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Yamareco

記録ID: 295446
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北穂高岳 Mt Kita-Hotaka(上高地〜涸沢〜北穂高岳 北峰・南峰)【北穂高を独占】

2013年05月05日(日) 〜 2013年05月07日(火)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
56:00
距離
32.4km
登り
1,775m
下り
1,757m

コースタイム

1日目: 5:40上高地BT〜徳沢〜横尾〜本谷橋〜涸沢小屋(小屋泊)
2日目: 6:40涸沢小屋〜9:40北穂高山頂・北穂高山荘〜南峰〜北穂高小屋(小屋泊) 
3日目:6:50北穂高小屋〜8:30涸沢小屋8:50〜本谷橋〜横尾〜徳沢〜13:20上高地
天候 1日目: 晴れ
2日目: 晴れ一時雪
3日目: 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
行き: さわやか信州号(新宿23:45発、車中泊、上高地5:30着)
帰り: さわやか信州号(上高地13:45発、新宿18:30着)
コース状況/
危険箇所等
上高地の登山届出所にいつもいるおじさんが、今年は5日時点での数日前にようやく春山らしくなったと言っていた。また、山荘の方たちは、今年はまだ気温が上がらず雪がしっかりしているとのこと。今年はGW明けもまだ春山を楽しめるのかもしれない。

アイゼンは本谷橋付近で装着する人が多いが、去年の経験から涸沢まではアイゼンなしでもOKだと思ったので、今年は涸沢までアイゼンなしで行ったが全く問題なし。

帰りは本谷橋の先の細い道を過ぎたあたりまでアイゼンをつけたまま下ってもよいかと思うが、すでに雪がないところも多い。自分は本谷橋の直後に雪がないのを見てアイゼンをはずした。本谷橋より先はストックがあればアイゼンなしでも問題ないと思う。

去年同様、横尾と本谷橋の間は、この数日だけでもかなり雪どけが進んで、土が露出してきているところが増えていた。

涸沢から北穂高岳へのルートは去年登った時と違い、雪はシャーベット上の重い雪ではなく、かなり雪がしまっていてアイゼンがささり、歩きやすかった(午前中の雪の状態、午後は不明)。一番傾斜がきついあたりも特に不安なく下れた。

