爺ヶ岳・鹿島槍ケ岳・八峰キレット・五竜岳


- GPS
- 16:24
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 3,221m
- 下り
- 3,105m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:10
7:50 扇沢バスターミナルー8:00 登山口ー8:40 ケルンー9:20石畳−9:45アザミ沢
10:00種池山荘(休憩10:25発)−10:55爺ケ岳南峰ー11:10爺ケ岳中峰ー11:50冷乗越ー12:00冷池山荘・・・・テン場まで徒歩8分
2日目(14日)
4:00テン場出発ー4:35布引岳ー5:25鹿島槍ヶ岳・南峰(10分休憩)−6:15鹿島槍ヶ岳・北峰−7:30〜8:10前日の滑落事故収容現場一時通行止めー8:25八峰キレット小屋−
9:50北尾根の頭ー11:45五竜岳山頂ー12:35五竜山荘ー13:00遠見尾根から下山−
15:30アルプス平
天候 | 晴れのち曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
JR大糸線白馬駅6:11発−信濃大町6:48着 乗車料金500円 アルピコバス信濃大町駅7:10発−扇沢バスターミナル7:50着1360円 扇沢バスターミナルから登山口まで徒歩10分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口(柏原新道)に計画書を提出。指導小屋あり 鹿島槍ケ岳南峰から先はアップダウンの岩稜・くさり・ハシゴなど 油断が命取りになります。 遠見尾根の下り、白岳から下りた辺りは平になったザレ場で一見安全のように 見えるが左斜面が切れ落ちていて一歩間違うと滑落の恐れあり。過去に滑落 事故あり。 |
写真
感想
当初の予定では二泊三日で鹿島槍に八峰キレットと五竜岳から唐松岳を越えて不帰の剣に入り、鑓温泉から猿倉へ下山の予定でした。
ただ、天気は下り坂ということもあり天候によっては遠見尾根また八方尾根から
エスケープすることも念頭において山に入りました。
荷物の軽量化を考慮してツエルト泊にシュラフもカバーのみにし、防寒は中綿ダウン上下でなんとかしのぎました。ザックも36LのBC用を使い食糧もちょっと物足りないけどドライフーズのみにした。
荷物が軽いおかげで足もよく動き、マップのコースタイムよりもかなり早く移動できました。冷池山荘にはかなり時間に余裕をもって着いたのでキレット小屋まで行こうかと思い、一応小屋で情報を聞いたところ「本日滑落事故があったので行動は慎重に!」と釘をさされてとどまることにしました。
そのおかげでゆっくり体を休めて翌日に備えることができたのでしょう。
翌日はいつ降り出してもおかしくない天気!
南西の空を見上げてはまだ大丈夫か?と先を急いだのですがキレット小屋まで
あと10分かというところで足を止めなければなりませんでした。
とても残念で悲しい出来事でしたが
前日の滑落事故で収容できなかった遺体の収容現場に遭遇しました。
ヘリで吊り上げるため作業にあたっている救助隊員が二重事故にならないよう
ルートが一時通行止めになったのです。
ヘリに収容される遺体を目にしたとき、とても空しくなりました。
年齢も自分といくつも変わらない男性と聞いて、
もしかしたら明日の自分の姿かもしれないと頭の中をよぎりました。
あの人の家族はこの訃報を聞いたらどれだけ悲しまれるのでしょうか。
そう思うと最後の目的地まで行こうという気持ちになれませんでした。
まして天気は下り坂、キレット、五竜を越えたら帰えろうか?
でもまだ先はながい岩稜です。ちょっとした油断が命取りになります。
五竜山荘には予定よりも早めに着いたのでそのまま遠見尾根を下ることに
しました。この尾根でも滑落した友達も知っています。大事には至りません
でしたが最後まで油断は禁物です。ゴンドラ・テレキャビンの終了時間にも
間に合って無事下山となりました。
今回の出来事は自分自身への戒めと思い、これからの山行をより安全に
過ごしていこうと思います。
この度、亡くなられたハイカーとその悲しみの中にあるご家族にお悔やみ申し上げます。
コメント
この記録に関連する登山ルート

いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する