記録ID: 327873
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無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
前ホ−奥ホ(最高の重太郎新道)
2013年07月31日(水) 〜
2013年08月01日(木)
長野県
岐阜県
haya634
その他1人
体力度
7
1〜2泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 34:38
- 距離
- 28.8km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,405m
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標高グラフを拡大コースタイム
・7/31(水)
5:30 上高地BT
5:54 岳沢登山口
6:31 風穴 【小休止】
8:04 岳沢小屋玄関 あと30歩
8:04 岳沢小屋 【小休止】
9:10 重太郎新道開始の梯子(?)
9:45 カモシカの立場
10:04 岳沢パノラマ
11:25 雷鳥広場
11:49 紀美子平 【小休止】
12:39 前ホ
13:00 紀美子平 【小休止】
14:02 吊り尾根 最低コル
15:15 南陵ノ頭
15:25 奥ホ
16:00 穂高岳山荘
・8/1(木)
9:15 穂高岳山荘
9:23 ザイテングラード下山開始
9:50 ザイテングラード取付到着
10:32 涸沢小屋
10:32 涸沢ヒュッテ 【小休止】
12:16 本谷橋
13:15 横尾 【小休止】
11:49 徳澤園 【小休止】
15:19 明神館 【小休止】
16:00 上高地BT
5:30 上高地BT
5:54 岳沢登山口
6:31 風穴 【小休止】
8:04 岳沢小屋玄関 あと30歩
8:04 岳沢小屋 【小休止】
9:10 重太郎新道開始の梯子(?)
9:45 カモシカの立場
10:04 岳沢パノラマ
11:25 雷鳥広場
11:49 紀美子平 【小休止】
12:39 前ホ
13:00 紀美子平 【小休止】
14:02 吊り尾根 最低コル
15:15 南陵ノ頭
15:25 奥ホ
16:00 穂高岳山荘
・8/1(木)
9:15 穂高岳山荘
9:23 ザイテングラード下山開始
9:50 ザイテングラード取付到着
10:32 涸沢小屋
10:32 涸沢ヒュッテ 【小休止】
12:16 本谷橋
13:15 横尾 【小休止】
11:49 徳澤園 【小休止】
15:19 明神館 【小休止】
16:00 上高地BT
| 天候 | 7/31(水)：AM 快晴、PM 霧、霧雨、奥ホ山頂は霙混り(?) 8/ 1(木)：大雨、霧雨、曇り、晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー 自家用車
・沢渡第二駐車場（足湯のある駐車場）500円/日 ・タクシー 800円（5人乗車） ・バス 1200円 （沢渡は広いです。どこで降りるか事前に確認しておくことが重要です） ※バス車掌さん:「どこで降りますか」 haya634 :「足湯のある駐車場です」 バス車掌さん:「では、さわんど足場公園で下車してくださいね」 となります。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登りで歩いてみたかった重太郎新道。 やっぱり、半端なコースではなかったです。 何しろ7Km弱の距離、横尾〜涸沢経由のコースの約1/3の距離 で穂高の頂に立つ事ができるコースだけありました。 岳沢小屋から紀美子平まではほぼ直登。 高度を稼ぐほど斜度がどんどん急になり、紀美子平手前では壁に感じるほどの斜度でした。 岳沢小屋から上は、後ろに上高地、焼岳、乗鞍が左手には西ホから奥ホにかけての難ルート、 右手には明神岳から前ホ、吊り尾根の北アルプスの名峰達を眺めながらのコースなので、体力的にはきつかったですが、想像以上のコースでした。 ・上高地〜岳沢小屋 上高地BTに登山ポストがあります。 河童橋を渡り、上高地から明神池に向かう梓川沿いの遊歩道を歩きます。 20分程歩くと、左手に岳沢登山口を示す道標が建っています。 ここから登山道が始まります。 幾つもの沢を渡りながら樹林帯の中を歩くと、「風穴」の看板が 目に入ります。 「風穴」の正体は、「ないしょ」。 噴き出す汗を抑える効果は抜群でした。 「風穴」から20分程歩くと、視界が開け、正面はこれから登る穂高。 後方は上高地、焼岳、乗鞍が「ど〜ん」と見えてきます。 ・岳沢小屋〜紀美子平 登れば登る程、斜度がきつくなります。 梯子有り、鎖有り、ちょっとした岩登り有りと体を休ませてくれません。 ですが、あまりの絶景に何度も立ち止まり、写真を「これでもか」というくらい 撮りまくりました。。 写真を撮る度に短パンのポケットからカメラを取り出し、撮り終えると 仕舞うのを繰り返しでした。 自宅で写真を見たのですが、目で見た景色は写真の何十倍も素晴らしかったです。 ・前ホ往復（紀美子平から） ゴツゴツした不安定な岩場の急登が約170m。 足場を注意しながら登ると、絶景が待っています。 山頂の道標がある場所から奥ホ方面に進むと、 涸沢カールの絶景が迎えてくれます。 涸沢のテン場のテント数は少なかったですが、雪面に張られた色とりどりのテントがとっても綺麗でした。 テントを買うなら色は「黄色」か「オレンジ」、 これらの色はとっても目立っていましたので。 ・紀美子平〜奥ホ〜穂高岳山荘 この頃になるとガスが発生して視界数メートル。 視界が効かなかったので、景色は見ることが出来ませんでしたが、 怖さは全く無かったです。 吊り尾根 最低コルからの奥ホへの登り返しは、疲れた体に鞭打つ感じで登りました。 南陵ノ頭に着いた時は、山頂に着いたと勘違いする位、疲労困憊。 本当の奥ホ山頂に着いた時は、強風＋小雨。 顔にあたる雨が痛いので、確認すると、氷の粒、霰でした。 写真を撮って、直ぐに穂高岳山荘に直行しました。 穂高岳山荘への下りは横風が強く、風で体を持っていかれそうな状態でした。 この時、重太郎新道で多くの写真を撮るためにロスした時間を惜しみました。 ・穂高岳山荘〜涸沢 雨が止むのを待って下山を開始したので、ザイテングラード の岩場は滑ることも無く、昨日の反省を忘れて、 「涸沢がガスの切れ間から見えた」と言って一枚 「前ホの北尾根が見えた」と言って一枚 「常念が見えた」と言って一枚 「今年はコバイケイソウの当たり年だね」と言って一枚 と、立ち止まっては写真を撮ってしました。 涸沢小屋からザイテングラード取り付きまでの雪渓も 心配した程でなく、遊びながら歩けました。 ・涸沢〜横尾 道は、沢沿いを歩くので、大雨、雷警報の影響を 気にしましたが、問題なく通行できました。 ただ、雨のせいで泥濘が多く、岩、木が滑り易かったです。 さすが、穂高のベースキャンプ地涸沢。 涸沢に向う人達とのすれ違いが頻繁にありました。 韓国から来たツアー客の多さには驚きました。 道を譲るとハングル語で挨拶されることしばしば、 横尾に近づく頃は、この人達は日本語で挨拶すれば良いのか ハングル語で挨拶すれば良いのか迷う程、韓国の方々とすれ違いました。 ・横尾〜上高地 約11kmの平坦な林道歩きが続きます。 見えるのは増水した梓川と明神岳。 ひたすら上高地まで歩かなければなりません。 単調し過ぎて疲れました。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
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最初に出会った動物。
餌付けされているのでしょうか？
写真を撮っていたら2羽が間近に寄ってきました。
餌付けされているのでしょうか？
写真を撮っていたら2羽が間近に寄ってきました。
岳沢小屋が見えました。
このコースに決めるころから岳沢小屋HPのスタップブログをお毎日チェック。
大変、参考になりました。