南峰へのルートはアイゼン・ピッケル必須。短い距離だが急傾斜のところがあるので注意を要する。

山頂付近では風がかなり強くなることも。その場合、夜や早朝は体感温度はかなりさがりますので、厚手の手袋やバラクラバなどしっかりとした防寒対策を。特に、朝日や星景写真など長時間外に出る方は寒さ対策を忘れずに。
上高地の気温はマイナス3度。
2013年05月11日 07:54撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:54
上高地の気温はマイナス3度。
河童橋と穂高岳。
2013年05月11日 07:55撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:55
河童橋と穂高岳。
徳沢はテントでいっぱいでした。
2013年05月11日 07:55撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:55
徳沢はテントでいっぱいでした。
新村橋付近。
2013年05月11日 07:55撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:55
新村橋付近。
横尾より手前でも雪が残っているところがあります。
2013年05月11日 07:55撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:55
横尾より手前でも雪が残っているところがあります。
本谷橋でアイゼンをつける人が多くいます。自分は今回は涸沢まではストックのみで、アイゼンはつけませんでした。
2013年05月11日 07:56撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:56
本谷橋でアイゼンをつける人が多くいます。自分は今回は涸沢まではストックのみで、アイゼンはつけませんでした。
2013年05月11日 07:56撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:56
涸沢到着。[*]
2013年05月05日 11:36撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/5 11:36
涸沢到着。[*]
涸沢小屋までの最後の登りがきつい。
2013年05月11日 07:56撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:56
涸沢小屋までの最後の登りがきつい。
定番のソフトクリーム。
2013年05月11日 07:57撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:57
定番のソフトクリーム。
涸沢小屋から前穂高を見上げる。[*]
2013年05月05日 16:04撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/5 16:04
涸沢小屋から前穂高を見上げる。[*]
GWのピークをはずれていたためか、涸沢小屋はそれほど混んでいませんでした。[*]
2013年05月05日 16:13撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/5 16:13
GWのピークをはずれていたためか、涸沢小屋はそれほど混んでいませんでした。[*]
夕食。
2013年05月11日 07:57撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:57
夕食。
夜のテント場の様子。星がきれいです。[*]
2013年05月05日 19:52撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/5 19:52
夜のテント場の様子。星がきれいです。[*]
ソフトフィルターを使って、明るい星やテントの光を幻想的にしてみました。
2013年05月08日 09:16撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/8 9:16
ソフトフィルターを使って、明るい星やテントの光を幻想的にしてみました。
朝方には三日月がきれいでした。
2013年05月11日 07:57撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:57
朝方には三日月がきれいでした。
北穂高岳に向かって登っていきます。
2013年05月11日 07:58撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:58
北穂高岳に向かって登っていきます。
ピッケルとアイゼンも準備万端。
2013年05月11日 07:58撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:58
ピッケルとアイゼンも準備万端。
北穂高に向かって高度を上げていきます。前穂高やテントの見え方がどんどん変わっていくのが楽しい。[*]
2013年05月06日 06:43撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 6:43
北穂高に向かって高度を上げていきます。前穂高やテントの見え方がどんどん変わっていくのが楽しい。[*]
前穂高が隠れてきました。
2013年05月11日 08:10撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:10
前穂高が隠れてきました。
傾斜が一番急になるあたりのちょっと下に小さいクレバス(?)がありました。中は結構深そうでしたが、どのぐらいあるのだろう?[*]
2013年05月06日 08:35撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/6 8:35
傾斜が一番急になるあたりのちょっと下に小さいクレバス(?)がありました。中は結構深そうでしたが、どのぐらいあるのだろう?[*]
傾斜が一番急になるあたり。雪質もしっかりしており、ビッケルのおしり(?)をストックのようにしっかり雪に刺しながらいけば問題ないと思います。[*]
2013年05月06日 08:44撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 8:44
傾斜が一番急になるあたり。雪質もしっかりしており、ビッケルのおしり(?)をストックのようにしっかり雪に刺しながらいけば問題ないと思います。[*]
前穂高が隠れてしまいました。
2013年05月11日 07:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:59
前穂高が隠れてしまいました。
再び顔を出す前穂高。
2013年05月11日 07:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:59
再び顔を出す前穂高。
ゴジラの背。稜線上にトレースが見えます。
2013年05月11日 07:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 7:59
ゴジラの背。稜線上にトレースが見えます。
かっこいい。
2013年05月11日 07:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:59
かっこいい。
山頂が見えてきました。
2013年05月11日 07:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 7:59
山頂が見えてきました。
山頂と槍。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:00
山頂と槍。
ジャンダルム。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:00
ジャンダルム。
到着〜!2年連続。三脚使ってセルフタイマーで記念撮影。[*]
2013年05月06日 09:53撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 9:53
到着〜!2年連続。三脚使ってセルフタイマーで記念撮影。[*]
何枚も撮ってしまう。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:00
何枚も撮ってしまう。
前穂側でも記念撮影。
2013年05月08日 08:27撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/8 8:27
前穂側でも記念撮影。
昼の槍ヶ岳。(ということは後で夜や朝の写真も 笑)[*]
2013年05月06日 11:41撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 11:41
昼の槍ヶ岳。(ということは後で夜や朝の写真も 笑)[*]
ブラケット撮影した3枚をHDR合成しました。より色鮮やかに。
2013年05月08日 08:27撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/8 8:27
