白馬三山 テント泊縦走

2014年10月07日(火) 〜 2014年10月08日(水)

• GPS: --:--
• 距離: 19.9km
• 登り: 2,433m
• 下り: 2,476m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:40
• 休憩: 1:40
• 合計: 7:20

8:00 猿倉荘
8:55 9:05 白馬尻小屋
12:05 12:25 避難小屋
13:20 14:00 白馬岳頂上宿舎
14:15 14:20 白馬山荘
14:35 15:00 白馬岳
15:20 白馬岳頂上宿舎

2日目

• 山行: 6:40
• 休憩: 0:40
• 合計: 7:20

6:40 白馬岳頂上宿舎
7:55 8:00 杓子岳
9:00 9:05 鑓ヶ岳
9:20 9:35 鑓温泉分岐
10:45 11:00 白馬鑓温泉小屋
12:30 12:30 小日向のコル（1824m）
14:00 猿倉荘

紅葉の見ごろは標高2,000m以下。
2,300m以上には新雪があった。
山頂(2,932m)付近には20cmほどの積雪。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

猿倉登山口駐車場に駐車(無料)

コース状況／危険箇所等

●猿倉→白馬尻山荘：台風の後だったからか沢の水流が激しかった。
●大雪渓：大雪渓の崩落が進んでいるからか脇のザレ道をしばらく歩く。雪渓歩きは短くアイゼンを装備したが必須とは思わなかった。(10:30頃)
●葱平→村営頂上宿舎：積雪が目立ってきた。登山道には常に水が流れておりスリップに注意が必要。
●村営頂上宿舎→白馬岳頂上：積雪が10〜20cm程あった。新雪で凍ってはいなかった為アイゼンは不要。風が強かった。
●村営頂上宿舎→杓子岳→白馬鑓ヶ岳：降雪の翌朝は放射冷却で冷え込み、雪はガチガチに凍っていた。その為アイゼンがあったほうが安全。前日の登山者の足跡のステップが残っており、それを踏めばツボ足でも進めないことはないがかなりの急斜面だったのでアイゼンを装備した方が無難。
●鑓温泉分岐→白馬鑓温泉小屋：稜線から東側の斜面に降る。東側は風が全く無く、午前中は日差しを浴びるため暑い。途中の鎖場には積雪は全くなく慎重に降れば無問題だった。温泉小屋は9/30で閉鎖。
●白馬鑓温泉小屋→小日向のコル：標高1850mの辺りを平行に延々とトラバースする。紅葉が綺麗だったがザレた滑りやすい個所もある。
●小日向のコル→猿倉：樹林帯をひたすら下る。

その他周辺情報

立ち寄り温泉：白馬八方温泉みみずくの湯
http://www.shinshuu-hakuba.com/onsen/mimizukunoyu/
露天風呂から白馬三山がズドーンと見える。
あそこを歩いてきたんだなぁと灌漑に浸りながら露天風呂に浸かれる。
毎月8日は「八方温泉湯の日」で入湯料が半額の300円になる。
10/8で半額で入れた。うれP。

写真

10/7 6:39

登山口【猿倉】へ向かう途中の大町で鹿島槍が冠雪しているのが見えた。
今回はまさかの雪山？！大丈夫かなぁ…(・_・;)

10/7 7:18

【猿倉】へ向かう途中の沢から不帰キレットと不帰ノ嶮が見えた。
あのギザギザ…ヤヴァイね…(・_・;)

10/7 7:28

猿倉の駐車場入り口

10/7 7:42

猿倉荘。
ここで入山届を提出。

10/7 7:50

大雪渓対策の簡易アイゼンが売っていた。
安っw
こんなんでも無いよりはいいよね。

10/7 8:00

出発！

10/7 8:12

白、紅、緑の三段紅葉♪
歩きやすい砂防工事専用道路がしばらく続く。

10/7 8:21

青、白、紅のトリコロール♪
あの雪大丈夫かなぁ…（;´▽｀A``

10/7 8:26

台風18号の後なので沢の水は多いのだろう。

10/7 8:34

こんな所も。

10/7 8:34

ジャバジャバ進む。

10/7 8:46

登山道も沢状態に。

10/7 8:56

もう、花の季節も終わりなんだなぁ。

10/7 8:56

白馬尻山荘に到着。

10/7 8:58

撤収作業中でした。

10/7 9:00

今回初体験、行動食にクリフバーを投入。

10/7 9:01

これで250cal！
味もなかなか美味しい。腹もちも良さそう。
でもエクスペンシブ…(´・ω・`)

10/7 8:59

ナイス紅葉♪

10/7 9:11

鮮やかな色彩♪

10/7 9:21

ガスの中大雪渓が姿をあらわした。

10/7 9:30

かなり崩壊が進んでいるようす。

10/7 9:32

音もなく…猛スピード…
怖っ(((( ゜Д゜ ； )))

