奥穂高岳 白出沢〜旧ボッカ道 ㊗️穂高岳山荘100周年

2023年07月20日(木) [日帰り]

• GPS: 17:51
• 距離: 25.2km
• 登り: 2,842m
• 下り: 2,839m

コースタイム

日帰り

• 山行: 14:16
• 休憩: 3:34
• 合計: 17:50

2:35 新穂高温泉無料駐車場
2:41 2:44 新穂高温泉バス停
2:45 2:45 新穂高登山指導センター
2:49 2:49 新穂高温泉駅
3:01 3:01 小鍋谷ゲート
3:28 3:29 穂高平小屋
4:01 4:01 白出沢出合
4:56 5:10 重太郎橋
5:21 5:37 白出大滝
6:03 6:04 荷継小屋跡
8:24 8:56 穂高岳山荘
9:37 9:44 穂高岳
10:11 10:18 馬の背
10:28 10:41 ロバの耳
10:57 11:17 ジャンダルム
12:31 12:49 天狗のコル
13:03 13:09 天狗岩
13:20 13:27 逆層スラブ
13:46 13:56 間ノ岳
14:24 14:32 赤岩岳
14:48 14:49 P１
14:57 15:07 西穂高岳
15:32 15:33 チャンピオンピーク４峰
15:44 15:51 ピラミッドピーク
16:07 16:13 西穂独標
16:41 16:41 西穂丸山
16:52 17:06 西穂山荘
17:41 17:41 旧ボッカ道分岐
18:36 18:36 西穂平旧ボッカ道取り付き
19:37 19:37 しらかば平駅
20:03 20:15 新穂高登山指導センター
20:16 20:16 新穂高温泉バス停
20:25 新穂高温泉無料駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

新穂高登山者用無料駐車場　
2時頃到着　最上段が少し空いていました。

コース状況／危険箇所等

◼️白出沢ルート　
・白出沢出合〜重太郎橋はほぼ樹林帯。
　湿った岩、木の根が多く滑りやすいので慎重に。
　標高1650m付近でクマに遭遇しました。ご注意下さい。
・重太郎橋〜鉱石沢　
　このルートの核心部。重太郎橋は水量が増すと渡れません。
　橋の手前に本流とは別の流路ができています。詳しくは画像で
　晴れが数日続けば水の流れは本流だけになるのかも知れません。
　岩切道は岩場の高巻きの道。ハシゴがある場所以外はほぼクサリが
　設置されています。また頻繁に落石が発生するのでヘルメットは必須。
・白出沢の序盤はペンキマークが薄くルート不明瞭。
　ただ正規ルートを外れても浮石に注意してひたすら登り続ければ
　白出のコルに到着できます。正規ルート上ならまだ浮石は少ないので
　ペンキマークを探してルート上を歩いた方が体力温存できます。
◼️奥穂高岳〜西穂高岳
・言わずと知れた国内最難関ルート。
・一部ペンキマークが薄い場所もありますが迷うことはないと思います。
　疲れて集中力・注意力が落ちていなければですが。
・馬ノ背、ロバの耳の周辺、ジャンダルム、逆層スラブ
　等注意する場所はこれ以外にもたくさんあり。
　気が抜ける場所は各山頂やコル等のごく一部。
山行前に山岳雑誌の岩稜特集、YouTubeなどで
イメージトレーニングすることをお勧めします。
◼️旧ボッカ道
　初見であれば明るい時間帯に通行することをおすすめします。
　滑落のおそれがある場所にはロープが渡してありますが
　それ以外にも踏み外すと危ない場所がいくつかあります。
　下部は沢沿いになり泥濘多数。

写真

7/20 3:10

昨日は雨、今も小雨がパラつき近道は今回もパス　
初見の方は暗いと迷いやすいので明るい時間帯に利用することをおすすめ致します。

7/20 4:28

白出沢ルートの樹林帯
標高1700m付近の少し開けた場所　
直前でクマに遭遇し心臓バクバクです。幸い私の気配に気づいて離れていきました。熊鈴を車に置き忘れ(´Д` )

