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Yamareco

記録ID: 355794
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

唐松岳〜祖母谷温泉〜阿曽原温泉〜下ノ廊下を巡る1泊2日♪

2013年10月11日(金) 〜 2013年10月12日(土)
 - 拍手
GPS
31:00
距離
43.7km
登り
3,458m
下り
3,783m

コースタイム

※ルートは手書きです
※一日目の途中からややペースダウン

10/11(金)
9:20 第一ケルン
10:00 八方池分岐
11:20 唐松岳頂上山荘
11:30 発
11:40 唐松岳山頂
12:00 唐松岳頂上山荘
13:25 水場分岐付近
14:30 餓鬼山山頂
15:10 餓鬼山避難小屋
18:00 祖母谷温泉小屋

10/12(土)
4:30 祖母谷温泉
5:00 名剣温泉
5:30 欅平
6:20 水平歩道始点
7:50 大太鼓
9:55 阿曽原温泉小屋
10:45 仙人ダム
12:10 十字峡
12:55 白竜峡
13:20 別山谷
15:15 内蔵助谷
16:15 黒部ダム 
天候 10/11 晴れ時々曇り(朝は小雨でガス、夜は雨)
10/12 晴れ後雨
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八方ゴンドラ手前の無料駐車場に駐車。
ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ第一ケルンからスタート。

黒部湖に下山後は、トロリーバス(1500円)、路線バス(1330円)で信濃大町駅へ。

信濃大町駅から白馬駅まではJR利用(480円)

白馬駅からタクシーで駐車場へ戻りました(1000円)
コース状況/
危険箇所等
○八方尾根
危険箇所はありません。歩きやすい登山道です。
稜線に出ると風が強くなるので防寒着は必須です。

○唐松岳〜祖母谷温泉
明瞭ですが、登山者は少ないせいか登山道は細くなります。
危険箇所はありませんが、長いルートですので余裕をもって歩くことをオススメします。
餓鬼山へは標高差約300mの登り返しがあります。

○水平歩道
長い登り返しの後は断崖絶壁を歩きますが、登山道はよく整備され驚くほどに水平です。
途中猿が多く出ますので注意!

