北岳 - ここにしか咲かない花


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 2,076m
- 下り
- 2,053m
コースタイム
07:30 白根御池小屋
09:15 肩ノ小屋
09:45 北岳
11:10 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐経由北岳山荘
12:00 北岳再び
12:15 肩ノ小屋
13:05 白根御池小屋
14:00 広河原
天候 | 晴のちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3割程度の埋まり具合(平日)。 乗り合いタクシーの始発は芦安駐車場発5時40分、広河原着6時30分ですが、乗客が集まったため2台で5時出発、5時半の夜叉神ゲートオープンを待ち、広河原5時55分着(協力金込みで1,200円)。 帰りは甲府行きバス。広河原発14時、芦安駐車場15時到着(協力金込みで1,130円)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪山用具を持っていないため、皆さまから雪の影響が少ないとご報告のあった草すべりピストンコースを選択しました(ヤマレコにより最新情報を提供して戴き大助かりです)。整備の行き届いた登山道でした。 <残雪情報> 白根御池小屋すぐ上に雪渓が残っています。登りでは何度かすべって転びました(但し、危険な所に落ちてゆくような場所ではありません)。下りではすべって尻もちをついたところ、そのまま数メートル下降。楽が出来たため、何度か繰り返してしまいました。 小太郎尾根分岐手前、北岳から吊尾根分岐、トラバース道、北岳山荘手前にも残雪がありますが、いずれもステップが切られていたため比較的安全です(一回転んでステップの一部を消してしまいました。すみません)。 |
写真
感想
春先に何気なく手に取った一冊 - 樋口明雄さんの著作「ハルカの空」。
失礼ながらそれまで樋口さんのお名前も、それが山岳小説であることも知りませんでした。
単に自分の娘の名前と同じというだけの理由です。
が、魅せられました。
北岳に行ってみたい。
ガイドブックを見る限り、北岳登山は山小屋一泊が必要か。だが山小屋に泊まったことは無い。ということで、日帰り往復ができるだけの脚力を作ることを目標に5月から近隣の山登りを始めました。
雪山の経験が無いため、決行日を7月下旬から8月上旬と考えていましたが、ヤマレコ情報によると草すべりルート往復であればノーアイゼンでも大丈夫との情報を入手(情報を提供していただいた皆様、本当にありがとうございました)。一方、天気予報では7月1日が梅雨の合間の晴れとのこと。おまけにキタダケソウという希少な花が咲いており、雨の中でも登る価値があるというではありませんか。
幸運の女神には後ろ髪は無い。
急遽休暇届を提出し、芦安駐車場にやってきました(向かう途中の道路の落石を避けきれず車の底部がダメージを受け、幸先の悪いスタートでした。幸いタイヤのバーストやオイル漏れ等はありませんでしたが。夜間の山道走行にはご注意下さい)。
「ハルカの空」の場面場面を思い浮かべながら、楽しい一日となりました。
白根御池から小太郎尾根への道は急坂ではありますが、花街道。
写真撮影と疲れで足がなかなか進みません。
小太郎尾根から先はキバナシャクナゲが一面に咲き誇り。
まだ、仙丈ヶ岳が見えています。甲斐駒も霞んで。
良い所に来た。ここから先、何かの理由で戻らざるを得なくなったとしてもここまでで満足、と思っていましたが、北岳山頂を越えたトラバース道のお花畑の見事さはその比ではありませんでした。
白い清楚な花。これがキタダケソウか、と思い、撮っていたのは実はハクサンイチゲでした。
もし、ハクサンイチゲの方がキタダケソウと比べて希少価値だったら、、、などと思いをはせて帰途につきました。
それにしても、「ここにしか咲かない花」(作詞:小渕健太郎)は名曲ですね。
(QTE)
ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風
ここでしか聴けない歌 ここでしか見えないもの
ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風
あの優しかった場所は今でも
変わらずに 僕を待ってくれていますか?
ふいにこみ上げる 寂寞の想いに
潤んだ世界を拭ってくれる
雨上がりの道は泥濘(ぬか)るむけれど
今ここに生きている証を刻むよ
いつかこの涙も寂寞の想いも
忘れされそうな時代時代の傷跡も
燦然と輝くあけもどろの中に風が運んで星にかわる
そんな日を待っている
(UNQTE)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する