7/20 4:50

白出沢　
奥に見えるのは白出のコル〜奥穂高岳

7/20 4:58

重太郎橋　
橋の手前が流路になっていて渡るのは断念。

7/20 4:59

下流側で対岸に移ります。冷たい雪解け水なのでできる限り濡れない場所を探ります。

7/20 5:01

色々悩んで最終的に手前の岩から右上の浅瀬にジャンプ！テン泊装備なら先にザックだけ対岸に放り投げていたと思います。

7/20 5:05

通常であれば右側ピンクテープがある場所から左側へ進むのですが

7/20 5:06

上から見るとよくわかりますが橋の手前(こちらから見て奥)側が流路になっていて水量が多く勢いも強い。

7/20 5:07

岩切道へ　
ここから鉱石沢までほとんど鎖場の高巻き道

7/20 5:09

天狗沢(中)と白出沢(左)の合流地点　
まだまだ雪が残っています。

7/20 5:11

ヨツバシオガマ　
お花は鳥の顔

7/20 5:20

白出沢(右)と鉱石沢(左)の合流地点、ここにも残雪　　
左上には長梯子

7/20 5:21

長梯子の下にはステップ
周りにはニッコウキスゲが

7/20 5:23

ニッコウキスゲ　
梯子を上ると目の前に

7/20 5:24

クガイソウ　
奥にはまだ開いていないシモツケソウ

7/20 5:26

鉱石沢　
この先右側の樹林帯に入れば核心部は終了

7/20 5:33

鉱石沢の鎖場　
下りだと意外と高度感があります。

7/20 5:59

クロトウヒレン？
タカネコウリンカ？
まだ蕾、花が紫色なら前者、黄色なら後者

7/20 6:00

エゾシオガマ

7/20 6:00

グンナイフウロ　
シースルー

7/20 6:05

荷継沢を横断し白出沢へ

7/20 6:50

白出沢の残雪　
この上を歩かなくても行けます。

7/20 7:14

白出沢の名所アビナイヨ岩

7/20 7:14

アビナイヨ岩から白出のコル

7/20 7:16

振り返ると笠ヶ岳

7/20 7:16

左側には白山連峰も

7/20 7:49

白出のコルから日の出

7/20 8:27

白出のコルに到着

7/20 8:32

山荘の裏は夕焼け劇場

7/20 8:33

白出沢と笠ヶ岳、白山連峰もまだ見えます。

7/20 8:36

常念岳〜蝶ヶ岳
屏風の頭、前穂北峰　
涸沢

7/20 8:36

前穂高岳北峰

7/20 8:36

穂高岳山荘　祝100周年！

7/20 8:54

涸沢岳と穂高岳山荘　
布団干し日和

7/20 8:58

クモマグサ　
これ以外にはハクサンイチゲ、イワヒゲ、イワウメ、イワツメクサ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ等

7/20 9:17

山頂が見えてきました。
ちなみに山頂は一番高く見える場所の左に

7/20 9:34

到着　
山頂には先客がいるのでまずは方位盤を

7/20 9:34

吊尾根、前穂高岳、明神岳

7/20 9:34

再びジャンダルム

7/20 9:35

どアップ！　
直登ルートは左下から。通常ルートは左下から裏側に回り込んだ場所に

7/20 9:35

上高地と霞沢岳　
西側はガスガスで笠ヶ岳は見えず

7/20 9:36

先客が去り山頂貸切

7/20 9:37

山頂から

7/20 9:37

槍ヶ岳

7/20 9:38

今回のメインイベント　
穂高岳山荘100周年記念Tシャツを着て山頂で自撮

7/20 9:48

ジャンダルムへ

7/20 9:51

？　
ヒメクワガタかな

7/20 9:57

馬の背を下降中

7/20 10:07

馬の背と奥穂高岳

7/20 10:09

ジャンダルムとロバの耳

7/20 10:22

ロバの耳

7/20 10:43

ジャンダルム　
ロバの耳から下降中

7/20 10:55

直登ルートは私にはまだ早いので左側から巻いて正規ルートで登頂します。

7/20 10:59

鎖場を過ぎ右に回り込めば正規ルート

7/20 11:07

到着　
残念ながらタイミング悪く槍ヶ岳、奥穂高岳はガスの中に

7/20 11:08

昨年はガスガスで真っ白でしたが今回は青空をバックに

7/20 11:08

しばらくすると槍ヶ岳、奥穂高岳が

7/20 11:11

ガスの間から笠ヶ岳

7/20 11:12

奥穂高岳

7/20 11:52

ミヤマダイコンソウ　
稜線上にはオンタデ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイ、イワツメクサ、ハクサンイチゲ等