このコースに決めるころから岳沢小屋HPのスタップブログをお毎日チェック。
大変、参考になりました。
この道標を見て
「前穂」→「前ホ」
「奥穂」→「奥ホ」
「北穂」→「北ホ」
にしました。
ちょっと、穂高通になったような気分。
「前穂」→「前ホ」
「奥穂」→「奥ホ」
「北穂」→「北ホ」
にしました。
ちょっと、穂高通になったような気分。
重太郎新道の序章ですが、
既にこんな感じの登りが次から次へと現れます。
既にこんな感じの登りが次から次へと現れます。
コバイの群生。
至る所に咲いてました。
やっぱり今年はコバイケイソウの当たり年。
至る所に咲いてました。
やっぱり今年はコバイケイソウの当たり年。
この頃になると下山者とのすれ違いが始まりました。
今日は360°の展望と皆さん、
話していました。
富士山も見えたとも言ってました。
今日は360°の展望と皆さん、
話していました。
富士山も見えたとも言ってました。
何をするかと思ったら、崖下を撮影。
重心が前に行ったら、要救助。
重心が前に行ったら、要救助。
とうとう重太郎新道のフィナーレです。
紀美子平に到着。
良く歩いた自分に感謝。
紀美子平に到着。
良く歩いた自分に感謝。
吊り尾根に向かって出発したらガスに包まれてしまった。
視界は2〜3m
視界は2〜3m
感動の一枚。
タオルは振り回していません。
風が強くてこうなってしまっています。
タオルは振り回していません。
風が強くてこうなってしまっています。
次の日。
雨にもマケタ
風にもマケタ
haya634は、まだ小屋の中
雨にもマケタ
風にもマケタ
haya634は、まだ小屋の中
名物 生ビールセット 1400円
おでんと涸沢カールで乾杯。
旨い!!
おでんと涸沢カールで乾杯。
旨い!!
本谷
この水、綺麗そうですが飲めません。
注意書きがありました。
上流には穂高のベースキャンプ地
涸沢があるからね。
この水、綺麗そうですが飲めません。
注意書きがありました。
上流には穂高のベースキャンプ地
涸沢があるからね。
撮影機器：
感想
当初、前ホ、奥ホ、北ホを廻る2泊の山行を計画したのでが、2日目の飛騨高山地方の天候予報は大雨、雷警報。
早朝は雷は鳴っていませんでしたが土砂降りの雨。
やっと9時過ぎになって小雨から霧へ、
今日の山行をどうしようか悩みましたが、
北ホへの縦走は危険と判断して中止。
今日の穂高岳山荘はツアー客の予約が入っているので大混雑。
「大混雑を我慢してご来光」か、
「涸沢まで下りて、涸沢カールから見る満点の星空、and モルゲンロード」
を取るか再び悩んで、
「満点の星空、and モルゲンロード」
を選択して、涸沢まで下りることにしました。
雲の切れ間から差す太陽の光が当たる涸沢を見ながら、雨あがりのザイテングラードをゆっくり下り涸沢に到着。
涸沢に着いても穂高稜線はガスの中。
涸沢ヒュッテで生ビールセットを食べながら、天気は星空が見える程、
回復しそうも無いし、上高地に下りる時間は十分あるので、
三度悩んで満点の星空は次回にして上高地に下りることにしました。
結局2泊の山行が1泊の山行になってしまいましたが、
今回の山行は重太郎新道の素晴らしさを実感できるものでした。
常に北アルプス穂高連峰を見ながらの山行。
連続した急登、全身を使っての階段、鎖、岩ルートの克服。
時々現れる休憩ポイントでの休憩。
体力の消耗が激しいはずなのに、それを忘れさせてくれる
景色を与えてくれた重太郎新道に満足です。
でも忘れてはいけません。
このルート、7/20からの10日間で救助要請のあった事故が3件あったそうです。
（横尾大橋の横の山岳地図のルート上に事故発生日が貼ってありました）
自分の体力を過信せず、無理な山行を立てず、梅雨明け間近の北アルプスを楽しみましょう。
天候は不順でしたが、今年一番の山行になりそうです。
最後に一緒に同行したnoriderさん。
お疲れ様でした。
良い山行に感謝です。
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