記録ID: 567423
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
【厳冬期】夜叉神峠から北岳
2014年12月28日(日) 〜
2014年12月31日(水)
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 32:50
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 3,382m
- 下り
- 3,468m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 8:06
2日目
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:00
9:10
300分
宿泊地
14:10
3日目
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 9:18
15:03
一日目、凍結した林道に気を取られて鷲住山への分岐を見過ごす手痛いミス(>_<)
これにより体力・時間共にかなりロスしてしまった。
これにより体力・時間共にかなりロスしてしまった。
天候 | 12月28日 快晴 12月29日 前夜からの雪が10時頃やむが、夕方よりまた雪 12月30日 朝方は小雪。標高2800m付近より上は吹雪 12月31日 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
東京駅発甲府行きかいじ121号 甲府駅からはnokh号にピックアップ。 復路 甲府駅発新宿行きかいじ118号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠ー鷲住山入口(12/28) 凍結した林道歩きです。途中夜叉神トンネルの他に長いトンネルがもう一本、他に短いトンネル数本あります。 夜叉神トンネルはゲートが閉まっていますが左側のドアから構内へ入ることが出来ます。 ※現時点で林道を歩くのが法に接触しているかは分かりません。問題ないとは思いますが万一違法なのであればこの記録は削除いたしますm(_ _)m 鷲住山入口ーあるき沢橋(12/28) 鷲住山へは小さなトンネルを数本越えた後、左側に鷲住山展望台と林道殉職者慰霊碑があるので、その先注意深く見ていると一カ所だけ尾根が接近している場所があります。そこに入口表示があります。 鷲住山へは軽く登りあとは野呂川発電所まで一気に下ります。凍結積雪箇所が続くので、チェーンスパイクなどがあると有効です。 あるき沢橋ー池山小屋(12/28) 一気に標高を上げて行きます。かなりの急登があるので、上り下り共にアイゼンを付けた方が良いかと思います。 池山小屋ーボーコン沢(12/29) 城峰の手前で急登があり、一度下った後もきつい登りが続きます。 砂払辺りで森林限界を越えるので、同時に強風に晒されやすくなってきます。 12月30日はボーコン沢の頭までは先行だったのもあり、大体ひざ下位までのラッセルでした。 ボーコン沢ー八本歯ー北岳山頂(12/30) 八本歯が近付いてくると岩場が出てきます。 八本歯への下りは雪が付くと難しくなるので、ロープで確保した方が無難です。 支点は埋まってませんでした。岩場を下った後、八本歯のコルまでは緊張する通過があります。1mほどの歩幅の所もあります。行動は慎重に。 八本歯のコルからは岩と雪交じりの悪場が続きます。 トラバース箇所は完全に凍結しているのでしっかりとしたアイゼンワークを。 本峰への登りはトラバースも含む急傾斜の雪壁の箇所あり、滑落に注意。 また、視界不良時、下山方向間違わないよう、細心の注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後はちょっと走りましたが、甲斐市民温泉かまなしの湯へ。 http://yamanashikotsu.co.jp/kai-onsen/kamarec.htm |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
ガイド地図(1)
コンパス(2)
ピッケル(1)
12本爪アイゼン(1)
保険証(1)
飲料(2)
ティッシュ
タオル(2)
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
保温水筒
時計
非常食
アマチュア無線機
ゲイター
38mmテーピング
GARMIN GPS
ハーネス(1)
スリング(6)
カラビナ
ヘルメット(1)
ヘルメットフリースインナー(1)
帽子(1)
オーバーグローブ(2)
雪山ウェア(1)
サングラス(1)
EPIガスストーブ
冬用ガス
コッヘル
MARアルパインクッカー
食器類
チタンシェラカップ
カトラリー
保存食.1
保存食.2
シュラフ
マット
エアーマット
