記録ID: 4860837
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
三俣蓮華岳 「登山道の芸術品」小池新道往復
2022年10月30日(日) 〜
2022年10月31日(月)
体力度
7
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 16:40
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 2,458m
- 下り
- 2,478m
コースタイム
1日目
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:50
15:27
2日目
- 山行
- 7:34
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:46
13:44
ゴール地点
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山に一番良い季節は7-8月でなく積雪前の10-11月だ。私はそう思っている。中部日本は毎年、7-8月よりも10-11月の方が晴れの日が圧倒的に多い。北アルプスなどは7-8月だと大混雑でうんざりだが、10-11月ならすいている。小屋が閉まった後はほとんど人がいない。北アルプスは、10月後半の小屋閉まりから11月後半の積雪までの1か月がベストシーズンだ。10-11月の欠点は、枯れている水場が多いことと、登山バスの多くが終わっていることだ。 10日前に白山を縦走したばかりだが、またもや晴天が何日も続いている。こんな時に登山に行かないと、あとで後悔する。行くしかない(昨年もこの時期、連続的に登山した)。本当は東北の「月山+六十里越」もしくは八幡平(安比高原から玉川温泉)に行きたいのだが、東北は全然晴れない。好天の連続は中部以南だけだ。探していたら、新宿から平湯温泉への夜行バスを見つけた。北アルプスの新穂高温泉から三俣蓮華岳を往復するコースを思いついた。折立へのバスが終わっているので富山側に降りることはできず、往復するしかない。本当は黒部五郎岳までを往復したかったが、山中2泊になるので時間が足りない。 天気予報だと双六岳あたりでマイナス5度ぐらいまで下がる。実際はマイナス15度ぐらいまで下がった。白山縦走時はマイナス4度で春秋寝袋が限界だった。今回は下限温度マイナス12度のナンガ600カンダハーを持参した。ツェルト内の最低気温がマイナス10度だった。夜中に足先が寒い時があったものの、インナー不使用でまあまあ寝られた。防水なのでシュラフカバー不要なのは軽量化できて良い。春秋用+インナー+カバーで1100g。冬用1050gの方が軽いし小さくなる。 ビバーク地点の標高は2760m。昼間は日差しがあって10度以上まで上がったが、日没後は急に寒くなった。18時の時点でツェルト内がすでにマイナス5度になっていて驚いた。その後さらに低下。これはやばいかもと思った。寒くて太刀打ちできなくなったら夜中に1時間歩いて双六の冬季小屋まで戻ろうと思ったが、結局それは必要なかった。それほど寒い体感にならず、そのうち寝入った。 新穂高温泉から双六小屋までの小池新道は素晴らしい道だ。ちょうど良い感じにステップの石が置いてあり、登りも下りも気持ちよく歩き続けられる。下りは高速に降りられる。小池新道は「登山道の芸術品」である。手入れが行き届いている。この手の快感ステップ道は、白山の別当出合から室堂までの砂防新道もそうだった。山小屋の人々は勤務中に多忙で人間的な余裕がなく、脅してくる暴力団員的な感じの人が多いので嫌いだが、登山道の手入れには感謝せねばならない。北海道とかの荒れた登山道を歩いた後で北アルプスを経験すると、全然違うと実感する。荒れた道も、時間をかけて歩けばいいだけなので楽しいが。 雪は少しあった。双六岳より上に。チェーンスパイクを持参したが使わなかった。 日曜日に登ったので登山者は意外に多かった。10人ほどとすれ違った。月曜日の下山時は5人ほど。 水場は、秩父沢あたりより上はない。鏡平や双六の池の水を浄水する手はある。 ビバーク適地は、鏡平と弓折分岐との間に1か所、その上のくろゆりベンチあたり、双六岳の中道稜線分岐あたり、などにある。 |
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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