白馬岳から白馬鑓、鑓温泉へ滑降


- GPS
- 16:28
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 2,519m
- 下り
- 2,453m
コースタイム
- 山行
- 6:25
- 休憩
- 2:40
- 合計
- 9:05
天候 | 両日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
5月3日朝、猿倉の駐車場は7-8割の充足率と見える。駐車場から朝焼けの白馬本峰が仰げ、意気が上がる。猿倉荘で登山届を出すと、ルートのみならず、アイゼン等の装備を聞かれ、山小屋予約も確認された。
シートラで歩き出す。鑓温泉への分岐を過ぎて雪上を歩くようになり、長走沢を過ぎてやや急斜面のトラバースでアイゼンを装着。白馬尻あたりからシール登行で大雪渓を進む。
大雪渓中で最も傾斜の強い岩屋跡あたりではシートラ・アイゼン歩行。この日の雪面は、一昨日の新雪が緩い湿雪として表面にあり、スキーでの斜め登行では横ずれを起こしやすかった。
屋根だけが出ている避難小屋で休息。この先傾斜が緩むので再びシール登行にする。村営頂上宿舎前からは、稜線に向かう夏道に従わず、斜め右に白馬山荘に向かうルートを辿る。山荘の直前で稜線は雪が消えて、通常の登山者は石ゴロ道を行っているが、自分はスキーのままで、少し下から雪を辿って山荘下に達した。
山荘で受付を済ませ、そのまま靴を脱がずに山頂を目指すことにした。スキーは置いて行く。避難小屋辺りでは曇りになっていたが、再び晴れて、青空に剱・立山、杓子・鑓が鮮やかに見える。ゆったり頂上へ歩き、頂上でゆっくり過ごした。大雪渓で並行して歩いたボーダーや、白馬主稜を登って来たクライマーと会話したりした。
山荘に戻り、今度はスキーを履いて稜線の十字路へ滑り降りた。そこから旭岳方面に滑ろうと思って来たのだが、東斜面はびっしり雪なのに、目の前の西向き斜面はずっと下まで雪がなく、そこまで行くのは止めた。そこに登場したのが雷鳥。まだ8割方白い雄。近寄ってもすぐには逃げず、大きな写真が撮れた。それから丸山方面に少し偵察をして山荘に戻った。
4日の朝、すっかり明るくなってから出発。最初は山荘下からスキーで、丸山手前の小鞍部まで滑降。そこからはシートラ歩き。
杓子岳手前まで9割方夏道歩き。杓子岳下のトラバースはびっしり雪面でここは迷わずアイゼン歩行。それを過ぎて鑓ヶ岳まで夏道を辿ると、雪上・地上半々くらいと思われる。一方夏道を右下に外れると雪をつないで鑓までいけそうだとそっちを選択。標高2600mの地点まで標高差100mを3分ほどで下りてしまう。そこから鑓山頂まで300m上がる。雪は堅いのでシートラ・アイゼンで、約1時間で到達。
白馬鑓の頂上に自分が来たのは7回目、春のスキーでは3回目である。暖かい日差しの下で少しゆっくり過ごす。強風で大変だったことも思い出にはある。眺めも堪能し、さて下りに入ろう。
山頂から少し夏道を歩いて下り、標高2850m辺りがドロップポイントとなる。最初は急なので斜滑降で進み、大丈夫と見てターンを始める。後は一気に、標高2600mで夏道と交差するまで。一旦停止し、鑓温泉から次々と登ってくるスキーヤー達としばし会話。トレースだらけになったので、できるだけ荒れてない雪面を選んで鑓温泉へ。今日の自分はただ休憩と見物。
鑓温泉から小日向のコルまで、残雪時は湯ノ入沢を400m下りてコルへと220m登り返す。杓子と槍の、荒々しい東面の眺めに気を紛らわせて、最後の登りを頑張る。コルには広い平地があり、テントが4張りほど残っていた。昨夜はもっとあったのだろう。
コルからは本日最後の滑降。雪は綺麗ではなくなってきたが、長走沢と出会うまではまずまず快適。右に針路を変えて東向きになると猿倉台地の緩斜面、デコボコの雪面にトレースを追いながら進む。標高1500mを割り、樹林が密になって滑走終了。シートラで歩くと間もなく地面も現れ、遂に林道に出て猿倉で行動終了。
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