双六岳（テント泊）

2023年07月29日(土) 〜 2023年07月30日(日)

• GPS: 27:12
• 距離: 32.9km
• 登り: 2,244m
• 下り: 2,329m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:50
• 休憩: 3:26
• 合計: 13:16

4:32 鍋平駐車場
5:02 5:11 新穂高登山指導センター
5:12 5:12 新穂高温泉バス停
5:24 5:29 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
5:49 5:49 お助け風穴
6:06 6:08 中崎橋
6:21 6:26 笠新道登山口
6:39 7:04 わさび平小屋
7:26 7:27 小池新道入口
8:36 8:49 秩父沢出合
9:07 9:12 チボ岩
9:53 9:58 イタドリが原
10:41 11:17 シシウドヶ原
12:49 12:58 鏡池
13:01 13:43 鏡平山荘
15:01 15:25 弓折乗越
15:49 15:49 花見平
16:22 16:47 くろゆりベンチ
17:48 双六池

2日目

• 山行: 11:05
• 休憩: 3:38
• 合計: 14:43

4:11 双六小屋
4:29 4:31 双六岳巻道分岐
4:35 4:40 双六岳中道分岐
5:25 5:47 双六岳
6:17 6:22 双六岳中道分岐
6:24 6:25 双六岳巻道分岐
6:39 6:40 双六小屋
8:38 8:51 くろゆりベンチ
9:10 9:17 花見平
9:35 9:39 弓折乗越
10:40 11:16 鏡平山荘
11:18 11:30 鏡池
12:30 12:50 シシウドヶ原
13:26 13:32 イタドリが原
13:56 13:56 チボ岩
14:21 14:54 秩父沢出合
15:54 15:54 小池新道入口
16:24 17:02 わさび平小屋
17:19 17:20 笠新道登山口
17:35 17:35 中崎橋
17:58 17:58 お助け風穴
18:26 18:38 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
18:51 18:51 中崎山荘 奥飛騨の湯
18:54 ゴール地点

天候

7/29(土)　晴れのちガス（遠くで雷鳴）
7/30(日)　快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

