越百山、南駒ヶ岳、空木岳


- GPS
- 49:09
- 距離
- 37.3km
- 登り
- 4,177m
- 下り
- 3,771m
コースタイム
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 5:03
- 山行
- 9:31
- 休憩
- 2:31
- 合計
- 12:02
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
北沢の徒渉は水量により困難な場合も。 |
その他周辺情報 | 木曽福島 せせらぎの四季の湯にて日帰り入浴。 |
写真
感想
前回の山行で空木岳より南方向の山を断念したので今回はその続き。
今回はコース取りに悩んだ。
1.越百小屋に泊まりたい
2.次に木曽殿越で泊まると2日目3日目の歩行時間が短すぎる
3.逆コースだと取り付くまでの登り基調の林道歩きが長い
以上を勘案して、
1日目 伊奈川ダム〜越百小屋(泊)
2日目 越百小屋〜越百山〜南駒ヶ岳〜空木岳〜木曽殿越〜金沢土場〜伊奈川ダム
とした。
2日目の歩行時間が長いが、終盤は下り基調の林道歩きなので暗くなっても問題無い、このコースを日帰りで歩く方の記録をいくつも見かける(それは特別な人で自分は凡人だけど)、と考えた。
道の駅大桑で車中泊し、4時半頃伊奈川ダム下のゲート前に到着したが、週末とあってすでに最奥の路肩は満車状態で手前の空きスペースに自家用車を停める。
越百小屋のFJRを見やると、その先が南駒ヶ岳北沢尾根コースとの分岐の福栃橋、越百山への登山口となる。
ジグザグに高度を上げ水量豊富な下の水場を過ぎると越百山へ続く遠見尾根の下のコルに出る。
歩きやすい尾根道を行き、越百小屋では水が得られないため(購入は可能)上の水場で明日の分の水を補給する。
冷たい沢水だが、小屋番のタマさんによると、下の水場の方が美味しいらしい。
水場分岐で休んでいると、オレンジ色の防虫ネットを被った年配の男性が下りてきて、どこまで行くのか尋ねられる。
小屋に着き手続きをすると、小屋の案内書きを手渡され、休憩所(小屋隣の避難小屋)やトイレの利用案内をされる。
今日の宿泊者は自分ともう一人だけ。
小屋前に自生しているベニバナイチゴ(?)の実をウェルカムフルーツとタマさんからプレゼントされたり、先刻すれ違った年配の男性は小屋の主であること、被っている防虫ネットはミカンを入れる網袋であることを教えていただいたり、早く到着して登山者が自分1人なのでいろいろとしばし話し込む。
午後到着したもう一人の宿泊客は2泊3日の小屋泊まり山行に20kgのザックを背負ってきた。
聞くと、過去の苦い経験から衣類は上から下まで3組の予備、水6リットル、アルファ米9袋、その他諸々・・・。
タマさんと呆れてしまうが、余裕を持たないと本人は安心できないらしい。
夕食はおでんとちらし寿司かと思っていたら、予想を裏切る素晴らしい夕餉。
食後には、中秋の名月にあわせて飾っていたお月見ダンゴを砂糖醤油でご馳走になり、3人でアルコールを入れながら四方山話。
特にタマさんの山行話しには驚かされることが多く、撮った写真も素晴らしい。
南アルプス蝙蝠尾根にテントを張りたくて10日間も歩き回ったこと、積雪の赤石岳で100m以上滑落したことなど枚挙に暇が無い。
翌朝3時半頃から支度をしパンを食べていると、タマさんが暖かいお茶とグレープフルーツを出してくれる。
出発の見送りまでしてくれ、後ろ髪を引かれる思いをしつつも小屋を後にする。
タマさんのおもてなし、ホスピタリティにただ感謝感謝!
昨晩の夕立のせいで下半身がビショ濡れになりながら、ちょうど御来光を迎えた越百山山頂に到着。
南には南越百山、安平路山、北には仙崕嶺、東には南アルプスが鋸岳から聖岳までが一望でき、西には御嶽山が一際大きい。
仙崕嶺の最高点は岩頭で危険なのだろうか山名板は一段下がった平坦地に置かれている。
南駒ヶ岳を過ぎると摺鉢窪避難小屋への分岐の鞍部だが、現在は進入禁止。
赤梛岳に立てば今回の最終ピーク空木岳が眼前に高い。
ニセピークをやり過ごせば前回風雨の中登頂した空木岳山頂に立つ。
越百山から空木岳まで、スケールは南アルプスのジャイアントほどでは無いが、一つ一つ特徴のある登りごたえのあるイイ山々だった。
右下に前回お世話になった駒峰ヒュッテを見ながら木曽殿越へ下る。
木曽殿越までは花崗岩の稜線を歩いてきたが、以降は一転樹林帯の尾根道を下る。
いい加減飽きてくるころ問題の北沢に着いた。
吊り橋が流失しているため徒渉しなければならない。
昨日越百小屋で話した女性は逆コースで、北沢の徒渉はかなりギリギリだったと聞いていた。
赤ペンキが徒渉点を示しているがここはムリ、20mほど上流になんとかなりそうな場所を見つけ一度空身で渡ってみる。
上手くいったので再度荷を背負い渡りきった。
越百小屋のタマさんからは、資材は上げてあるので先々吊り橋は再設置されるだろうとのことだった。
うさぎ平からは、ひたすらの林道歩き。
奥多摩小川谷林道の片道2時間をよく歩いていたので、それほどシンドクは感じなかった。
伊奈川ダムを過ぎトンネルをくぐれば昨日の駐車地に到着。
今日は長い1日だった。
今回は、越百小屋、そしてタマさんが印象深い山行だった。
詳細は、https://yama2syouyou.blog.fc2.com/blog-entry-165.html
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