○下ノ廊下
水平道と同じような内容で標高差は少ないです。(小刻みなアップダウンはあります)
岩場の幅の狭い箇所が多数あります。
始終崖沿いを歩くので通行には注意、落石にも注意です。(すれ違った人は3人に1人くらいはヘルメット着用でした)
登山道上に雪はありませんでした。
朝、出来るだけ出発を遅らせ、ガスガスのリフトで八方尾根へと上がります
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朝、出来るだけ出発を遅らせ、ガスガスのリフトで八方尾根へと上がります
途中、鎌池の風景
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途中、鎌池の風景
ツリガネニンジンが咲き残っていました
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ツリガネニンジンが咲き残っていました
第二ケルン、予想通り空が明るくなってきました
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第二ケルン、予想通り空が明るくなってきました
マルバヘビノボラズの紅葉
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マルバヘビノボラズの紅葉
霧の中でひときわ映えるナナカマド
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霧の中でひときわ映えるナナカマド
やった!青空です!
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やった!青空です!
霧が晴れればこの通り(^^)♪
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霧が晴れればこの通り(^^)♪
色取り取りに色づいた斜面を楽しみます
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色取り取りに色づいた斜面を楽しみます
ナナカマドはやっぱり青空が似合います
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ナナカマドはやっぱり青空が似合います
青空とナナカマド
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青空とナナカマド
雪渓とナナカマド
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雪渓とナナカマド
同じような写真ですがもう1枚(^^)
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同じような写真ですがもう1枚(^^)
チングルマ。綿毛が残っているものは極わずか
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チングルマ。綿毛が残っているものは極わずか
雲の中から五竜が姿を現しました
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雲の中から五竜が姿を現しました
不帰の嶮方面と唐松沢の雪渓
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不帰の嶮方面と唐松沢の雪渓
眼下に広がる草紅葉と
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眼下に広がる草紅葉と
真上に広がる青空
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真上に広がる青空
五竜はこの存在感!
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五竜はこの存在感!
白青緑赤茶。コントラストが良いです
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白青緑赤茶。コントラストが良いです
歩いてきた尾根を振り返る
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歩いてきた尾根を振り返る
山荘が見えてきました
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山荘が見えてきました
山荘からは立山・剣の展望!
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山荘からは立山・剣の展望!
そして唐松岳。空荷でお散歩気分♪
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そして唐松岳。空荷でお散歩気分♪
剣岳をアップで。
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剣岳をアップで。
正面に五竜岳。右奥には鷲羽・水晶、赤牛、薬師などの展望も(^^)
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正面に五竜岳。右奥には鷲羽・水晶、赤牛、薬師などの展望も(^^)
山頂に着きました
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山頂に着きました
白馬三山方面。もうちょっと雲が抜ければ全部見えたのですが・・
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白馬三山方面。もうちょっと雲が抜ければ全部見えたのですが・・
五竜の右には槍も見えていました
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五竜の右には槍も見えていました
立山剣に毛勝三山
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立山剣に毛勝三山
山頂から唐松頂上山荘
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山頂から唐松頂上山荘
山荘から祖母谷へと下りに入ります
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山荘から祖母谷へと下りに入ります
あっという間に山荘が離れていきます
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あっという間に山荘が離れていきます
左側には終始五竜岳の展望がありました
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左側には終始五竜岳の展望がありました
剣、毛勝三山に手前が餓鬼山。一旦下り、再び登り返す内容です
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剣、毛勝三山に手前が餓鬼山。一旦下り、再び登り返す内容です
咲き残るオヤマリンドウ
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咲き残るオヤマリンドウ
あたりは一面赤や黄色に包まれていました
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あたりは一面赤や黄色に包まれていました
ベニバナイチゴにダケカンバの黄葉
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ベニバナイチゴにダケカンバの黄葉
錦秋の登山道
このあたりが見頃のようでした(^^)
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このあたりが見頃のようでした(^^)
なだらかになると一部木道歩き
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なだらかになると一部木道歩き
見通しの良い平坦な地形。右側が五竜の斜面です
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見通しの良い平坦な地形。右側が五竜の斜面です
一面に色づいた斜面♪
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一面に色づいた斜面♪
オオカメノキと五竜岳
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オオカメノキと五竜岳
白馬三山と唐松岳
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白馬三山と唐松岳
遠くに剣岳
剣を前方に見ながら歩く紅葉の登山道
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剣を前方に見ながら歩く紅葉の登山道
餓鬼山への登り返し。長い登りですが紅葉と展望を楽しめます♪
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餓鬼山への登り返し。長い登りですが紅葉と展望を楽しめます♪
紅葉と五竜岳
同じく唐松岳
同じく白馬と唐松
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同じく白馬と唐松
遠くには針ノ木蓮華と立山剣
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遠くには針ノ木蓮華と立山剣
ようやく餓鬼山に到着しました。
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ようやく餓鬼山に到着しました。
五竜に鹿島槍も見えていました
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五竜に鹿島槍も見えていました
再び紅葉の登山道を下ります
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再び紅葉の登山道を下ります
餓鬼山避難小屋。来週には閉めるそうです。
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餓鬼山避難小屋。来週には閉めるそうです。
途中綺麗な池があります
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途中綺麗な池があります
横から(^^)
コメツガの大木。エネルギーを分けてもらいます(^^)
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コメツガの大木。エネルギーを分けてもらいます(^^)
次第にブナ林に変わります
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次第にブナ林に変わります
足元には苔とホコリタケ
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足元には苔とホコリタケ
ほこりたけ大家族♪
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ほこりたけ大家族♪
こちらはブナハリタケ。
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こちらはブナハリタケ。
こちらはナラタケ♪
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こちらはナラタケ♪
倒木や登山道にまでびっしりでした
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倒木や登山道にまでびっしりでした
ヤマアジサイの名残も。
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ヤマアジサイの名残も。
