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Yamareco

記録ID: 3279663
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

20030801-0803読売新道〜笠

2003年08月01日(金) 〜 2003年08月03日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
49.1km
登り
4,205m
下り
4,690m

コースタイム

1日目
山行
3:02
休憩
0:31
合計
3:33
7:52
7
7:59
0:00
9
8:08
8:12
90
9:42
10:05
14
10:19
10:23
62
2日目
山行
12:13
休憩
3:18
合計
15:31
0:57
231
4:48
5:05
82
6:27
6:43
38
7:21
7:23
2
7:25
7:42
17
7:59
8:16
50
9:06
9:28
26
9:54
10:27
33
11:00
11:06
40
11:46
12:02
25
12:27
12:53
36
13:29
13:32
6
13:38
13:41
9
13:50
0:00
0
13:50
13:50
45
14:35
14:41
0
14:41
14:41
51
15:32
15:46
42
3日目
山行
2:46
休憩
0:37
合計
3:23
6:14
9
6:23
6:41
12
6:53
6:58
38
写真タイム
7:36
7:39
29
8:08
8:10
36
8:46
8:55
24
9:19
0:00
18
第三渡渉点
9:37
槍見温泉
天候 3日とも晴
過去天気図(気象庁) 2003年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
黒部ダムがスタート
槍見温泉がゴール

感想

 今年の夏は北アルプスに何回か行きたい!と思い、地図を広げて今まで歩いていないコースは?と考えるとまず黒部ダム→読売新道、笠ヶ岳→槍見温泉のコースが目に付き、この二つを結んで歩いてみようと考えてみました。
 日程は二泊三日。奥黒部ヒュッテ、笠ヶ岳山荘に泊まるとしてその間のコースタイムは私の持っているエアリアマップで計算してみると21h05m。とすると休憩込みでコースタイムの2/3で踏破できれば一日でその二つの山小屋間を歩くことができることになり、私の力でも何とかなるやろうと考えました。
 しかし、前の週の日曜日、久々に自宅から妙見山に行ったところ、途中かなりバテてヘロヘロになってしまい、予定通りの踏破は厳しいかと思いましたが、三俣山荘まで行けば次の日下山できるし、まぁ何とかなるやろうと思い、実行に移しました。
 結果的には天気にもまずまず恵まれ、予定の行程を踏破することができました\(^_^)/展望もまずまず、高山植物も花盛りで、そのうえ思いもかけぬ知り合いとの遭遇もあったりして、なかなか楽しい山行となりました(^_^)

7月31日(木)、8月1日(金)
 木曜日の仕事を終え、結構空席の目立つちくま、ムーンライト信州81号を乗り継ぎ、信濃大町到着。扇沢まで5人で行くとタクシーのほうが安いとのことで、乗り合わせて扇沢に到着。天気は上々(^_^)この日は黒部ダム行きのトロリーバスの始発は7:30で2時間近く待つこととなった。
 黒部ダム駅でバスを降りると展望台へは行かず直に黒四ダムにでる。快晴!黒部湖の遥か向こうには明日目指す赤牛岳が遠い。下流方向には後立山の稜線も望めた!
 黒部湖駅の手前で左に折れ、黒部ダム沿いの遊歩道に入る。ロッジくろよんまではコンクリートの遊歩道。その先は土道となる。ガイドブックにある通り、細かいアップダウンが多く時間がかかる。沢を横切る前後ではハシゴや急な木の階段となる。又、左側は黒部湖に落ちる崖であり、走るのには気を使う。
 ロッジくろよんから1時間半、コンクリートの階段に出たと思ったら船着場だった。平ノ小屋はその2分程先。登山者が何人かたむろしていた。船の時間は10時。定刻より少し遅れて湖上の人となった。この便の乗客はYAMAYAMA85を入れて3パーティ7人。こんな山の中で船に乗って山にアプローチするなんて変な気分(゜o゜)
 湖の対岸に渡ってからの道もアップダウンの繰り返し。黒部湖が尽きて黒部川になってから更にアップダウンが激しくなる。途中から壊れた木道の工事中だった。登山道の右側にロボット雨量計と思しき人工物、ここまで来ると河原が広がり、後は平坦となる。東沢谷を木橋で渡るとテント場、その左方に奥黒部ヒュッテがあった。
 小屋の人に「今日はどこまで?」と聞かれたがさすがに今日中に水晶小屋まで行くのは厳しいので予定通り奥黒部ヒュッテ泊まりとした。タイから来たというお姉さんが受付係!1泊夕食+弁当で8400円。入浴もできるとのこと(^o^)。早く着いたのでとりあえず昼寝。起きだしてから16時の風呂の時間まで埼玉からの単独行の大学生といろいろ山の話。室堂から槍穂高まで行くとのこと、長い夏休みがあるのは羨ましい限り!
 風呂は石鹸・シャンプー禁止かと思いきやちゃんと備え付けてあり、良いのかと思いつつも使わせてもらった(^_^)夕食後は明日の用意を済ませ即入眠。この日は1部屋に3人とガラガラ状態だった(^_^)

