3連休の中日からはじめての八ヶ岳(阿弥陀岳、中岳、赤岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,622m
- 下り
- 1,622m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:10
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
人気の山なので危険個所はありませんが、岩場やザレ場は慎重に。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
いつもの3人で、八ヶ岳(赤岳)に行ってきました。
今回はNさんの車で前夜発ってことで、お約束の時刻少し前の19:15に国分寺駅をスタート、途中、町田でWさんをひろって圏央道から中央高速 諏訪南まで快調なペース。美濃戸口に着いたのが22:00ごろでしたが、さすがに3連休&人気の山域。おなつかしや姫路ナンバーにまでお目にかかれましたが、駐車場はほとんど満車状態。あと少し遅かったら路肩に駐車でした。
さて、今回、車で来たのは美濃戸口の八ヶ岳山荘に「仮眠スペース」があるってことで、そこで仮眠して適当な時間に行動開始して、さらに美濃戸の駐車場まで車で行けば1時間稼げる・・・・っていうアマい計画でしたが、美濃戸口に到着したときの状況を見てすぐにあきらめ(実際に深夜には美濃戸への林道は満車で閉鎖されたみたいです)、とりあえず仮眠室へ。
ところが仮眠室もほぼ満員。なぜか1組だけふとんがひいてありましたが、残りの狭いスペースにあと2組ふとんをひいてさっさと寝ました。・・・・ところが10分ほどたったころ、女性がひとり入って来て、
「すみません、すこし詰めてもらえますか?ワタシがひいてたふとん取られちゃって・・・」
え?ひとつだけふとんがひいてあるのは何かヘンだと思っていたら、そういうことやったんかい。
で、さらにひとつふとんをひいて今度こそ「仮眠」に入りましたが、やっぱり「仮眠」だけのことはあります。誰かが4時にセットした目覚まし時計が鳴りましたが、6時ごろ行動開始としていたわたしたちがそのまま寝ているところ、すばやい身のこなしで、なんと10分後にはわたしたち3人だけ広間に取り残されたようなかっこうになって・・・慣れた人はスゴイですね。
さて、われわれも適当に起きだして、おにぎりやら何やらで腹ごしらえ。
すっかりアテがはずれて美濃戸口からの歩きとなり、6時に行動開始。
林道を歩いて1時間ほどで美濃戸に到着。歩いてみた限りでは車のハラをこするようなヒドい道じゃなかったですけどね。
美濃戸からは南沢を通って、まずは行者小屋をめざします。お天気は上々、いい気分です。何度か沢を渡りながら河原のようなところに出て、さらに歩いていくと行者小屋。下から今日泊まる赤岳展望荘もこれから登る阿弥陀岳、中岳も見えます。
今回は中岳道を通って阿弥陀岳・中岳の鞍部に出て、阿弥陀岳を往復して中岳・赤岳へ。
行者小屋から見上げた時、とてもコースタイム通りには行き着くまいと思っていたところ、まあなんとかそれくらいの時間で中岳の鞍部に到着できました。そこで荷物をおろして大休憩。よかったお天気もガスが出てきてちょっと心配。阿弥陀岳へのルートを見るとけっこう手強そう。
阿弥陀岳へはそこに荷物をデポ?っていうか「放置」して空身で行くことにしました。険しい道を登っていきますが、どうもNさんのペースがあがりません。これからまだこの道を登って、また下りて、中岳をこえてさらに険しそうな赤岳を越えてようやく小屋です。お天気もガスがどんどん出てきましたし、カミナリも気になります。阿弥陀岳頂上ははあきらめて先を急ごうかと思いましたが、下りてくる人に聞くと頂上はそんなに遠くないというので、そのまま登ることにしました。
結局、下りてくる人たちの言った通り、15分ほどで阿弥陀岳頂上に立つことができました。そこでまた休憩。ペースの上がらなかったNさん、あとで聞くと、頂上で休んでいるときに「瞬間睡眠?」をとったそうです。ほんの数分だと思いますがホントに「眠った」のが結果的に良かったみたいで、「眠り」からさめた瞬間、シャキーンみたいな感じで驚異的な回復をとげました。本人曰く、結局、睡眠不足だったようです。まあ、ほんの数分で生き返る?というのも不思議ですが、とにかくヨカッタ。
阿弥陀岳を後にしてコルに戻ってくると、デポ?した荷物もちゃんとそのまま残っていて、それを背負って次の目的地、中岳へ。
中岳を越えるといよいよ赤岳山頂へのキビシイ道のり。中岳を下りたところから文三郎道との合流点までは10数回折れ曲がっているザレた道。と、今度はワタシがキツくなって、1回折れ曲がるたびに大きく肩で息をつく始末。いやいや、ホントにキツかった。マラソン大会で歩いては止まり歩いては止まりしている気分です。まあ今日は何でこうなのよ?と思いながら文三郎道との合流点をこえて、いよいよ最後の岩場へ。
ほんの2か月前の7月の3連休にこの3人で涸沢から奥穂高岳に行きました。ザイテングラードを登り、穂高岳山荘からのあのハシゴと岩登りも経験してきましたが、今日のココもなんだかそれに近いものがあったように思いました。岩にへばりつきながらようやく赤岳山頂2899mにたどりつきました。