ようやく沢に出ます
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ようやく沢に出ます
最後はヘッデンを使うことになりましたが無事に祖母谷温泉小屋に到着。ご主人の計らいですぐにお風呂に入らせて頂きました。
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最後はヘッデンを使うことになりましたが無事に祖母谷温泉小屋に到着。ご主人の計らいですぐにお風呂に入らせて頂きました。
夕飯は豪華な食事に加えて何とカニ!
常連のS夫妻からのお裾分けです。それにしても1匹丸々とは(@_@;)!
他にも日本酒含めてたくさんごちそうになりました♪
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夕飯は豪華な食事に加えて何とカニ!
常連のS夫妻からのお裾分けです。それにしても1匹丸々とは(@_@;)!
他にも日本酒含めてたくさんごちそうになりました♪
翌朝、露天風呂は結局入れずに出発。また次回必ずや再訪します!
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翌朝、露天風呂は結局入れずに出発。また次回必ずや再訪します!
下ること30分で名剣山荘に着きます。日本秘湯を守る会の宿のようです。
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下ること30分で名剣山荘に着きます。日本秘湯を守る会の宿のようです。
欅平駅。ここのトロッコも一度乗ってみたいですね。次回は富山側からかな。
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欅平駅。ここのトロッコも一度乗ってみたいですね。次回は富山側からかな。
標高差200mほど登り返します。朝焼けが見えていました。
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標高差200mほど登り返します。朝焼けが見えていました。
ちょっと怪しい天気です・・
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ちょっと怪しい天気です・・
ここから道が驚くくらい水平になります!
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ここから道が驚くくらい水平になります!
アップダウンの少ない登山道で断崖絶壁を巻いていきます。
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アップダウンの少ない登山道で断崖絶壁を巻いていきます。
ダイモンジソウの咲き残り。この日は岩場に多く咲いているのを見かけました。
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ダイモンジソウの咲き残り。この日は岩場に多く咲いているのを見かけました。
ヒトツバカエデの紅葉。カエデなのに丸葉、葉は大きいです。
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ヒトツバカエデの紅葉。カエデなのに丸葉、葉は大きいです。
これが黒部三大岩壁、黒部の怪人ですかー
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これが黒部三大岩壁、黒部の怪人ですかー
明かりの必要なトンネルがあります。
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明かりの必要なトンネルがあります。
ライトを照らすと中はキラキラ。正体は岩から染み出る無数の細かな水滴でした。
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ライトを照らすと中はキラキラ。正体は岩から染み出る無数の細かな水滴でした。
トンネルのあった谷です。登山道は斜面を真横一文字切り!
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トンネルのあった谷です。登山道は斜面を真横一文字切り!
天気は明かりが時折差し込みますが基本雨です・・
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天気は明かりが時折差し込みますが基本雨です・・
途中リュウノウギクが咲いていました
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途中リュウノウギクが咲いていました
阿曽原温泉小屋に到着。小屋のご主人に下ノ廊下の状況をお聞きします。小屋はこの日はかなり混雑するとのことでした。
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阿曽原温泉小屋に到着。小屋のご主人に下ノ廊下の状況をお聞きします。小屋はこの日はかなり混雑するとのことでした。
仙人ダムの従業員の宿舎。突然目の前に要塞が現れるので驚きます!
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仙人ダムの従業員の宿舎。突然目の前に要塞が現れるので驚きます!
いったんトンネルに入ります
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いったんトンネルに入ります
これが有名な高熱隧道ですね!少し近づくと全身に熱気を受けます。
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これが有名な高熱隧道ですね!少し近づくと全身に熱気を受けます。
峡谷には鉄橋がかかっています。
2
峡谷には鉄橋がかかっています。
仙人ダムを渡ります
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仙人ダムを渡ります
先ほどの鉄橋を一望。
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先ほどの鉄橋を一望。
東谷吊り橋。これは足場は狭くて下は結構な落差。なかなかのスリルでしたよ(笑)
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東谷吊り橋。これは足場は狭くて下は結構な落差。なかなかのスリルでしたよ(笑)
渡り終えてからも1枚。長さも結構あります。
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渡り終えてからも1枚。長さも結構あります。
黒四の地下発電所です。
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黒四の地下発電所です。
黒部峡谷沿いに歩いていきます
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黒部峡谷沿いに歩いていきます
下の方はまだ色づき始め。険しいV字谷の地形が続きます。
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下の方はまだ色づき始め。険しいV字谷の地形が続きます。
十字峡に到着。橋を挟んで団体さんと鉢合わせ。待とうと思ったら向こうから手招き。ありがたく先に通らせて頂きました。そんなわけで吊り橋上からの写真は無しです(^^;
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十字峡に到着。橋を挟んで団体さんと鉢合わせ。待とうと思ったら向こうから手招き。ありがたく先に通らせて頂きました。そんなわけで吊り橋上からの写真は無しです(^^;
濡れ場もあります(笑)
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濡れ場もあります(笑)
白竜峡へと入っていきます
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白竜峡へと入っていきます
崖っぷちに出来た1本の道をひたすらに進みます。
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崖っぷちに出来た1本の道をひたすらに進みます。
このあたりは全体の中では歩きにくい方です。
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このあたりは全体の中では歩きにくい方です。
道は奥へ奥へと続いています
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道は奥へ奥へと続いています
別山谷。沢への登下降はちょっと難儀でした。
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別山谷。沢への登下降はちょっと難儀でした。
まだ雪の塊も残ります。(登山道上にはありません)
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まだ雪の塊も残ります。(登山道上にはありません)
風が強くてブレブレですがクロクモソウです。
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風が強くてブレブレですがクロクモソウです。
渓谷に咲き残るカライトソウ。
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渓谷に咲き残るカライトソウ。
そしてまさかのシナノナデシコ!
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そしてまさかのシナノナデシコ!
残っているとは思いませんでした。可憐な花を楽しみました。
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残っているとは思いませんでした。可憐な花を楽しみました。
上部に来るとだいぶ斜面が色づいてきています
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上部に来るとだいぶ斜面が色づいてきています
これが確か内蔵助谷・・だったはず;(途中沢が多くて整理し切れずです;)
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これが確か内蔵助谷・・だったはず;(途中沢が多くて整理し切れずです;)
紅葉始まる峡谷。
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紅葉始まる峡谷。
ようやく最終目的地の黒部ダムが見えてきました。
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ようやく最終目的地の黒部ダムが見えてきました。
あれがよく見る観光放水というやつですな。
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あれがよく見る観光放水というやつですな。
ここからダム上までラストの登りです。ヤマウルシは一早く色づいていました。
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ここからダム上までラストの登りです。ヤマウルシは一早く色づいていました。
トロリーバスのトンネルに出て終了です。長距離をよく歩きました(^^)
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トロリーバスのトンネルに出て終了です。長距離をよく歩きました(^^)
ずぶ濡れで寒かったのでバスの中で売店で買った豚まんを食べました。
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ずぶ濡れで寒かったのでバスの中で売店で買った豚まんを食べました。

