室堂から薬師岳


- GPS
- 24:16
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,381m
- 下り
- 2,888m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 2:11
- 合計
- 7:24
- 山行
- 6:04
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:01
- 山行
- 10:23
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 11:56
天候 | 午前中は快晴だが10時を過ぎると雲が上がって来て山頂部がガスで覆われる。28,29日は午後雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
ケーブルカーは事前に7:10発を予約 室堂から薬師岳を登り折立に下山 折立に立山駅に戻るタクシーを予約16:00 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪渓はかなり融けて、軽アイゼンを持っていったが使用せず 薬師岳まで距離の割に結構なアップダウンがありが時間が掛かる。 鬼岳や越中沢岳の下りなど結構急で浮石等も多く要注意 |
その他周辺情報 | 立山駅前の酒屋さん五十嶋商店6:00〜20:00まで営業ビールや地酒が買える。温泉施設立山吉峰温泉ゆ〜ランド650円(JAF,モンベル会員割590円) |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サブザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
行動食3
|
---|---|
共同装備 |
4人用テント
フライ
銀マット
コッヘル
EPIヘッド2
ガス缶3
夕食2 朝食3 |
備考 | 防虫スプレイ、防虫ネット(標高の低い登山道や水場、テント場で活躍) |
感想
2023年夏山合宿山行報告書
日時:2023,7,27(木)〜7,30(日)
山域:北アルプス室堂〜薬師岳〜折立
メンバー:SUsan、Kiku、Mizu65、Saga60
概要:
7/27(木)1日目 快晴30〜35℃
笠間P10:00==友部IC==北関東、上信越、北陸道立山IC=17:00立山駅前無料駐車場20:30就寝
7/28(金)2日目 快晴のち曇りから雷雨のち晴れ20〜15℃
5:00立山駅7:10ケーブルカー=バス=8:30室堂2445m8:50---10:40浄土山11:00---11:43鬼岳東面11:49---12:55獅子岳2714m13:00---13:55ザラ峠2348m14:15---14:59五色ヶ原山荘16:10---16:25五色ヶ原キャンプ指定地2450m20:30就寝
7/29(土)3日目 快晴のち曇りから雷雨のち晴れ 12〜21℃
3:00五色ヶ原キャンプ場5:10---五色ヶ原山荘5:25---6:07鳶山2616m6:24---8:15越中沢岳2591m8:30---11:10スゴ乗越11:35---12:15スゴ乗越小屋キャンプ指定地19:00就寝
7/30(日)4日目 快晴のち曇りのち晴れ 12〜35℃
2:00スゴ乗越小屋キャンプ指定地2250m4:00---5:20間山2585m5:34---7:32北薬師岳7:56—9:00薬師岳10:00—-薬師岳山荘10:40—-11:40薬師峠11:45---12:13太郎平小屋12:45---16:00折立16:05==予約タクシー==17:00立山駅P==17:30グリーンパーク吉峰18:10===立山IC==19:00有磯海SA夕食19:30==北陸、上信越、北関東道==友部IC=24:30笠間P24:40==水戸25:10
7/27(木)笠間市から立山駅まで470km,往復940km 片道食事休憩入れて6時間、明るいうちに立山駅前無料駐車場の木陰に車を入れ、駅前の太郎兵衛グループの酒屋さん(営業時間6:00〜20:00)で仕入れたもので山入りの宴。標高が500m以下のため蒸し暑く蚊取り線香を焚く。カナカナの声を聴きながら早々に就寝。平日のせいか駐車場も余裕あり。
7/28(金)ケーブルカーの始発は7:00からだが、この時期9:00までの間、10分間隔で臨時便が出るらしい。事前に7:10の予約で、混雑の中もすんなり室堂へ。小学生の集団登山もあるらしく立山と書かれた巨石の前は大混雑。午後から雷雨予報のため一ノ越から雄山を登ってからのオプションも諦め、予定どおり浄土山へ。一ノ越へのルートを離れると登山者が一気に少なくなる。快晴のもと大日岳、立山連峰、剱岳の素晴らしいパノラマが広がる。しかし、浄土山の手前から雲が湧き上がってきて、次々に山頂が飲み込まれていく。浄土山山頂に着くころ、一瞬、剱岳のガスが一部切れて写真が撮れた。南側には、龍王岳、またはるか遠くの薬師岳までの山並みは夏雲の中になっていた。稜線から東は、黒部湖や針ノ木岳の展望がいい。
鬼岳、獅子岳までの雪渓も小さくなっており、雪はザクザクでアイゼンなしで通過。佐々成政の峠越えで有名なザラ峠までは、急なアップダウンが続く。テント泊の大きく重いザックを背負っての登下降は辛い。34年前の5月に山スキーで室堂から上高地まで春山合宿をした時、最初の急斜面でNsanが200〜300m滑落したことを思い出す。幸いニッカボッカの厚手のズボンをエッジで大きくL字に破いただけで怪我はなかった。登山道の急斜面を歩きながら、周辺の急斜面のいったいどこを滑ったのか思い出せなかった。辛い登り下りが続くが、ハクサンフウロ等の高山植物が至る所に観られる。ザックを背負ったまま何度も屈んで写真を撮るため、なかなか進まない。