10/7 9:57

至る所にある北アルプス遭難対策協議会の助言が楽しい。

10/7 10:01

ミヤマキンポウゲ？
まだ咲いてる花もあるんだなぁ。

10/7 10:01

大雪渓の脇にお花畑が♪

10/7 9:58

この辺りから雪渓を歩く。

10/7 10:07

雪渓とザレ場が混ざっている。
うっすらと新雪が被っていた。

10/7 10:08

雪渓のUP

10/7 10:08

ガスが出たり晴れたり。

10/7 10:23

6本爪のアイゼンを装備。
昨日の夜買ってきた。

10/7 10:24

アイゼンは無くても行けそうだけどあったほうが楽かと。

10/7 10:26

クレバスと落石。
緊張感を保ちながら進む。

10/7 10:28

雪渓でのワンショット。

10/7 10:29

雪渓から振り返った風景。

10/7 10:41

雪を被る岩塊。
白馬岳は大理石のような岩質でできているようだ。

10/7 11:05

ガスの動きが速い。
稜線の西側は風が強そうだ。

10/7 11:26

雪渓上部の沢。
激しい流れ。

10/7 11:38

ガスの中高度を上げる。

10/7 11:54

避難小屋かと思って登ってきたら…
ガスでぼやけて見間違えていた。
紛らわしい形の岩だよまったく…

10/7 12:04

本当の避難小屋まで来た。

10/7 12:06

避難小屋の中は狭かった。

10/7 12:10

ヤマケイの地図では水場マークがあるが…飲めないのかな？

10/7 12:20

ここで大休止。
今回の行動食のラインナップ。
松本の久星のかりんとうは絶品。

10/7 12:29

新雪が目立つようになってきた。

10/7 12:36

なかなかガスは晴れない。

10/7 12:39

岩に書かれた「お花畑」の文字が不気味な雰囲気を醸し出している(((( ゜Д゜ ； )))

10/7 12:43

登山道に激しく水がながれている。
滑りそうとは感じないが靴が濡れた。

10/7 12:47

標高2,553m
今回はライチョウに会えるかなぁ(*´∇｀*)

10/7 12:56

ストックの石突が持って行かれそうになる。
この時はなんとか回収できた。

10/7 13:10

ガスが晴れると村営頂上宿舎がすぐそこにあった！

10/7 13:20

到着。ふ〜疲れた…。
ここまでほぼ予定時刻(13:40着)通り。

10/7 13:21

あっちは白馬山荘だね。

10/7 13:24

テント受付は閉まっていた。
昨日は台風の中テント張ってた人はいたのだろうか…

10/7 13:25

今日はまだ誰もいなかった。

10/7 13:55

とりあえずテント設営。

10/7 13:57

なんだか寂しい(´・ω・`)
けどガヤガヤ騒がしいよりは良いか。

10/7 13:57

テント利用者専用トイレ。
紙が備え付けられていた。

10/7 14:04

さて、稜線に出てみたが…

10/7 14:04

なんも見えねぇ…
2008年の流行語は「なんもいえねぇ」by北島康介

10/7 14:11

お、ガスが晴れてきた。
砦のような、要塞のような…アレが！

10/7 14:16

白馬山荘です(^-^)/

10/7 14:17

1,200人を収容できる日本最大の山小屋なんだとか。
もはや「小屋」とは言えませんな。
ここにはテントサイトが無い。

10/7 14:19

白馬山荘から白馬岳の山頂は目の前。
ガスも晴れてきたのでレッツ★ラ★ゴー！

10/7 14:24

おぉ！

10/7 14:26

やっと会えたね❤
by辻仁成

10/7 14:25

仲睦まじいご夫婦でいらっしゃいます❤

10/7 14:26

テケテケテケテケ
☆・゜:*(人´ω｀*) 萌え〜♪

10/7 14:29

白馬岳の開山者、松沢貞逸氏の碑と雲海。

10/7 14:29

山頂付近に登山者がみえる。

10/7 14:30

分りにくいけど、ブロッケン現象。

10/7 14:39

2,932m白馬岳山頂に到達！
チョー気持ちいい！
(2004年流行語大賞by北島康介)