ブラケット撮影した3枚をHDR合成しました。より色鮮やかに。
槍ヶ岳右側バージョン。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:00
槍ヶ岳右側バージョン。
北穂高山荘から山頂に続く階段。[*]
2013年05月06日 11:52撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 11:52
北穂高山荘から山頂に続く階段。[*]
南峰からみた北穂高山頂。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:00
南峰からみた北穂高山頂。
写真では分かりづらいですが、南峰からの下りは結構急です。
2013年05月11日 08:00撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
5/11 8:00
写真では分かりづらいですが、南峰からの下りは結構急です。
北穂高小屋でいつも食べる果物の缶詰。
2013年05月11日 08:01撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 8:01
北穂高小屋でいつも食べる果物の缶詰。
北穂高小屋はこじんまりしていますが、食事もおいしく、コーヒーも豆をひいてくれます。[*]
2013年05月06日 15:09撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/6 15:09
北穂高小屋はこじんまりしていますが、食事もおいしく、コーヒーも豆をひいてくれます。[*]
吹雪いてきました。
2013年05月11日 08:01撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 8:01
吹雪いてきました。
北穂高小屋での2人だけの夕食。
2013年05月11日 08:01撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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北穂高小屋での2人だけの夕食。
夜の槍ヶ岳。流れ星が写っています。たった13秒程度の露出なのに、流れ星(左下)が写るなんてラッキーです。この構図で写真をとっている10分ぐらいの間に、3つぐらい見ました。[*]
2013年05月07日 02:46撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 2:46
夜の槍ヶ岳。流れ星が写っています。たった13秒程度の露出なのに、流れ星(左下)が写るなんてラッキーです。この構図で写真をとっている10分ぐらいの間に、3つぐらい見ました。[*]
同じ露出で撮った4枚の写真をで合成して微調整してみました。山と星がさらにくっきり。
2013年05月08日 08:21撮影
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5/8 8:21
同じ露出で撮った4枚の写真をで合成して微調整してみました。山と星がさらにくっきり。
夜の前穂高と天の川。吹雪いた後とは思えませんね。でも、風がものすごく、手袋していても指先がジンジンしてくるので、写真を撮るのは大変でした。[*]
2013年05月07日 02:59撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 2:59
夜の前穂高と天の川。吹雪いた後とは思えませんね。でも、風がものすごく、手袋していても指先がジンジンしてくるので、写真を撮るのは大変でした。[*]
同じ露出(10秒)で撮った4枚の写真を合成して色合いなどを微調整してみました。山と星がさらにくっきり。
2013年05月08日 07:41撮影
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5/8 7:41
同じ露出(10秒)で撮った4枚の写真を合成して色合いなどを微調整してみました。山と星がさらにくっきり。
少しずつ明るくなってきました。[*]
2013年05月07日 04:41撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 4:41
少しずつ明るくなってきました。[*]
空の色がきれいです。[*]
2013年05月07日 04:42撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 4:42
空の色がきれいです。[*]
槍ヶ岳左側バージョン。
2013年05月11日 08:01撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
5/11 8:01
槍ヶ岳左側バージョン。
太陽が顔をだしました〜!でも、寒い〜。風がすごかったです。5枚ぐらい重ね着していました。[*]
2013年05月07日 04:48撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 4:48
太陽が顔をだしました〜!でも、寒い〜。風がすごかったです。5枚ぐらい重ね着していました。[*]
赤くそまっていますが、写真のほうが実際に見た感じよりも赤みが強いかも(無修正)。左奥には富士山も見えています。[*]
2013年05月07日 04:51撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 4:51
赤くそまっていますが、写真のほうが実際に見た感じよりも赤みが強いかも(無修正)。左奥には富士山も見えています。[*]
ブラケット撮影した3枚をHDR合成しました。前の写真と違うでしょうか?
2013年05月08日 09:36撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/8 9:36
ブラケット撮影した3枚をHDR合成しました。前の写真と違うでしょうか?
朝焼けは秋の方がきれいなんだそうです。[*]
2013年05月07日 04:53撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/7 4:53
朝焼けは秋の方がきれいなんだそうです。[*]
朝日はいつ見てもいいですねぇ。
2013年05月11日 08:01撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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5/11 8:01
朝日はいつ見てもいいですねぇ。
カメラのバッテリーがなくなり、ここからはiPhoneで撮った写真です。山小屋で知り合った74歳の方に撮っていただきました。
2013年05月07日 06:48撮影 by  iPhone 4S, Apple
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5/7 6:48
カメラのバッテリーがなくなり、ここからはiPhoneで撮った写真です。山小屋で知り合った74歳の方に撮っていただきました。
槍ヶ岳を背景にもう一枚記念撮影。風が強いので、足を開いて踏ん張ってますが、さすがに開き過ぎか?笑
2013年05月07日 06:49撮影 by  iPhone 4S, Apple
1
5/7 6:49
槍ヶ岳を背景にもう一枚記念撮影。風が強いので、足を開いて踏ん張ってますが、さすがに開き過ぎか?笑
行きでもみたクラック。
2013年05月07日 07:24撮影 by  iPhone 4S, Apple
1
5/7 7:24
行きでもみたクラック。
山小屋でご一緒だった方が後から続きます。
2013年05月07日 07:25撮影 by  iPhone 4S, Apple
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5/7 7:25
山小屋でご一緒だった方が後から続きます。
富士山もくっきり。
2013年05月07日 07:25撮影 by  iPhone 4S, Apple
5/7 7:25
富士山もくっきり。
前穂高はこのアングルが一番だと思います。
2013年05月07日 07:43撮影 by  iPhone 4S, Apple
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5/7 7:43
前穂高はこのアングルが一番だと思います。
昨晩降った雪で、表面はふかふかしています。
2013年05月07日 07:50撮影 by  iPhone 4S, Apple
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5/7 7:50
昨晩降った雪で、表面はふかふかしています。
横尾の橋の上から。
2013年05月07日 10:38撮影 by  iPhone 4S, Apple
5/7 10:38
横尾の橋の上から。
河童橋まで戻ってきました。
2013年05月07日 13:11撮影 by  iPhone 4S, Apple
5/7 13:11
河童橋まで戻ってきました。

