聖平から三伏峠まで縦走

2022年08月05日(金) 〜 2022年08月10日(水)

• GPS: --:--
• 距離: 53.1km
• 登り: 5,819m
• 下り: 4,862m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:59
• 休憩: 0:15
• 合計: 8:14

5:36 芝沢ゲート
6:45 6:45 易老渡
7:12 7:17 便ヶ島
7:53 8:03 西沢渡
10:37 10:37 大木の広場
11:52 11:52 苔平
13:22 13:22 薊畑分岐
13:39 13:39 聖平小屋分岐
13:50 聖平小屋

2日目

• 山行: 8:34
• 休憩: 0:26
• 合計: 9:00

5:30 聖平小屋
6:00 6:00 薊畑分岐
7:10 7:10 小聖岳
8:47 9:13 聖岳
11:05 11:05 兎岳避難小屋
11:22 11:22 兎岳
12:16 12:16 小兎岳
13:24 13:24 中盛丸山
13:38 13:38 中盛丸山・大沢岳間分岐
14:30 百間洞山の家

3日目

• 山行: 9:43
• 休憩: 0:27
• 合計: 10:10

6:00 百間洞山の家
6:58 6:48 百間平
9:25 9:25 赤石岳避難小屋
9:28 9:55 赤石岳
10:25 10:25 赤石岳・小赤石岳間分岐
10:43 10:43 小赤石岳
11:40 11:40 大聖寺平
16:00 荒川小屋

4日目

• 山行: 6:44
• 休憩: 0:47
• 合計: 7:31

6:25 荒川小屋
7:18 7:18 お花畑（荒川前岳南東斜面）
8:10 8:10 中岳
9:10 9:50 悪沢岳
10:45 10:50 荒川中岳避難小屋
10:56 10:56 中岳
11:15 11:15 前岳
13:24 13:26 高山裏縦走路水場
13:56 高山裏避難小屋

5日目

• 山行: 5:31
• 休憩: 0:40
• 合計: 6:11

6:55 高山裏避難小屋
7:55 7:55 板屋岳
9:50 10:30 小河内岳
12:08 12:08 烏帽子岳
13:06 三伏峠小屋

6日目

• 山行: 3:56
• 休憩: 0:58
• 合計: 4:54

5:50 三伏峠小屋
6:35 7:08 烏帽子岳
7:45 8:10 三伏峠小屋
8:59 8:59 ほとけの清水
10:44 鳥倉林道登山口

聖平小屋テン場：上のサイトがオススメ。下は水はけ悪い、とのこと。
百間洞テン場：上の段が水はけ良し。ただし、水・トイレは小屋なので、遠いのが難点。
荒川小屋テン場：とても過ごしやすいテン場。トイレ・水場アクセスも快適。
高山裏テン場：荒川岳側から見て右手の林の中が、風が当たらず快適。ただし、下は湿っぽい。水場は遠いので、手前の縦走路水場（細い水場）で汲んでおくのがオススメ。
三伏峠テン場：水場は往復かなり遠い。飲むなら煮沸を、と言われたけれど、飲んでも平気でした（我々は）。

天候

8/7を除いて、ガス多し。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

コース状況／危険箇所等

荒川前岳から北のルート、稜線の10〜15分は緊張を要する。

写真

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ちょっとだけ展望。

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便ヶ島からはちょっとだけ山道（すぐ、林道に戻ります）。

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仮橋（流れていることもあります）は、架かっていました。

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かなり腕力いります。
荷重150kgまで、ということで、我々2人は二人では乗れませんでしたので、妻＋荷物のみゴンドラで。

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これが、先代のゴンドラ、なんですかね？

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ゴンドラから登山道、ちょっと分かりにくいです。
上流側へ行く感じで。

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この表示までが長い長い。

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やれやれ。

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山と高原地図にはありませんが、2000m標識もあります。

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西沢三角点。この先の登りもちょっとあります。

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ようやく薊畑。ホッとしました。

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聖平テン場。最上段に張らせていただきました。

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ここで煮炊きできます。

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聖岳、のこの標識については、ストーリーがあります。
詳しくは、高山裏避難小屋の小屋番さんに聞いて下さい笑

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奧聖岳。行ってくれば良かった（後悔）。

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赤石岳はチラ見程度。

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兎岳避難小屋まで来たら、あとひと息。

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兎もガスガス。

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百間洞下降点。

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けっこう下ります。

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上の段の一番下のテン場です。気持ちいい場所です。
ただ、トイレと水とビールは遠いです。

