「春を背負って」暴風雨の中、立山縦走(別山、大汝山、雄山) 「劔岳 点の記」は諦め、「岳」の夕景も見れず。
- GPS
- 28:45
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,009m
- 下り
- 997m
コースタイム
7月13日
室堂ターミナル9:00-一ノ越10:00-雄山11:00-11:20[大汝山](昼食)11:45-富士ノ折立12:00-真砂岳12:30-別山13:30-剱沢キャンプ場14:40-15:00剣山荘
7月14日
剣山荘6:30-前剱7:40-平蔵のコル8:20-9:00【劔岳】9:15-前剱10:20-11:10剣山荘(昼食)11:30-剱御前小舎13:00-雷鳥沢キャンプ場14:10-15:20室堂ターミナル
[現実]スタート時から雨、雄山山頂は、ガスの中。剣山荘に直接向かうことにする。
7月13日 室堂ターミナル9:45-雷鳥沢キャンプ場10:35-(雷鳥坂、強風雨)-12:50剱御前小舎(風雨弱まらず、明日晴れることを願い宿泊する)
7月14日 雨風止まず、剱岳は諦め下山することに。せっかくなので、風雨の中、大汝山、雄山を経由することにする。
剱御前小舎8:00-別山8:40-真砂岳9:40頃-富士ノ折立10:20-10:40大汝休憩所(昼食等1時間40分)12:20-[大汝山3015m]12:30-12:45雄山13:00-一の越山荘13:45-14:30室堂ターミナル
天候 | 7月13日 別山乗越 13時 暴風雨 25m/s以上 8℃ 7月14日 別山乗越 6時 雨、強風 10m/s 7℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
最後のコンビニは、扇沢13km手前のファミリーマートです。 扇沢駅7:30発-黒部立山アルペンルート(往復9050円)-9:25着室堂ターミナル [復路]室堂駅14:45発-16:21着扇沢 扇沢駐車場16:40-安曇野IC17:35-国立府中IC19:35-19:40自宅 3時間 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、扇沢駅、室堂ターミナル等にあります。室堂で登山届を手渡し、登山道の状況等アドバイスをいただきました。 1日目 〇室堂(2450m)~雷鳥平(2260m) 標高差△190m 50分 室堂ターミナルを出たら左に遊歩道を進めば、すぐにミクリガ池。みくりが池温泉の前を進み、雷鳥荘から下り坂になる。雷鳥沢ヒュッテを左に見て下ったところが、広いキャンプ場の雷鳥平。 〇雷鳥平~別山乗越.剱御前小舎(2750m) 標高差490m 2時間20分(休憩20分含む) 雷鳥平から雪渓を歩き、丸太橋を渡り雷鳥坂へ。残雪の斜面を登り、高度が上がってくると、平坦な箇所がない道なので、立ち休みを繰り返す。本日のような風速30m/sの時には、風よけが全く無いので、危険。登り着いた別山乗越には剱御前小舎が建つ。晴れていれば、正面に剱岳が見えているはず。 2日目 〇別山乗越~大汝山(3015m) 標高差265m 2時間(休憩15分含む) 剱御前小舎から雨風ガスの中、ザレた登り40分で別山山頂の祠に着く。ザレた稜線の道をアップダウン1時間で真砂岳へ。山頂標識無く、通り過ぎていた。ガスで目標物のない岩場の登り40分で富士ノ折立へ。標高差のない穏やかな稜線(晴れていれば)を20分歩くと、大汝休憩所に着く。この区間には、雨風をしのげる物が全く無い。 〇大汝山~雄山~室堂(2450m) 標高差△565m 2時間(休憩20分含む) 休憩所から5分で、立山最高峰の大汝山山頂。積み重なった岩の上が山頂。ここから15分で雄山神社が祀られている雄山山頂に着く。雄山から一の越山荘までは、急勾配の岩の道をひたすら下る。浮いた石が多く、蹴り落とさないように。一の越から室堂までは、石で固められた道が続くが、残雪のトラバースが数箇所ある。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 1
コンパス 1
笛 1
筆記具 1
ライター 1
ナイフ 1
保険証 1
飲料 2
ティッシュ 2
タオル 2
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
スパッツ 1
手袋 1
ストック 1
ビニール袋 3
替え衣類 1
ザックカバー 1
水筒 1
時計 1
非常食 2
軽アイゼン 1
ヘルメット 1
|
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共同装備 |
コンロ 1
ファーストエイドキット 1
ポリタンク 1
車 1
|
感想
立山はわが国で最も早く開かれた山の一つである。早暁、日の出を拝した時の印象は忘れられない。四方の山々が雲海の上に眼ざめるように浮かび上がってくるのを眺めながら、やはり立山は天下の名峰であることを疑わなかった。深田久弥著「日本百名山」より。
先日、映画「春を背をって」を観て、無性に立山に登りたくなり、早めの夏休みをとりました。立山縦走と剱岳登頂を計画し、今まで交通費が高く敬遠していた黒部立山アルペンルートに遂に行ってまいりました。しかしながら、天気があまりにも悪く、早々に剱岳登頂は諦めました。風速30m/sと雨で、剱御前小舎に着いた時には、低体温症寸前の状態でした。翌朝も天気が回復せず、小屋に避難していた登山者が、全員下山するなか、せめて大汝山と雄山は登っておこうと考え、計画とは反対回りで立山縦走を敢行しました。風雨の中、大汝休憩所までの2時間40分に誰一人会うこともありませんでした。平成元年10月の立山中高年大量遭難事故で8人が亡くなった真砂岳付近では、単独行の危険を感じました。映画の舞台となった大汝休憩所は、豊川悦司が演じたゴロさんがリアルに一人で管理されてました。悪天候の為、私が本日の最初の来訪者でした。ゴロさん(本名不明)特製のシチュウをいただいたり、冷えきった体をストーブで温めたりと2時間近く休憩してしまいました。
剱岳登頂できず残念でしたが、山の怖さを再認識した今回の山行となりました。とりあえず、立山に登り、無事に下山出来たので良しとします。3000m峰21座は、残すところ3座(西農鳥岳、塩見岳、聖岳)となりました。梅雨が早く明けることを願っております。次に登る日を、もっと好い日に。お天気もね。
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