槍ヶ岳＊上高地→槍沢ルート往復

2023年07月03日(月) 〜 2023年07月05日(水)

• GPS: 20:22
• 距離: 39.9km
• 登り: 1,828m
• 下り: 1,825m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:40
• 休憩: 0:31
• 合計: 5:11

9:47 スタート地点
9:56 9:56 小梨平
11:03 11:04 明神館
11:09 11:09 徳本口
11:57 11:58 徳沢ロッヂ
12:04 12:08 徳澤園
13:07 13:28 横尾
13:29 13:29 横尾山荘
14:06 14:06 槍見河原
14:19 14:25 一ノ俣
14:32 14:32 二ノ俣
15:02 槍沢ロッヂ

2日目

• 山行: 5:50
• 休憩: 1:07
• 合計: 6:57

15:02 槍沢ロッヂ
6:15 6:15 ババ平
6:51 6:51 槍沢大曲り
7:41 7:42 槍沢・天狗原分岐
8:56 8:57 坊主岩屋下
9:03 9:03 播隆窟
10:30 11:14 槍ヶ岳山荘
12:16 12:38 槍ヶ岳
12:47 槍ヶ岳山荘

3日目

• 山行: 7:01
• 休憩: 0:57
• 合計: 7:58

12:47 槍ヶ岳山荘
6:57 6:57 播隆窟
7:02 7:03 坊主岩屋下
7:44 7:45 槍沢・天狗原分岐
8:18 8:25 槍沢大曲り
8:47 8:47 ババ平
9:14 9:46 槍沢ロッヂ
10:07 10:08 二ノ俣
10:15 10:15 一ノ俣
10:26 10:27 槍見河原
11:10 11:11 横尾
12:12 12:12 徳澤園
12:55 12:55 徳本口
13:19 13:26 明神館
14:05 14:13 河童橋
14:19 14:19 無料トイレ
14:24 14:27 上高地バスターミナル
14:27 ゴール地点

天候

1日目 晴れ
2日目 晴れ
3日目 曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

コース状況／危険箇所等

数ヶ所ある雪溪は
チェーンスパイクを持参したけど
使わずに歩けました

槍ヶ岳の穂先へは
ヘルメット装着推奨

その他周辺情報

【中の湯温泉旅館】にて前泊

https://www.nakanoyu-onsen.jp/

・旅館にマイカー駐車可
(1泊1000円)

・翌朝8時半
上高地バスターミナルへ
旅館のバスで送迎サービス付き
(マイカー規制の上高地へ タクシーやバスを使わなくて済むので助かりました)

・下山後の日帰り温泉料金割引(500円)

写真

【中の湯温泉旅館】にて前泊

大正4年創業
標高1500mの上高地玄関口にあり
源泉掛け流し温泉♨️

夕飯ε-(´・｀) 満腹

温泉は24時間入浴出来るので
翌朝も入浴

マイカー規制の上高地へはシャトルバスを使わずに
中の湯旅館のバスで無料送迎してくれるのが最大の魅力

1日目
上高地のシンボル【河童橋】

ここだけを観光して感激できる程
素晴らしい景勝地です

【焼岳と梓川】

梅雨の真っ只中 雲ひとつ無い快晴に感謝

上高地ライブカメラ映像を
iPhoneでスクショして自撮り

【穂高連峰と梓川】

完璧過ぎて
カレンダーや絵葉書のよう

【河童橋】

平日なので観光者も少なく
静かな上高地

清水橋より清水川

透明度高く
水草(バイカモ)がゆらゆら 気持ち良さそう

登山ビギナーM君 今回4座目
彼のポテンシャルを信じて
初の3000m級へ

槍ヶ岳までのルートの中で
一般的で安全な槍沢ルートで目指します

【明神岳】

野生のお猿さん親子

赤ちゃん めっちゃ かわいぃー

登山道には
お猿が次々と並んで行進中

自分で歩けるのに
おんぶしてほしい甘えん坊君

お母さんから「降りなさい」って
叱られていたけど 甘えん坊の勝利！

明神池や穂高神社奥宮
無料の公衆トイレがあります

明神岳(2931m)

主峰1峰から5峰まで稜線が並んでいます
現在は一般登山道が無く 地図にルート無し

アルパインクライミングのルート

晴天で陽射しが強く
森の中のトレッキングは涼しい

平坦な林道歩きを約3時間
(自然探勝道というらしい)

