付く。
中央道の混雑は大した事はなく、2時間45分で純子さん宅に到着。英さん宅を経由して20:00に我が家に着いた。
今回も天候に恵まれ、素晴らしい展望を満喫した大満足の山行だった。英さん昌子さんとも横岳と赤岳の岩場を難なく通過できたので、来年の秋の奥穂にも問題なく行ける事が判った。楽しみだ。
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