土曜AM4時前着で、鍋平無料駐車場はP8が既に満車、P9が空き半分
（新穂高温泉駐車場の方は言わずもがなw）

コース状況／危険箇所等

小池新道はよく整備されており危険個所はありません。
一番道が悪いのがぬかるみなどある鍋平〜新穂高間。

その他周辺情報

下山が遅い時間だったため、新穂高温泉ではなく松本IC近くの瑞祥松本という日帰り温泉施設に寄って汗を流しました。0時まで営業しているし広いです。

写真

7/29 4:27

鍋平P9駐車場より出発。既に半分程度埋まってました。

7/29 4:51

最初にして最大の難関。鍋平から新穂高への下り道。

7/29 5:06

新穂高センターに到着。登山客がいっぱいです。

7/29 5:32

しばらく林道歩き。笠ヶ岳方面を眺めながら。

7/29 6:34

笠新道登山口を過ぎてなお、林道を進みますと。

7/29 6:38

わさび平小屋に到着。ついついラムネを買ってしまった。

7/29 7:22

わさび平小屋からさらに林道が続きます。日が射してきた。

7/29 7:25

小池新道登山口に到着。ここからが登山道。

7/29 7:40

小池新道は石の平らな面が敷かれており、すごく歩きやすい。

7/29 8:10

標高を上げていくと槍の姿が。この方角からだとイメージとちょっと違いますね。

7/29 8:12

北アルプスらしい光景。この時はまだ爽やかな気候だった。

7/29 8:16

穂高連峰をバックに。6月に行った西穂も見えますね。

7/29 8:27

秩父沢出合に到着。休憩している人がたくさん。ここで水分補給。

7/29 9:07

ここあたりから日差しが強烈に強くなり、暑さでスピードが落ちる落ちる。

7/29 10:30

シシウドヶ原はベンチがありますが日陰が無いので、休んでるのか体力削られているのか分からん状態に。

7/29 11:42

笠ヶ岳はすっかり湧いた雲に飲まれました。

7/29 12:06

木道を抜けた先、鏡平まで残り500mの登りもしんどい。

7/29 12:49

鏡池に到着。しかし槍は現れず。

7/29 13:05

クールダウンにかき氷。みぞれ味はシロップがかかってるのか見極めムズイ…

7/29 14:07

多少体力充電できたので先に進みますが、ちょっと嫌な雲が。

7/29 14:23

コバケイソウもチラホラ。ここにきて高山植物が増えてきた。

7/29 14:38

ガスっちゃって残念と言いたいところですが、むしろ涼しくてありがたい。

7/29 15:08

弓折乗越(分岐)に到着。風が強くなってきたのでここでウインドシェルを羽織りました。

7/29 15:29

ここから稜線歩き。ガスって周りの景色は見れません。幸いにも雷雨にはならず。

7/29 15:43

急に開けた場所に。うっかりすると迷いそう。ここに雷鳥家族がいました。

7/29 16:09

チングルマの群生も。天気悪い時は景色より花が主役。

7/29 16:14

くろゆりベンチ。でっかい野ウサギが走り回ってました。

7/29 16:52

双六小屋とテント場がガスの向こうに見えてきました。

7/29 17:07

正面には明日登る予定の双六岳。

7/29 18:19

双六テント場に到着。すっごく遅くなっちゃったけどキャパが大きくて、まだ張る場所があるのはありがたい。

7/29 19:06

疲れた身体を癒すべく、晩御飯はうなぎで一杯。

7/30 4:13

翌朝AM4時に、双六岳目指して出発。

7/30 4:17

ESMGさんは今回カメラマンになり、2カメラマン体制にw

7/30 4:26

ここらへんは緩やかな登り。山の形もはっきり分かるようになってきました。

7/30 4:26

だんだんと東の空が明るくなってきました。

7/30 4:28

巻道分岐。当然頂上に向かう稜線ルートで。

7/30 4:41

空が焼けてきました。ESMGさんもシャッター回数が増える。

7/30 4:53

日の出。ホント快晴ですね。昼間の暑さが怖いですw

7/30 4:54

槍ヶ岳方面。モルゲンロートにはならないかな。

7/30 4:54

鷲羽岳と奥の水晶岳。10年前もあそこで暑さにバテてたな。

7/30 4:56

朝日に照らされた稜線の道。最高の気分です。

7/30 4:57

たおやかな稜線を朝日をバックに歩く。

7/30 4:59

槍をバックに写真を撮るカメラマンを撮るカメラマン。

7/30 5:01

笠ヶ岳方面。ここから見る笠ヶ岳はまた違った印象。

7/30 5:02

山頂までの道。特徴的な稜線でこれぞ双六！って感じ。

7/30 5:13

振り返って槍ヶ岳。あーこれが天空の滑走路ってやつですね。

7/30 5:23

双六岳に到着。2860m。

7/30 5:25

左に黒部五郎岳と右奥に薬師岳。こんなに真近に見えるとは。

7/30 5:26

笠ヶ岳。こちらも100名山ですね。

7/30 5:28

三俣蓮華岳から鷲羽岳、水晶岳。その奥には立山や剱岳も。

7/30 5:33

西方には白山まで見えます。まさに100名山オールスターズ！

7/30 5:56

一応、天空の滑走路っぽく撮ってみたけど、望遠レンズじゃないからいろいろ厳しい。

7/30 8:32

テント場に戻りテント撤収して下山開始。晴れているとテント場のバックに鷲羽岳というロケーションなんですね。

7/30 9:02

登りで見た広大な砂地も、晴れてみると狭い範囲だったのね。

7/30 9:31

下りは常に槍ヶ岳を眺めることができました。筋骨隆々なイメージ。

7/30 11:21

鏡池で今度こそ池に映る槍を…、ちょっとさざ波で残念。

撮影機器：

LEICA Q2 ライカ

装備

個人装備

ヘッドランプ(1) 予備電池(1) カメラ(1) 地図(1) コンパス(1) 笛(1) ライター(1) ナイフ(1) 保険証(1) 飲料(1) ティッシュ(1) バンドエイド(1) タオル(1) 携帯電話(1) 計画書(1) 雨具(1) 防寒着(1) 手袋(1) ストック(1) ビニール袋(1) 替え衣類(1) シュラフ(1) ザックカバー(1) 水筒(1) 時計(1) 非常食(1) テント(1) テントマット(1) ランタン(1) コンロ(1) ガスカートリッジ(1) コッヘル(1) ファーストエイドキット(1) 医薬品(1) ラジオ(1)

共同装備

車(1) ツェルト(1)