10/7 14:40

展望図指示盤
昭和16年に小宮山正氏によって人力で担ぎ上げられたそうな…

10/7 14:40

小説「強力伝」なかなか見つけられずまだ読めていません。

10/7 14:45

山頂からの展望
雲海の中の立山連峰。

10/7 14:47

山頂の積雪は20cmくらい。

10/7 14:57

雪は新雪でまだ凍ってはいない。
明朝は凍っているだろう。

10/7 14:59

槍ヶ岳〜剣岳
他の方向に山影は見えず、ただ雲海が広がっていた。
ちょっと残念。

10/7 15:19

山頂からテント場に戻る。受付しなきゃ。
ガスは時間とともに晴れてきているようだ。

10/7 15:20

お、テントが増えてる。

10/7 16:05

夕飯を済ませる。
写真撮り忘れたけどミートパスタ(ペンネ)。
そして泊り山行の特権ビール！

10/7 16:38

再び稜線に出ると、白馬三山の杓子岳と白馬鑓ヶ岳が見えるようになっていた。

10/7 17:02

17:00。陽が傾いてオレンジ色が広がり始めた。
村営宿舎のすぐ南のピーク、丸山(2,768m)にてアーベントロートを満喫。

10/7 17:03

東の空には月が見える。
明日は満月で月食が起きるんだとか。

10/7 17:10

夕日の白馬岳と一緒に。

10/7 17:14

夕日を背負って。
2人組の若い登山者と撮り合いしました。
ありがとうございました。

10/7 17:16

アーベントロートを楽しむ2人組

10/7 17:16

明日はあの2つのピークを歩きます。

10/7 17:21

立山連峰。
結構雪被ってる

10/7 17:21

穂高と槍

10/7 17:24

夕日と剣岳

10/7 17:28

Sonnenuntergang　17:28

10/8 5:01

2日目の朝。
冷えた体を温めるべく、雑炊を食べた。
鯖の水煮がこんなに美味いとは！

10/8 5:41

モルゲンロートを楽しむ為、また丸山にやってきた。
う〜寒い。

10/8 5:46

Sonnenaufgang　05:46
雲海がかなり低くなっている。

10/8 5:51

朝日に山行の無事をお願いする。

10/8 5:56

戻ると、テントに霜がおりていたのに気づいた。

10/8 6:38

撤収完了！
※残ってるテントは僕のではありません。

10/8 6:39

予定時刻より40分遅れて出発！

10/8 6:40

霜柱。
岩と氷のお花畑。

10/8 6:44

このピークが丸山(2,768m)。

10/8 6:44

丸山の奥に杓子岳(2,812m)が見える。

10/8 6:44

予想通り雪はガチガチに凍っていた。
昨日の誰かの踏み跡をステップにして歩く。

10/8 6:46

さらば新雪の白馬岳。

10/8 6:49

立山、剣も良く見える。

10/8 6:49

白馬鑓ヶ岳と槍ヶ岳

10/8 6:50

杓子岳と白馬鑓ヶ岳

10/8 7:34

おっとついにストックの石突をロスト。
トホホ…

10/8 7:35

杓子岳の山頂方面と巻道の分岐。
昨日の誰かの足跡が山頂へと続いている。
(今朝は雪が凍っているため足跡は残らない)

10/8 7:50

足跡がステップになるが、足跡が無かったらアイゼンを付けたほうがいいだろう。

10/8 7:54

杓子岳(2,812m)の山頂に到達。
強烈な西風が体温を奪う。

10/8 7:55

雲海の先に八ヶ岳と南アルプスが微かに見える。

10/8 7:55

鹿島槍ヶ岳と白馬鑓ヶ岳と剣岳。
残念ながらここからは槍ヶ岳は見えなかった(笑)

10/8 7:56

剣岳の向こうに白山！

10/8 7:57

白馬三山はあとあの白馬鑓ヶ岳を残すのみ。

10/8 8:08

杓子沢のコルへ降る。
強烈な西風で指先の感覚がなくなり始める。

10/8 8:08

白馬鑓！かっこええなぁ！

10/8 8:27

ふり返ると白馬岳と杓子岳。

10/8 8:38

杓子沢のコルからの登り。
っとその前に…

10/8 8:45

着けるかどうか迷っていたアイゼンを装備。

10/8 8:51

強風と凍った雪で気持ちが弱っていたけど、
アイゼンのおかげで安心して歩ける。
心持ちがぜんぜん違う。

10/8 8:52

ザレ道だけど雪のおかげで安定して歩きやすい。

10/8 9:00

白馬鑓ヶ岳(2,903m)山頂に到達！

10/8 9:04

ここからの眺めは…

10/8 9:01

白馬鑓ヶ岳山頂で鹿島槍ヶ岳と槍ヶ岳がご対面。

10/8 9:01

立山連峰も良く見える。

10/8 9:02

富士山は…見えなかった。

10/8 9:02

地球の丸みを感じる。

10/8 9:05

白馬三山の東側は切り立った絶壁になっているんだなぁ。

10/8 9:07

山頂付近の道標。
ここからは天狗方面へと進む。

10/8 9:22

15分後、白馬鑓温泉への分岐の道標。
ここから稜線を外れて下っていく。

10/8 9:24

稜線の東側に入ると風はピタっと止み、太陽が照りつけ暑くなった。
アイゼンを脱ぐと裏面がボロボロになっていた…(´・ω・`)