8月2日(土)
 夜中に起き出して弁当を食べ1時頃出発。途中小屋の人が怪訝そうに出てきたので少しうるさかったのかも、反省m(__)m。樹林帯は下草や木の枝がうるさいので短パンでない方が良いとのことであり、雨具の下を付けて出発。水は2l持った。
 道はすぐ急登になる。赤牛岳まで1/8から8/8=赤牛岳頂上まで道標があり、大体の目安になる。1800m〜1900m付近はなかなか標高が上がらない感じ!
 4/8で一度樹林が切れる。雲が多く、星は行く手にペガサスの大方形とフォーマルハウトを見ることができたのみ。背後には2つ灯りが見えたがどこのものかは???再び樹林帯に入り少し登ると森林限界。道をはずさないように登っていく。徐々に辺りが明るくなりだすがガスの中。風が冷たく7/8で雨具の上も着た。
 すっかり明るくなりガレ場の道を登りきると赤牛岳頂上\(^o^)/頂上直下に一張分のテント場が整地されていた。しばらく休んでると急にガスが切れ登ってきた尾根を望むことができた!しかし、周囲の山は雲がかかっている・・・
 赤牛から温泉沢ノ頭までは疲れてきたせいか長く感じた。温泉沢ノ頭手前でブロッケン現象に遭遇!温泉沢ノ頭手前の高天原分岐に着く頃には雲も晴れ、まさに360度の展望が広がる。どこを向いても山山山!北アルプスの真ん中にいることがわかる!ここから三俣山荘あたりまでは展望も良く、ついつい休憩が長くなった(^_^ゞ
水晶岳の直下で2パーティ引き続いて今日初めて登山者と出会う。夜中の1時に奥黒部ヒュッテを出てきた、と言ったらかなり驚かれてしまった・・・
 水晶岳は北峰と南峰の2つ頂上がある。三角点のある北峰には人はいなかったが、高くて水晶小屋に近い南峰はさすがに登山者が多い。読売新道を下るパーティもいるがほとんどは水晶小屋からの往復といった感じ。しばし北アルプスど真ん中の展望を楽しみ縦走再開。
 水晶小屋への途中、いかにも速そうな男女2人組とすれ違う。水晶岳をピストンして今日中に折立に下るとの事、やはり居る所には速い人がいるもんだ!!!
 水晶小屋は小さな小屋、歩いてきた水晶、赤牛方面や裏銀座方面の展望を楽しみつつまたまた休憩(^_^)暑くなってきたのでここからは半袖Tシャツにランパンで行くこととした。
 黒部源流を通る巻き道もあるが、天気も良いしワリモ岳、鷲羽岳を超え稜線を行くこととした。ワリモ岳は頂上直下を縦走路は通っている。鷲羽岳も登山者が多い。鷲羽池を近景にした槍穂高は山岳写真の定番だがなかなか槍には既に雲がかかりわずかしか姿を見せてくれなかった(;_;)。水晶小屋ではダメだったが、鷲羽岳では携帯電話のアンテナが3本立っている!とりあえず自宅に無事メール(^_^)
 三俣山荘に着く頃には再び雲は消え、槍穂高の眺めが素晴らしい\(^_^)/ここでも思わず大休憩(^_^ゞしかし、1本目のフィルムを無くしている事に気がついた!どうやらフィルム交換の時に落とすか置き忘れるかしたらしい・・・(T_T)
 気を取り直して出発。双六小屋までも稜線経由で行く。三俣蓮華岳に着く頃には再び雲が湧き展望が遮られるが、この辺り高山植物の盛り!たくさんの花が目を楽しませてくれる(^_^)。不遇の山、丸山を超え双六岳到着。頂上直下の平坦地は晴れていれば槍に向かって走っていくsituationだったのだが、残念ながら槍はガスの中・・・
 一気に駆け下ると双六山荘。ここもたくさんの登山者!ここで水を補給し、YAMAYAMA85も大休止(^_^;)。まだ12時代だしこの調子なら17時までには笠ヶ岳山荘に着けるやろし、今日も雷は大丈夫そうと思い、当初の予定通り笠に進むこととした。
 鏡平分岐を過ぎると登山者はかなり減る。頂上かなんかよくわからん弓折岳を過ぎると大ノマ乗越まで一気の下り。そこからはまた大ノマ岳までグイっと登り。ガスで周囲の展望も無くなり、足元を見てひたすら忍の字で登っているといきなり「YAMAYAMAさん!」と声を掛けられビックリすると何とNAMIさん夫妻(゜o゜)!お互いこんな所で出会うとはとビックリ!!!そういえば確か3年前、白馬に行った時も遭遇したことを思い出す。NAMIさん達も今日、笠ヶ岳山荘泊まりとのこと。やはり類は友を呼ぶのか!YAMAYAMAも結構疲れてたけど、ここは恐れ多くも先行させてもらう。途中、雷鳥を発見(^_^)
 雪渓の雪解け水が流れる秩父平でまた休憩。そこから雪渓の登りもあった。抜戸岳を巻いていくと笠新道の合流点。ここからはまたこの日笠新道を登ってきた登山者がたくさんいて、今日の小屋はかなりの混雑が予想された。
 急登を登りきったと思ったら目の前にテント場、そして小屋!そこからまた一登りで大勢の登山者でごった返す笠ヶ岳山荘にようやく到着、結局15時間半かかりました(^_^;)。さぁ受付、と思ったら誰かが手を振っている、と思ったらたかしさんではないか(゜o゜)!!何とnokkoさんと裏銀からやってきたとのこと!偶然3組も集まってしまうとは、やはり同じ足のfrunnerは集まるのか???
 小屋の名物(?)親父に促されて、とりあえず受付を済ませ、部屋に案内され、一息ついた後、たかしさん、nokkoさんの部屋に遊びに行き、しばし山話(^_^)。いやぁこんなこともあるんやなぁ、って感じ!その後、食事までまだ時間があったのでまた昼寝(-_-)zzz。食事に起き出して窓の外を見るとNAMIさん達もやってきていた!
 食事後、たかしさん、NAMIさん達と小屋の前でしばしまた山話(^_^)偶然とはいえこんなこともあるもんやわい!!!
 この日はさすがに混んでいて布団1枚に2人強という感じ。夜暑くて1時間ほど玄関の土間で涼んでました(^_-)