感想

注記:写真のコメント欄に[*]とあるものは無編集(カメラの設定のまま)。それ以外はRaw現像などを行っています。Youtube動画は、写真・普通の動画・微速度撮影した動画を組み合わせてみました。





去年は5月1日に北穂高岳に登った。涸沢から北穂高岳山頂までの雪質はかなりグズっている感じで、シャーベット状の重い雪で、下りなど膝まで埋まる感じだった。今年は6日に登ったのに、雪はまだ固くしまっていてアイゼンがしっかりきいた。そのため、登りも下りも非常に歩きやすく感じた。

ロシアも5月前半に大型連休があり多くの人が2週間休みます。それを利用して一時帰国。去年登った時にみた雪をかぶった前穂高岳と、北穂高山頂からみた槍ヶ岳をまたみてみたくて、再び北穂高岳に行くことにした(奥穂と迷っていたが、やはり眺望の良さが忘れられず…)。

ザックの重量はカメラや三脚も含めて13.5kg。カメラはいつものウェストポーチにいれることで、32リットルのザックになんとか全部詰め込めることができた。

3日時点の予報では、1日目が晴れ、2日目が晴れ一時曇り、3日目が曇り一時晴れ。4日時点では、2・3日目の予報は悪くなっていたようだが、6日に北穂高山荘で確認したら、6日時点で7日は晴れに変わったとのこと。去年は予報が悪く、北穂高岳に登った日に上高地まで下ったので、これを聞いて、槍ヶ岳や穂高連峰の眺めを堪能すべく迷わず北穂高山荘に滞在することに。しかし、数時間後の午後2時過ぎ頃から雲行きがあやしくなり、南峰へ散歩に行ったころには風も強く、雪が舞い始めた。そして、午後7時ぐらいまで吹雪のようになった。

しかし、夜になると相変わらず風はビュービュー吹いているものの、空には満天の星空が。午前2時に起きて写真撮影。月のなく夏の天の川を堪能しました。突風がかなり強く吹き、雪も舞うので外にいるのはなかなか大変でしたが・・・

今回の山行では、他に2つのテーマがありました。

− Peak DesignのCaptureというカメラをザックのショルダーストラップに固定するガジェットのテスト(後日、日記に書く予定)。
− 高感度に強いと評判のNikon D600に買い替えたので、このカメラのテスト(こちらも後日、日記に書く予定)。また、C-PLフィルターやソフトフィルターなども使用してみた。微速度撮影機能もついていて、そちらもテストしたかった。

結果的にはどちらもかなり満足できる結果となった。

Captureのお陰で、カメラを素早く取り出せるし、以前カメラを入れていたウェストポーチにはレンズを入れておける。嬉しいことに、雨のときなどはこちらにカメラをしまうこともサイズ的に可能と判明。

