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記録ID: 380697
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

宝剣岳〜空木岳(駒ヶ岳ロープウェイ〜菅の台BT)

2013年12月07日(土) 〜 2013年12月08日(日)
 - 拍手
GPS
31:40
距離
20.4km
登り
1,328m
下り
3,104m

コースタイム

<初日>
09:30 駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅出発
10:20 乗越浄土
10:25 宝剣山荘(休憩)
10:40 宝剣岳取付
11:25 宝剣岳
14:00 濁沢大峰
16:00 檜尾岳(避難小屋方面で幕営)

<2日目>
06:00頃 幕営地発
06:10 檜尾岳
10:00 東川岳
10:20 木曽殿小屋(約20分大休止)
11:50 空木岳第一ピーク
12:40 空木岳
13:10 駒石
16:20 空木岳登山口林道終点(池山登山口)
17:00過ぎ 菅の台BT

天候 初日:ガス&強風(降雪はほぼなし)
2日目:快晴(風は初日よりましだった)
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台BT駐車場は1回500円
バスおよび駒ヶ岳ロープウェイの詳細は以下をご参照ください
http://www.chuo-alps.com/ropeway/index.html
コース状況/
危険箇所等
登山ポストはロープウェイ千畳敷駅内にあり
危険個所などは写真のキャプションをご参照ください
菅の台BTより8:15発の始発バスに乗る。バスの中はほぼ登山者で占められていた
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菅の台BTより8:15発の始発バスに乗る。バスの中はほぼ登山者で占められていた
前日の積雪で千畳敷駅の前からこの通り
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前日の積雪で千畳敷駅の前からこの通り
八丁坂の途中から振り返って
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八丁坂の途中から振り返って
乗越浄土もガスガス。予想どおり風が強い
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乗越浄土もガスガス。予想どおり風が強い
まずは宝剣岳へ。ガスでピークも見えない
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まずは宝剣岳へ。ガスでピークも見えない
途中から60mロープでスタカット。1ピッチでピークに届いた。ビレイヤーのセルフは岩にメインロープをかけてとった
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途中から60mロープでスタカット。1ピッチでピークに届いた。ビレイヤーのセルフは岩にメインロープをかけてとった
ピーク直前のクサリはまだ出ていた
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ピーク直前のクサリはまだ出ていた
で、お約束。このあと宝剣岳から三ノ沢分岐へ。念のためアンザイレンし、セカンドがビレイ。ロープが一杯になったところでコンテ。適当なところでピッチを切り、先頭を交代しながら進んだ
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で、お約束。このあと宝剣岳から三ノ沢分岐へ。念のためアンザイレンし、セカンドがビレイ。ロープが一杯になったところでコンテ。適当なところでピッチを切り、先頭を交代しながら進んだ
三ノ沢から先は稜線ルート。ガスが濃く、ルートロストの可能性あり。時々コンパスで方向を確認するも、1度ルートをロストし引き返すことに
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三ノ沢から先は稜線ルート。ガスが濃く、ルートロストの可能性あり。時々コンパスで方向を確認するも、1度ルートをロストし引き返すことに
濁沢大峰
風がきつくてしんどいorz
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風がきつくてしんどいorz
一瞬の晴れ間。樹氷がきれいだ
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一瞬の晴れ間。樹氷がきれいだ
谷の一部分にだけ陽が射す。あそこは暖かそうだな〜
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谷の一部分にだけ陽が射す。あそこは暖かそうだな〜
ようやく檜尾岳に到着。千畳敷から宝剣を経由し、6時間半も掛かってしまった…。このあと、檜尾避難小屋の近くにある小屋跡で幕営。寒かった…
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ようやく檜尾岳に到着。千畳敷から宝剣を経由し、6時間半も掛かってしまった…。このあと、檜尾避難小屋の近くにある小屋跡で幕営。寒かった…
明くる日。予報どおり見事に晴れた!
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明くる日。予報どおり見事に晴れた!
きれいだ〜
富士山のすぐ脇から朝日が昇る。美しいのひと言
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富士山のすぐ脇から朝日が昇る。美しいのひと言
御嶽もピンク色に色付く
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御嶽もピンク色に色付く
撮影するJ
赤く染まる木々。ピンボケ…
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赤く染まる木々。ピンボケ…
御嶽をバックに。昨日ほどではないがまだ風が強い
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御嶽をバックに。昨日ほどではないがまだ風が強い
不審者発見(笑)
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不審者発見(笑)
御嶽と影
ようやく東川岳に到着。ここから一気に高度を下げ、木曽殿小屋へ
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ようやく東川岳に到着。ここから一気に高度を下げ、木曽殿小屋へ
空木岳。ここを登り返すのか…orz
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空木岳。ここを登り返すのか…orz
真っ青!
真っ青!
空木岳へ向け登る
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空木岳へ向け登る
第一ピーク。空木本峰まであと2つピークを越えなければいけない(だったはず?)。ピークの度に「まだ先があるんかいッ!」とヘコむ
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第一ピーク。空木本峰まであと2つピークを越えなければいけない(だったはず?)。ピークの度に「まだ先があるんかいッ!」とヘコむ
ふたつ目のピーク(?)手前のクサリ場。所どころ雪でクサリが埋まっていた
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ふたつ目のピーク(?)手前のクサリ場。所どころ雪でクサリが埋まっていた
空が青いぜ!
本峰手前にて。ここから本峰まですぐ
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本峰手前にて。ここから本峰まですぐ
空木岳ピーク。檜尾岳からここまで6時間半もかかってまったorz
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空木岳ピーク。檜尾岳からここまで6時間半もかかってまったorz
鼻水でカピカピ(笑)
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鼻水でカピカピ(笑)
南駒方面(たぶん)
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南駒方面(たぶん)
空木岳頂上、獲ったど〜
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空木岳頂上、獲ったど〜
ほな、下山下山
駒峰小屋
サラバ宝剣!
南アを眺めながら
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南アを眺めながら
駒石で小休止
振り返って。サラバ空木岳!
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振り返って。サラバ空木岳!
空木岳から菅の台BTまでウンザリするほど歩く
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空木岳から菅の台BTまでウンザリするほど歩く
林道終点から南ア。もう夕暮れはそこまで。結局、17時過ぎに菅の台BTに着いた。2日目の行動時間は約11時間。疲れた〜。でも楽しかった☆
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林道終点から南ア。もう夕暮れはそこまで。結局、17時過ぎに菅の台BTに着いた。2日目の行動時間は約11時間。疲れた〜。でも楽しかった☆