7/20 12:15

天狗岩、間ノ岳　
天狗のコルへ下降中、ここでトラブル発生！サイドポケットに入れっぱなしにしていたペットボトルが落下し谷底へ。ザックへ入れ忘れていました。

7/20 12:33

天狗のコルから天狗沢　
ザックに残った飲料は残りわずか。ここで岳沢に下るか悩みどころ。

7/20 12:36

前穂高岳と明神岳

7/20 12:55

天狗岩　
結局予定通り西穂高岳へ

7/20 12:57

天狗岩付近から上高地

7/20 12:57

岳沢小屋

7/20 13:04

天狗ノ頭

7/20 13:14

間ノ岳

7/20 13:16

逆層スラブを下り間天のコルへ

7/20 13:19

イワオウギ

7/20 13:38

チシマギキョウ　
花冠に毛あり

7/20 13:49

間ノ岳から西穂高岳を　
ここで残りの飲料を飲み干しました。

7/20 14:23

赤岩岳からP1と西穂高岳

7/20 14:38

イワギキョウ　
花冠に毛なし

7/20 14:50

P1から明神岳　
ここから見る西穂高岳はお気に入りですがあいにくガスガス

7/20 14:53

西穂高岳　
下るとガスが抜けるのはあるあるなので仕方ありません。

7/20 14:58

西穂高岳Tシャツで自撮　
本当はバックプリントを撮りたかったのですが三脚を忘れました。

7/20 15:00

笠ヶ岳は見えないので青空が見える南側をバックに

7/20 15:00

P1と吊尾根

7/20 15:01

定番の構図も

7/20 15:02

喉の渇きを耐えながら西穂山荘へ

7/20 15:11

ミヤマシオガマ

7/20 15:44

ピラミッドピークと吊尾根

7/20 16:01

独標

7/20 16:50

西穂山荘　
今の私にはオアシスに見えます。

7/20 17:41

初めての旧ボッカ道へ

7/20 18:49

約1時間でしたが初めてかつクマに怯えながら歩いていたのでとても長く感じました。ただこの先新穂高の駐車場まではさらに長く(´Д` )

7/20 20:15

無事帰還？
久々にヘロヘロ(>_<)

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

OM-D E-M1 Mark III ボディ オリンパス

感想

よりみち

祝！穂高岳山荘100周年
ということで白出沢から穂高岳山荘・奥穂高岳へ。

当初の計画では吊尾根〜前穂高岳〜重太郎新道で上高地へ下山。
過去3回 日帰りで同ルートを歩いているので状況も把握し安心なのですが
ロープウェイが再開する前の静かな西穂高岳にも登っておきたいと思い
新穂高からの周回に変更。私のスピードでこのルートの日帰りは可能なのか？
暗くなる前に旧ボッカ道を通過できるのか？色々シミュレーションした結果
日付が変わる頃に出発すれば可能であると判断し計画書を提出。

その後 白出沢の情報を検索していたら直近でetchanさんのレコがヒット
　https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5723174.html
重太郎橋は流されていないものの対岸には渡れない状態と知りました。
渡渉地点を探すため ここに到着した時点で周囲が明るくなっている必要が
あり出発時間を2時間ほど遅らせることにしました。
穂高岳山荘、奥穂高岳には余裕を持って到着。旧ボッカ道も明るいうちに
通過できましたが鍋平に向かう林道の途中で真っ暗闇に( ゜Д゜)

奥穂高岳〜西穂高岳間では天狗のコル手前でザックのサイドポケットに
入れっぱなしにしていたペットボトルを落下。周りに人がいなかったのは
幸いでした。ちなみに今回稜線ですれ違った登山者は2名だけでした。
その後は西穂山荘まで水分不足でかなりきつい山行に。

今回は良かった点、反省点も様々ですが…
貧脚が健脚のマネをしてはいけませんね(-_-;)