雲取山
- GPS
- 12:41
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,643m
- 下り
- 2,181m
コースタイム
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:31
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 5:54
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されている |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
アームカバー
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
インナーシーツ
|
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感想
以前から登りたいと思っていた東京都最高峰の雲取山に行ってみることにした。筆者の脚力では当然1泊しなければならないが、幸運にも雲取山荘の予約がとれた。コロナ状況下で個室を用意してくれるということで安心して出掛けることにした。ルートは埼玉側から入って東京側に抜けるコースである。NHKで紹介していた秋の紅葉シーズンも魅力的だったが、筆者の脚力を鑑みると、秋ではそれこそ日が暮れてしまうので、新緑のこの季節に企画したのである。
メンバーはリーダーと筆者である。池袋から「はらぺこあおむし」のような西武特急に乗って出発(ちょうどエリック・カールさんの訃報届いたタイミングでした)。西武特急はみんな「レッドアロー号」というのかと思っていたら、これは「ラヴュー」というのだそうだ。乗りごごちは素晴らしい。飯能を過ぎるとほとんどが登山客となった。
さて、西武秩父駅を降りると走っていく人がいる、もしやと思ったら、果たしてバス停に長蛇の列である。皆さん三峯神社に行くのですね。当然バスは満員で1時間強立って行くことになった。バスの増発は無いようであった。1時間半近くバスに揺られて三峯神社に到着。大きな神社である。
そもそも電車とバスを使って今回のコースを行こうとすると、登山開始が10時になってしまう。なので早く出発したいところだが、せっかく有名な神社に来たのだから一目見ていきたいと筆者が主張し、見物することにした。10時だというのに結構参拝客がいて、会社の行事かなにかで来ていると思しき人たちもいた。面白い形の鳥居、狛犬ならぬ精悍な「狛狼」、陽明門ばりの豪奢な本殿などを見て登山口に戻った。すでに神社見物する前に、リーダーは「いも田楽」の看板を見つけており、それを食べずして神社見物には同意できんという無言のプレッシャーを掛けられており、登山前にみたらし団子と一緒にいただくことにした。ジャガイモかと思ったらそうではないそうで、しっかり美味しくエネルギー補給を行なった。
さてさて、計画より45分遅れでようやく登山開始。長い登りである。炭焼平を過ぎた辺りからミツバツツジがきれいに咲いていた。筆者はミツバツツジ好きである。事前の情報でミツバツツジが見ごろになっていると聞いて密かに(?)期待していたため、これには満足である。しばらくして霧藻ヶ峰に到着。割れた「立ち入り禁止」の看板が狭い場所に立っていて、山頂というにはシャビ―が感じであった。が、ちょっと行くとトイレがあって、秩父宮レリーフがあって、茶店が現れた。茶店からは両神山と思しきギザギザ山がきれいに見えた。
そこからちょっと下るとお清平で、そこからの尾根道登りが結構きつかった。どうも筆者は血が足りないらしく、ゆっくり登ってもきついので、リーダーに泣き言を言ってちょっと休みことにした。お菓子を食べてちょっと元気になって、再度登り始めたらすぐに「前白岩の肩」というピークに出た。なんだこれならここまで頑張ればよかった。そこから上り下りを繰り返して、白岩小屋に到着。小屋自体は廃屋である。トイレは臨時に設置するタイプのものがあるにはあったが、はっきり言ってちょっと使いたくないような状態だったので我慢することにした。そして白岩山、大ダワと経由して雲取山荘に到着した。当初の計画から15分遅れでの到着となった。
雲取山荘は、現状、二人以上は個室、一部屋四人まで、という基準で部屋割りしているらしい。アルコールは食事時に食堂で飲むのは不可。外や部屋で飲むのは可であった。我々は小屋泊だが、テント場はかなり混み合っているようだった。コロナ禍でテント泊の需要が増えているようだ。小屋の部屋は綺麗で快適。そして、あの器具があった。そう、その快適さで人を堕落に引きずり込むあの器具、コタツである。我がリーダーはそれを知っていて最初は足先しか入れない、とか言っていたのに、そのうちしっかりの飲み込まれていた。しかし、そうなる前に布団は敷いていたので、コタツに足を突っ込んだまま寝てしまうという最悪の事態は避けられた。
翌日は、しっかり朝ごはんを食べて、朝の儀式も済ませて、出発である。トイレは和式だがとても綺麗で水洗。紙も流せるので快適であった。素晴らしい。小屋から雲取山山頂までは30分ほどで着いた。途中、またもやレリーフがあるようだったが、探しきれず断念した。山頂で記念写真を撮った後は、東京側に降りていく。小雲取山をチェックし損ね、ブナ坂に至る。こちら側は開けた針葉樹林で、埼玉側とはずいぶん雰囲気が違っていた。記憶が定かでないが、戦後の木材需要に応えて伐採が進んだため、その後植林を進めたようなことをテレビで見たような気がするので、そういうことかもしれない。道も比較的緩やかで、トレランの人を多く見かけた。下りでも、ミツバツツジは見頃を迎えていた。筆者はミツバツツジとアカヤシオの区別がつかないのだが、葉っぱは3つなので多分ミツバツツジなのだろう。
七ツ石山には一旦登り返す。ここはちょっと急になったので、じれったいぐらいゆっくり登ることにする。そして山頂到着。天気が良ければ眺望も良さそうなのだが、あいにく雲が多くそれはかなわなかった。山頂からちょっと下ると七ツ石小屋がある。奥が広くなっていて大勢のひとが休憩していた。我々は山頂で一休みしていたので、ここではトイレを借りるだけにし、先に進んだ。七ツ石山山頂から七ツ石小屋までの間で、1箇所分岐がわかりにくところがあるので注意が必要である。我々は危うく雲取山に登り返してしまうところであった。
この辺りは、平将門が戦いに敗れて逃走したルートだったらしく(伝説かな?)、それを説明する立て札が、いくつも立っていた。しかし、それを読むと、茶を沸かしたり、風呂に入ったり、結構優雅である。一方で奥方の自刃など血生臭い記載もあって、それを読みながら下った。このあたりは、右に尾根、左に谷を見ながら進んで行くのだが、登山道を境にして下は針葉樹の植林、上は広葉樹の自然林と分かれていて、なかなか面白かった。
そんなこんなで、長い下りもようやく終盤になり、舗装道に出て少し行くと村営駐車場に到着。ここがまたちょっと分かりづらいが、駐車場脇の「近道」というのを行くと殺風景な舗装道を行かずに鴨沢バス停まで行ける。到着! お疲れ様でした。
バスが来るまで十分に時間があったので、近くの食堂でお昼にすることにした。ここは山梨県丹波山村になるらしく、アルコールの提供もしてくれたので、下山後のビールを堪能した(おつまみも美味しかった)。後から気が付いたのだが、我々は東京都内を下山してきているとばかり思っていたが、実は山梨県内を下山していたらしかった。帰りのバスは、臨時便を出していたが、たくさんの人が乗ってきた。到着した奥多摩駅には靴洗いの場所があり、登山客に配慮した心遣いに感謝だった。
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