初冬の赤岳〜真教寺尾根より美濃戸口


- GPS
- 24:30
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,360m
コースタイム
10:40 たかね荘
12:26 牛首山
12:45 扇山
15:05 赤岳
16:15 行者小屋
2013.11.09
08:45 行者小屋
10:28 美濃戸山荘
11:10 美濃戸口
天候 | 2013.11.08 晴れ時々曇り 2013.11.09 晴れ後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
清里駅よりタクシーでたかね荘へ(1,430円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
たかね荘〜扇山:夏道 扇山〜森林限界:夏道。鎖場が出てくる。残雪もあり、所々凍結。 森林限界〜真教寺尾根10合目:鎖場には雪付きなし。そのほかに残雪、凍結あり。スノーリッジもあり、要アイゼン。 真教寺尾根10合目(キレット方面合流地点)〜赤岳:雪あり。鎖が半分程度埋没。微妙なトラバースもあり、要アイゼン。この日はノートレース、アイゼンなしで緊張した。 赤岳〜文三郎尾根:上部は雪付き(鎖は出ていた)。下部は凍結。森林限界以下は問題なし。 ※午後の日が出ているうちはアイゼンなしでもなんとかなったが、日陰に入ってからの凍結は別世界。 登山ポスト:スキー場リフト終点。登山道入口 水場:たかね荘、行者小屋 トイレ:行者小屋 テント場:行者小屋(1,000円) |
写真
感想
冬季の赤岳は何度も登ったけど、まだ歩いていないルートが三つほど残っている。
真教寺尾根、県界尾根、そして権現岳からのキレット越えだ。
どれも文三郎尾根や地蔵尾根に比べるとレベルが跳ね上がる。
今シーズンこそは、と思って真教寺尾根の下見に行ってきた。
唯一の計算外は、中央線から見えた白い!?八ヶ岳だった。
おいおい、アイゼン持ってきてないぞ…
2013.11.08
10:40 電車とタクシーを乗り継いで清里のたかね荘を出発。4時間もかかってしまった。
この日は赤岳を越えて行者小屋にテント泊の予定だが、コースタイムは7時間以上。
なんとしても16時前には赤岳山頂にいないとマズイことになりそうだ。ゴリゴリ押す感じで歩き始めた。
12:26 牛首山に到着。途中3人の登山者が降りてきた。情報を貰うと、どうやら上部は凍結していたようだ。うむむ。安全を最優先して行くか。軽く補給してから一枚着込む。結構風が冷たい。
12:45 扇山。最悪を想定してビバークポイントを確認していく。やがて赤岳が見えてくると、何とかなりそうな感じがする。さらに進む。
14:00 森林限界を突破すると残雪が目立ち始める。日陰は凍結しており、一歩一歩慎重に高度を稼ぐ。
やがて鎖場が現れ、核心部に突入した。雪山シーズンを想定した久々の70Lザックは肩に食い込むけど、鎖を使わずに慎重に登る。先週の三ツ峠岩トレが良かったのか、問題なく安定して登れている。相方も、問題なく付いてきている。よしよし。
ここらへんに雪が付くとどうなるか考えながら進んだけど、かなり厳しそうだ。下山に使うなら間違いなくザイルを出さなきゃだな。登りでも必須だろう。天候もモノを言うし、なによりラッセルが激しそうだ。そんな事を考えながらいくと、目の前に赤岳と頂上山荘が見えるではないか。あと少しだ。これなら15時頃には着けそうか?
14:45 一カ所スノーリッジも出来てて焦ったが、問題なく通過。さらにもう一回連続する鎖場を越えればあとは真教寺尾根10合目だ。ここでキレット方面のルートと合流する。
権現方面にも雪が付いており、一人アイゼンを持っていなくて戻ってきたってのも頷けた。
嫌な予感がする。西風で東側にあの雪なら、西側はもっと酷いだろう。文三郎とか、ヤバいんでない?しかもここから赤岳のルート、トレース付いていないんですけど…
ここからの10分は結構気を使った。一人なら何とかなるけど連れがいるし、アイゼンなしでの雪はあまり慣れていない。
文三郎尾根との合流点までは雪に埋まっており、鎖も半分埋まっている。まずはキックステップでステップを切り出しながら雪の状態をチェック。なんとかなりそうだ。
鎖がある場所は掘り出して引っ張り出して掴みながら通過。一カ所2mほど鎖が完全に埋まっている降りはクライムダウンした。
14:55 慎重に進んで文三郎尾根との合流点に到着。ちょっと悩んだけど山頂に行くことに。
ザックをデポし、サクサク進む。文三郎尾根からのトレースが付いてた。
15:05 赤岳頂上。誰もいない中、頂上を楽しむ。北アルプスや中央アルプスは残念ながら見えなかったが、予想より風も弱くこれはこれで良いもんだ。満足感に浸る。
時間的余裕もないし、さっさと下山に取り掛かる。デポ地点まで戻り、念の為スリングで簡易ハーネスを作り、補助ロープ10mを出す。
さぁ、行くか。
文三郎尾根上部の鎖は全て出ており、雪も溶け気味だったため問題なく降れた。鎖に頼りきりではあったけど。
阿弥陀方面の分岐から先の長いトラバースもそれほど問題はなかった。
だが、階段が現れる頃には阿弥陀岳の影に入ってしまい、状況は一変した。
凍結が半端なく、いきなり尻もちをついてしまった。滑落の心配がないとはいえ、いかんいかん。
16:15 本当に慎重に降る事30分。ようやく行者小屋に到着。ふぅ。
しかし暗くなる前に着けて良かった。相方の力量にも満足。
他にテントは二張りだ。とりあえずいつものメスナーテントを張る頃にはアーベントローの横岳に思わずため息をつく。綺麗なもんだ。
コーヒーを入れてから飯の準備に取り掛かる。今夜のメニューは特製パエリア。
最初に湯に浸す時間が短かったんで芯が残ってたが、水を足して待つ事しばし。
焦げもついた美味しいパエリアが出来上がった。
ウィスキーのお湯割りを飲んで寝ることとした。
久々に氷点下のテント泊をしたけど、寒かった。まだ身体が冬仕様になっていないのもあるけど、ダウンシューズ持ってくればよかった。
2013.11.09
07:30 起床し朝飯を食べる。予定だと地蔵尾根を上がって赤岳に登頂した後、県界尾根を降る予定だった。が、朝一は凍結してるだろうしアイゼンないんで大人しく南沢を降ることにした。寒いし。
11:10 美濃戸口到着。ちょうど来ていたバスに乗り込み、茅野へ向かった。
計算外もあったけど、無事真教寺尾根の下見は終わった。反省点は、アイゼンを持たなかった事。奇しくも12月7日は立冬だったようで今シーズン初の雪を味わってきた。
さて、年末に向けてトレーニングをせねば!
あらら、写真見るとすごい感じですな。雪の具合。普通に12本つけててもおかしくないレベルじゃない??
この時期から歩荷訓練も含めてとは、気合入ってますね^^
これからの本格雪山に向けてお互いがんばりやしょう^^
電車から見えた白い山塊を、一瞬南アであってくれと祈ってしまった(^_^;)
今週末は日帰りでまた岩トレ行ってくるんで、楽しみだ。
楽しみだ。
お互い精進しよう☆
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