記録ID: 548861
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳
上谷尻谷
2014年11月16日(日) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 09:15
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 9:15
距離 14.9km
登り 1,189m
下り 1,189m
天候 | 曇時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
・朝明〜大瀞 基本的に道は明瞭で道標やテープ、リボン等は豊富にある。落葉後の今の時期から新緑が芽吹く季節までは視界も利いて道はわかりやすいが、その分、獣道や杣道、古い踏み跡等も視界に入るのでしっかりと地図やGPS等で確認が必要。 伏木谷の登山道は傾斜が急なため、雨や雪の滑りやすい時の下降には注意。 ・大瀞〜お金峠 今の季節、登山道は落ち葉に埋もれていてわかりにくい個所もあります。枝沢を幾つか横切りお金谷に降りたら上流側の踏み跡へ。下流側にも踏み跡があります。左岸台地に上がると窯跡と道標があり、左折して西へと左岸の踏み跡を辿ります。テープ等はたくさんある。 co740m辺りでオカネと書かれた目印の木から右へ。杉が茂る森の中へ踏み跡を辿ると奥に岩峰が見え、左から巻くように急登を這い上がるとお金明神。 お金明神から西へ940m小ピークに向かって踏み跡を辿り、ピークを越えると小さな鞍部に出る。そのまま山腹をトラバースするように踏み跡を辿るが、少しわかりにくい個所もあります。お金谷源頭が見えたら峠に向かって這い上がります。 ・お金峠〜ワサビ谷出合〜大滝〜クラシ ここから先は登山道はありません。向かわれる場合は十分な下調べと装備を持って、自己責任で。 お金峠からコリカキバへの谷筋の下りはザレていて滑りやすく、また落ち葉に埋もれて足元の状態が分かり辛い。今回、私は、お金峠南のピークに上がりそこから西へ落ちる尾根を下降した。所々急な個所もあるにはあるけれどこちらのほうが歩きやすかった。古い踏み跡らしきものもあったので昔は使われていたのかもしれない。 谷尻谷中流域は昔、鉱山施設や炭焼きで賑わった場所。広々とした空間が広がり、方向感覚は狂ってくるが、迷ったら谷尻谷本流まで出て特徴のあるコリカキバか上流のワサビ谷出合の避難小屋まで出ると現在地がわかると思う。くれぐれもコリカキバより下流には下らない様に。上流もワサビ谷出合を過ぎると一気に谷幅は狭まるので出合は通過したと考えたほうがいいかも。避難小屋は3人程泊まれる広さがありますが、あくまでも緊急の場合に使用する小屋だと思います。 ワサビ谷出合を過ぎると水流は少ないけれど鈴鹿らしい雰囲気に包まれた穏やかな沢歩き。沢靴であれば自由に歩けますが登山靴でも問題ありません。 co820mで谷幅等分の二股。右は船窪辺りに突き上げる谷で上部は急峻。南側、左の小さな滝がある方へ進む。暫く辿ると谷は右へ90度方向を変え、左手から落ちる2本の枝沢を越えると今度は左へ90度向きを変える。コリカキバからここまで滝らしい滝など一つもなく、穏やかな渓相を見せていた谷尻谷はここで唐突にその姿を変える。水流は少ないが、空から落ちてくる一条の滝。まるで雨乞いの神、竜神が空に向かっているかのよう。 滝の左岸、右側の尾根は銚子に向かって突き上げており、滝のずっと手前から取り付けるが谷尻谷に戻れるのか不明。右岸の左手側から高巻するのだが、上部の樹木のある場所は傾斜もあり難しそう。ロープなしではやめておいた方がいいと思う。滝の入り口、直角に曲がった場所に落ちる尾根が一番安全そうだが取りつくのが難しい。結局この尾根の右のガレ沢から這い上がったが、手がかり足がかりは落ち葉に埋まって非常に難しかった。20m程上がって尾根に逃げたが尾根芯には古びたテープがあったので、どこからかルートがあるものと思われる。一つ下流の枝沢から這い上がれるのか?未確認です。 私が辿ったルートで、ここから先クラシまでは特に難しい場所はなかったが、入る沢を間違えると行き詰る可能性は十分あります。両岸とも上部は急峻、等高線も詰まっている個所があるので滝が出で来るかもしれない。 ・クラシ〜北尾根〜ワサビ峠 クラシ北尾根はクラシから北に延びる区間は穏やかでブナに覆われた雰囲気のいい場所ですが、90度東へ向きを変えて急降下する辺りから気を緩めることは出来ません。足元も不安定ですし、つかむ木もいまいち信用できない物がたくさんあります。滑落すると止まる角度ではありませんのでとにかく慎重に。北尾根のクランク状に折れ曲がる個所は枝尾根が落ちているので迷い込まないように。また尾根を巻く道はほとんど谷尻谷側にあります。下りに使うのはあまりお勧めできません。 ・ワサビ峠〜オゾ谷〜オゾ谷出合 ワサビ峠からの下降は峠から左岸をトラバースするように下っていきます。危険な個所にはトラロープが張ってあり、ロープを辿って行けば迷うこともないと思います。 マキガ平出合からは登山道があります。特に危険な場所の通過はないですが、神崎川が近くなると道が分かり辛くなります。迷っても特に危険な滝や崖は無いはずですので神崎川に向かって下って行けば登山道と合流出来ます。 ・オゾ谷出合〜タケ谷出合 しっかりした登山道はありますが川床から非常に高い場所を通過する個所もあります。気を抜いて滑落しないよう注意が必要です。 ・タケ谷〜朝明 特に危険な場所はありませんが、根の平の滋賀県側は穏やかに広がり非常に複雑な地形です。踏み跡やマーキングをしっかり確認。この辺りは地形図・コンパスでの位置確認は非常に難しいです。迷ったら落ち着いてわかる場所まで戻るの基本を忘れないように。 |
写真
【お金峠】
鈴鹿の何処にでもある何の変哲もない峠
しかしかつては佐目方面から深く険しい谷間の杣道を辿り、北谷尻谷からコリカキバを経て、そしてこの峠を越え、お金明神に参拝したのである
古の人々はどんな思いでこの峠を越えたのだろう
鈴鹿の何処にでもある何の変哲もない峠
しかしかつては佐目方面から深く険しい谷間の杣道を辿り、北谷尻谷からコリカキバを経て、そしてこの峠を越え、お金明神に参拝したのである
古の人々はどんな思いでこの峠を越えたのだろう
【お金峠】
本来、谷尻谷へのルートは谷中にあるが、この時期の落ち葉に埋もれたガレ沢は非常に歩きにくいので左岸の尾根から下ってみる
所々足場の悪い所もあるが沢のルートと比べると快適
こちらの方が歩きやすいと思う
本来、谷尻谷へのルートは谷中にあるが、この時期の落ち葉に埋もれたガレ沢は非常に歩きにくいので左岸の尾根から下ってみる
所々足場の悪い所もあるが沢のルートと比べると快適
こちらの方が歩きやすいと思う
【上谷尻谷】
コリカキバには立ち寄らず右岸台地フラフラしていると杉林の中に一際異彩を放つ大木が目に入る
遠目にも周囲の木とは桁違いに大きいのがわかる
駆け寄ってみると幹周は5m程ありそうな台杉だ
鈴鹿でこのクラスはあまり見かけない
昔はこの辺りの御神木だったのかな
コリカキバには立ち寄らず右岸台地フラフラしていると杉林の中に一際異彩を放つ大木が目に入る
遠目にも周囲の木とは桁違いに大きいのがわかる
駆け寄ってみると幹周は5m程ありそうな台杉だ
鈴鹿でこのクラスはあまり見かけない
昔はこの辺りの御神木だったのかな
【上谷尻谷】
つい時間を忘れてしまいそうな緩やかな谷尻谷もワサビ谷出合を過ぎる頃から両岸急激に狭まり、鈴鹿最奥の谷に踏み込む緊張感とまだ見ぬ未踏の地への期待感とが混じり合い、気分は徐々に高揚して行く
つい時間を忘れてしまいそうな緩やかな谷尻谷もワサビ谷出合を過ぎる頃から両岸急激に狭まり、鈴鹿最奥の谷に踏み込む緊張感とまだ見ぬ未踏の地への期待感とが混じり合い、気分は徐々に高揚して行く
【上谷尻谷大滝】
岩尾根の先端を回り込むと一条の滝
ここまで穏やかに高度を保っていた谷はここで一気に空へと突き上げる
4段に分かれた大滝の最上部は奥村絵地図では30m滝と記述があるが実際は15m程
4段合わせて30mだろう
岩尾根の先端を回り込むと一条の滝
ここまで穏やかに高度を保っていた谷はここで一気に空へと突き上げる
4段に分かれた大滝の最上部は奥村絵地図では30m滝と記述があるが実際は15m程
4段合わせて30mだろう
【上谷尻谷大滝】
1段目の6m滝を上がり滝を見上げる
通常は左から巻くようなので探してみるが
最上段の左は下から見る限り上れそうなんだけど行き詰まった時にフリーで下降できる斜面では無い
今日はロープを持ってきていないので無理は出来ない
写真左の落ち葉に埋まったガレから取り付いて、そのまま行くか途中で左の尾根に逃げるか
1段目の6m滝を上がり滝を見上げる
通常は左から巻くようなので探してみるが
最上段の左は下から見る限り上れそうなんだけど行き詰まった時にフリーで下降できる斜面では無い
今日はロープを持ってきていないので無理は出来ない
写真左の落ち葉に埋まったガレから取り付いて、そのまま行くか途中で左の尾根に逃げるか
【上谷尻谷大滝】
落ち葉の下の足場を探りながら這い上がる
登りにくいので左の尾根に逃げたいが、なかなかいい場所が無い
やっと尾根に這い上がると古びたテープ・・・なんだルートがあるのか
早い段階で尾根に取り付いた方がよかったのかもしれない(未確認)
落ち葉の下の足場を探りながら這い上がる
登りにくいので左の尾根に逃げたいが、なかなかいい場所が無い
やっと尾根に這い上がると古びたテープ・・・なんだルートがあるのか
早い段階で尾根に取り付いた方がよかったのかもしれない(未確認)
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