奥又白 56コル〜涸沢 （冬気配の秋晴れの中 墜ちました）
長野県
ST
- GPS
- 32:40
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,356m
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上高地BT 5:20 − 6:50 徳沢 7：05 − 8:05 奥又白分岐 8:15
10:15 奥又白 11:00 − 13:00 56のコル 13:15 − 14：30 涸沢
10/14
涸沢 8:40 − 13:15 小梨平
| 天候 | 10/13 14 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス タクシー 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
奥又白分岐〜奥又白池 分岐から尾根取付きから中間部まで傾斜だけなら隣の松高ルンゼよりキツイ 下部 木の根を掴みながら 中間部 岩場混じり 奥又白〜56のコル ガレ場までの草場、ガレ場中間部まで ペンキとリボン多い この時期は、踏み後明瞭 ガレ場中間から上 ペンキマークの間隔が長くなる。正規ルート（？）たどれば 2箇所のトラバース部以外は、落石注意程度 外すと見た目より厳しい、岩場はかなり脆くなっている 迂闊に掴んで行き、やって（墜ちて）しまいました。 やや外傾状態で、ホールド抜け、2、3m墜ちて、3、4m転がる。 ヘルメットとザックのおかげで無事でした。 56のコル〜涸沢 上部のガレ場 途中で踏み後が不明瞭になり、雪渓上部へトラバースしました。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
ここでやり（墜ち）ました。手前の岩に○印、上の樹にリボン。迷わずに、中央やや左直登。上部少し被り気味、樹の下の草付き辺りを右手ホールドを探る。グラつかないのは確認して、左手プッシュして、右手に体重移したと同時に、”すこっ”と抜けました。 仰向けに墜ちて後方回転、尾根際で止まりました。左に巻いて、樹の部分へトラバースするが正解（？）でした。ただし、岩は脆い。
6
感想
”氷壁”の世界を見たくて、奥又白〜北尾根56のコルを抜けて涸沢へ。
3連休、初日は降雪予報のため、北穂東稜は無理と判断、1日短縮
奥又白
紅葉は終了していましたが、池を渡ってくる風が冷たく、冬の気配を感じる中
前穂東壁が迫る場所は、別世界の趣でした。
雪のある時、また来たいと思いました。自分には冬は無理なので残雪の頃。
また、奥又白までは、徳沢からの往復の方、思いの他多く、下りてくる多くの
方とすれ違いました。
奥又白〜56のコル
日陰の残雪に踏み跡あり、北尾根上部からコール聞こえる。
奥又白のテントのパーティーと思われる。
コル方向へトラバースして行くガレ場、コルへ上がって行くガレ場、ザレ場
黄色の○マークと踏み跡が明瞭、ルンゼの中間部で、マークの間隔が
長くなり、尾根へ上がるポイントを探りながらになるが、
予測より”易しい”と思い始める。
降雪後になるので、今日は”冬靴”です。 ザレ場もステップ切れるので
”行ける”と油断していきます。
そして、上部のポイントとなった岩場、
その手前に黄色い○印、上の樹にピンクのリボン、
写真撮って、手袋外して、掌を乾かしながら
下りはロープかなとは思ったが、ほぼ”迷わず”に、下から見て
やや左側を直登始める。
”冬靴”、先週までのアプローチシューズに比べ、ここでは、しっくりしない。
中間から上、少し被っている。ホールドも脆い部分が多い。
4手目の左から5手目の右を順に下から探る。3つ見えるが、下はぐらぐら
中間と上はグラつかない。
体勢は少し外傾、肩を入れ気味に上を掴んで、左を押して、
右に体重を移した瞬間に、”すこっ”と抜けました。
”あっ”と思ったと同時に、
”こんな簡単なんだな”か ”だめかな”か 思っていた記憶があります。
衝撃を感じたのは、足が頭を通り過ぎて行く感じの時、ヘルメットの頂部への
”ガシン”とでした。
次に思ったのは、”ルンゼに落ちる前に回転が止まらないと終わる”でした。
頭を斜面の下方向で仰向けで、尾根の縁で止まっていました。
手も足も動くので、尾根の中央までずって行って、ザック外して様子を調べ
左足が全体に痛むが、捻挫も骨折も無いような事確認して、ホッとして
しばしらくボーっとしていました。
ただし、かがんだり、咳すると胸がずきりと痛むので、打撲は多々ありの様子。
多分、左足をやや下側に仰向けにザックから落下し後方回転、横回転した
ような状態だったと思います。
