赤岳〜南峰リッジ撤退で文三郎にて〜



- GPS
- 28:12
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,587m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
09:56 美濃戸口
10:50 美濃戸山荘
13:50 行者小屋
15:16 階段下(脇に降りて雪訓)
16:19 行者小屋
2014.02.02
07:20 行者小屋
08:32 石碑
09:06 南峰リッジ取付き付近
10:02 赤岳山頂
11:08 行者小屋
14:08 美濃戸口
天候 | 2014.02.01 晴れ 2014.02.02 曇り後吹雪後曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
09:01 小淵沢着 その後美濃戸口まで車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃戸口〜美濃戸山荘:まだ凍結していない。アイゼンなしでも問題なし 美濃戸山荘〜行者小屋(南沢):トレースばっちり。雪山歩行練習にはちょうどいい 行者小屋〜赤岳(文三郎尾根):階段が微妙に出ている。雪は少なめか。この日は気温が高かった(-6℃程度)が、雪と風が強く(〜10m程度)なかなか荒れた感じだった。ウェアに雪が張り付くくらい。 水場:美濃戸山荘手前の小屋、行者小屋水場 テント場:行者小屋(1,000円) トイレ:美濃戸口、美濃戸山荘、行者小屋(100円) |
写真
感想
赤岳に行ってきた。3週間前に阿弥陀岳南稜を敗退し、今度は赤岳南峰リッジに行く予定だったが天気予報はいまいち。土曜は晴れたが日曜は曇りのち吹雪となり、悔しいが撤退。結局文三郎尾根から赤岳ピストンに変更となった。
リーダーが凄く悔しそうな声を上げていた。俺も悔しかったが、仕方ない。これが雪山だ。
気温が−6℃程度と暖かいのに風と雪で吹雪と同じ状況。南峰リッジに取り付く手前は風の通り道があるらしく、えらい音を立てて吹き抜けていた。
2014.02.01
09:56 始発で小淵沢に到着後、リーダーの車に拾ってもらい美濃戸口へ。既に駐車場は満車に近かった。とりあえず準備を整えて出発した。
10:50 美濃戸山荘へ到着し、一本取る。最近初日の行動食は前日に五目ご飯を炊いてビニール袋に詰めて持っていく。見た目はアレだけど、ボリュームはある。今後も採用だな。
13:50 相変わらず疲れる南沢を進み、行者小屋に到着。意外とテントの数が少なかったが、これまた意外だが行者小屋が営業してた。そういえばあの車の数だとほとんどは赤岳鉱泉に向かったのかな?
とりあえず速攻でテントを設営し、準備に取り掛かる。今日は可能であれば南峰リッジ下見と雪訓をやる予定。
準備完了後赤岳方面へ向けて出発。せっせと進むが時間的なこともあり、最初の階段がある手前で行動終了し、少し下がった脇の斜面で雪訓を開始した。
まずはロープを出してスタンディングアックスビレイを教えてもらった。一般的な肩がらみとスリングをたすき掛けにして胸に通したカラビナを通す方法だ。それぞれの違いも教えてもらい、勉強になった。続いて滑落停止訓練を行い、ピッケル(バイル)の持ち方や体勢の整え方を習った。
まずは自分が歩く斜面を観察してどのようなリスクがあるのかを考えることだね。
1時間ほどで寒くなってきたんでテントに戻ることにした。
この日の夕飯は白菜と人参のほか、こうや豆腐やシイタケなどの乾物を入れた鍋とα五目米だった。乾物は使えるなと思った。俺も採用しよう。
しばし飲んでから就寝となった。そんなに冷えこまなさそうだったが、試したいことがあった。冬季はいつもダウン上下着込んで#3を使っているんだけど、寝袋カバーを2重にしている。中間にゴア2層で外側にエマージェンシービビィだ。これで寝袋本体の濡れを防いでいるわけだが、今回は外装をエマージェンシービビィではなくエスケイプビビィにしてみた。SOLの透湿性のある赤外反射生地を使ったビビィで、触った感じは内側がアルミ蒸着されたソフトタイベックみたいなもの。
寒くなかったんで、ゴアとエスケイプの間の水分は凍結していなかった。今度はちゃんと寒い環境(−20℃とか)で実験してみないとね。
ちなみに夜半は結構風が強かった。
2014.02.02
07:20 朝飯のラーメン食べて準備して出発。真っ白で稜線は見えない。あうー。
07:50 階段下で一本取っていざ、樹林帯を越えるか。
最初の階段を越える頃には雪もちらつき始め、やがて風上に顔を向けられない程度の吹雪になった。気温が高めなので寒くて無理、ということはなかったが不思議な天候だった。
08:10 主稜への分岐を確認し、石碑を越えてトラバース道の中間あたりに差し掛かったところで南峰リッジに向けて登り始めた。
岩稜に着く頃にはさらに風が強まり、ウェアの縫い目が白くなり始めた。さらに、上部にある岩と岩の間が風の通り道になっているらしく、ごうごうと音を立てながら雪が通っていた。南稜に続き、今回もこんな天候なのでリーダーもかなり悔しがっていた。
でもとりあえず取り付きまでは行ってみようということで、トラバースを続ける。
残置ハーケンもあり、ここらへんかね?ということで戻る。
このまま降るのもアレなんで、文三郎尾根から赤岳を目指すことにした。トラバースして阿弥陀岳分岐の少し上に合流し、後はせっせと白くなった岩稜を歩いた。
10:02 赤岳山頂に到着。誰もいない。祠も白さが際立っている。
登る最中にすれ違ったのも2パーティーくらいだ。
しかし風が吹き上げてるせいか山頂標識自体はそんなに風が強くなかった。
とりあえず記念撮影して文三郎を降りる。地蔵はちょっとどうなるか分からないんでパスした。
この時間帯は意外と登ってくるパーティーが多かった。
11:08 行者小屋に到着。テントを撤収してコーヒー飲んで下山に取り掛かる。
14:08 美濃戸口到着。途中ちょっと小雨がぱらついたように思えたが、下は晴れていた。ま、こんなもんか。またチャレンジしたいもんだ。
小淵沢に送ってもらい、駅中立ち食いそばで山賊そばを食べたが、値段の割にボリュームがあり、俺は好きだな。茅野にもあればぜひ食べたいんだが。
こんな感じでまたしても天候不順で不完全燃焼気味な参考となったが、荒れた天候は嫌いじゃないんで、まぁ良しとしよう。また行けば良いし。
あと、新装備としてP社のナイフブレード・プルオーバーを導入したが、ハーネスとジップが干渉しないし、この状況でも浸水はしなかったんで今後も採用だな。
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