山行ではズームレンズを選択する人が多いと思うが、自分は28mm f/1.8と60mm f/2.8という軽い単焦点レンズ2本を持って行った(まだこの2本しかもってないし、単焦点は解像度が高いし、カメラの上達にいいとのことで)。三脚は以前使用していた軽いけど、重いカメラには向いてない三脚。強風の中13秒露出などを多く撮ったが、全く問題なかった(ただし、三脚の足は伸ばさずにして使用)。

午前2時過ぎに外にでて、星の写真を撮り、そのまま午前5時頃の日の出みた。途中何度も小屋に戻って、特に指先を暖めた。カメラは寒いところから暖かいところに急にいれると露がつくし、寒いところに放置するとバッテリーがすぐなくなるし、いろいろ大変。外とあまり気温が変わらず、風の影響を受けないところに退避させるのが一番いいのだろう。

山行中の反省点としては2つ。1つ目は、右足首の少し上のあたりが、靴ずれのような感じに痛んだ。この登山靴はすでに4度ほど利用していて、そのような問題はこれまで一切なかったので驚いた。靴とすねの間にタオルを挟んで靴ひもを締めたら、少し痛みは緩和した。しかし、歩くたびに痛むのはなかなかつらい。次回以降に再発しないように対策を考えねばと思う。

2つ目は、最終日にアイゼンを履いているときにザックの近くに置いておいたアウターミトンの右手を風でとばしてしまったこと。不注意だった。

北穂高小屋・山頂では強風で、体感温度でマイナス20度ぐらいだったように思う。そのため、カメラ操作にはかなり苦労した。しかし、D600はこんな寒さの中でもなかなかいい仕事をしてくれたと思う。

北穂高小屋での滞在者は自分を含め2名。最高の景色を2人で独占状態に。この方は見た目はもっと若くみえましたが、なんと74歳(ここではKさんと呼ぶ)。Kさんは4年前には、新穂高温泉から入り、槍ヶ岳、キレット、北穂高、奥穂高、ジャンダルム、西穂高へと縦走もされたという。いろんなお話をきかせていただき、ビールやコーヒーまでご馳走していただきました。改めてありがとうございます。

自分も70歳になっても健脚でいられるようにアクティブでいたいと思いました。

去年の北穂高岳山行:
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-186746.html

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コメント

Kさんとの語らい
はじめまして、私たちも3日の日にKさんと楽しい時間を過ごしました。御歳上の奥様がKさんよりずっと山経験が豊富で、お達者だというお話などいろいろありました。
2013/5/12 17:59
返信:Kさんとの語らい
yamatokunさん、コメントありがとうございます。Kさんとそんなお話をされていたんですね。自分のときは奥様の話はありませんでした。 笑 山スキーの話とか百名山の話などをしていただきました。

北穂高山荘の訪問者記録によると、74歳で登られた方がもう一人いらっしゃるようです。

それにしてもすごい方たちがいらっしゃるものです。
2013/5/14 10:11
おはようございますpesceさん
動画じっくりと楽しませていただきました
ありがとうございます

私は山3年目初心者ですが、去年夏に北穂堪能しました
プロフィール写真は夏の北穂高山荘のテラスですね。私もテラスで最高の気分でコーヒーを飲んだことを思い出しました

普段は高尾山や奥多摩ですが、今年の夏は奥穂、槍へ行ってみたいと思っています
2013/5/25 9:39
返信:divyasu21さん
divyasu21さん、コメントありがとうございます。

ご察しの通り、プロフィール写真は北穂高小屋のテラスです。このときが初めての北穂高でした。それ以来、あの最高の景色が忘れられず、去年のGWに再び北穂高へ。雪をまとった前穂高の眺めがまた最高で、それが忘れられず、今年また北穂高へ。 北穂高小屋には3連泊ぐらいしても飽きないんじゃないかな、と思います。

槍ヶ岳や奥穂高岳もいいですね。是非表銀座からの槍ヶ岳も検討されみてください。だんだん槍ヶ岳がせまってくる様子が最高です。当時自分にはまだまだだと思っていたのに、複数の登山ショップの方に表銀座ルートを勧められて、チャレンジしました。また行ってみたいと思っているルートです(今度はもう一泊ぐらい多くしてのんびりと景色を楽しみながら)。

http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-139171.html
2013/5/25 15:34
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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