10/8 9:31

風が無くなったのでここで休憩。
クリフバーを食した。チョコ味のはずなのに味噌の味がする…
見た目のイメージに影響されたのかな(笑)

10/8 9:48

チングルマ。

10/8 9:48

尾根の東側は午前の日差しが照りつけて暑い。
この寒暖差はなんだんだ。長袖Tシャツ1枚になった。
ここから6時間の下り…

10/8 10:14

ナナカマドの紅葉。

10/8 10:16

北ア遭難対策協議会の助言が出てきた。

10/8 10:23

もうすぐ鎖場なのか。ストックをしまった。

10/8 10:26

その鎖場。

10/8 10:28

しばらく続く。
水が流れていて滑りやすいので注意が必要です。

10/8 10:31

気を付けて行けば問題はなさそうです。

10/8 10:45

程なくして白馬鑓温泉小屋に到着。

10/8 10:46

9月末で閉店していた。
しかし見事な撤収ぶりだなぁ。

10/8 10:46

足湯の跡。
営業してたら温泉入りたかったなぁ。

10/8 10:46

ん？

10/8 10:48

おぉ？
適温じゃないか！

10/8 10:48

…アカン！
我慢できん！！

10/8 10:54

「はぁぁああん❤」
女性のような変な声が出た。

10/8 10:54

勝手に入ってゴメンなさい…
しかしこの後地獄を見ることに…

10/8 11:07

温泉に浸かってすっかりスイッチがOFFになってしまった。

10/8 11:25

コースタイムではまだ4時間歩かなくてはいけないのに…

10/8 11:42

何も考えず能天気に歩く。

10/8 12:32

小日向のコル。
ここに着くころには半バテ状態で膝がガクガク、飲み水もなくなっていた…

10/8 12:43

紅葉を楽しむ余裕すらない…

10/8 13:55

もうすぐだ…

10/8 14:03

温泉から3時間の下りはそれは辛いものでした。
オツカレさん。

撮影機器：

COOLPIX AW120 ニコン

装備

備考

●持って行って良かったもの
アイゼン(6本爪)、シュラフカバー、イヤホン、ビール、ニット帽、充電用バッテリー、カイロ
●持って行けば良かったもの
ゴアの手袋、下半身の防寒着、ノンカフェインの暖かい飲み物、膝サポーター

感想

qayama

今回の山行はテーマが幾つもある盛り沢山な計画だった。
●百名山である白馬岳の初登頂
●8年ぶりのテント泊山行
●夕日、朝日を見たい
●天の川、満天の星を見たい
●大雪渓歩き
●秋の紅葉山行
●縦走
上記7点に加え、結果として更に2点の特記事項がある。
●冠雪の秋山
●ライチョウと遭遇
以上の9点のうち、天の川、満天の星を見ること以外は最高の結果となった。
7日の夜は満月に近い、明るく大きな月が出ており星を見るには明るすぎた。
　白馬岳は、大学生の頃1度登る計画があったが台風接近の為計画中止になったことがある。今回も台風18号の直後で、その後には19号が接近中という台風シーズンまっただ中での山行だったので20年前のリベンジの意味合いもある。
　そして、冠雪の中での縦走になったことが大きな意味になった。
麓から見る三段紅葉の中を歩くという経験は望んでも得られない価値あるものだと思う。
少量とは言え雪景色の3,000m峰の頂きに立てたことも、その中でテント泊できたこともすべて得難い経験となった。
そういう意味で、2014年の山行の中でベストと言える山行になったと思う。


◎飯について
0/7の夕飯【ミートパスタ】
ジェットボイルで鍋に半分強くらいのお湯を沸かし、その中にミートソース(レトルト)を袋ごと入れ温める。お湯が沸騰したらソースの袋を取り出し早ゆでペンネを投入しゆでる。ジェットボイルは火力が強すぎるので火を着けたり消したりして5分くらいゆでる。その後お湯を捨て、温めておいたミートソースを鍋に入れて混ぜる。その時にクリームチーズKILIを2個溶かし込むと美味しく出来上がる。

10/8の朝飯【鯖雑炊】
ジェットボイルで鍋に半分弱くらいのお湯を沸かし、その中におにぎりを2個入れ(海苔は外しておく)煮立ったら味噌汁の元を入れて混ぜる。更に鯖の水煮の缶詰を開けてある程度身をほぐして鍋に投入。缶詰の汁もすべて入れる。1度火を止めて味を見る。塩を適宜加えて味を調えて薬味(海苔、わけぎ、ゴマ、七味など)を入れて完成。

2014.10.07 白馬三山縦走 投稿者 qayama