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聖岳展望台より。

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百間平から聖岳を望む。かっこいい〜。

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目の前の赤石が逆光に大きい！

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稜線から百間平を見下ろす。気持ちいい！

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聖をバックに登る。

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避難小屋先の小ピークにある、木の標識。
かつて、山頂にあったもの。この標識については、高山裏避難小屋の小屋番さんに聞いて下さい笑

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椹島下降点。

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荒川小屋テン場。

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最高のお天気だったのです（6時台は・・・）。

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ここからお花畑。

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雷鳥の親子。

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この日は、8時でいったん展望閉店。ガス＋強風。

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中岳側から悪沢岳。

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中・悪コルあたりのお花畑。美しいです。

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悪沢岳から振り返る中岳。

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悪沢山頂。陽が射せば、暖かい。
トカゲに最適な岩があります。

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前岳からの下り（破線ルート）。左側、スッパリ切れてますが、ガスっていて、よく見えませんでした（助かった）。

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前岳方面を振り返って。
這松の中に踏み跡があります。

8/8 11:32

稜線から離れるとホッとします。

8/8 11:36

が、また、稜線へ。手も使いながら慎重に・・・。

8/8 13:05

高山裏へのトラバースルートはこんな感じの少し歩きにくい道です。しっとりした苔の森で気持ちいいのですが。

8/8 13:24

細い水場。ここで汲んでいくことを推奨です。
この水、美味しいです。

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高山裏避難小屋。

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トイレの手洗い水。

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しっとり落ち着いたテン場。

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小屋下の遠い水場。
必ず小屋からひしゃくを持っていってくださいね。

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小河内岳避難小屋分岐。
小屋まではすぐです。

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8/9 12:08

ガスの烏帽子岳（一回目）。

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8/9 12:39

水場分岐。汲んでいくかどうか、思案のしどころです。
（三伏峠小屋には、テント泊の人向けの水場はありません。買うか、この水場まで汲みに行くか、です。）

8/9 12:39

8/10 5:01

この日は、TJARもあって、少し混み合ったテン場でした。

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TJARの本部テント。

8/10 7:08

ガスの烏帽子岳（二回目）。

8/10 8:59

8/10 9:00

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8/10 10:23

8/10 10:44

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8/10 10:55

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8/10 12:05

鳥倉林道の脇にある気持ちいい水場。

撮影機器：

iPhone 7 Apple

OPPO Reno5 A 楽天モバイル OPPO

感想

2ndbaseman

念願の南アルプス南部縦走、行ってきました。

初日：毎日あるぺん号で伊那大島駅前ジャンボタクシーに乗り換え。西沢渡のゴンドラは、記念のために相方だけ乗って、私は仮橋を渡りました。
西沢渡から薊畑までの登りは、ひたすらキツかったです。聖平の夜は、けっこう雨に降られました。

二日目：小聖から見上げる聖がデカい！デカすぎる！ひたすら耐えて登る、登る、登る。妻から25分遅れでなんとか登頂。ガスの切れ間から赤石岳がちらっと見えました。奧聖の往復を諦めたのですが、今思えば、行ってくれば良かった。翌日見返したときに、少し後悔しました。
この先の、兎、小兎、中盛丸山の登降はキツイよ、と聞いていたのですが、想像ほどではありませんでした。逆向き（百間洞から聖へ）はかなーりキツイでしょうね。
百間洞下降点からは、ぐんぐん下ります。
テン場が小屋から遠いのは分かっていました。静かなのはとても良いですが、水とトイレの往復はナカナカです。特に夜は気をつけて。

三日目：明け方、星空が見えていて、本日の好天が期待できそうです。小屋のそばの聖岳展望台に行って、朝の聖岳を鑑賞。
まずは百間平までひと登り。百間平は、おそろしく気持ちのいい場所でした。ずっとここで過ごしたいくらいの天上の楽園です。その後の気持ちいい稜線歩きも素晴らしい体験でした。そして、待ち構えている赤石岳の登りですが、ガレのトラバース、カール脇のジグザグ登り、山上エリアの緩い登り、と変化に富んでいて、標高差の割には楽に感じました。今年で引退、という避難小屋小屋番さんが、登頂記念シールをくださいました。
避難小屋先のピークの上にある丸い木の「赤石岳」標識は、元々山頂にあったもので、撤去されたのが勿体ない、ということで、近くのピークに設置してあるものだそうです。この日は早朝から好天でしたが、10時前後にガスが上がってきて、展望は閉店状態。
大聖寺平からのトラバースの下りは、すっかりお散歩気分です。
荒川小屋のテン場はとても気持ちいいテン場で、快適でした。トイレもこの山行で一番の快適トイレでした。

