記録ID: 5553584
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
杓子岳BC/大雪渓にて滑り納め
2023年05月27日(土) [日帰り]


体力度
3
日帰りが可能
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,760m
- 下り
- 1,756m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓の雪は次第に減っていますが、スキーには充分の積雪量です。 但し大雪渓下部は石がたくさん。また特に上部では落石に注意。 稜線に上がると夏道がほぼ出ておりアイゼン不要。 |
その他周辺情報 | ぽかぽかランド美麻(大町市)にて汗を流しました。 |
写真
※写真は長走沢
2:19 猿倉駐車場(1220m)出発
何故か駐車場内の一部が規制されていたけど出発時には理由は分からなかった。
2:52 長走沢(1340m) ※当写真
沢を覆う残雪が減ったこと以上に、架橋されていたことに驚きました。
有難く楽々渡らせて頂きました。
3:15 林道終点(1410m)
夏道は殆ど出ていて大雪渓末端までは普通の靴でも大丈夫です。
登りはスキーブーツでもあまり疲れません。
2:19 猿倉駐車場(1220m)出発
何故か駐車場内の一部が規制されていたけど出発時には理由は分からなかった。
2:52 長走沢(1340m) ※当写真
沢を覆う残雪が減ったこと以上に、架橋されていたことに驚きました。
有難く楽々渡らせて頂きました。
3:15 林道終点(1410m)
夏道は殆ど出ていて大雪渓末端までは普通の靴でも大丈夫です。
登りはスキーブーツでもあまり疲れません。
3:57 白馬尻小屋出発
先週は予想以上にバテたので、今回はペース配分のために小まめに換装していくことに。
また今日が滑り納めなので、シール登行の感触を味わっておかないとという思いもありました。
早朝の雪面は締まっているので、想像どおり少し斜度が出てくるとシールのグリップが利かなくなって早々クトーを装着。
先週は予想以上にバテたので、今回はペース配分のために小まめに換装していくことに。
また今日が滑り納めなので、シール登行の感触を味わっておかないとという思いもありました。
早朝の雪面は締まっているので、想像どおり少し斜度が出てくるとシールのグリップが利かなくなって早々クトーを装着。
シール+クトーで大雪渓を登ります。
クトーの刃を利かせないと滑るのでシートラよりは楽だけど気を遣います。
空模様は予報どおり曇天。更にしばらくは小雨も。気温は朝から高いので寒くはない。
曇りは想定内でも小雨には閉口。正直帰りたくなったけど回復傾向の予報を信じて進みます。
クトーの刃を利かせないと滑るのでシートラよりは楽だけど気を遣います。
空模様は予報どおり曇天。更にしばらくは小雨も。気温は朝から高いので寒くはない。
曇りは想定内でも小雨には閉口。正直帰りたくなったけど回復傾向の予報を信じて進みます。
東方から雲が切れて大雪渓に朝日が射しこんできました!
上空の雲も次第に切れていくようでテンションが上がりました。
大雪渓中盤の緩中斜面を登っていきますが、じわじわと斜度が増してきてジグを切らずに直登するとたまにスキーが滑り始めるように。
上空の雲も次第に切れていくようでテンションが上がりました。
大雪渓中盤の緩中斜面を登っていきますが、じわじわと斜度が増してきてジグを切らずに直登するとたまにスキーが滑り始めるように。
6:29 急斜面下部出発
中央が夏道の通る小尾根で、先週よりだいぶ地形が出てきています。
今回も登りは小尾根のクライマーズレフト寄り。下りは小尾根のクライマーズライト寄りの急斜面を滑ります。所々でクラックがあるので、避けていくことが必要。
先週はややペースを上げ気味にして、脚力を削られた感のある急斜面の登り。
今回は意識してやや遅めのペースで登りました。やはりペース配分は大事です。
中央が夏道の通る小尾根で、先週よりだいぶ地形が出てきています。
今回も登りは小尾根のクライマーズレフト寄り。下りは小尾根のクライマーズライト寄りの急斜面を滑ります。所々でクラックがあるので、避けていくことが必要。
先週はややペースを上げ気味にして、脚力を削られた感のある急斜面の登り。
今回は意識してやや遅めのペースで登りました。やはりペース配分は大事です。
行く手の稜線で凹んでる2600mコルが目標。
白馬岳方面の雪切れが著しい今季は前々から気になっていたコル直下の斜面を滑降する良いタイミング。
でもザラメを覆うように、滑走性の悪そうな新雪が乗っているのがちょっと残念。
うっかりパウダーを引き当ててしまったようです。(嬉しくない)
白馬岳方面の雪切れが著しい今季は前々から気になっていたコル直下の斜面を滑降する良いタイミング。
でもザラメを覆うように、滑走性の悪そうな新雪が乗っているのがちょっと残念。
うっかりパウダーを引き当ててしまったようです。(嬉しくない)
やや斜度が緩んだので、ここから稜線直下までシール登行を試みて換装しました。
ところが今度は雪が緩み過ぎてシールのグリップが利きにくい。
すぐにまたシートラに換装する羽目になってしまいました。
稜線までシール登行で到達できる方も居られるけど自分には無理です。
ところが今度は雪が緩み過ぎてシールのグリップが利きにくい。
すぐにまたシートラに換装する羽目になってしまいました。
稜線までシール登行で到達できる方も居られるけど自分には無理です。
雲が掛かったり切れたりの杓子岳
稜線到達点から更に20mほど登って、眼下の斜面を観察しましたが結局コルから滑降することにしました。
2650m付近で稜線上の夏道に合流。ここから杓子岳へピストンすべくスキーをデポします。
稜線到達点から更に20mほど登って、眼下の斜面を観察しましたが結局コルから滑降することにしました。
2650m付近で稜線上の夏道に合流。ここから杓子岳へピストンすべくスキーをデポします。
10:38 杓子岳山頂(2812m)到着!!
