尾瀬ヶ原・至仏山
- GPS
- 24:04
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 888m
- 下り
- 1,278m
コースタイム
鳩待峠05:29〜07:20山ノ鼻12:20〜14:45ヨッピ橋〜15:09東電小屋〜15:55見晴〜16:25竜宮小屋〜17:40山ノ鼻
13日
山ノ鼻05:04〜08:20至仏山頂09:20〜10:50オヤマ沢田代〜12:01鳩待峠
天候 | 12日 小雨〜曇り〜晴れ 13日 霧〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・尾瀬ヶ原方面の登山ポストは、山ノ鼻から至仏山に登り始めるところにあり、鳩待峠にはない。 ・尾瀬戸倉には、第一、第二駐車場有り。24時間あたり1000円。 ・尾瀬戸倉〜鳩待峠のシャトルバスは900円。 ・下山後の温泉 釈迦の湯「うめや」500円、シャンプー等あり。車の人しか来ないので、戸倉のすぐ近くの日帰り温泉に比べて空いていると思われます。 |
ファイル |
非公開
3303.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
七月から登山可能になる至仏山は、まさに花の山。蛇紋岩で固有の植物もあり、今年も迷わず行ってしまいました。ただし、仕事の都合で行けることが確定したのは日がかなり近づいてからですが。
前夜のドライブは、途中で眠くなり、コンビニ駐車場で仮眠などしつつ戸倉第二駐車場へ。鳩待峠への始発のバスに間に合うための睡眠時間は2.5H。睡眠なしでなかなか動けない身には結構つらいです。青空が何となく覗く空を見ながらバスでは眠りにつき、鳩待峠へ。
ところが鳩待峠では、上空を覆う雲ばかりではなく雨さえ降ってきた。モチベーションがダウンするのを感じながらも出発。時間はたっぷりあるのでゆっくり被写体を探しながら山ノ鼻へ向かう。よく見るといろいろ知らない花があるが、光量が足りず、かといって三脚を立てる気にもならず、ブレブレの写真を撮りながら前進。初のオオバタケシマランらしきものを見つけるが、これもブレブレ。山ノ鼻の手前で、ウスバサイシンを見つけた。今年はウマノスズクサ科の花を見つけるのが楽しい。
山ノ鼻に着いたものの、やはり小雨がぱらつき、尾瀬ヶ原に出る気にならない。ということで、とりあえず花豆ジェラートを食べる。それでも晴れないので、幕営してふて寝。思わず昼くらいまで寝る。
ふと気付くと明るくなっていて、行くなら行かないと歩く気がなくなりそうだったので準備をして出発。池塘に咲いているヒツジグサなど観察しながら、今回は橋ができて通れるようになったという尾瀬橋に向けてヨッピ橋方面へ向かう。牛首から左に曲がった道を進み、拠水林を過ぎるとニッコウキスゲの黄色が目に飛び込んできた。大平湿原を除いたら、ここが一番の群落と思われる。クマ除けの鐘を鳴らしながらヨッピ橋を過ぎ、東電小屋へ。この辺りでも、ゲンノショウコやホソバキソチドリなど初めて見た花があった。東電小屋もきれいな感じで、そのうち泊ってみたいと思った。
さらに過ぎ、開通した尾瀬橋で只見川を渡る。クロバナロウゲ(後で名前を確認)を見つけたりしながら見晴へ。途中でコタヌキモでも咲いてないか見ながら歩いたが、見つからず。実はすでに結構いい時間で、日が傾いている。今までは見晴に幕営することが多かったが、今回は明日の至仏山のために山ノ鼻に戻る必要がある。ということで、再度尾瀬ケ原を横断開始。
尾瀬ヶ原に泊って一番いいのは、この人が少なくなる夕方と朝。遅めの到着の一部のパーティーを除き、山ノ鼻までで出会った人たちはぐっと減り、尾瀬ヶ原を独り占めした気分で歩く。陽が傾いて黄色っぽくなった湿原を、花を撮影しながらゆっくりゆっくり歩き、竜宮小屋、牛首を通過して山ノ鼻へ。もしやと思って店に入ると、ぎりぎりビールの買える時間。買い溜めしてテントに戻って食事を作った。それから夕景を撮影に湿原へ出たが、どこからともなく霧が立ち込めて来る様を目撃。非常に幻想的だった。テントに戻って残りの酒を飲み、酔っ払って好きなように寝た。
朝起きた時はがっかりしかけたが、霧はすぐに晴れると言い聞かせて準備を進め、出発。すぐに至仏山の登山口で計画書を投函し、登り始める。最初はほとんど花を見つけられない(たぶんほとんど何も咲いていない)。低い森林限界を超えるあたりから、徐々に花が増えてきた。といっても少し少なめか?ユキワリソウはほとんど終わっていたように思われる。時々立ち止まって振り返ると、尾瀬ヶ原は雲海で覆われ、振り返るたびに霧が晴れていっているようだ。去年の至仏山はそれなりにへばったきがするが、今年は大丈夫だった。気づいたら高天ヶ原。ホソバヒナウスユキソウやジョウシュウアズマギク、タカネシオガマ、ジョウシュウキバナノコマノツメなど、花の数がものすごく増えた。花を見まわしながら、去年は疲れていたのに今年は全然疲れないのが不思議に思えた。気づいたら、頂上に着いていた感じ。
頂上では、会の別企画のメンバたちと合流できるかもしれなかった。予定より早めに着いたので、晴れ渡った景色を眺めながら、ゆっくり腹ごしらえ。しばらくしてふと気付くと、合流予定のメンガが山頂で記念撮影している姿を目撃。ひとしきり事が済んでから合流。プチ集中山行のようで、目的地で知り合いと会うのは感動的である。
鳩待峠への下りは、登りの時と比べたら何ていうことはなかった。ただし、こちらは人の列がすごく、対向の登山者とすれ違うのも大変。しかも、何でこんな大規模のパーティーで来るのかと言いたくなるようなパーティーもあり。オヤマ沢田代に着いて一息。たまには笠ヶ岳から湯ノ小屋温泉方面に歩きたいという気持ちもありつつも、別方向に分岐。上州武尊を遠望しながら樹林の中に入っていく。
下りでは、植物に興味のありそうなおばさんが一緒になった。ミツバオウレンやコイワカガミの群落、タケシマランを見つけたりしながら、だらだら下りも飽きなく進む。もうこの時期にはイワナシはほとんどなかった。毎度、実は知らなかった花が登山道のすぐ横に咲いていることに気づかされる。だからいろいろな花について知るのが楽しい。いつの間にか鳩待峠に出て、締めにはまたもや花豆ジェラート。バスの時間まで山ノ鼻を往復するメンバ、尾瀬ヶ原を横断して見晴に向かうメンバと別れ、帰途に就く。今回も楽しかった。
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