檜洞丸、雪かきスコップ回収と山荘での出逢い。
- GPS
- 11:21
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,421m
コースタイム
05:41 県民の森 05:47
07:24 石棚山稜合流
08:32 檜洞丸山頂 08:43
08:46 青ヶ岳山荘(準備) 08:58
08:58 スコップ回収 10:31
10:31 青ヶ岳山荘(ランチ) 11:39
12:45 臼ヶ岳 13:15
14:47 ユーシンロッジ 14:54
16:21 玄倉ゲート
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
石棚山稜や丹沢主稜ともに危険な個所はありません。 臼ヶ岳南尾根(朝日向尾根)は一部踏み跡不明瞭な個所がありますが、テープや樹木にスプレーなどがあるので、注意して歩けば問題ありません。 登山道上にもお花が咲いてますので踏まない様、注意して歩きましょう。 ※スコップ回収に向かった彦右衛門谷源流部分は、沢の詰め上げにも使われない様な急斜面です。距離357m、標高差290m、勾配が81%のとんでもない急斜面です。浮石の多い急斜面なので安易に立ち入らないでください。 トイレは県民の森駐車場・青ヶ岳山荘裏・ユーシンロッジ(水洗)にあります。 玄倉バス停付近にあります。登山届は玄倉ゲートにありません。 |
写真
感想
【雪かきスコップ回収へ】
今年2月の大雪の後、青ヶ岳山荘の雪かきを手伝いました。
その時の日記です→[url=http://www.yamareco.com/modules/diary/40170-detail-68635]青ヶ岳山荘で雪かき[/url]
その際、握力が無くなっていたのか、スコップを斜面から落としてしまった。
「カラーン、コローン・・・」延々と続く悲しい音。いったい何メートル落ちたんだろう?
山にゴミを残したままでは気持ちが悪い。雪が残っている時期に回収に向かうのは危険なので、この日に決行しました。
山荘の高城親子に見送られ行ってきまーす!
降りた瞬間、ものすごい急斜面。想像していたのはもっとユルイ斜面。
沢沿いを歩くなんてとても無理で、左の尾根をスコップを探しながら下降しました。
途中、goeはお花の撮影に夢中?
急斜面なので、「無理せずゆっくり下るか、この場所に留まるよう」に言いました。
作業時間を2時間とし、40分間下って見つからなかったら撤退を決めます。
しかし、全く見つからないまま、標高差300mも下っていました。
雪渓が見えてきたので、「ここまでか」と思い沢に降りたら岩の陰に隠れていたスコップを発見。
何だろう、この嬉しさ!最近だと鉱山跡を見つけた時の様な達成感がありました。
山にゴミを残さずに回収できたこと。そして無事に戻って来れたこと。
これでやっと「山荘の雪かき」は終了しました。
【山荘での出逢い】
スコップを回収して山荘へ戻ると、歩荷で来ていたYANGURUMAさんとお逢いする事が出来ました。YANさんとはニシタンや山荘など共通点が多く、体幹トレに詳しい事などから、コメントのやり取りもさせて頂いてました。出没山域が似ていて一日違いのニアミスが続いていたので、「いつかは逢えるのかな」って思ってた矢先の事で、本当にいいタイミングでお逢いできました。[url=http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-445688.html]YANGURUMAさんのレコ[/url]
我が隊より、だいぶ若く髪の毛も真っ赤、少しヤンチャ系の山女子かと勝手に思っていましたが・・・
とんでもない!真面目に山やトレーニングに取り組んでいて、山荘の歩荷やボランティアなどを自ら積極的に行うなど、持っていたイメージとは違って、とっても素敵な山女子でした。
足を痛めてしまった男性の事も一番心配してくれていました。
「何とかしてあげたい!」その気持ちがよく伝わり、我が隊も何かしなければ!と思いました。
スコップ回収で疲れ切ってしまった自分は、このままツツジ新道を下ってしまい、YANさんの車で玄倉まで送ってもらおう・・・なんて甘い事を考えていましたが、当初の予定通り、臼が岳経由で下山し、ケガの男性の様子を見に行くことにしたのです。
【ケガ人の対応について】
「檜洞丸まで1.9キロ地点で、足を痛めて進めなくなった男性(75)がいる」と、その男性を追い抜いて来た登山客が、青ヶ岳山荘に知らせてくれました。
その男性が山荘宛に氏名・年齢・家族の連絡先・本人の服装や特徴などを書いた紙を手渡されたのです。携帯電話が繋がらない山域なので、怪我をした男性の行動としては、これがベストでしょう。ケガした男性の話では、10時の時点であと6時間くらいで山荘に着けそうなので、今夜山荘に泊めて欲しいとの事。