青空のリフレクション

メルヘンなキノコ

12:00
【徳澤園】ベンチで小休止

徳沢→横尾間の左岸歩道は
現在工事中のため
広々とした迂回路を歩きます

奥に見える
ピラミダルな山は常念岳

新村橋の吊り橋を作っている所を
写真 撮り忘れてしまい 残念…

ズームすると
前穂高岳の残雪がよく見えます

13:00
【横尾山荘】で小休止

平坦なハイキングはここまで。

横尾山荘を過ぎると
登山道らしい登りが始まる

【槍見河原】
ん？ 槍見ってことは…

どれどれ？

おぉーーっ
ホントに見えたーっ！

ズーーム！

槍ヶ岳の穂先にロックオン

一の俣手前

素敵な橋と沢の音
鳥の声が心地よい:･:*.+ﾟ

橋の種類も色々

ベニバナイチヤクソウ

マイナスイオン大放出

天然クーラーでひんやり

ミズキ？

15:00
【槍沢ロッヂ】到着

創業大正6年 北アルプスで2番目に古い山小屋
標高1820mで お風呂に入れる山荘

6人部屋に2人貸切

人生初の山小屋泊となる
軽い潔癖症のMくん 順応できるか？

槍沢ロッヂは樹林帯に囲まれていて
眺望は無いけれど 木々の隙間から
槍の穂先が見える

槍ヶ岳まで5.9km

距離は短いけど標高差があるので
お風呂と食事と早寝で明日の槍に備えます

夕飯は揚げたての唐揚げ
鯖の味噌煮も温かくて美味しかったぁ

石鹸も歯磨きも使えないので
そのまま18時30分就寝…zzz

朝食後 出発します

潔癖Mくんも ぐっすり眠れた様子
小屋泊 順次適応中

2日目も 朝から快晴

【ニッコウキスゲ】

【ババ平キャンプ場】

平らでテントが張りやすそう
この日は テント無し

グリーンバンドって ここの事？

所々 崩壊している雪溪の脇道を通過

軽い渡渉が数ヶ所

雪溪の上は歩かずに
脇道を通過

一部分だけ 雪溪を通過

雪溪トラバース

シャベルで雪切りしてあるので
有り難く 安全に通過

今年2月に高尾山デビューしたM君

はじめての雪溪歩き

穂高連峰から槍ヶ岳
絶景のパノラマ

歩き初めて2時間半
つ・ついに！槍ヶ岳が見えた！

槍ヶ岳山荘の赤い屋根

滑落注意の看板があり
この雪溪を槍ヶ岳まで直登できそうですが

良い子の私達は ペンキの矢印に従います

ズームすれば こんなに近いのに
まだまだ急登は続く…

【イワカガミ】

【キバナシャクナゲ】

3箇所あった雪溪トラバースは
チェンスパ不要でした

紺碧の空と槍ヶ岳に悶絶必至

つぼ足で 歩けるけど

【キックステップ】を習得中のM君

槍沢ロッヂで買ったパンは
ザックの中で潰れるどころか
気圧が低くなって 袋はパンパン 破裂しそう

おかげで パンはふんわり柔らかく
美味しくて２個 完食

【ハクサンイチゲ】

登ってきた道のりを見下ろす

見上げれば 槍の梯子も目視できる

10:30
槍ヶ岳山頂が見え始めてから
槍ヶ岳山荘到着まで2時間かかりました
｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡

午前10時半に到着
山荘チェックインは11時半なので

ザックを降ろして 少し休憩

山荘横からは今まで見えなかった
西鎌尾根がドドーンと見えて感動

昨年8月に周回した
黒部五郎 水晶 鷲羽 薬師岳が眺められ
感慨深いものがある

ヘルメットを装着して いざ 穂先へ！

M君 初めての鎖場

M君 初めての梯子

軽い 高所恐怖症なのに
頑張っているM君

ecoは サルみたいに 登っていく

ウッキッキーーっ

梯子は一方通行で
矢印の通りに進めば問題無し

日本百名山71座目
【槍ヶ岳 標高3180m】

頑張ったご褒美は３６０度の大パノラマ

槍ヶ岳山頂を貸切という
この上ない贅沢
ヽ(´▽｀)/

放心状態のM君

西鎌尾根

晴天 貫く穂先の上で

年賀状にしたい画像

ソロの男性が到着したので
撮ってもらいました

左奥は立山

笠ヶ岳

笠ヶ岳アップ

乗鞍岳 奥は御嶽山

穂高 焼岳 乗鞍 御嶽山

穂高連峰

ジャンダルム

ゴジラの背

なんて雄大なんだろう

どこを眺めても ため息が出ます

表銀座縦走縦走ルート

私が燕岳で初めて山小屋泊をした時に
眺めた あの憧れの槍ヶ岳に今 立っている

燕岳から表銀座縦走→ラストに槍ヶ岳
…と計画をあたためていたけれど

表銀座縦走は またいつか必ず！

アルプス一万尺の「小槍」

槍ヶ岳山荘の赤い屋根と 奥に笠ヶ岳

胸が高鳴る光景を前に
ついシャッターを押してしまう

そろそろ 下山しましょう

穂先は下山が 核心部

やったねヽ(´▽｀)/槍穂先 下山

まだ13時だし
夕飯まで お昼寝タイムzzz

夕飯は中華
エビチリ 春巻き 焼売

19時の日の入りで
少し紅く染まる槍

大好きな夕日のマジックアワー

もうすぐ日没

黒部五郎に落ちていくお天道様
素晴らしい一日を有難うございました

翌朝 4時半

お月様 おはようございます

月明かりの明るい夜でした

3日目の夜明け

お天道様 おはようございます

「今日」が始まる瞬間

大天井に続く稜線に 燃え上がる太陽
憧れの表銀座縦走ルートに想いを馳せる

大自然の創り出した造形美

憧れ続けた「槍ヶ岳」に見惚れる

ハクサンイチゲと槍と日の出

お洒落に撮れたし トップ画像決定

立山も優しい色に染まっている

西鎌尾根も薄紅色に染まる

神秘的な 自然界の色に 心ときめく

何万年も前から ここにある光景
美しくて 雄大で 大迫力！

行きたい場所が まだまだ沢山
次は何処へ？ 幸せな悩み

収容650名という槍ヶ岳山荘
昨日は20名弱でした

山で幾度となくすれ違った方達と
同じ山々を越えてきた 一体感から
自然と笑顔の会話になります

穂高連峰のモルゲンロート

山頂で朝を迎えた時の 楽しみのひとつ

赤く染まる山肌
その一瞬を見るために
日の出前から 寒空の下
わくわくしながら待つ 早起き組

お世話になりました

槍Tシャツ
やっぱり 買っちゃうよねぇ

槍ヶ岳と
槍Tのペアルックの槍逃げ
(*/▽＼*)

3日目は曇り空

「踵でキュッ キュッとね」
雪溪歩きに 少し慣れてきたM君

槍ヶ岳の姿も ここでお別れ

雪溪の下の 空洞

シナノキンバイ

ツマトリソウ？

石を積んで
ミニ槍ヶ岳のケルン完成

槍沢ロッヂでおやつタイム

のんびり ほっこり…

雪解け水で手を洗う

キーンと冷えていて気持ちいい

アツモリソウ

美味しそうなキノコ

キバナノヤマオダマキ

【明神館】で昼食
明神カレー サラダ付き 美味しい！

上高地河童橋到着

約8時間 片道20km
無事 下山できました

山の神様 あの頂に
立たせてくれてありがとう

見守ってくれる
家族と友達に ありがとう

感想

エコ

北アルプスのシンボル
憧れの槍ヶ岳に登ってきました

今年は夏休みの連休を早くとることになり
出発前の1週間は梅雨時期の不安定な天気予報に一喜一憂

降水確率 60% 80%のてんくら予報に
何度も山行計画を調整しましたが

結果的には 前泊含め4日間全て
最高のお天気に恵まれました

「晴れ女」万歳ヽ(´▽｀)/

お盆休みの頃は 槍の穂先へ伸びる列が
3時間待ちなんて話を聞いたこともあり
いつ行くかを決めかねていましたが

7月ならば 雪山のスキルが無くても
安全に行けるとヤマレコで予習

お陰様で槍の穂先は貸切という贅沢。
ここまで辿り着いた者にだけ与えられる
ご褒美の大パノラマ

あまりにも現実離れした光景に
「最高」の連発に語彙力の無さを実感

でも 言葉や文章で 説明する必要なんて
無いのかもしれない

今回は 登山4座目のビギナーM君に
この素晴らしさや 感動を体験してもらえて
それだけで 充分(´- `*)

同じ景色を見て 感じて
静かに味わえる相方がいる幸せ

あの頂に身を置ける幸せ
寂しいような 去り難い気持ち

下山しながら もう次の山に
想いを馳せている自分が 笑えた