感想

昨年秋に行った宝剣〜空木の積雪期トライ。

千畳敷から乗越浄土までは、まあ普通です(雪崩には注意)。
宝剣山荘(冬期閉鎖中)でハーネスをセットし、ロープを用意して宝剣岳へ。
はじめはロープなしで登っていたが、途中から念のためスタカットに切り替えた。
フリーでも登れると思うが(実際登られていた方もいらっしゃった)、
セーフティを考えるとロープを使った方がベターなのは言うまでもないでしょう。
僕たちが上ったルートはクサリが設置されている夏ルートです。
クサリはまだ雪の上に出ていました。
宝剣岳山頂へは60mロープ1ピッチで到着。誰もいない。

宝剣から先も念のためアンザイレンで進む。
セカンドがビレイして、ロープが一杯になったところでコンテ。
適当なところでピッチを切り、先頭を交代しながら進む。
クサリは出ていたので、ロープなしでも行けると思うが、
そのあたりは自己判断ですね。

三ノ沢分岐から先は稜線ルート。
風が強く、体力を消耗する。
またガスが濃いのでルートロストを念頭に置き
時々コンパスで方向を確認しながら進んだ。
が、1回ルートロストしてまった。

千畳敷から宝剣を経由し、檜尾岳まで6時間半もかかった。
己の体力不足を痛感した次第です。
ちなみに同行したJは、ぜんぜん余裕。
いつも付き合ってもらってスンマセン、Jくん<(_ _)>

僕は避難小屋に泊まる気マンマンだったのだが、
J曰く「経験だから」とテン泊となった。
避難小屋手前の小屋跡にシングルウォールテントを設営。
ラーメンをひとり2袋喰って19時頃に就寝。
僕は小屋泊まりを想定してたので、寝袋はモンベル#3(化繊)。
ダウンパンツを持ってくるつもりが忘れてしまい、結構寒かったです。
足にダウンジャケットを巻き付け、なんとか寝ることができました。
寝ている最中、時折強風でテントが煽られ、
テント内側に着いた氷が顔に落ちてくる度に目が覚める。
(ちなみに明け方の気温はテント内でマイナス10度前後、
 外は時計の温度計が計測できず。たぶんマイナス10度以下だったと思われます)

翌日は予報どおりの快晴。
ときどき体が煽られる程度の風はありましたが、
前日に比べるとたいしたことないと感じました。
何事もやはり経験なんですね〜。

それにしてもアイゼン歩行はしんどい。
昨年秋に同じルートを歩いたときより荷物は軽かったのだが
コースタイムは大幅にオーヴァーしてしまった。
もちろん、わずか1年とはいえ、加齢による体力の衰えも否定できませんが(笑)
檜尾岳から空木岳まで6時間半。
山と高原地図の標準タイムが4時間半(だったと思う)だからお話になりませんね。
繰り返しになるが、Jはぜんぜん余裕で、常に僕のずっと先を歩いている。
待ってくれい〜!