阿弥陀岳のあたりからずっとガスっていましたが、頂上に立った頃からすこしずつガスも晴れてきて、諏訪湖が見え隠れするようになりました。あまり広い頂上ではありませんが、というより人が多かったせいでそう見えたのかも知れません。赤嶽神社の祠や三角点、例の頂上の標識があるんだから狭いとも言えませんかね。それらをパチパチとデジカメで撮って、諏訪湖方面や登ってきた阿弥陀岳方面の眺めを楽しみ、赤岳頂上山荘へ。
気がついたら、昼飯、まだ食べてなかったんです。だから何か食べ物にありつこうと思って小屋に入りましたが、なんと、今日は大勢の宿泊客の夕食の仕込みのため、「食事はカンニン」ってことで、仕方なく「なっちゃん」ジュースだけいただきましたが、いやいや、これがなんとまあオイシイこと。こんなにおいしいと思ったのは初めてでした。
さて、一息ついて、いよいよ今日の宿に向けて出発です。本日の最高地点から下りるのは少々名残惜しい気持ちがしましたが、赤岳展望荘は険しい尾根道の下。頂上直下のキビシイ登りのことを思うとちょっと不安。そう思いながら下りていきましたが、こちらの斜面は岩ではなくて急なザレ場。クサリにたよって下りていきましたが、滑り落ちそうでけっこうたいへんでした。
ようやく本日の宿にたどりついてホッと一息。展望荘から見上げる赤岳はなかなかカッコいいですね。実は秋の3連休で激コミが予想されたので、今回の計画が具体化した時点でゼイタクにも「個室予約」したので心も穏やかです。だって7月の3連休の涸沢小屋の「マクラの幅/人」とか、ワタシは行きませんでしたがあとの2人のゴールデンウィークの蛭が岳山荘の「ダークダックス寝」は疲れたカラダには恐怖ですからねえ。まあ、今日は安心してぐっすり眠れそうです。
夕食までの時間、外のベンチでゼイタクな景色を満喫です。この頃までにはすっかりガスも消えて、結局、富士山方面だけが雲に覆われていましたが、諏訪湖から車山、北八ヶ岳方面、妙義荒船方面、奥秩父、奥多摩ぐるーっと見渡せます。やはりベンチに座って展望を楽しんでいるおねえさんと「紫外線が気になりますねえ」とかしゃべりながら過ごしました。
夕食はバイキング。「ここまで来るの、ハイキング並みでしょ」ってなキツいシャレではないと思いますが、豚の角煮やチキンのトマト煮、デザートに杏仁豆腐とか、なかなかのメニューです。ごちそうさまでした。
ところで、今日、何でそんなにツラかったのか、原因がわかりました。小屋に着いて部屋でザックをおろした時、どうもほかの2人のが軽そうだったので、「ちょっとワシの持ってみて」と言ったところ、二人とも「ゲッ、アンタ、歩荷か?」
荷物が重かったんですううう。奥穂のときは必要のないものは小屋に置いてきたので確かに軽かった。今回は阿弥陀岳は空身で登ったもののそれ以外はずーっと背負いっぱなし。ワインのハーフボトル、月桂冠300ml、コーヒー・紅茶用の水(ココの小屋、コーヒー、お茶、宿泊者はフリーなんですと)、デザート用あんこなどなど。これではたまらんので、夕食後、2人に頼んでむりやり軽くしてもらいました。
翌朝の日の出、素晴らしかったです。快晴ではなかったですが、雲の間からお天道様が雲を茜色に染めてのぼってきます。いやー、手洗い石鹸ではありませんが、キレイキレイ。昨日まったく見えなかった富士山が予想よりもはるかに近くで雲の上に浮かんでいます。朝日に照らされた「赤い赤岳」。反対側に目をやると、北アルプスがピークを競い合っています。やっぱりどこからでも一番に目に入る槍の穂先。そしてそのとなりが2か月前にそこにいた穂高。不思議なもんです、一度登ったら自分のものみたいに思えます。奥穂もワタシのもんです。ヤツヶ岳からオレヶ岳見ています。いやいや、満足満足。
朝食もバイキング。しっかり食べて早めに出発。
頂上から駆け降りて、フロに入って渋滞のない小仏トンネル疾走するのだ。
ってことで地蔵尾根をころがるように下り始めましたが、けっこう急です。クサリたくさんあります。階段もあります。そういうところは眺めはまだいいんですけど、眺めよりも足元。慎重におりていきました。こんなところ雨ならゼッタイにイヤですね。
急な地蔵尾根も1時間ほどでおりてきて、行者小屋到着。まあ、ここまできたら林道歩きみたいなもん・・・と思っていたら、美濃戸までの道もけっこうな山道だったんです。行きは行者小屋以降の急な登りだけが印象に残っていて、行者小屋に来るまでの道のりはすっかり記憶から飛んでました。あとで調べたら、美濃戸口から行者小屋もそのへんの低山の行程くらいの距離と高低差があったんですね。いやいや、あらためてオドロキでした。
ということでその後、美濃戸から林道をくだって美濃戸口にほぼ予定通り到着。途中、お風呂に寄って、高速に乗ったまではよかったですが、さすがに3連休最終日。笹子、小仏の2つのトンネルでしっかり渋滞につかまり、結局、今日も昼飯が・・・。
それでも無事に帰ってきて、お天気にも恵まれ、絶景も満喫できてすばらしい山行になりました。
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