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Yamareco

記録ID: 541627
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

大きな転機となった 負傷の奥穂高岳(加筆修正) 本谷ルート経由涸沢ピストン登山

2009年08月13日(木) 〜 2009年08月15日(土)
 - 拍手
GPS
52:00
距離
36.9km
登り
1,855m
下り
1,838m

コースタイム

1日目
山行
7:14
休憩
0:44
合計
7:58
6:10
6:10
57
7:07
7:14
12
7:26
7:33
7
7:40
7:40
70
8:50
9:00
70
10:10
10:25
70
11:35
11:40
140
14:00
2日目
山行
12:33
休憩
1:22
合計
13:55
6:05
210
9:35
9:53
73
11:06
11:30
40
12:10
12:15
155
14:50
15:10
35
ザイデングラード(負傷地点)
15:45
16:00
130
18:10
18:10
110
3日目
山行
4:50
休憩
0:10
合計
5:00
5:00
110
6:50
6:55
85
8:20
8:25
86
9:51
9:51
9
10:00
上高地バスターミナル
昭文社コースタイム
1日目:6時間20分  2日目:7時間10分  3日目:3時間10分
天候 1日目:曇り後雨  2日目:快晴後ガス  3日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
初の上高地ということで、松本経由で国道158号線を沢渡まで走り、一番便利な沢渡中の駐車場に駐めました。

ここは当時からトイレもありました。
コース状況/
危険箇所等
上高地〜横尾
今回初めて早朝の帰りではなく、昼過ぎに横尾へ向かいましたので、なだらかな平坦どうの中、明神までは一般観光客、それ以降は帰還する登山者とたくさんすれ違いました。

横尾〜涸沢
全体的に整備の行き届いた土の登山道で歩きやすいです。涸沢では沢横の石の道と雪渓を登ると涸沢小屋に到着します。

涸沢〜穂高岳山荘(ザイデングラード)
全体的には石や岩の多い通常の坂道で、ザイデングラードの下部で少し細くなっているところと全体的に落石の危険が大きめな点以外特に危険はありません。
後半はきつい傾斜を登り続けます。

穂高岳山荘〜奧穂高岳
小屋を出て最初は鉄梯子があり高度感は強いですが、しっかり固定されているので丁寧に登ればまったく危険はありません。
その後は稜線の尾根筋に沿って石の多い登山道を登っていきます。
上高地バスセンターに着きました。
2009年08月13日 05:58撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 5:58
上高地バスセンターに着きました。
どんよりした雲の下、河童橋を通ります。
2009年08月13日 06:08撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 6:08
どんよりした雲の下、河童橋を通ります。
河童橋です。
2009年08月13日 06:10撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 6:10
河童橋です。
梓川の清流です。
2009年08月13日 06:11撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 6:11
梓川の清流です。
歩いている道の横を清流が流れています。
2009年08月13日 06:13撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 6:13
歩いている道の横を清流が流れています。
明神に着きました。
2009年08月13日 07:07撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 7:07
明神に着きました。
明神池を訪れました。
2009年08月13日 07:26撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/13 7:26
明神池を訪れました。
涸沢にテントの灯りが光ります。
2009年08月14日 04:26撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 4:26
涸沢にテントの灯りが光ります。
2009年08月14日 04:29撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 4:29
涸沢が明るくなり始めました。
2009年08月14日 04:40撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 4:40
涸沢が明るくなり始めました。
ガスが薄く峰に絡み始めます。
2009年08月14日 04:47撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 4:47
ガスが薄く峰に絡み始めます。
2009年08月14日 05:00撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 5:00
奧穂高が赤く染まりました。
2009年08月14日 05:04撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 5:04
奧穂高が赤く染まりました。
吊り尾根の下は雪渓が多く残っていました。
2009年08月14日 05:06撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 5:06
吊り尾根の下は雪渓が多く残っていました。
2009年08月14日 05:07撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 5:07
涸沢の雪渓を涸沢小屋から見下ろします。
2009年08月14日 05:08撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 5:08
涸沢の雪渓を涸沢小屋から見下ろします。
空が青く澄んだ快晴になりました。
2009年08月14日 06:53撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 6:53
空が青く澄んだ快晴になりました。
涸沢岳や涸沢槍が近づいてきます。
2009年08月14日 07:18撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 7:18
涸沢岳や涸沢槍が近づいてきます。
涸沢槍が澄んだ空に突き刺さります。
2009年08月14日 07:19撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 7:19
涸沢槍が澄んだ空に突き刺さります。
奧穂高岳です。
2009年08月14日 07:20撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 7:20
奧穂高岳です。
2009年08月14日 07:20撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 7:20
前穂高岳です。
2009年08月14日 07:24撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 7:24
前穂高岳です。
ヨーロッパアルプスの高原のようなきれいな緑です。
2009年08月14日 07:33撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 7:33
ヨーロッパアルプスの高原のようなきれいな緑です。
2009年08月14日 07:33撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 7:33
向かいには東天井岳・横通岳・常念岳が連なっています。
2009年08月14日 08:50撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
1
8/14 8:50
向かいには東天井岳・横通岳・常念岳が連なっています。
前穂高から明神にかけて険しい眼胞が落ちていきます。
2009年08月14日 08:51撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 8:51
前穂高から明神にかけて険しい眼胞が落ちていきます。
2009年08月14日 08:51撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 8:51
涸沢岳・北穂高岳の向こうに槍ヶ岳です。
2009年08月14日 10:10撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 10:10
涸沢岳・北穂高岳の向こうに槍ヶ岳です。
西側の笠ヶ岳も見えてきました。
2009年08月14日 10:10撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 10:10
西側の笠ヶ岳も見えてきました。
槍がきれいに天を差しています。
2009年08月14日 10:11撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 10:11
槍がきれいに天を差しています。
南岳の向こうは餓鬼岳でしょうか
2009年08月14日 10:11撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 10:11
南岳の向こうは餓鬼岳でしょうか
雲の切れ間に上高地が見えています。
2009年08月14日 11:03撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 11:03
雲の切れ間に上高地が見えています。
奧穂高岳の山頂に着きました。
2009年08月14日 11:06撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 11:06
奧穂高岳の山頂に着きました。
ジャンダルムがそびえています。
2009年08月14日 11:19撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 11:19
ジャンダルムがそびえています。
2009年08月14日 11:19撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
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8/14 11:19
2009年08月14日 11:19撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 11:19
ザイデングラードを下っています。この後しばらくして惨事が起きます。
2009年08月14日 14:18撮影 by  PENTAX K-7 , PENTAX
8/14 14:18
ザイデングラードを下っています。この後しばらくして惨事が起きます。

