甲斐駒ケ岳〜快晴の黒戸尾根ピストン


- GPS
- 14:17
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 2,420m
- 下り
- 2,409m
コースタイム
7:44 笹の平分岐より少し山頂寄りで竹宇駒ケ岳神社登山口からの登山道と合流(コーヒーブレーク)8:06
8:33 刃渡り
9:22 五合目手前樹林帯(栄養補給)9:40
9:48 五合目小屋跡
10:38 七丈小屋(栄養補給&靴ひも締めなおしなどまったり) 11:06
13:20 甲斐駒ケ岳山頂 13:51
14:40 七丈小屋(幕営して一泊するかなどしばし検討)15:11
17:06 刃渡り直下の樹林帯(アイゼン交換等)17:22
19:29 横手駒ケ岳神社登山口
天候 | 文句なしの快晴 登山開始時の気温こそ-2℃でしたが、夜明け後は終始5℃以上の気温はありました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※黒戸尾根のメインの登山口は竹宇(ちくう)駒ケ岳神社です。 今回私はルートファインディングの練習をしたくてトレースの無さそうなマイナーな登山口を選びましたが、そんな目的も無ければ竹宇駒ケ岳神社からスタートしましょう。竹宇駒ヶ岳神社登山口からの方がルート、指導標もしっかりしており、所要時間も短いです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○登山口〜標高1,000m付近 地面が殆ど露出しているものの時折腐った残雪あり ○標高1,000m付近〜竹宇駒ケ岳神社からの登山道との合流点 雨に降られて腐った後に一度凍ったような粒子の荒い氷状の雪 トレース無し 指導標殆ど無し ※横手駒ケ岳神社登山口から笹の平分岐までは指導票も少なく登山道が非常に不明瞭です。 下部の地面が露出している箇所も土が柔らかくあまり踏まれていないような印象です。 (2015年1月26日追記:上記記述の横手駒ケ岳神社からの登山道は、地理院地形図記載の廃道となった旧道でした。「山と高原地図」記載の現在の登山道はメインルート程では無いものの歩かれており、指導票もしっかりあるようです。お詫びの上訂正します。) ○竹宇竹宇駒ケ岳神社からの登山道との合流点〜標高2,100m付近 雪の状況は変わらず、数日前に雨が降った模様 トレースしっかり ○標高2,100m付近〜七丈小屋 この辺りから上は雨では無く雪が降った模様でトレースさえ外さなければアイゼンの効く雪 トレースを外すと膝上まではまる ○七丈小屋〜八合目御来迎場 トレースしっかりだが踏みぬき多し 日射しが当たるせいか雪は腐っている ○八合目御来迎場〜山頂 山頂直下数100mは砂状のさらさらした雪でアイゼンもピッケルも効きにくい それ以外は比較的アイゼンが効く状況 ■登山ポスト 横手駒ケ岳神社第二駐車場から神社に向かって登っていく右手の民家前にあります。 ■1/25,000地形図 「甲斐駒ケ岳」「長坂上条」 ■温泉 「尾白の湯」http://www.verga.jp/modules/tinyd1/ 予定していましたが受付終了時刻の20:30に間に合わず入れませんでした。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
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写真
今日の長大なコースを考えると、そんなにのんびりしている余裕はないのですが、これも今日の課題の一つですので(^_^;
靴ひも締めなおし、栄養補給など。
前日に泊まられて今日登頂されたパーティーが4つ程あったようですね。
下山時にはテントの数も増え、あと1〜2張り程度のスペースしか残っていませんでした。その一方で、下山途上にテント装備のパーティー何組かとすれ違ったのですが、皆さんちゃんと張れたのかな?
下りて来られる数人のパーティー二組、単独の方数名とお会いしました、ひょっとすると同一パーティーなのかな?
頭の中に最初のうち水戸黄門のテーマソングが無意識に流れてたのですが、それはジジ臭すぎるだろうということでZARDの「負けないで」に切り替え。声には出してませんよ。
しかしこの好天、絶景はどうでしょう!
ここまで時間がかかり過ぎてさほど余裕は無いのですが、しばし絶景を楽しみます。
そう言えば、午後になって少し風が出てきましたがそよ風程度。なかなかここまでの素晴らしい天気は無いのではないでしょうか。雪山シーズンの締めとして最高の一日になりました。
このトラバースのところは下山時の方がちょっと嫌な感じでした。さらさらの砂状の雪に足が流れそうになります。滑り始めたらピッケルの初期制動も効かなさそうなので慎重に足を置いて荷重していきました。
とは言え、後ろ向きになってピッケルのヘッドのすぐ下を持ってピックを押し刺しつつ足を蹴り込みながら下れば、さほど危険なことはありませんでした。
竹宇駒ケ岳神社へのトレースから分かれて横手駒ケ岳神社への下山路を辿る途中、自身の往路のトレースを度々見失い、数回登り返しをしたり、諦めてルート探索などを行っていたら時間がかかってしまいました。これで焦ったり最後の砦であるGPSが無かったりすると道迷い遭難になるのだろうなと認識。登山道がはっきりしていないようなルートではやはり15時くらいまでには下山すべきですね。
感想
今回は、GWを除いては雪山シーズンの締めくくりにするつもりで行き先を選びました。6月に別の趣味である自転車のレースがあり、空いた週末はそちらに充てることとしています。最後の雪山なら難易度を高めようということで未踏の甲斐駒ケ岳に日本三大急登として名高い黒戸尾根から登ることにしました。
加えて、せっかくならルートファインディングの練習も兼ねて、メインの登山口の竹宇駒ケ岳神社からではなく、トレースが少なそうで、余分に時間はかかるものの早い段階でルートが合流している横手駒ケ岳神社の登山口から登ることにしました。期待通りノートレースで、下山時も私以外のトレースはありませんでした。
当初から日帰りとするつもりだった訳では無く、幕営も選択肢に入れていました。その為、普段からザックに常備しているツェルトや細引き、予備のヘッドライトに加えて、食料と水(水は七丈小屋幕営なら小屋から頂けます)は余分に、ダウンジャケットも持って行きました。
山頂で絶景を楽しんだ後、七丈小屋に戻ってからしばらく思案していたのですが、既にテントが数張り張られており残りのスペースが僅かだったことと、日没までに刃渡りを越えて安全地帯の樹林帯に戻れば大丈夫だろうと言うことで当日下山することとしました。
欲張り過ぎたせいで疲労困憊。下山後しばらく車の中で放心状態となり、下山時刻が遅くなり過ぎたせいで「尾白の湯」の受付時間に間に合わず温泉にも入れませんでした。。。
とは言え、天候にも恵まれ、最高の山行となりました。このレポを書いている翌日も、心地よい疲労感と余韻に包まれています:)
※2015年1月26日追記:
この時私が歩いた横手駒ケ岳神社からの登山道は、竹宇駒ケ岳神社からのルートとの合流点手前の区間が地理院地形図記載の廃道となった旧道でした。「山と高原地図」記載の現在の登山道はメインルート程では無いものの歩かれており、指導票もしっかりあるようです。旧道は崩壊箇所も多かった故に廃道となったものと思われます。お詫びの上訂正いたします。
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