その後、蛭ヶ岳方面から登ってきた方に怪我した男性の事を聞くと、「足の状況は結構深刻で辿り着けるか微妙」らしい。
本当に16時に辿り着けるのか。それとも動けなくなってしまってるのか。
この場合、山荘側としては、どの様にしたらいいのか。
16時過ぎまで待って、来なければ警察に救助要請するのか。
かと言って、小屋を空けて救助するわけにもいかないだろうし、来たら泊めるけど、救助までは出来ません。民間の山小屋に、どこまで頼っていいものなのか。
更にYANさんがこの事を西丹沢自然教室に伝えたところ、家族や本人からアクションが無い限り救助には動けないとの事。
心配なので当初の予定通り臼が岳方面へ下って、男性の様子を見に行きました。
男性に会って、もし全く動けない状況ならば、自分達が持ってきた食料、水、ツエルト、ライトなどを渡し救助が来るまでそこに留まるように言うつもりでした。
そして檜洞丸を下り切ったコル付近でその男性に会えました。
本人曰く「下りが痛いけど登りは何とか歩けるので大丈夫」との事。
その場所からは下る個所は無く、コースタイムで1時間ほどの登りがあるだけなので、歩いている姿を見る限り、2〜3時間で着くだろうと判断。山荘には「これから3時間後(15時前後)には着くので、泊めてあげてください」と連絡・・・しようとしたが携帯が繋がらなく、メールだけは何とか送れた。それだけでは心配なので、トレランの方にこの事を山荘に伝えて頂けるように頼みました。
果たしてこの様な対応で良かったのでしょうか?
本当は一緒に歩いてあげるべきだったのでは?・・とか、荷物を持ってあげるだけでも・・とか。自分たちに気を遣って「大丈夫です!」と言っただけではないか?とか。玄倉林道を歩きながら二人で後悔ばかりしていました。
それと、自然教室に知らせてくれたYANさんに、「男性と会う事が出来た事」の報告ができなかった事。自分の考えでは、山荘の方から伝えてくれるものと思い込んでいました。19時頃山荘から、「男性は就寝中・・・」と連絡あった時は凄くホッとしました。
携帯電話が全く通じない山域でこの様な事態になった時、どのように行動すべきか。山の上には救急車は来ません、いざと言う時の為に最低限の救急処置を身につけておく必要があるかも知れません。少なくとも自分の同行者の為にも!
自分は同級生など初心者を連れて山に行くことが多いので、本当に色々考えさせられました。
今回はスコップ回収だけではなく、出逢いがあり、ケガ人の対応など、色々あってとても充実した山行でした。
今回の山行は色々な事がありました。
青ヶ岳山荘の高城さんには、以前からスコップを回収に行くと伝えていたもののこの北斜面を下っていて「人が入ってはいけないな」と感じるぐらい荒れていました。浮石も多く、行く手を阻む岩場もありゆっくり慎重に下りました。
そんな中お花もあり、よりゆっくり下りているとisがかなり先を先行していました。下から「無理そうなら途中で待機していて」と声が。その後姿が見えなくなりました。一本の尾根道を下るだけなので道迷い等の危険は無いものの、
追っている私が滑っていたらどうなるか?先行しているisが滑落していたら等々色々な事を考えました。
私は途中で待機することにしましたが、下の状況が全く解らずとても不安になりました。
isの姿が見えた時は安堵しましたが、簡易無線機を持って来なかった事,どこまで下りて引き返すかの判断を明確にしなかった事多くの反省点があります。
そんな中、山荘に戻るとYANGURUMAさんがお仕事しながら我隊を待っていてくれました。
西丹沢好きとは聞いていたのでいつかはお会いできると思っていましたが、こんなに早く会えるとは。
楽しくお話ししながらの休憩。気持ちの良い晴れ間の中いい時間を過ごせました。YANさんはとても気さくで笑顔が素敵な山女子ですね(*^^*)
そして休憩中に聞いた足を怪我した登山者がこちらに向かっているとの事。
途中その方にお会いして足運びを確認しお水,行動食もある事、ゆっくり歩けば山荘までは行けるとの事でしたので励まししてお見送りしましたが、この判断で良かったのか。こちらでザックを持ちゆっくりご一緒するべきだったのでは?判断が難しく下山中も色々な事を考えました。
今回の山行で今一度山で何かあった時の対応力等見つめ直す機会となりました。
最後に隣に停めていたユーザーさんがaosanだったとは・・・色々な事がありましたね〜
時間・メンバー・相手の状況・・すべてを考えると判断が難しいですね。
CLとしては自分及び自分のPTの安全が第一ですから・・
O-yamaさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
まったくその通りですね!