感想

金、土と二日間で八方〜唐松〜祖母谷〜下ノ廊下〜黒部ダムと歩きました。

もともとは新穂高〜水晶〜読売〜黒部湖〜下ノ廊下と4日間ほどかけて歩く予定でいました。
前半はあまり天気予報は良くなく、後半も晴れても気温がぐっと下がりそうな勢いだったので、今回は大きく予定変更して2日間で歩けるだけ歩く内容にしました。
膝の調子もあまり良くなく、餓鬼山からの急な下りで少し痛めてしまったようでした。
しっかり次回に備えて回復させねば!

○10/11(金)
八方から八方池までは金曜にもかかわらずハイカーが多数いました。
残念ながらガスの中でしたが、時折雲が切れ明るい時間帯もありました。

八方池から先はほとんど人には会いませんでした。
途中、一気にガスが抜け目の前に赤や黄に色づいた斜面が姿を現します。
紅葉にはやっぱり晴れと青空ですね。

登るとともに五竜や白馬方面も見えてきてテンションは上がります。
山荘からは立山、剣の展望!ちょうど休憩していた2人と雑談し、荷物をデポしてお散歩気分で唐松岳山頂へ。
青空と大展望を楽しみました。

山荘で本日お泊り予定の祖母谷温泉に電話します。
これから下るので大体17〜18時に着く予定の旨を伝えておきます。
(もちろん16時台には着ける心算でいました)

山荘からは唐松をしばらく巻いた後に馬鹿下りで一気に標高を下げます。
紅葉は1800〜2000mあたりが見頃なようでしした。
再び標高差300mほどの餓鬼山への登り返し。これが結構長く体力消耗します。
餓鬼山とその周辺からは五竜や鹿島槍、唐松に白馬三山など周りの山が一望できました。