ゴミ袋
ザックカバー
ウォークマン
ダウンベスト
紙皿や紙コップなど
テント用マット
デポ旗(5)
ワカン or スノーシュー
ビーコン
調理用のベニヤ
ツエルト(1)
テント(1)
ファーストエイド
|
---|---|
共同装備 |
テント(エアライズ3-nyo)
銀マット-iichiko
スコップ-nokh
ツエルト-nokh
アルパインクッカー-nyo
ロープ-iichiko
バイル-nokh
確保支点-nokh
|
感想
この時期の北岳は、雪山技術もさながら体力も必要かと思います。
アタック日が悪天候だったのもあり、三人共に気力体力かなり厳しい状況でした。
最終日の鷲住山への登り返しもきつく、やっとの思いで林道へ出ました。
雪山のベテランならまだしも、安易な入山は危険な領域です。
アタック日は天候が悪く、かなりぎりぎりの条件でした。nyoroさん、nokhさんのサポートには本当に感謝しています。ハードでしたが充実した山行になりました。
夏に三俣のテント場で出会った、nyoさんと、iichikoさん。僅かな繋がりが、いつのまにか冬山で苦楽を共にする程の戦友となり、今回とても充実したすばらしい山行となりました^^
冬の北岳、今回は例年より雪も多く、あまり条件良くありませんでしたが、長いアプローチ、行程など、厳しい日本の冬山っぽくて、好ルートだと思いました
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コメント
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まず、無事に帰って来られて良かった
そして登頂おめでとうございます
二日目の写真はすごく気持ち良さそうでしたが、アタック日は大変だったんですね
シーズン始めからがっつり雪山、羨ましいです〜
(とてもわたしには無理ですが )
38catさん
今年もよろしくお願いします
ありがとうございますね〜
振り返ってみるとアタックした日が思いっきり悪天候で、あとの日はそれほどでもなかったのかも
当初は二日目に山頂に行く予定だったんだけど、どのみち一日目のベースの位置ではかなり難題だったかも知れません
>シーズン始めからがっつり雪山
でしたね
今度はすこーし気楽な雪山テントハイクに行きたいな〜と思っています
いいちこ氏お別れ山行の計画を立てるので、都合が合えばご一緒しましょう
晴れてほしかったですが、なかなかそうはいかないものですね。
新雪のラッセル、かなり厳しかったと思います。体力のある皆さまだから登頂、無事下山できたのだろうと思います。
本当にお疲れ様でした
今年もよろしくお願いします。
s3214さん
今年もよろしくお願いします
悪天候の中の農鳥岳 お疲れさまでした。
秋の下見の時、ボーコン沢辺りまで北岳の雄姿を見ることが出来たので、今回も楽しみにしていたのですが、あいにくの悪天候
かなり辛かった
山頂直下ではゴーグル・サングラスは凍りつくし、まつ毛がくっついて目が開かなかったりと過酷でした
ラッセルもきつかったけど、ほぼ大半nokhクンが引っ張ってくれました
彼はかなり体力があるので、今後の山行に期待です
それでは今年も山に にとよろしくお願いします
nyoroさん、iichikoさん、nokh328さん、お疲れ様でした。
思った以上に天候の回復が思わしくなく雪と特に風が大変でしたね。それでも見極めを確りされていて焦らず慎重に進まれたのが目的を達せ出来たのではないでしょうか。
多少天候が悪くても風が無ければもっと楽に山行が出来たと思いますが、本当に風は大敵ですね、地形により予報を超える場所も有りますので、山行記録以上に現場はハードだった感じています。
これはこれで厳しい中でも楽しみが有ったと思いますが、何より「苦楽をともした仲間による結束」が無事に帰宅するという勝利につながったのだと思います。
表現は良くないですが率直にとても羨ましい気持ちです。
kintaさん
今年もよろしくお願いします
夏山でもそうですが天候によって状況は激変しますね
ちょうど先行してテントを張っていた方の記録が上がっていたので見てみたら、一日前はこんなだったのか と驚いてしまいました
>苦楽をともした仲間による結束
厳しい環境下では自分が優先だけではダメだと思います。
助け合いももちろん必要ですが、各自の技量が同じくらいではないとルートミスなどにも繋がりかねないですし
風は凄かった
予報である程度は覚悟していたのですが
まつ毛が凍り付いて目が開かないのは初めて経験でした
の返信すみません。
厳寒のテントの中で頑張って返信したのですが、エラーが出てしまい送信されませんでした。その後も携帯メールは使い物にならないので、なにか設定がおかしいのかもしれません
同日もしくは翌日に山頂に行かれた方が、今現在(1/3)まだ山頂附近にいらっしゃるようなのです。いち早い下山か、救助されることを願ってやみません。
いやぁ〜冬期の北岳!!
