日向八丁尾根、鋸岳、甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根
- GPS
- 80:00
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 3,291m
- 下り
- 3,381m
コースタイム
22:40頃 竹橋から毎日アルペン号に乗車。添乗員が24時頃まで喋り続けていたので、眠れたのは0時過ぎで、休憩2〜3回で停車のたびに照明が点灯されて熟睡できず。
■1日目 / 日向八丁尾根
3:40頃 尾白渓谷駐車場にて下車
4:00頃 尾白渓谷駐車場を出発。まだ真っ暗
4:40頃 矢立石。日向八丁尾根へのアタック開始
6:25頃 日向山
8:31頃 鞍掛山の分岐
10:30頃 大岩山、ここからの下りに鎖場有り
11:30頃 荷置場、ひたすら登り
14:51頃 烏帽子岳
15:23頃 三ツ頭
16:26頃 中ノ川乗越 ツェルト泊
■2日目 / 鋸岳
4:40頃 起床。撤収準備
5:30頃 中ノ川乗越を出発
6:08頃 鋸岳、第二高点。
第二高点からは一旦下るのだが、入り口が分かりづらい。そこからまた登って鹿の窓も通過。
通過した鎖場2連チャンは小ギャップというらしい。
7:24頃 鋸岳、第一高点。再度、小ギャップを通過。
8:00頃 鹿の窓2度目
8:48頃 鋸岳、第二高点
9:16頃 中ノ川乗越
11:30頃〜13:30頃 六合目小屋にて小休憩
15:14頃 甲斐駒ヶ岳
16:30頃 ツェルト泊
■3日目
2:30頃 起床。撤収準備
3:16頃 出発
5:14頃 刀利天狗
6:14頃 横手・白州分岐
7:30頃 横手駒ヶ岳神社
7:50頃 横手バス停
8:25頃 横手バス停からバス乗車
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
22:40頃 竹橋から毎日アルペン号に乗車。3:40頃 尾白渓谷駐車場にて下車。5000円。 復路 8:25 横手バス停からバス乗車。400円。 8:40頃に日野春駅に到着。そこからは電車に乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日向八丁尾根は、整備済み。 (人によっては、これは整備されていないとか、迷子になるよーとか、 道じゃないとか、言うかもしれないが) それなりに経験がある人であれば通行化。 人が歩いていないので、蜘蛛の巣は尋常ではない。 鋸岳〜甲斐駒ヶ岳区間は、ヒモやテープがあるので迷子になる可能性はあまりないが、 自分は、第二高点から、下りへの入り口が非常に分かりづらかった。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
2013年の登山第18弾
日向八丁尾根、鋸岳、甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根 / 登山
歩行時間:2.5日分
歩行距離:不明
○感想
2泊3日の装備での
日向八丁尾根を攻め、
鋸岳にも寄って、
甲斐駒ヶ岳経由での黒戸尾根を下っての登山。
とびきり充実感に満たされて、やっぱり山が好きだというか、
自然のなかでの、幸せな時間がずーっと続いていた。
日向八丁尾根は、昔は利用されていたけど、通る人が少なく、
いつしか廃道となってしまったらしい登山道。
けど、今年から再整備が完了した、との情報が出回っていた。
とても気になるルート。
鋸岳は、鎖場・岩場のある場所として有名なとこ。
南アルプスの奥に位置するので、とにかく行くまでが大変。
自分の実力で行けるのかすらも分からない状況だったが、
今後の登山目標のために制覇しておかなければ。
途中途中での水補給を前提としない、それなりの装備を背負い、
日向八丁尾根を経て、鋸岳に登れれば、
それなりの山に行けるはずだという思いがあった。
北鎌尾根や北方稜線だって、怖くはない。
尾白渓谷駐車場から大岩山までは、
山と高原地図2012版にもルートが記載させているので、
大きな問題点・危険箇所はなし。
山と高原地図2012版にルート記載がない
日向八丁尾根(大岩山〜烏帽子岳間)は、
自分の価値判断上では、思いのほか整備されていた、と言える。
(人によっては、これは整備されていないとか、迷子になるよーとか、
道じゃないとか、言うかもしれないが)
登山道沿いの枝、根っこが、ここまでやるかというほど切られているので、
どこが道なのか一目瞭然。
テープやヒモ以外にも、切られた枝、根っこを探し続けていけば
ルートから外れることはなかった。
大岩山から烏帽子岳へ向かう最初の下り斜面(ほぼ崖)には、
鎖や梯子が設置されていて、問題なく下ることができた。
斜面は岩ではなく土なので、スコップで段差まで設けられていた。
本当にありがたいかぎり。
下りきると、やや平けた場所があり、
ヘリコプターによって運ばれた資材の置き場があった。