着きました!!
白馬岳は何度も登ってるけど、ここは初アルプスだった友人との白馬三山縦走以来11年ぶり2度目の登頂です!
10年一昔とはよく言ったもので、まさかこの間に長野に引っ越すことになるとは。
なお10年前もこのように雲が沸いて視界が悪かった記憶があります。
着きました!!
白馬岳は何度も登ってるけど、ここは初アルプスだった友人との白馬三山縦走以来11年ぶり2度目の登頂です!
10年一昔とはよく言ったもので、まさかこの間に長野に引っ越すことになるとは。
なお10年前もこのように雲が沸いて視界が悪かった記憶があります。
11:42 スキー回収後にドロップポイントの2600mコルに到着
杓子岳からスキー回収を挟んで約30分。晴れているうちに目標のコルへ到着。
このあと無風で暑いコル直下で滑降準備しているうちに雲に巻かれてしまいました。
杓子岳へ行かなければ晴天で滑降開始できたけど、ただ滑れればいいというものでもないので仕方ない。
杓子岳からスキー回収を挟んで約30分。晴れているうちに目標のコルへ到着。
このあと無風で暑いコル直下で滑降準備しているうちに雲に巻かれてしまいました。
杓子岳へ行かなければ晴天で滑降開始できたけど、ただ滑れればいいというものでもないので仕方ない。
12:06 滑降開始!
さっきまで汗かいてシール剥がし、ワックスがけやってたのに、こんな状況での滑降開始となりました。
稜線直下は急斜面なうえにスタート地点だけ超急斜面。飛び込むのはちょっと気合が要りました。
さっきまで汗かいてシール剥がし、ワックスがけやってたのに、こんな状況での滑降開始となりました。
稜線直下は急斜面なうえにスタート地点だけ超急斜面。飛び込むのはちょっと気合が要りました。
13:19 白馬尻小屋(1550m)
滑降開始から1時間余。撮影、休憩、落石を警戒しながらも、やはり下りは早いです!
朝は繋がっていた、おつかれさん!の岩の右側は雪が切れ、テラスを回り込む必要がありました。
滑降開始から1時間余。撮影、休憩、落石を警戒しながらも、やはり下りは早いです!
朝は繋がっていた、おつかれさん!の岩の右側は雪が切れ、テラスを回り込む必要がありました。
13:48 大雪渓末端出発
先週の林道下りが本当に辛かったので、今回は履き古した運動靴を用意していました!
スキーに加えてブーツも背負うので重いけど、それ以上に運動靴が快適!!
もっと早く靴を用意すれば良かった。
先週の林道下りが本当に辛かったので、今回は履き古した運動靴を用意していました!
スキーに加えてブーツも背負うので重いけど、それ以上に運動靴が快適!!
もっと早く靴を用意すれば良かった。
14:10 長走沢(1340m)
長走沢まで下ってくると、早朝は掛かっていた橋が脇に撤去されていました!
ちょうど通り掛かった方のおかげで、今日は開山祭があって架橋はそのための一時的な措置だったと初めて知りました。
(夏季の架橋に使われる土台はまだ残雪の下)
自分はテレビ、新聞、特にニュースは全く見ないので、たまにこんなことがあります。
長走沢を渡渉して元々防水性のない運動靴は浸水。まあ履き古した靴で、残りの行程も少ないので良しとします。
それよりここで諸々の道具を水洗いしてスッキリしました。
長走沢まで下ってくると、早朝は掛かっていた橋が脇に撤去されていました!
ちょうど通り掛かった方のおかげで、今日は開山祭があって架橋はそのための一時的な措置だったと初めて知りました。
(夏季の架橋に使われる土台はまだ残雪の下)
自分はテレビ、新聞、特にニュースは全く見ないので、たまにこんなことがあります。
長走沢を渡渉して元々防水性のない運動靴は浸水。まあ履き古した靴で、残りの行程も少ないので良しとします。
それよりここで諸々の道具を水洗いしてスッキリしました。
14:53 猿倉駐車場(1220m)到着!!
着きました!
運動靴のおかげで楽々の林道下り。前回よりもだいぶ短く感じました。
滑り納めの回に11年ぶりの杓子岳をもってきて、いつも以上に達成感と満足感を得た一日でした。
これで心置きなくグリーンシーズンへと切換できます!