相手に付き添い、自分たちの下山が遅くなってしまっては、我々が遭難者になる可能性もあります。我々素人は気の利いた行動が出来なくて、もどかしいです。ただ、この日は自分たちに余裕があり、もう少し違った対応は出来なかったかと、考えました。もう少し勉強が必要みたいです。
こんにちは。
危険な斜面に落としてしまったら諦めてしまうだろうけど、西丹沢を知り尽くしたisさん達だからこそできる事だと思います。尊敬に値します。
また、怪我をした人への配慮も素晴らしいです。
そういう場面に出くわしたことがないので、
実際にこういうことがあったら僕はどう行動できるのか、、、
考えさせられました
それにしてもら西丹沢の花の豊富なこと!
あまり花に注意がいかないのですが、
こんなに見てしまうと僕も撮りに行きたくなります。
お疲れ様でした!
hiroumiさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
山荘でボランティアをされてる方から谷の状況やルートなどを事前にリサーチしてましたので、準備だけは万全にしてました。でも想像以上の急斜面で何度も撤退を考えましたよ。本来ならば行くべきでは無かったかなと、少し反省してます。
けが人の対応は、本当に難しいです。
ただ、自分に余裕があるなら何かしてあげたいし、もう少し何かできなかったかなと思ってしまいますね。
知識と技術がないと、体力だけではダメですね。もう少し勉強が必要です。
西丹沢は登山者が少ない分、登山道わきに咲く花も元気に感じます
撮影するときもお花を踏まないようにするのが大変なくらいです。
is_pinarelloさん、goechanさん、こんばんは。
花に新緑と、いい季節がやってきましたね
僕も今週末檜洞丸に行こうと思ってましてシロヤシオを楽しみにしています
自力で動けていたので遭難者とは違うかもしれませんが、僕も先日警察の捜索隊と遭遇し、もし自分が第一発見者になったら何ができるだろうと考えていました。
救助のシロートに出来ることは少ないですよね。
不足している水や食料を分け与えて、位置を知らせるということぐらいでしょうか。
殆どの人は、自分一人、自パーティが無事に下山するだけで精一杯でしょうし。
とはいえ、何か役に立つスキルがあると自分の安全性も向上するかもしれませんね。
こういったことはどんどん議論していきたいですね
mattsooさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
週末は檜洞丸ですか?
