北穂高岳 Mt Kita-Hotaka(上高地〜涸沢〜北穂高岳 北峰・南峰)【北穂高を独占】


- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.4km
- 登り
- 1,775m
- 下り
- 1,757m
コースタイム
2日目: 6:40涸沢小屋〜9:40北穂高山頂・北穂高山荘〜南峰〜北穂高小屋(小屋泊)
3日目:6:50北穂高小屋〜8:30涸沢小屋8:50〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜13:20上高地
天候 | 1日目: 晴れ 2日目: 晴れ一時雪 3日目: 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
帰り: さわやか信州号(上高地13:45発、新宿18:30着) |
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地の登山届出所にいつもいるおじさんが、今年は5日時点での数日前にようやく春山らしくなったと言っていた。また、山荘の方たちは、今年はまだ気温が上がらず雪がしっかりしているとのこと。今年はGW明けもまだ春山を楽しめるのかもしれない。 アイゼンは本谷橋付近で装着する人が多いが、去年の経験から涸沢まではアイゼンなしでもOKだと思ったので、今年は涸沢までアイゼンなしで行ったが全く問題なし。 帰りは本谷橋の先の細い道を過ぎたあたりまでアイゼンをつけたまま下ってもよいかと思うが、すでに雪がないところも多い。自分は本谷橋の直後に雪がないのを見てアイゼンをはずした。本谷橋より先はストックがあればアイゼンなしでも問題ないと思う。 去年同様、横尾と本谷橋の間は、この数日だけでもかなり雪どけが進んで、土が露出してきているところが増えていた。 涸沢から北穂高岳へのルートは去年登った時と違い、雪はシャーベット上の重い雪ではなく、かなり雪がしまっていてアイゼンがささり、歩きやすかった(午前中の雪の状態、午後は不明)。一番傾斜がきついあたりも特に不安なく下れた。 南峰へのルートはアイゼン・ピッケル必須。短い距離だが急傾斜のところがあるので注意を要する。 山頂付近では風がかなり強くなることも。その場合、夜や早朝は体感温度はかなりさがりますので、厚手の手袋やバラクラバなどしっかりとした防寒対策を。特に、朝日や星景写真など長時間外に出る方は寒さ対策を忘れずに。 |
写真
感想
注記:写真のコメント欄に[*]とあるものは無編集(カメラの設定のまま)。それ以外はRaw現像などを行っています。Youtube動画は、写真・普通の動画・微速度撮影した動画を組み合わせてみました。
去年は5月1日に北穂高岳に登った。涸沢から北穂高岳山頂までの雪質はかなりグズっている感じで、シャーベット状の重い雪で、下りなど膝まで埋まる感じだった。今年は6日に登ったのに、雪はまだ固くしまっていてアイゼンがしっかりきいた。そのため、登りも下りも非常に歩きやすく感じた。
ロシアも5月前半に大型連休があり多くの人が2週間休みます。それを利用して一時帰国。去年登った時にみた雪をかぶった前穂高岳と、北穂高山頂からみた槍ヶ岳をまたみてみたくて、再び北穂高岳に行くことにした(奥穂と迷っていたが、やはり眺望の良さが忘れられず…)。
ザックの重量はカメラや三脚も含めて13.5kg。カメラはいつものウェストポーチにいれることで、32リットルのザックになんとか全部詰め込めることができた。
3日時点の予報では、1日目が晴れ、2日目が晴れ一時曇り、3日目が曇り一時晴れ。4日時点では、2・3日目の予報は悪くなっていたようだが、6日に北穂高山荘で確認したら、6日時点で7日は晴れに変わったとのこと。去年は予報が悪く、北穂高岳に登った日に上高地まで下ったので、これを聞いて、槍ヶ岳や穂高連峰の眺めを堪能すべく迷わず北穂高山荘に滞在することに。しかし、数時間後の午後2時過ぎ頃から雲行きがあやしくなり、南峰へ散歩に行ったころには風も強く、雪が舞い始めた。そして、午後7時ぐらいまで吹雪のようになった。
しかし、夜になると相変わらず風はビュービュー吹いているものの、空には満天の星空が。午前2時に起きて写真撮影。月のなく夏の天の川を堪能しました。突風がかなり強く吹き、雪も舞うので外にいるのはなかなか大変でしたが・・・
今回の山行では、他に2つのテーマがありました。
− Peak DesignのCaptureというカメラをザックのショルダーストラップに固定するガジェットのテスト(後日、日記に書く予定)。