長い下りが続きます。
特に南越峠からはやや歩きにくい急下りになります。
沢に出てからも滑りやすく歩きにくい道が続きます。
距離も長いので余裕をもって出た方がよさそうです。
膝が痛くなり牛歩になります。
結局予定よりもだいぶ遅れ18時の到着となりました。

事前に連絡は入れておいたものの、小屋のご主人にはご迷惑をお掛けしました。
そして何より到着後すぐに、夕飯の準備しとくから準備して風呂入ってきな、と一言!
この日は宿泊者4名と少なかったこともあるのでしょうが、それにしても山小屋泊では全くの想像もつかない待遇です!
ゆっくりと豊富な硫黄泉の内湯に浸かり、夕飯を頂きました。

夕食は豪華!の一言。
地元のキノコ料理や昆布〆のお刺身、コロッケなど盛りだくさんです。
特に驚きだったのが常連の方の持参したカニです!しかも1匹!!
こんなにカニ食べたのって初めてだと思います。
立山の日本酒も入り、ご主人も交えての少人数ながらすっかり宴会モード。
お風呂は24時間入れるので夕食後に再び入浴し就寝。部屋も一部屋丸々です。
もう翌日はトロッコで下山でもいい、そんな気分でした。
小屋のSご主人、常連のS夫妻、水平道や下ノ廊下の状況を教えてくださったMさん、皆様にはすっかりお世話になりました。この場でお礼させて頂きます。

○10/12(土)
結局露天風呂には入れず仕舞いでしたが、翌朝は4時起床で半に出発します。
欅平までは未舗装の車道を下ります。途中の名剣温泉や猿飛山荘も雰囲気は凄く良さそうでした。
欅平から水平道に入るまで長い急な登り返しがあります。
1kmかそこら歩くと道はなだらかになります
途中は猿が多く、出会い方によっては思いっきり威嚇されるので注意した方が良いかもしれません。
(猿の場合ってどう対処したら確実なんでしょう?)

水平歩道を10kmほど歩くと阿曽原温泉に着きます。
まだ宿泊者は到着前なので小屋のご主人に色々話を聞けました。
この日は連休初日でかなり混雑するようです。寝場所はとても部屋だけでは収まりきらないとのことでした。
下ノ廊下も水平道と同じような内容で標高差が少なく、通行には問題ないそう。
時刻は10時とやや忙しくなりますが、予定通り向かうことにします。

途中の仙人谷ダムはこんな場所によくぞ、といった感じです。
黒四の地下発電所も含め、当時は大工事だったことでしょう。

再び少し登り、黒部峡谷沿いに歩いていきます。
道は水平になりぐんぐん進みたいところですが、進行方向から来る登山者が非常に多いです!これは予想外でした。
全部で100人くらいはすれ違ったでしょうか。
もともと狭い登山道で、すれ違いが困難な箇所も多数あるので思わぬ時間ロスでした。
お互い譲ったり譲ってもらったりしながらも急ぎ足で、何とか十字峡に着くころには黒部ダムからの最終バスに間に合う目途が立ちました。

下ノ廊下は写真の通りでずっと黒部の峡谷沿いに歩きます。
景色は大きく変わりはありませんが、スタートの長い吊り橋、対岸の岩壁、川幅が急に狭まる白竜峡、上り下りのある別山谷や内蔵助谷など内容は変化に富んでいます。
紅葉の見ごろは20日前後とのことで下の方はまだほとんどが色づく前でしたが、徐々に標高が上がり、ダムに近づく頃には次第に斜面は赤や黄色に染まり始めていました。
危険箇所は多いですがじっくり歩くには良いルートだと思いました。
結局さらに2本前の16時35分発のバスに乗ることができ、無事に下山しました。

ダムについたら、ここは日本か!?と思わず耳を疑ってしまいました。
団体客が多数組いてその全てが中国人!どこもかしこも中国語が飛び交っています。
驚きましたが、トロリーバスのチケットを購入してアウェー感満載のバスに乗り込みます。
荷物の重さは11kgとオーバーのため200円余計に払いました。

