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記録ID: 4597936
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
剱・立山

19950506-07片貝山荘←→毛勝三山、テント泊

1995年05月06日(土) 〜 1995年05月07日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
18.8km
登り
2,436m
下り
2,436m

コースタイム

1日目
山行
7:18
休憩
5:59
合計
13:17
5:31
77
片貝山荘の下の広場
6:48
0:00
45
最上流の砂防ダム
7:33
7:53
287
大明神沢出合付近
12:40
13:39
13
稜線幕営地
13:52
16:26
7
毛勝山
16:33
18:19
6
稜線幕営地
18:25
18:45
3
毛勝山南峰
18:48
稜線幕営地
2日目
山行
5:04
休憩
4:16
合計
9:20
5:15
5
稜線幕営地
5:20
0:00
42
毛勝山南峰
6:02
6:22
47
釜谷山
7:09
8:39
39
猫又山
9:18
9:49
33
釜谷山
10:22
10:31
2
毛勝山南峰
10:33
11:26
10
稜線幕営地
11:36
12:06
5
毛勝山
12:11
12:22
56
稜線幕営地
13:18
0:00
15
大明神沢出合
13:33
13:45
50
最上流の砂防ダム
14:35
片貝山荘の下の広場
天候 二日とも快晴
アクセス
利用交通機関:
自家用車
毛勝山からの剱岳
毛勝山からの剱岳

感想

1995年5月5日(金)夜発〜7(日)
 大阪市内の自宅を5/5の21時過ぎに出発、有磯海SAで休憩後、魚津ICで北陸自動車道を降り、バスの終点「東蔵」で仮眠。明るくなってから林道に入り、片貝山荘の下の広場に駐車、見繕いをして出発。地元の山岳会の人の話だと、例年だと約840mの宗次郎谷出合位まで林道は雪が無くなっているとのことだが、今年は雪が多く、片貝山荘のすぐ上流の林道が残雪で覆われている、とのことだった。
 淡々と雪に覆われた林道を歩いていくと約1025mの最後の砂防にたどり着く。ここからは沢筋の雪渓の上をひたすら登っていく。デブリが凄い大明神沢出合(1234m)付近からはずっと主稜線が望めるのだが、ここから先が長かった。登り着く稜線が見えているだけに辛い登りである。途中でアイゼンをつけ、ますます急になっていく雪渓をひたすら忍の字で一歩一歩足を出していく。登路の左側に大きな岩が下から望めるが、ここまで登り着くと稜線は間近であった。
 稜線の直下で単独の山スキーヤーたすれ違ったが、後から登ってきた方の話によるとこのスキーヤーは小さな雪崩に巻き込まれ、怪我は無かったもののスキー板を片方無くしてしまったとのこと。確かに登ってくる途中も特に右手から落雪・小規模な雪崩があった。5月4日に上部では新雪が積もって、それが以後の好天・高温で雪崩れてきているとのことだった。
 苦闘7時間余りの末、やっとの事で稜線にたどり着く。その途端、杓子岳から針ノ木岳・蓮華岳辺りまでの後立山連峰、そして、一際高くていかつい剱岳その手前にいわゆる剱北方稜線の山々といった素晴らしいパノラマが飛び込んできた。見慣れぬ角度からの展望だけに斬新な眺めである。
 テントを設営後、毛勝山頂上までいくが、テント場からは10分余りであった。頂上には先客が何パーティーかいたが、1パーティーを除いて日帰り装備の人達で、毛勝山だけならこの時期は1day登山がメインのようだった。眺望は更に素晴らしく、日本海・富山平野から僧ヶ岳・駒ヶ岳等、更に北に連なる剱北方稜線の山、朝日岳・頭だけ見えている雪倉岳、そして白馬岳から延々連なる後立山、岩の塊といった風情の剱岳北面(普通の人間ではとても近づけそうにない!)、そこから池ノ平山・赤谷山・猫又山・釜谷山と連なる剱北方稜線の山々というふうに360度のパノラマが広がる。眼下には登ってきた阿武木谷〜毛勝谷の雪渓が見えていた。しかし、写真をパチパチ撮っていると程なくガスがやってきて景色も途切れ途切れになり、他の登山者は下山を始め、一人だけになってしまった。テントに帰ってもすることがないのでウダウダしていると再びガスが切れ始め、パノラマを望むことができた(^.^)。  この日最後に登ってきた単独行者は毛勝谷を下らず、北面の急斜面から東又谷へと下降していった。名残は尽きねども日没までに夕食を済まそうと思いテントに帰ったが、結局2時間30分余りも頂上にいてしまった(^_^;)
 日没前には落日を見るためにすぐ上の毛勝山南峰に行き、素晴らしいアーベント・ロートの山々を望むことができた。

 7日の朝は冷え込みのためか、稜線はガスの中。アイゼンをつけて、猫又山を目指すが、徐々にガスは晴れていった。釜谷山の登りで雪庇が崩れている所が一部あった。猫又山直下で岩が出ている所もあったが、岩の東側の雪の上を通過できた。
 猫又山に着く頃にはガスは晴れ、かなり霞んではいるものの360度のパノラマが眺められた。猫又山まで来るとさすがに剱岳が近く、その北面はまさに岩の要塞といった感じで迫力満点!
 しばらくすると、前の日に猫又谷から猫又山の西南〜西方にのびる尾根に登り幕営していた名古屋からの単独行者が登ってきた。彼は5日間の日程で僧ヶ岳まで縦走し、片貝山荘に下山する予定とのこと、スゴイ!!
 彼が出発した後も、ボケーっとしていて、結局ここでも1時間半も頂上にのんびりしていた。アイゼンをはずし、グサグサになった雪面をテント場までゆっくり戻った。毛勝山南方で別の単独行者と出会うが、彼は5月4日に宇奈月温泉から僧ヶ岳に入山し、ここまで来て、更に剱岳まで縦走する予定だったとのこと。結局、時間切れでこの日の内にブナグラ乗越から下山するつもりだとのこと。世の中本当にスゴイ人がいるものだ!!!
 テント撤収後、名残を惜しみに毛勝山頂上へ行く。二人パーティーが登ってきてしばらく話をしたり写真を撮りあったりした後で下山開始。
 クサレ雪の急斜面をシリセードを多用してグングン下っていく。2時間余りで駐車場到着。着替えた後、400km余りの帰途についた。

 残雪期だと毛勝三山も比較的簡単に登頂できるとのことで、今回、チャレンジしたのですが、今回は好天にも恵まれ、素晴らしい春山を楽しめました。特にその展望は目新しく、剱北方稜線は初めての私の目には斬新でした。機会があれば僧ヶ岳・駒ヶ岳や赤谷山等にもチャレンジしてみたいです。

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