ちょうど見頃か、ちょっと早いくらいでしょうか。
例の洞北だと、1週間早い印象です。
今年は新しく見つけたシロヤシオがきれいな尾根を狙っていたんですけど、来月初旬まで忙しくて山に行けそうもありません
mattsooさんのシロヤシオレコで満足しようと思います。
この日は登山者が多い日だったので、自分たちだけで救助しなくても、他の登山者が見つけてくれたでしょう。でも自分たちが行く山域は、ほとんど人が入り込まない場所ばかり。普段からすれ違う人には声を掛けるようにはしてますけど、今後も継続していきたいですね。
isさんgoeさん
回収も要救の確認もお疲れ様でした。
判断に困りますね
自分は2人で、小川谷経路から足首骨折した男性を背負って
穴ノ平橋まで行ったことがありました。
無線で救助要請しようとしたら断わられました。
goeさん
最近は花の写真が多いですね
目が慣れて来ましたね
kazikaさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
最近はgoeが先に歩いて花を見つけて、撮影係(is)が後を追って撮影するパターンです。自分が先に歩くと気付いた時には、goeが花の撮影に夢中で全く進みませんので
「花に近づきすぎ!」とか「もっと葉を写さなきゃ!」とか注文が多いですが、楽しく撮影してます。
そんな自分も最近は花の場所がわかるようで、今回も数株は自分の手柄なんですよ〜
救助の事、難しいですね。kazikaさんも色々経験されてる様ですね。今度お会いしたら聞かせてください。
自分も沢を歩くので特に考えますね。
せめて同行者の安全だけでも守りたいです。
is_pinarello, goechan さん
こんばんは。はじめまして。
YANGURUMAさんの所でレコを拝見してから、レコがアップされるのを心待ちにしておりました。
花も、景色も、みなさんの笑顔も、とてもステキで、ほっこりさせて頂きました(*^^*)
そして、怪我人の件、色々考えさせられました。
私がもし遭遇したら…なかなか難しいですね。。
しばらく考えて見たいと思います。
そして、自分がそういう立場(怪我人)にならないために、しなければならないこともあるなぁ、と思いました
怪我された方が無事に帰宅できて、怪我が治った後に楽しく山に登っていてくれれば良いなぁ〜、と思います。
masaさん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
YANGURUMAさん、しっかりとした考えを持った素敵な山女子でした。自分達とテーブルで座って話してる時、背筋が「ピーン!」と真っ直ぐ張っていたのが印象的でした。
(isが怖くて緊張してただけかな・・ )
けが人の事、本当に色々考えました。
先週末、コメントのやり取りのあった方が滑落事故を起こしました。今回の自分とリンクしてしまい、果たして自分は救出にあたったあの方たちと同じ行動が出来たのか・・・・多分できないでしょう。人を助ける事は簡単ではありません、体力はもちろんですが、知識や技術も必要です。まだまだ、勉強が必要ですね。
西丹沢は東丹沢より登山客の数は圧倒的に少ないのに、事故の件数はほぼ一緒らしいです。でも死亡事故は圧倒的に多いです。特に檜洞丸周辺が多いとの事です。西丹沢は人が少なく静かな山行が楽しめる反面、遭難のリスクも高くなります。masaさんもニシタン好きですので、お互い気を付けて楽しみましょうね。
isさん、goeさん
青が岳山荘の雪かきでご一緒したisoです。スコップ回収お疲れ様でした。山にごみを遺したくないという気持ち流石ですね。土曜に青が岳山荘に泊まっており、おかあさんからisさんgoeさんが日曜回収に来るよと聞いておりましたが、すれ違いになってしまいましたね。(残念)
怪我への対応件、自分も先々週菰釣山でお二人とすれ違った後に足首を捻挫、テーピングでガチガチに固めてなんとか畦が丸の避難小屋まで辿りつき、結局翌日は縦走を諦め自然教室へ下りましたので他人事とは思えません。自分だけの事でなく遭遇した時の事も踏まえて日頃の準備と心構えが大事だなと改めて肝に銘じた次第です。
檜洞丸中心に同角や臼が岳辺りを周年徘徊しておりますのでまた近々お二人にお目にかかれるのを楽しみにしております。
yamasemi150さん、おはようございます。
ISOさんでしたか? コメントありがとうございます。
雪かきの時はありがとうございました。
私の不注意でスコップを落としてしまい明らかに戦力ダウン 、皆さんにはご迷惑を掛けました。その上ゴミまで残したままではいけませんので!
高城さんやRさんには、山荘のドラム缶の回収もお願いされましたが、さすがにあの急斜面では無理でした。
山中湖縦走の時もお会いできて良かったです。でもその後捻挫したんですね。ロングコースですから途中断念は仕方ないです。来年また頑張りましょう!
青ヶ岳山荘泊まりでしたか?ニアミスでしたね。
我が隊も檜洞丸や同角、蛭ヶ岳が大好きなので、いつかお会いできそうですね。
今後ともよろしくお願いします。
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