ヘイズル沢登っておまけに百名山get♪(ならまた湖〜ヘイズル沢左沢右俣〜至仏山〜鳩待峠)



- GPS
- 33:25
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,803m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
天候 | 天気 9/13 AM:晴れ PM:晴れ 9/14 AM:晴れ時々曇り PM:晴れ 気温 9/14 7:00 12℃ テン場 (1400m 付近) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★トイレ: 奈良俣ダム ヒルトップ奈良俣 鳩待峠 ★登山ポスト: 鳩待峠 ★水場: 奈良俣ダム ヒルトップ奈良俣 ◎ 鳩待峠 ◎ ★ケータイ(au): 奈良俣ダム x オートキャンパーズエリアならまた入口 x 鳩待峠 ◎ 湯の小屋温泉 x ★山バッジ: 鳩待峠にあるらしい ★地形図: 藤原・至仏山 ★山と高原地図: No. 14 尾瀬 or No.16 谷川岳 ★遡行図: 白山書房「奥利根の山と谷」 ★登山道の状況 ◎奈良俣ダム〜ヘイズル沢出合 キャンプ場入口から舗装路を登り、ゲートのある交差点を頂点に下っていく。湖畔沿いの道は車が走れるくらい広い。東桶小屋沢あたりから登山道のようになり、一部崩落しているところも。 ◎ヘイズル沢出合〜H1400テン場 ナメがメインで、たまにゴーロがある感じ。ヘツリが多いがホールドたっぷり。ゴム底のフリクション良好。ところどころに釣り師フィックスあり。滝は直登できるのが多いが、残置はまったくなかったと思う。右沢に入ってすぐの10m (H1200) の左巻きは悪い。 ◎H1400テン場〜至仏山登山道 ナメとゴーロの比率が逆転する。水流はかなり上まであるが、ヌメリがひどくなり滑りやすい。詰めはガレで浮き石が多いので要注意。小至仏の少し南を目指して沢形を詰めると、ハイマツの藪こぎはほんの少しですんだ。 ◎至仏山登山道〜鳩待峠 聞いてた以上に蛇紋岩がすべってびっくりした!沢靴だったからかな??子供やお年寄りはヘルメットかぶった方がいいのではないかと思った。笠ヶ岳分岐から鳩待峠までの道は蛇紋岩が減って歩きやすかった。 |
その他周辺情報 | 湯の小屋温泉 湯元館 http://www.yunokoya-yumotokan.jp/ ちょっと狭かったな・・・ |
写真
感想
9月12日
Mさんに駅で拾ってもらい、関越道を一路水上へ。今回の遡行予定は奈良俣ダムサイトで前夜泊、翌日沢でさらに一泊して鳩待峠に下山し、そこからタクシーでダムまで戻ってくる予定。なにせ小至仏山から笠ヶ岳経由で下山するのは6時間くらいかかるとのことでこうなった。
藤原湖周辺のまっくらな峠道を越え、駐車場に着いたらさっそくテントを張りまずは入山祝い。一杯やりながら地形図をみて予習をしていたら、若者が5、6人やって来た。オヤジ狩りされるのか!?と警戒したが、ダムを見学しにきただけのようだった。そのうち忘れて就寝。
9月13日
翌朝、明るくなるとヒルトップNARAMATAなる建物が見えた。ここで洗面などをする。しかしこの辺は「ならまた」「奈良俣」「楢俣」だったり、はては「NARAMATA」だったり・・・なにが違うのかよくわからないがややこしい。
ダムサイトから車で5分くらいのオートキャンパーズエリアならまた入口のだだっ広い路肩に移動し、きのこ採りの人たちに混ざってゲートのある林道に入る。ここから入渓点まで二時間ちょっとの散歩道だ。天気はまずまず、秋を感じさせる雲が美しい。
途中でバカ長を履いた、原チャリタンデムの釣り師に抜かれたが、後部座席?のおじさんは大汗をかいていた。2ケツもそれはそれで大変なのね。
湖畔歩きを終え、水量観測所の小さい建屋と壊れたガードレールの橋があるところから、若干本流経由で入渓。さすがヘイズル沢、いきなりヘツリから始まる。しかし基本的にホールドたっぷりで楽しい。
ブナの森の中を続くきれいなナメに癒される。試しに淵を泳いでみたら、さすがに寒くてドン引き。
大きめの滝もナメ滝もMさんの的確なリードで越えていくと、核心部の15mへ。ここの釜でMさんが大きいイワナを釣りあげた。「よしおれも!」と思って竿を持って突撃したら・・・
ポキッ☆
と竿の先っぽが折れてしまった!すっごいよさげなポイントなのに・・・竿も心も折れてトホホの撤退(泣)遡行に専念することにした。
ここの巻きでてこずるかと警戒したが、50mほど戻って右の斜面を登ると、上部は平らな尾根。少し藪を漕いだら、落ち口にドンピシャで降りられまったく問題なかった。しかし核心はこの先にあった。・・・