想像するだけで身震いしちゃいますね
出発時に頂いた連絡後、どのような状況か気になっていたんですが
やはり気の抜けない山行だったんですね
さぞ登頂された時は、最高の達成感を味わえたんでしょう
冬期北岳登頂!無事に下山されて何よりです。
お疲れ様でした!!
今年もよろしくお願いいたします
ryuu88さん
今年もよろしくお願いします
ご心配おかけしましたm(_ _)m
多分厳しい山行になるかと思い、あらかじめ秋に下見をしておいたのですが 、実際が付いてみると思っていた以上でした
あと、条件が悪過ぎましたよね
何もこの悪天候の中、わざわざ突き進むこともないのに…とは自分でもわかっていました。
年末のスノボは如何でしたか
今月はちょっと忙しいので、当分山もスキーも難しそうですが、2月になったら是非ゲレンデへ行きましょう
出来ればハーブソルトを調達出来る場所がいいかな
初めまして、隣にテントを張っていた者です。
その節は御世話になりました
皆さんが北岳へ出発した後、ボーコン沢ノ頭まで行ってみましたが、
雲は濃く風は強くて登頂は厳しいだろうなぁ、と思って見てました。
その間、何名か北岳へ向かって行きましたが、
どうやら八本歯で撤退だった模様です。
テントを撤収している時、続々と下山していく姿が見えました。
たぶん、この日に北岳登頂に成功したのは皆さんだけだったのではないか、
と思います。
厳しい条件下の登頂、お見事です。
これも、チームワークの賜物ですね。
次回、皆さんが北岳に登られた際は、
晴天の山頂となりますよう、願っております
それでは、またどこかの山で。
またお会いできれば幸いです
Luskeさん
当日は山中でお世話になりましたm(_ _)m
28日の夜の雪は、樹林帯のテントの中からでもかなり降っていたのがわかり、29日は小康状態になるまで行動を控えていました。おそらくLuskeさんがアタックを始めたのと同じ頃にベースの持ち上げにかかりました。
高度を上げて行くと、すでに幕営適地の大半はテントが設営されていて
ちょうど晴れてきたのもあり、どうせなら森林限界手前、もしくはボーコン沢辺りまで!と歩を進めました
時間的にそろそろ設営と思っていた矢先、ふと右側を見ると風も防げそうで且つ木も生えている。あっ!ここなら!と思いよく見ると先行Luskeさんのテントがありました。情報交換も出来るかと思い、お隣に張らせていただきました
Luskeさんがアタックした時に八本歯のコルの上にテントが一張りありませんでしたか?
翌日私たちがアタックした日にちょうど下山しようとしていたようで、私達のトレースをたどって下りさせてもらいます なんて話をしていて、快くどうぞ〜とお伝えしたのですが、すでにトレースが見る影もなく消えていたそうでした
その後どうにか山頂から下山し、八本歯からのヤバい岩場を上り詰めたところで、男女2人組、男性3-4人と会いました。先頭の男女はロープで確保しながら下って行きましたが、その後の男性はおそらく岩場を下らずに戻ったのでは?と思われます。
>晴天の山頂となりますよう、願っております
ありがとうございます
たった一日、もしくは半日で天候は激変。
冬山は恐いところでもありますね
これも何かの縁
またお会い出来る時がありましたら、是非 やりましょう
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