感想

今年のお盆は、日本3位の高峰であり、日本の登山者の人気の的である奥穂高岳に登りました。

 一日目は上高地から横尾を経て涸沢までの行程だったのですが、初めてとなる横尾までの10キロ強の平坦道でまず足が結構疲れていました。
 ここまではなんとか天気がもっていたのですが、横尾を過ぎるとすぐに小雨が降り始め、その後本谷橋に至るまでにはザーザー降りになりました。
 本谷橋を過ぎると本格的な登山道になりますが、降りしきる雨と寒さ、体力不足であまりペースが上がらず、宿泊の涸沢小屋まで4時間近くもかかりました。

 小屋では個室を取っていたのでとても快適でしたが、他の部屋もむちゃくちゃに混んでるというわけではないそうで、涸沢ヒュッテはちょうだい混雑だったことを聞くとその偏りに不思議な感じがしました。
 この頃はまだ用具の実使用感に乏しくて雨でも水が浸みて濡れるなどないと思っていたため、財布の中の紙幣や荷物がビチャビチャで乾かすのに苦労しました。個室でよかったかもしれないです。


 翌日は昨日の悪天候が打って変わって、午前中は抜けるような青空の快晴になりました。小屋の朝食を食べて6時過ぎに出発しましたが、この辺りから後の悲劇というか起こるべき事故の序章が始まっていたと思います。
 涸沢槍の見事なアルプス風景を眺めながら、ザイデングラードをゆったりとしたペースで登っていきます。登りはきつくペースは上がりませんが、奥穂高岳に着くとラーメンなどの休憩を長く取っていました。これも後の第二章だと思います。
山荘での休憩後、奥穂高へのハシゴと岩の稜線を歩くと山頂に付き、そこでかなりの時間ジャンダルムを眺めながら昼食を取っていました。これが第三章です。

 そこまではよかったのですが、山頂を出発し、今日の目的地である横尾への下山途中でねんざをしてしまいました。場所はザイデングラードを過ぎて涸沢の手前1時間ぐらいの地点です。
 一番主な原因は、ペースが遅いとはいえ長時間にわたる歩行で足の各部分が疲れていて足が上がらずに滑ってしまったことです。20分以上負傷地点で休憩し、16時頃に涸沢小屋に着きましたが、そのまま横尾へ向かってしまいました。
 翌日朝から早めに帰りたくて仕方ないという気持ちからでしたが、これも大失敗。小屋入りがとんでもなく遅くなってしまいました。これが第4章です。

 涸沢小屋を無理に出発し、痛む足を引きづりながら横尾まで下りますが、行けども行けどもゴールが見えず、日が落ち山に風の音がゴーゴーと響くようになり、とても恐怖感を感じました。
 携帯もつながらず小屋に連絡もできないまま歩き続け、横尾に着く30分ぐらい前に小屋の従業員の方が様子見に来て下さり、荷物を持って下さいました。
なんとか小屋に着いたのは夜の8時頃でした。


 翌朝は5時くらいから上高地までの10キロ強を歩き始めましたが、すぐにむくんで痛む足をだましだまし使いながら5時間もかかって到着しました。
ねんざ地点から下山完了までの、標高差1100m、16kmの道のりは地獄以外の何者でもなかったですね



 はっきり言って山の常識では遭難の範疇に入る事案だったと思います。少なくとも涸沢小屋に急遽宿泊していればそうはならなかったですが。。。
山を歩くことを甘く考え、自分の意向で行動してしまうと遭難騒ぎになってしまうことを肝に銘じ、その後の山行のあり方を大きく変えることになりました。

 この件の後の自分の主な変化点は次の通りです。
1.歩行ペースの向上
  体力のなさを言い訳にせず、体力をつけるために徐々に速いペースやペースの上がる歩き方を心がけました。

2.早出早着の徹底
  小屋の暖かいご飯が食べたいとかで、自分以外の決まった時間に影響されず、早い出発を徹底し、予備時間を取るように心がけました。
  また、常に早めの時間に歩行終了して、翌日までの足の各部の回復時間を長く取るように心がけました。

3.休憩・食事時間の削減
  アイスを食べてのんびりや注文後時間のかかるラーメンなど、下界でも楽しめることで数十分単位のロスを積み重ねないように心がけました。
  通常の休憩も1時間〜1時間半に1回ぐらい体が冷え切らない程度に取るようにし、ロスを積み重ねないように心がけました。

以降まったく失敗なく、百名山達成まで突き進むことができるようになりました。

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