新緑がだいぶ濃くなってきたなか、数時間前にここで開山祭が開催。
駐車場の一部が規制されていたことも開山祭のためだったのでした。
ただの風邪だったコロナも今は昔の話。今夏は大勢の方が白馬に来られることを願って帰途に就きました。
着きました!
運動靴のおかげで楽々の林道下り。前回よりもだいぶ短く感じました。
滑り納めの回に11年ぶりの杓子岳をもってきて、いつも以上に達成感と満足感を得た一日でした。
これで心置きなくグリーンシーズンへと切換できます!
新緑がだいぶ濃くなってきたなか、数時間前にここで開山祭が開催。
駐車場の一部が規制されていたことも開山祭のためだったのでした。
ただの風邪だったコロナも今は昔の話。今夏は大勢の方が白馬に来られることを願って帰途に就きました。
装備
個人装備 |
山スキー
ポール
シール
スキーアイゼン
マムート・アバランチビーコン Barryvox
ブーツ
携帯用ワックス
携帯用ブラシ
長袖シャツ
レインウェア
タイツ
ズボン
スキー用靴下
グローブ
予備手袋
ネックウォーマー
薄手のビーニー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
アマチュア無線機
無線従事者免許証
無線局免許状
発煙筒
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
---|
感想
いろいろな要因で例年より山行回数(滑走日数)の減った山スキーシーズンでしたが、滑り納めの時期だけは例年どおりとなりました。
遠征続きは避けたく近隣の山となると、乗鞍はバス代が掛かるので選択肢は大雪渓で一択。といっても白馬岳では2週連続となるのでモチヴェーションが上がらない。ならばと友人との初アルプスだった白馬三山縦走以来、11年ぶり2回目となる杓子岳を思い立ちました。
2週続けてくると積雪の減り具合がよく分かります。とはいえ大雪渓はまだまだスキーには充分。夏まで残るから当然といえば当然ですが。石やクラックは気を付けなければいけないけど、滑り納めはしっかり楽しめました!
杓子岳の標高は白馬岳より100m余り低いけど、数ヶ所の急登を越えなくてはいけないので、十二分に中身の濃い行程でした。稜線直下の急登ではピッケルのブレードを使う場面もありましたが、山スキーをまだ始めていなかった頃に登った阿弥陀岳以来でした。
本格的な梅雨入りを前にして、これで心置きなく区切りをつけることができます。
次回からは地に足を付けて普通の登山者に戻ります。今季も山行記録をご覧いただきました皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました!
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コメント
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2:19に猿倉登山口なので
金曜日 仕事が終わりすぐ出発。
仮眠されましたか?
すごいですね。
ほとんど寝ておられないのかも。
真っ暗な中 ヘッデン頼りに 良く歩いて行かれるな、、と
いつも思います。
2650稜線でスキーをデポされて
10:38分にはもう 杓子岳に到着されて
山頂部はやはり もう雪はないのですね。
やがて 白馬山頂も見えたようで なによりでしたね。
杓子岳は10年ぶりだったのですね。
ほんとに 月日の経つのは早いです。
あら 標柱がずいぶんと風化してるんだ。
読めない。(><)
さて デポ地へ下られ 待望の
スキーですね。
12:06スタート
13:29で 雪が悪くて、
あとは 80分のあるきでしたか。
今期は雪が少なかったのですね。
次に期待ですね。
あはは 雪かきがまってますか。笑
ありがとうございました。
さっそくご覧いただきまして、いつも本当にありがとうございます。
自宅から猿倉まで1時間ちょっとで着きます。家で3時間は睡眠時間は確保できています。
ナイトハイクはあまり苦にならないんですよ。明るいヘッデンを導入したことも大きいです。
しかも今回の序盤は林道なので迷うこともありません。
2650mで稜線に乗るまでしんどかったですよ。
稜線や山頂は季節風が強いので、雪が付いていないことが多いです。
7時間で登頂した白馬岳より長く、8時間掛かっての杓子岳でした。
杓子岳は白馬三山縦走で立ち寄ることが多いのではないかと思います。
今回のように目標にするのはなかなかないと思います。
10年前、話のタネにと白馬へ行ったのですが、まさにあれが移住に向けてのトリガーとなりました。
この10年は本当に早かったです。読めなくなった標柱が時間経過を物語ってくれていますね。
長い時間をかけた大雪渓も滑降するとあっという間。
空模様のおかげで雪温が低かったためか、スキーが本当によく走って爽快そのものでした!
白馬尻の少し下で正に竹を割ったかのように、いつも同じ場所で雪が切れます。
前回は辛かった下りの林道も、運動靴に履き替えたら楽々でした。
今季は相当に雪が少なかったですよ。冬の間は数えるくらいしか雪かきしなくて楽をしました。
でも山スキーが楽しくなるためには、雪かきは面倒でもたくさん雪が降ってほしいです。
来年はどうなるでしょう。
今回もありがとうございました!
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