予定通り最初の二俣を左俣に進み、すぐに右沢に入ると10mが現れた。ここは巻くことにして左のガレに取りついたところ、なんとmoguさんが落ちてしまった!ルートが悪くていったん河原に戻ろうとしたら滑ってしまったようだ。高さは2、3mだと思うが、上から見てた自分にはその光景がスローモーションに見えた。しかし背中から河原に落ち、幸いにもザックとヘルメットのおかげで大事には至らなかったのが救いだ。ただ、あとで見せてもらったら右腕にものすごい青タンができていた。
気丈にもすぐに立ち上がったmoguさんとともに、ルートを変えてガレ場を登る。とにかく悪く、しかも沢からどんどん離れて最後は急角度の泥壁になり、大高巻きになってしまった。
なんとか尾根に上がると、沢に復帰するべくほんの少し藪を漕ぎ、沢に向かっていくとゆるい斜面を発見。ここから懸垂下降2ピッチで沢床へ。はぁ〜。
あとで気がついたが、懸垂しなくてももう少し先に左から入る枝沢があったので、もしかするとここから降りればラクだったかもしれない。こんなときは地形図をみて判断しなきゃだな〜と痛感した。
この先は慎重に、こまめに休憩しながら、近くて遠いテン場を探しながら進む。そしてやっと左の狭い台地を発見。広さは4人用テント一張りでいっぱいになるくらい。先行パーティーがいなくてよかった。
まずはビールで乾杯し、一連の泊り準備に取り掛かる。ちなみに薪は近場にあまりなく、集めるのに奔走した。
待ちに待った夕食は、Mさんの十八番である大豆ミートと途中で仕留めたイワナのフライ、moguさんが炊いてくれたごはんにプルコギを乗せた丼ぶりがものすごく美味い。満腹になった3人で焚火にあたりながら、満天の星空を眺め、酔いに任せてああだこうだいいながら楽しい夜が更けてくのであった。
今回は荷物の軽量化のために、寝具は悩みに悩んでシュラフカバーとダウンジャケットだけにしたが、濃厚な皮下脂肪もあるため気持ちよく眠れた。
9月14日
5時に起床し、7時出発に間に合うように支度を始める。朝食もmoguさんの美味い煮込みうどんで満腹になり、コーヒーでまったりしながら打ち合わせ。
撤収が終わってほぼ予定通りに出発すると、5分も歩かないうちからモーニング20m。まだ全然本調子じゃないのに、無理やりアドレナリンを放出してなんとかクリア。
意味不明な堰堤地帯に差し掛かってもへつりが出てくるが、だいぶゴーロっぽくなってくる。そしてつっぱりで越えられるトイ状も現れ楽しい。
その先は水流は細くなりながらも結構上まであった。そしてぬめった岩やガレが出てきて、今度は滑りに気を使う。ズルッといったら文字通り滑落しそうなので慎重に登る。
後ろを振り向けば、新潟vs群馬の県境の山々が見えてきた。「あれが一ノ倉かなぁ?」などと言いながら地図とにらめっこ。
そのうち沢形も消え、ハイマツ帯を登るが背が低いので問題なし。稜線にはハイカーが見えてきた。人がたくさんいるよーと事前にmoguさんに聞いてはいたが、ここまでとは・・・(驚)
稜線に飛び出る前のほんの少しだけハイマツとシャクナゲを漕いで、小至仏山の少し南の登山道に無事到着!やったー!
みんなで小至仏山で記念撮影し、さらにMさんと自分は至仏山へ。moguさんは登ったことがあるので荷物の見張り番で留守番してくれることになった。イェイ、空荷は楽チン♪
しかしまぁ、すれ違うのが大変なほどのハイカーだ!自分もそのうちの一人なのだが(笑)周りの方々たちには申し訳なかったが、時間も時間だったので少し・・・いや、結構強引に突っ込んでいった。みなさん、すいませんでしたm(__)m
ここでも驚いたのだが、蛇紋岩はすべるとこれまたmoguさんに聞いてはいたが、ここまでとは・・・(驚驚)そんな悪路をがんばって登っているちびっこたちがたくさんいて、ついつい「がんばれ〜」と声をかけたくなった。
沢用ドカヘルとハーネスをしたまま歩いていたので、すれ違ったおねーさま方に2回ほど質問された。
その1
Q「あら、工事の方?ご苦労様です」
A「こんなメタボな工事人はいませんよ〜」
その2
Q「あら、救助隊員の方?ご苦労様です」
A「こんなメタボな救助隊員はいませんよ〜」
至仏山を登頂し、Uターンして無事に鳩待峠まで降りてきた。ここも初めてだったが、さらにすごい人でびっくりした。なんかあちこちに行列があるだよ。これが紅葉シーズンになったらいったいどうなるのでしょう??
なんとかタクシーを手配して、スタート地点のならまたダムに戻り、湯の小屋の日帰り温泉で汗を流す。となりの露店では天然きのこを売っていた。
あとは関越道を爆走して帰るだけだったが、ハーレー事故渋滞で水上からなかなか出られず苦労し、自宅に着いたのは深夜だった。でも久しぶりの泊り沢旅で楽しかったし、幸いにもmoguさんのけがも思ったよりは軽かったから・・いいじゃ〜ないのぉ〜♡
でも反省点が死ぬほどあったから、ダメよ〜ダメダメ♡・・・かな。
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