ザックとヘルメットが無ければ、これを書いてる状態では無かったと思います。
ザックの中は、準雪用テン泊装備で、メット下まで
テント、シュラフ、防寒着、着替え等2/3くらいはクッションみたいになっていて
衝撃をほとんど感じませんでした。
さて、ここからどうするか考え、動くので、このままコルへ。
岩場下へ戻り、よく見回すと、左斜め上に黄色○印発見。
左に巻いて上ります。
ただ、このルートも上部の樹の方向へ戻るトラバースでのホールドが
脆いので注意が必要でした。
コル下の崩落箇所へ来ると、コルに賑やかな人声、ほっとしますが、
トラバース、下降部が日陰で残雪ありでしたので慎重に進みました。
ここは、大同心基部や横岳稜線下のトラバースよりは、岩が掴み易く
脆さに注意すればと思います。
コルで北尾根途中のクライマーの若者達の話を聞いたり、少し話していると
既に夢の中の出来事のように思われてきます。が、
零度近くまで下がったテントの中で、痛み箇所多々ありで、実感として
運が良かっただけど、思い出します。
今回の原因は、過信と慢心です。
慎重にルート探っていたつもりでしたが、行程の2/3位で
予想ほどではないと気が緩んで、安全なルート探らなかった、
あまり考えずに取り掛り、そのまま運任せの行動を続けた事です。
”抜けるか”探ってはいましたが、"抜ける”とは思っていません。
前傾の部分では、3点支持してれば、それでも何にも起こらなかったですが、
後傾してるのに運任せになっていた。基本忘れています。
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今日は！
奥又への途中でお会いしていたようでうね！
奥又で休んでいる時、いや〜な・・落石の音・・
そうだったのですね！
でも、ご無事で何よりですね！
お住まいも熊谷・・
自分は館林ですので・お時間が合えば
どこかの山へご一緒に登りたいですね！
STsnowさんこんにちわです
掴んだ岩が抜けるアクシデントは何とも言えない気持ちになられたのではないでしょうか？この文面を読んだ時西穂へ登った時を思い出しました。私の場合三点は残っていましたので、抜けた岩を落とさない様に踏ん張れり、ひやりとしました。
でもコルを無事超えて涸沢に立てたのは何よりでした。
ヘルメットはやはりバリエーションルートでは必携ですね。
一方、ここの眺めもまた素晴らしいですね。何時か歩いてみたいモノです。
umetyan様 はじめまして
奥又白から５６のコルへ向かう分岐辺りで、一行のみなさんとすれ違っていると思います。
また、事故未遂時間も12：10あたりですので、聞かれた
落石音も”それ”だと思います。 嫌な音聞かせてすみません。
あのカール一帯、少しの落石音が大変よく響くので、注意してルンゼ上がっていたんですが、あっけなくやってしまいました。
今夏、四万十に抜かれるまで、”暑さ”を競い合ってる
近所ですね。（暑さに弱いので勘弁なんですが）
よろしくお願いします。
kintakunte様 はじめまして
”こんなにあっけなく”というのを実感し呆然でした。
前傾で抜けるのは何度かあったんですが、
プロテクトの無い状態で、無警戒で、外傾姿勢や腰上に足をとるなど、過信、慢心で、恥ずかしい限りです。
ただ、ヘルメットの習慣があった事には、助かりました。
この日も奥又白での情緒深い時間から切り替えるため着けました。
コルでは、既に忘れそうになってしまいそうな眺めで、
苦笑でした。
奥又白〜56のコルに行かれたんですね！
色づいた草紅葉と前穂も素敵ですね〜
私もお盆に行きましたが、
奥又白はまた紅葉の時期か残雪期に再訪したいです。
ちなみにやってしまったと言われている箇所、
私も進退窮まりかけて、一回進路修正（下降）するために木にシュリングをひっかけて軽く確保した場所じゃないかと思います。
なんだか後でみると右方向にも踏み跡があったかも…？（違うかな？）
次にST-snowさんはどこに行かれるんでしょう〜。
楽しみです。
tamao様
レコ参考にさせて頂き、影を追って行ったんですが、
事故未遂やってしまいました。
tamaoさんが詰まりそうになったと書かれていたので、
警戒してたんですが、ルンゼから尾根に上がるタイミングかな？と想定していて、尾根上に上がった時には、気が緩んで、簡単に行って簡単に墜ちました。
あの場所、落ち着いて見返すと右もありですね。
過信状態から、ルート探索の能力不足認識し、tamaoさんの影も追えません。
これから雪、徐々に慣らして、行きます。
tamaoさんの ソロの次が、楽しみですが、また、ビックリ
かな。
では、また。
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