ザラ峠を下るころにはガスが出てきた。五色ヶ原への登りで、遠くで雷鳴が聞こえ、小屋の手前15分位のところでぽつりぽつり雨が降り出す。小屋が見えたと思ったら一気に大粒の雨が降り出し5分ほどで小屋に駆け込んだが、全身びしょ濡れになる。
雷が落ちつき雨止むまで、五色ヶ原山荘の玄関でビールを飲みながら雨宿りさせてもらった。
五色ヶ原キャンプ指定地は、小屋から10分下ったところ、雄山や針ノ木岳の展望がいい。ハクサンイチゲなどのお花畑の中、豊富な水場もある。既に20張りほど張られていたが、50張り以上はれそうな所。バイオ式で紙も流せるきれいなトイレ。空がオレンジ色に染まる頃、テント内で担いできたビールで乾杯。料理長Kikuちゃんのメニューは、新鮮レタスで焼肉を蒔いて食べたり、生卵使ったスープ、カレー用だった鶏肉は塩コショウニンニクで味付けし、オリーブオイルで蒸し焼きにと、テント食とは思えぬ美味でした。夜には満天の星空になっていた。缶ビール350ml700円、500mlなし、テント1人1500円,テント場に水場と空き缶回収網あり。
7/29(土)3時起床の5時出発、目覚めた時はまだ星空だったが、4時にはライトなしでも周りが見えるように明るくなる。既に出発した人たちもいる。
テントを撤収し、木道を上がる。まだ遠い薬師岳が赤く染まっていた。三角形のシルエットの槍ヶ岳も見える。振り返ると薬師岳がオレンジ色の背景に浮かんでいた。花が終わって綿毛になったものやまだ咲いているチングルマやハクサンイチゲの花についた朝露が光っている。日の出直後は、まだ12℃と肌寒い。五色ヶ原山荘から登山道に戻り、朝一の登りが始まる。本日の行程は、コースの中間地点のスゴ乗越小屋までの約6時間。
最初のピーク鳶山2616mからは、北には雄山や剱岳、五色ヶ原、南には薬師岳まで続く稜線が雲一つない快晴の中に広がる。距離の割には結構なアップダウンが続き、この日一番の展望だった越中沢岳2591mの登りと特に下山が急でへばってしまう。気温は21度くらいで風が吹けば涼しいが、強烈な日射しでボトルの水の減りが早い。
スゴノ頭への登り返しとスゴ乗越への下りあたりから、昨日同様雲が湧き上がってきて、薬師山頂を覆っていく。スゴ乗越小屋まで登り返し、小屋手前のキャンプ地にテントを張る。昨日同様雷で急な雨を予想し、ザックなどはテント内へ入れて、外にマットを広げビールで乾杯、1時間もしないうちにぽつりぽつりとなり、そうそうにテント内へ。昨日同様雷と土砂降りの雨となった。昨日の食べ残した食材をつまみにのんびりしながら、夕食まで持ち上げた芋焼酎を水で割りながらロング宴会。夕方、雨が上がり、空がオレンジ色になった。テントの外に出てみるとかなり低い位置に虹が出ていた。
明日は2時起床4時出発のため19時には就寝。缶ビール350ml800円、500ml千円、水は1L100円 バイオトイレ1回100円,紙は段ボールで改修するシステム。テント1人1000円、空き缶は小屋脇に潰して回収。
7/30(日)2時起床4時出発 気温12℃から35℃ 晴れのち曇りのち晴れ
本当はもう一泊できれば、ゆったり最後まで夏山を楽しむことができたが、仕事の都合もあり薬師岳に登り、一気に折立まで降りる長丁場、4時発で16時着の12時間行動となった最終日。
星空のもと起床テント撤収し、ヘッドライトをつけて登り始める。最初のピークに出る頃には明るくなり、間山手前で日の出となる。振り返れば立山剱方面から辿ってきた稜線が朝日に照らされていた。
間山への登りで雷鳥の親子6羽に遭遇。北薬師岳まで岩稜帯の結構な登りが続く。北薬師岳と薬師岳の標高差は26mだが、100m以上のアップダウンが続く。頂上直下の雪渓に降りて雪をゲット、山頂で360度の大展望を見ながら、かき氷を楽しむ。槍ヶ岳穂高連峰もずいぶん近くに見える。1時間程の間に立山剱方面には雲が湧いてきた。山頂からはひたすら長い下り。薬師岳山荘から薬師峠までは沢を下るようなところが続き、結構疲れるが、太郎平で待っているものがあり、一気に下山。
折立への下山口である太郎平小屋前は、黒部五郎や雲ノ平への入口の十字路でもあり、たくさんの人で溢れていた。薬師岳方面も雲に覆われ始めていたが、小屋前で楽しみにしていた生ビールを流し込む。
最終日は雷予報もなく雲が多いが日差しがあり、1000mの高度差を一気に折立まで下山。折立には下山途中で怪我をして遅れている仲間を待つグループや予約したのにまだ降りてこず3,4時間も待っているタクシーなどがあった。チャーターしたマイクロバスに乗り込むグループもあった。
16時に予約したタクシーで立山駅に戻り、汗を流す温泉に向かう道路に出ると、パトカーが道を塞いでいた。事故があったらしく道路は閉鎖で、やむなく迂回して温泉へ。一昨年も寄った立山ICの手前にある温泉施設(650円がJAFやモンベル割で590円)グリーンパーク吉峰立山吉峰温泉ゆ〜ランドのテレビニュースでマイクロバス事故を知る。最初の有磯海SAで夕食を摂り24時半に笠間着、水戸の自宅には25時に帰宅。
還暦登山隊の他の3人と怪我も事故もなく、北アルプスの夏山を満喫した合宿でした。差し入れしていただいた8人の方に、お礼申し上げます。どうもありがとうございました。
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