ここから烏帽子岳まではひたすら登り。
烏帽子岳手前の偽のピークっぽい箇所があり、その向こうに烏帽子岳があった。
2泊3日の装備(4.5リットルの水分と2.5日分の食料やその他色々を背負い)だったから
すごく疲れたのと、非常に時間もかかった。
10〜11時間は歩いているはずだ。
夜行バスで、仮眠程度の2〜3時間ぐらいしか寝ていなかったのも大きいのだが。
前日に十分な睡眠をとって、
日帰り装備か六号目小屋泊前提(装備を減らせて水補給もできる)ならば、
なんとかなる距離・難易度だろう。
ただ、今後どれだけ人が歩くかと言えば、微妙だ。
歩く人が少なければ、
数年経つうちに枝やらの成長が進み、また道は分かりづらくなるだろう。
とんでもない疲労のため、
三ツ頭でビバークしてしまうか、中ノ川乗越に行くかで
とても迷ったのだが、まだ明るかったので中ノ川乗越へ。
中ノ川乗越には、先客が2名。
ツェルト泊だったこともあり、何か話しかけられても嫌だったので、
先客とは離れた場所でビバークした。
夜中は非常に寒く、凍え死ぬかと思うほど。
Tシャツの上にレインジャケット、薄手のレインジャケット、
下はズボンの上にレインパンツをはいて、ザックの中身を出して足を突っ込む。
以上。
軽量化のために寝袋もレスキューシートも持ってこなかったのだが、防寒対策が甘かった。
ヒートテックとか熱を増幅させる冬用の衣類があるだけでもかなり違った気がする。
次回は考えよう。反省すべき点。
深夜から強風になってきたため、
ツェルトが風のぶつかる的になってしまい、バタバタバタバタとうるさいし寒さも半端ない。
片方は木の枝にヒモで結びもう片方をポールで立たせていたツェルトを、
完全にバラして、寝かすというか、
単純にツェルトにくるまって寝転ぶ状態にした。
これで風の抵抗を受けなくなったので、ちょっとは暖かくなり、
うるさくもなくなったが、
これでは、ほぼ野宿だな。
2000m以上の山の上に寝っころがって、見上がる夜空。
寒くなければ贅沢過ぎる星空なんだけど、ずっと早く朝になれと祈り続けていた。
十分に眠れず。
○2日目
鋸岳については、ネット情報もあるので端折りぎみで。
中ノ川乗越からのがれ場を登り、
鋸岳、第二高点へ。頂には、剣みたいなのが突き刺さっている。
ここから尾根沿いで、鋸岳、第一高点まで行ければ非常にラクなのだが、
大ギャップと呼ばれる断崖絶壁があるため、
いったん崖の底まで下って、まだ登りなおして、
鹿の窓と呼ばれる崖も通過することになる。
ただ、第二高点から、下りへの入り口が非常に分かりづらい。
適当に降りていっても、なんだかんだで正しい道にたどり着けるけれども。
鹿の窓には、かなり長めの鎖有り。
ただ、ホールドもそれなりにあるので、なんとかなる。
その先に、小ギャップという崖があり、鎖も設置されている。
いったん、崖の底に下って、また登りなおす。
すると、尾根沿いになり、ほどほどに歩くと、鋸岳、第一高点へ。
標高2685m。
おそらくこのまま角兵衛沢のコルから下るのが一般的っぽいが、
広河原経由では帰らないという強い意思によって、
来た道を戻ることに。
再度、小ギャップ、鹿の窓2度目
中ノ川乗越からのがれ場
を通って、
甲斐駒ヶ岳方面へ。
鋸岳から甲斐駒ヶ岳までの尾根は、
非常にアップダウンが多いこともあって、
なかなか体力的に厳しかった。2日続けて、あまり眠れてもいないし。
六合目小屋に到着できたのは、11時30分頃だったが、
ここに泊まることにした。
避難小屋なら寒くないし、風も気にならないし。
たっぷり睡眠をとれるはず。小屋内でゴロゴロと仮眠をとった。
実際の時間は2時間ほどの休憩、仮眠できたのも1時間くらいだったが、
元気が戻ってきたので、行けるとこまで行くことにした。
約1時間30分歩けば、甲斐駒ヶ岳なのだ。
六合目小屋から甲斐駒ヶ岳までは、
巨石、岩場、鎖場が続く面白いルート。こうゆうとこを歩くのが楽しい。
樹林帯の中を歩くのはモチベーションはあまり持たない。
15:14頃 甲斐駒ヶ岳に到着。
時間帯的に誰も人はおらず。
甲斐駒ヶ岳の山頂を独り占め。
広河原経由という選択肢はないので、黒戸尾根を下ることに。
ほどほどに限界を感じたあたりで、ツェルト泊へ。
この夜も前日同様、凍死するかと思うほどの寒さだった。
○3日目
あまりの寒さに、寝るのを中止して、2:30頃、起床。
じっとしているのは辛いが、これだけ着込んだ状態で体を動かせば、
どうにかなるくらいの温度。
撤収して、真っ暗な黒戸尾根を下山。
黒戸尾根もネット情報はたくさんあるので省略。
地元の路線バスに乗車するため、横手・白州分岐から横手方面へ。
横手駒ヶ岳神社を通って、交通量の多い道路を右側に進むと、横手バス停へ。
商店兼郵便局的な施設の前がバス停。
ここの商店は朝から営業していて、お酒も販売している様子。
横手バス停から日野春駅へ。バス代金は400円。
無事に帰宅。
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