風越山〜三ノ沢岳〜木曽駒ヶ岳
- GPS
- 21:57
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,723m
- 下り
- 2,726m
コースタイム
- 山行
- 14:35
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 15:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
以前来たとき、敬神の小屋近くの、風越山の登山口の標識が気になっていた。
風越山から三ノ沢岳まで行っているログをいくつか見かけたので、行ってみることに。
結果・・・もう二度と行きたくない。
独標までは、普通の登山道。ちょっと踏み跡が薄いところもあるけど、「コレぐらいは普通でしょう」という感じ。
独標からは早速、藪漕ぎが始まる。まずは10m程度。それを抜けると、踏み跡の薄い山道が現れる。暫く歩くと倒木が出てくる。それを抜けると、また踏み跡の薄い山道が現れる。
といった感じで進み、「コレぐらいなら何とかなりそう」という感じ。
ピンクテープも所々にあった。
しかし、それも2368の地点まで。そこから徐々に酷くなる。
それでも2485中三ノ沢岳までは、普通の藪漕ぎという感じで、何とかなった。
しかしそこからの山行は「過酷」の一言に尽きる。
踏み跡は存在しない。
ときおり木の枝が折れていて、誰かが通ったのだろうという痕跡を発見する。
鬱蒼と茂った木々で、どうやって進めばよいか判然としない。どう進んでも藪漕ぎは避けられないが、稜線沿いは木が密集しているので、左右どちらかをトラバースする方針で行く。
かなり切り立った所を、木々に捕まりながら枝を払いながら進む。足元が分かりにくいので、穴ボコとかで足を踏み抜かないように、気をつけながら慎重に。
そして大岩や切り立った崖が現れると、一旦稜線に出て藪こぎとなる。
密集したハイマツや杉の木、シャクナゲの木などを、手で払い、押し除けながら、時には膝で押し付け、足を持ち上げて靴で踏みつけ、といった感じで全身運動で進む。
もう後半はヘロヘロ。腕は切り傷だらけ、指先や手のひらも痛む。
「コレは何ともならん」という感じで、一時、進退窮まったと思った。
藪の中だが、一旦小休止して、落ち着きを取り戻す。
とにかく、時間が掛かっても一歩一歩進むしかないなと。
三ノ沢岳の直下まで来ると、ハイマツが低くなって、少し進みやすくなる。
しかしそれでも、密集した樹木を手で掻き分け進むのは、大変な労力だった。
そして虫が多い。
そして、もう一つの懸念が、飲料水が尽きかけであること。
3リットル持ってきたのに、あと500ccしかない。
三ノ沢岳の山頂に到着したのは、17時半。
登山開始から12時間経過している。
中三ノ沢岳から三ノ沢岳まで、1.2キロメートル程しかないのに約4時間もかかってしまった。
テン泊装備を担いでの藪こぎは、かなり体力を消耗する。
まだ歩ける体力はあるが、そろそろ暗くなってくるし、もうどこか、適当なところでビバークすることも考えたが、水が残り少ないので山荘まで歩くことにする。
登山道のありがたみを感じる。
鞍部の所で沢の音が聞こえる。500メートルほど離れたところに沢が見える。伊奈川の源流を沢登りして登ってくる人もいるから、行けないことは無いと思うが、まともな道じゃないかもしれないので、あきらめた。
三ノ沢岳から2時間かけて宝剣岳山荘に到着、その後、頂上山荘まで行って、テントを張って一泊。
テント場はいっぱいで平坦なところは無い。一部平らな岩があるところでテントを張った。山行中は虫が多かったので、目をつぶると虫が目の前を飛んでるような残像が浮かんでチカチカする。気温はそれほど低くないので気持ちよく寝られた。
夜中に目が冷めて空を見上げると、満点の星空。
翌日は、木曽駒ヶ岳山頂で日の出を見て、上松aルートで下山
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