四日目：まずはこの山行のハイライト。荒川岳東面のお花畑を堪能します。好天なのに、雷鳥の親子が遊んでいて、子雷鳥が飛ぶところも見せてくれました。やっぱりこのお花畑、最高ですね。お花畑では気持ちいい青空でしたが、8時に前岳中岳のコルまで上がると、すっかりガス＋強風で展望ゼロ＆寒い。ザックをデポして、少し着込んで、悪沢ピストンです。空荷は楽ですね〜♪中・悪のコル前後も、素晴らしいお花畑でした。悪沢山頂では少し晴れ間も見えたりして、恵まれました（とはいえ、展望は中岳が見えるだけ、でしたが）。
ザックをピックアップして、さて、前岳の噂の悪路へ。今年の山と高原地図から、破線ルートになっています。案の定、左側はスッパリ切れていて、稜線は1m未満の幅というところ多し。右側の這松のところにできた踏み跡を踏ませていただきつつ、なんとか抜けました。10分〜15分、かなり緊張します。丁寧な通過で事故無きように。
稜線を離れると、とにかく下る下る下る、という感じです。トラバース気味になって、細い水場（ここでフルに汲んでおくことを推奨です）を過ぎれば、もうすぐ高山裏避難小屋です。
高山裏避難小屋では、小屋番さんとの会話が楽しくて、テントを張る前に小屋前のテーブルでビールを飲みながら話し込んでいたら、突然の強い雨。小屋番さんが張ってくれていたタープ風のブルーシートのおかげで、雨宿りしつつビールが飲めました。
しっとりした林の中のテン場は、なかなか風情あって良しです。

五日目：朝、小屋の水場に水汲みに行きました。下にある元テン場のところに水が湧いているらしいのですが、この日は枯れていて、涸れ沢をずっとくだっていったところから採水。足場かなり悪いところもあって、下り10分、登り20分弱でした。
この日は終日ガスガスガス。小河内岳の展望を楽しみにしていたのですが、残念ながら展望ゼロでした。小河内岳避難小屋で、ストーブで暖を取りながら食事休憩。小屋に上がって良い、という小屋番さんの心遣いが嬉しいです。好天のときは剣岳まで見えるらしいです。烏帽子岳もガス。ま、仕方ないか、という感じで三伏峠へ。
お花畑抜けたところで、「水場」の案内。念のため、と下ってみましたが、かなり下でした。ただ、小屋では無料の水がないので、水を小屋で買わない方は、ここで荷物デポしてお水を汲むのをオススメします。
三伏峠テン場は、今回の山行で一番混雑していたテン場。ちょうどTJARの選手がもうすぐ通る、というタイミングも悪かったのかもしれません。（TJARで混んでいるので）朝、9時までに撤収してください、というお願い付きでした。

六日目：朝、念のために烏帽子岳まで登って、展望待ちしてみましたが、再びのガスで、珈琲だけ飲んで撤収。午後のバスまではだいぶ時間がありましたが、上で待っていても寒いから、という理由で、8時過ぎに下山開始。
10:44には鳥倉登山口に下山しました。下は暑い！
この日は鹿塩温泉に宿泊予定で、コロナでアーリーチェックインはない（15時チェックイン）ことに加え、大鹿村内までのタクシーは商談成立しないことが多いですとの三伏峠の掲示を見ていたので、林道を歩くことにしました。越路ゲート、第二駐車場、キャンプ場入口、夕立噛みパノラマ公園、冬季ゲート、と歩いたちょっと先で、車で下ってきた登山客の方が、「どこまで行くのですか？乗りませんか？」とお声かけしてくださって、お言葉に甘えて「道の駅大鹿」まで乗せていただきました。助かりました。

お天気には100%恵まれませんでした、ひどい雨に降られることもなく、極端に強い風に吹かれることもなく、5泊6日の山行を終えることができて、有り難いな、と思っています。
今回は、仙塩尾根へ足を伸ばせなかったので、仙塩は宿題としてとっておきます。