扇沢からは路線バスで信濃大町駅へ。
信濃大町駅からはJR大糸線の南小谷行で白馬駅へ。

この間の乗り継ぎ時間が絶妙!
扇沢からの路線バスが待ち時間9分、信濃大町駅からの電車が約15分。
扇沢ではゆっくり売店でお買いものして、信濃大町駅ではゆっくり駅そばを食べることのできる時間でした。
白馬駅からはさすがにバスは良い時間に無く、タクシー利用で八方のゴンドラ前の駐車場へと戻りました。(タクシーでは温泉の割引券貰えます)
第一郷の湯に浸かり、眠い目をこすりながら帰宅しました。


今日日曜日は稜線上では雪が降ったようで、結果的には2日間で切り上げて下山して良かったかなと思っています。
アルプスは今年はおそらくこれで最後、締めには良い登山となりました。

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コメント

kiyoponさん、こんにちは。
いい所歩かれてますね

憧れますよ

登った所と違う場所に下りる山歩きにもの凄く憧れます。

今は百名山のピークハントが主なので、行って来いばかり・・・(笑)。

早く百名山の呪縛から解き放たれて、行きたい山行を楽しめるようになりたいです
2013/10/13 15:46
HIDENORI-Tさん、こんにちは
コメントありがとうございます

今回はほとんどが初めて歩くルートでしたが、変化に富んでいて楽しめました。
(二日目はずぶ濡れでしたが;)

百名山の多くは複数ルートがあるのではないですか?
確かにアクセスとか時間の面を考えると効率的ではないですけどね

私は百名山狙いでないので良く分からないですが、呪縛って・・・
せっかくの山歩きですから楽しまなくては損ですよ〜
特に人混みは苦手なので、ピーク時などの人気の山はどうしても避ける方向で計画してしまいます(笑)

けれども、HIDENORI-Tさんのように限られた時間の中で複数歩くのもまたそれは面白い歩き方だと思いますよ
2013/10/13 17:05
今年のアルプス登山〆?
kiyoponさん こんばんは〜

八方から、唐松の稜線を越えて、祖母谷温泉〜阿曽原温泉〜下ノ廊下・・・
私の知らないところばかりでしたが、素敵で気持ちの良さそうなルートですねshinewink

八方尾根自体は私的に大好きな(スキー場も含め)ところで、
その先にある唐松岳を越えて稜線を行くのではなく、
その反対側に下りるというところが、私にとって意外で、何となくそそられます〜
(アルプスっていうと、すぐに稜線歩き&大絶景ばかりを考える私なんですね・・・

それと、kiyoponさんも膝 ですか・・・
実は、私もあの白出沢以来、右膝が全くダメになり
今では(もう下山後25日近く経つのに…)日常生活に支障をきたす
事態にまでなっているんです・・・

なので、今は山登りは到底無理ですので、
こうして皆さんのレコにて楽しませていただいてる次第です

それにしても、kiyoponさんは、膝がイマイチでも40km超を歩くなんて、
凄いとしかいいようがありませんshinehappy02

ただ、山の中なのに水平歩道って・・・
どういうネーミング?なのでしょうね??
そういうのって、「どんなところなんだろう・・・」って
・・・やっぱり何となくそそられますよね

今年のアルプス〆?とのことですが、、、
その他の山域含め、これからも楽しみにしています
2013/10/15 0:04
lifter175さん、こんばんは
いつもコメントありがとうございます

水平歩道はWikipediaに詳しい記述がありました
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E6%AD%A9%E9%81%93

歩きやすいように整備されていますが常に緊張感を持って歩かなくてはいけないルートですbearing

私もアルプスと言えば快適稜線歩きをまずは考えてしまいますが、たまにはこういう歩きも良いでしょう

lifter175さんも膝痛ですか・・
白出沢の下りはパンチが効いてますからね
3週間以上も痛みが無くならないとなると一度病院で診てもらったほうが良いかもしれませんね
腸脛靭帯炎だとかの可能性もありますし。。
早く治ると良いですね

私の場合も右膝なのですが、どうも左足に比べて右足のほうが筋肉量が少ないのが原因にありそうな気がしています。
右足を鍛えるとともにそろそろサポートタイツなど買ってみようかな、とか考え中です

今回は小屋で一緒だった方に、若いし体重も軽いから大丈夫だろーとノリで言われたのがきっかけで二日目は歩いてしまいました(笑)
標高差があるルートだったら正直厳しかったと思います・・

次回は久々に【花メイン】レコにしますー
いつもありがとうございますwink
2013/10/15 23:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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