木曽殿小屋から空木岳の登り返しは、
アイゼンワークさえしっかりできれば問題なしの状況でした。
もちろんこの先の積雪具合によって状況が変わると思いますが。
岩場のクサリは出てたり出てなかったり。
でも、個人的にはまあ問題なかったです。
それよりも、第一ピークを過ぎてから、
「次が本峰か!」と期待するも2回裏切られ、その度にガックシorz
あれ、去年はこんなんだったっけ? 記憶とはあいまいなものですな。

空木岳から先は、もう降りるだけ。
といってもここからも結構長いんだよね〜。
空木岳頂上を出発したのが、12:45頃。
昨年のCTでは池山登山口まで4時間15分かかった。
ということは、昨年ペースでも池山登山口に着くのは17時じゃん。←間違い、19時
しかも、それからさらに菅の台BTまで降りないと行けない。
ということで、結構急いで降りた結果、
池山登山口に16時20分、菅の台BTには17時過ぎに到着した。
檜尾岳から菅の台まで約11時間。しんどかった…。

ということで、今回はこのあたりで。
Jくん、いつもいつもアリガト!
また山に行こうぜ☆

※宝剣から先にトレースを作っていただいたtarehashiさん
 お会いできませんでしたけどありがとうございました。

※ubejinさん、またどこかの山でお会いしましょう!



備忘録
■服装■
<上>
ファイントラック「フラッドラッシュ アクティブスキンL/S」
アイスブレーカー「テックトップL/Sクルー(BODYFIT260)」
パタゴニア「R3 ジャケット?」たぶんR3だったと思う…
ホグロフス「スピッズジャケット」
ミズノ「ブレスサーモ・インナーニットグラブ」
ブラックダイヤモンド「スーパーランブラ」
ホグロフス「FANATIC PRINT CAP」
モンベルのバラクラバ(薄い方)
サングラス
ゴーグル(使わず)

<下>
エバーウォームのパッチ
TNF「アルパインパンツ」
スマートウール「マウンテニアリング」
ファイントラックの薄いインナーSOX

<予備>
ダウンJKT
ウール手袋
インナー手袋×2
イスカのウェザーテックオーバーミトン
予備の靴下(スマートウール)

■装備など■
寝袋/モンベルの#3の化繊(だいぶ古いヤツ)
エアマット
ヘルメット
アイゼン12本爪
ピッケル
簡易ハーネス
環付きビナ×3
120スリング×2
ビレイディバイス
ロープ60m
サーモスの山専500ml
アルミのコッフェル、カラトリ
レスキューセットとか

■共同装備■
テント
ジェットボイル「ZIP」
ヌンチャクとか、ナッツとか、ヒートンとか
メシ(袋ラーメン6袋、その他パンとかお菓子とかいろいろ)


■CT比較/2012年秋無雪期と今回■
<千畳敷駅〜檜尾岳>
 07:30千畳敷駅発〜12:55檜尾岳発/約5時間30分
 09:30千畳敷駅発〜16:00檜尾岳着/約6時間30分

<檜尾岳〜空木岳>
 05:25檜尾岳〜10:25空木岳/5時間
 06:10檜尾岳〜12:40空木岳/6時間30分

<空木岳〜池山登山口>
 10:45空木岳〜15:00池山登山口/4時間15分
 12:45空木岳〜16:20池山登山口/3時間35分

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コメント

ヒャッハー(^o^)
筋肉痛との格闘中でしょうか??

翌日の朝焼けスゲーね
日中もドピーカン!
積雪期の中ア縦走は楽しそうだね、
「次は本峰か?」ってめちゃシンドかったんやね、お疲れ様でした☆
2013/12/10 12:25
Pちゃん
まいど☆
今回、Pちゃんとも一緒に行きたかったけど、残念やったね。

やっぱり強風は、体力的にも気持ち的にもしんどいよ。
当初はもうちょっとサクッと行けるんちゃうか?
と思ってたけど、アマかったです…orz
ただいま絶賛筋肉痛なり☆

今度、行こまい!
2013/12/10 12:37
ひゃっは〜〜ん
こりゃこりゃ、おつかれさまでした。

硫黄から2人が空木登ってるの見えたぜ(うそ)
でもそんぐらい、天気良かったね!

さて次は年末ね
2013/12/10 16:32
ちんちゃん
まいど☆
ワシらも硫黄岳に登ってる2人が見えたよ(ゴラァ
とにもかくにも、お連れさんの初雪山が晴れてよかったね!
年末、ダラダラになりそな悪寒(笑)
2013/12/10 16:49
御疲れ様でした。
木曽殿小屋から先の感想、まったくの同意でした。
連続するニセピークに心が折れ、やっと立った本峰からの下りは長すぎて長すぎて、思考停止。

宝剣から下降するお二人の様子を眺めていましたが、
自分の知らない世界、とてもかっこよかったです。

また、どこかの山でお会いしましょう。
2013/12/11 0:55
ubejinさん
2日間、お疲れさまでした。

昨年、無雪期とはいえ同じルートを歩いたにも関わらず
空木岳のニセピークにはやられました。
どうやら体力だけでなく学習能力も低いようです(笑)

>宝剣から下降するお二人の様子を眺めていましたが、
>自分の知らない世界、とてもかっこよかったです。

いえいえ、
スノーシューを履いたubejinさんが他の登山者から離れ
八丁坂をひとり直登されてた姿もかっこよかったです。

今度はどこの山でお会いできるでしょうか。
楽しみにしています!
2013/12/11 9:46
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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