− 高感度に強いと評判のNikon D600に買い替えたので、このカメラのテスト(こちらも後日、日記に書く予定)。また、C-PLフィルターやソフトフィルターなども使用してみた。微速度撮影機能もついていて、そちらもテストしたかった。
結果的にはどちらもかなり満足できる結果となった。
Captureのお陰で、カメラを素早く取り出せるし、以前カメラを入れていたウェストポーチにはレンズを入れておける。嬉しいことに、雨のときなどはこちらにカメラをしまうこともサイズ的に可能と判明。
山行ではズームレンズを選択する人が多いと思うが、自分は28mm f/1.8と60mm f/2.8という軽い単焦点レンズ2本を持って行った(まだこの2本しかもってないし、単焦点は解像度が高いし、カメラの上達にいいとのことで)。三脚は以前使用していた軽いけど、重いカメラには向いてない三脚。強風の中13秒露出などを多く撮ったが、全く問題なかった(ただし、三脚の足は伸ばさずにして使用)。
午前2時過ぎに外にでて、星の写真を撮り、そのまま午前5時頃の日の出みた。途中何度も小屋に戻って、特に指先を暖めた。カメラは寒いところから暖かいところに急にいれると露がつくし、寒いところに放置するとバッテリーがすぐなくなるし、いろいろ大変。外とあまり気温が変わらず、風の影響を受けないところに退避させるのが一番いいのだろう。
山行中の反省点としては2つ。1つ目は、右足首の少し上のあたりが、靴ずれのような感じに痛んだ。この登山靴はすでに4度ほど利用していて、そのような問題はこれまで一切なかったので驚いた。靴とすねの間にタオルを挟んで靴ひもを締めたら、少し痛みは緩和した。しかし、歩くたびに痛むのはなかなかつらい。次回以降に再発しないように対策を考えねばと思う。
2つ目は、最終日にアイゼンを履いているときにザックの近くに置いておいたアウターミトンの右手を風でとばしてしまったこと。不注意だった。
北穂高小屋・山頂では強風で、体感温度でマイナス20度ぐらいだったように思う。そのため、カメラ操作にはかなり苦労した。しかし、D600はこんな寒さの中でもなかなかいい仕事をしてくれたと思う。
北穂高小屋での滞在者は自分を含め2名。最高の景色を2人で独占状態に。この方は見た目はもっと若くみえましたが、なんと74歳(ここではKさんと呼ぶ)。Kさんは4年前には、新穂高温泉から入り、槍ヶ岳、キレット、北穂高、奥穂高、ジャンダルム、西穂高へと縦走もされたという。いろんなお話をきかせていただき、ビールやコーヒーまでご馳走していただきました。改めてありがとうございます。
自分も70歳になっても健脚でいられるようにアクティブでいたいと思いました。
去年の北穂高岳山行:
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-186746.html
はじめまして、私たちも3日の日にKさんと楽しい時間を過ごしました。御歳上の奥様がKさんよりずっと山経験が豊富で、お達者だというお話などいろいろありました。
yamatokunさん、コメントありがとうございます。Kさんとそんなお話をされていたんですね。自分のときは奥様の話はありませんでした。
北穂高山荘の訪問者記録によると、74歳で登られた方がもう一人いらっしゃるようです。
それにしてもすごい方たちがいらっしゃるものです。
動画じっくりと楽しませていただきました
ありがとうございます
私は山3年目初心者ですが、去年夏に北穂堪能しました
プロフィール写真は夏の北穂高山荘のテラスですね。私もテラスで最高の気分でコーヒーを飲んだことを思い出しました
普段は高尾山や奥多摩ですが、今年の夏は奥穂、槍へ行ってみたいと思っています
divyasu21さん、コメントありがとうございます。
ご察しの通り、プロフィール写真は北穂高小屋のテラスです。このときが初めての北穂高でした。それ以来、あの最高の景色が忘れられず、去年のGWに再び北穂高へ。雪をまとった前穂高の眺めがまた最高で、それが忘れられず、今年また北穂高へ。
槍ヶ岳や奥穂高岳もいいですね。是非表銀座からの槍ヶ岳も検討されみてください。だんだん槍ヶ岳がせまってくる様子が最高です。当時自分にはまだまだだと思っていたのに、複数の登山ショップの方に表銀座ルートを勧められて、チャレンジしました。また行ってみたいと思っているルートです(今度はもう一泊ぐらい多くしてのんびりと景色を楽しみながら)。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-139171.html
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