8月3日(日)
 朝は小屋で朝食の予定。4時半からと結構早く作ってくれる。外はガスが去来し御来光は×。たかしさん、nokkoさん、NAMIさん夫妻は笠新道を下山の予定であり、御来光狙いで頂上に行くと話していたが、これではちょっと無理か。
 今日は下山だけなので、朝食後もトイレの列が短くなるまでノンビリしていた。まずNAMIさん夫婦を見送り、ついでたかしさん、nokkoさんを見送った、と思ったらその数分後に突然ガスが晴れだし、大展望が広がった!!!これはやはり日頃の行いの賜物???トイレを済まし、写真をパチパチ撮ってまず笠ヶ岳に向け出発。
 たくさんの人がいる細長い頂上からもまさに360度の大展望!今回、越えてきた山々、今までに登った山々、今回の山行の最後の頂上で大展望を楽しみ、写真をパチパチ撮り、記念写真を撮ってもらい、後ろ髪引かれつつクリヤ谷、そして槍見温泉に向け下山開始。
 クリヤ谷道も結構な数の登山者が下山している。10分ちょい下ると振り返ると笠ヶ岳が格好良い場所があり、元気な中高年パーティに写真を撮ってもらう。色白な上に日焼け止めを塗りたくっているのでニューハーフの様と言われてしまったが私にはその方面の趣味はありません!!!
 快調に下り雷鳥岩と思しき岩のある尾根を回り込むところで給水休憩。さらにクリヤの頭を巻いたと思ったら、クリヤ谷に向け一気の下りが始まっていた。途中、父子連れが登ってくるのにすれ違う。子供はまだ小学生か?よく頑張るもんだ!!!
 下草がややうるさいが、かまわずランパンで下る。水場の沢で一息。更にジグザグに下っていくと沢沿いに出た。クリヤ谷を3回渡渉し、それ以外にも小さな枝沢を渡る。途中、いかにも速そうなランパンの男性二人組に出会った。埼玉からの方々で長谷川カップにも出ていて一人は14時間位、一人は10時間前後で完走し何回か入賞したことがあるとのこと!!!やはり居るところにはいるもんだ!!!
 3回目の渡渉点でハイキングの夫婦連れとすれ違う。ここから1時間くらいとのことだった。そこから少し行くと樹林が途切れたガレ場、西穂高が高く聳えるのが望めた。
 沢から離れ、ジグザグの下り、グイグイ下ると眼下に建物が見えた、と思ったら電話ボックス脇の車道に飛び出し、目の前が槍見館、ということでとりあえず今回の山行は終了(^_^)
 槍見館の風呂は10時からとのことだったが、もう清掃は終わってるとのことで入らしてもらった。手ぬぐい付で\800。ただし、内湯は清掃中とのことで露天風呂のみでした。
 川沿いの露天風呂は混浴1つ、男性用1つ、女性用1つ、貸し切り用4つと7つあり、その内5つに入ったが、その内4つからは槍ヶ岳を見ることができた。一番槍に近いその名も「槍見の湯」(一応混浴です)からは思いっきり槍ヶ岳を望むことができ、まさにその槍見の湯だった\(^_^)/
 存分に休んだ後、バスで高山に出て夕方には帰阪できた。

 天候にも恵まれ、今年の北アルプスの夏山縦走を予定通り踏破することができました。読売新道、水晶岳から笠ヶ岳の稜線、クリヤ谷への下山路とも北アルプスの夏、最盛期を感じつつ山を歩くことができて良かったです。
 今年の夏はあと職場の仲間内とノンビリ北アルプスの薬師岳界隈を歩いてくる予定です。

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
ブナ立尾根〜烏帽子岳〜裏銀座〜水晶岳〜読売新道〜黒部ダム
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5

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