感想

G-BONSAI

6月に引き続き、北アルプスの山歩きをしてきました。だいぶ以前から行きたいな〜と思っていた双六小屋テント泊の双六岳です。

駐車場争奪戦で悪名高い(?)新穂高温泉スタート。我々はもちろんハナからあきらめて鍋平の駐車場に向かいましたが、AM4時前についた段階でP8は埋まり、P9が半分くらい埋まってたかな。鍋平と新穂高の間の道が地味に面倒なんですよね…

天気は朝から快晴。新穂高からわさび平小屋、その先の小池新道登山口まではてくてく林道歩き。そして小池新道は石が主体の登山道ではありますが、平らな面がちゃんと平行になるよう積まれていて、それほど激しい急登もなく、歩きやすい道でした。景色も開けているところが多く、「北アルプスに来たなあ！」と感じられるほど。ですが、だんだん陽が昇ってくると日差しの直射攻撃が増してきて、2000mを超えてもとにかく暑い！　日陰に入るとだいぶ緩和されるため、周りの登山者もみな日陰まで進んで休憩を繰り返している様子でした。自分たちも秩父沢出合までは調子よく進んでいたのですが、そこからシシウドヶ原、鏡平山荘までの道のりは暑さで体力を奪われ、睡眠不足や水分補給が足りず、かなり時間を要してしまいました。（秩父沢でもっと水を補給すべきでした）

鏡平山荘で食事を採り多少体力回復して稜線を目指すと、遠くで雷鳴が…　判断悩ましいところですが、そのまま進み弓折乗越まで到着。まわりはガスに包まれ、その先の稜線歩きも視界は真っ白。それでも直射日光の暑さより全然マシ、という心理状態になっていました。メンバーの1人がヒザを痛めてしまったため、ロキソニン湿布で対処しながらゆっくり歩き双六小屋テント場に到着。遅い時間なのでざっと100張以上のテントはありましたが、それでも空きがあるほどキャパがあるんですね。速攻ビールと、今回はうなぎを持ってきたので白ご飯と共にうな重状態にして食べ、すぐ爆睡。

翌朝は4時にテント場を出て双六岳に向かい、槍、笠、鷲羽、水晶、黒部五郎、薬師の他、遠くには立山や剱、白山まで、まさに360°オールスター状態の景色を堪能。天気も良く朝だとほどよく涼しいので、「ずっとここに居たい」という感覚になっていました。

名残惜しくもテント場に戻り、長い下山路へ。この日も陽が登るにつれ暑くなり、下りとはいえやはり体への負担はありました。でも下りで稜線からの景色や、鏡池の逆さ槍（さざ波で微妙だったけど）が見れたのは良かったかな。ヒザ痛メンバーをフォローしながら明るいうちに新穂高まで戻ったところで、先に鍋平まで戻ってくれたメンバーが車を回して回収してくれました。ありがたや。

小池新道は登る人も下る人も多く、ツアーの方やトレラン系の方、縦走スタイルの人など老若男女様々な方がおり、裏銀座へのメイン街道なんだなーと感じました。双六小屋までは距離もありますが、歩きやすい道ですしそれほど急登は無いので計画段階で割と楽観視してしまってましたが、この時期の暑さが高い標高でもこれほどキツくなることを想定できていませんでした。計画段階で見込みが甘かったのは反省です。ただ天気の方は暑さを除けば、初日ガスったけど雷や雨にやられることも無く、良いコンディションで良かったです。

↓全ての写真はこちらに置いてあります。
https://globalbonsai.myportfolio.com/2023-mtsugoroku

えすえむ

[個人感想]
山行計画を見た段階で「自分には移動距離長いな、大丈夫かな」と思いつつ、この2ヶ月間行ってきたトレーニングがどこまで山行に表れるかが楽しみでもあり期待がありました。
が、前日は自分の不手際で睡眠時間を殆ど取れずコンディションは悪め、不安が上回ってのスタート。

登山道は終始とても歩きやすかったものの、大きく足を伸ばして上がるような段差では足が攣って睡眠不足を感じつつ、後続メンバーを待つという言い訳で多めの休憩を取りながら歩を進めました。
鏡平から双六小屋まではガスで景観はありませんでしたが、多少の涼しさを感じ歩きやすいなぁと思いながらも時折聞こえる雷鳴にビクッとなったり。
自分の力量では、秩父沢と鏡平の間にもう1箇所ほど水場があればもうちょっと楽になるだろうなぁと感じてしまいました。

翌朝の双六岳はもう感無量。すごい。（語彙力）

帰りも日差しと30℃を超える気温に恨み言も出つつ、なんとか無事に下山することが出来ました。
わさび平小屋でそうめんを食べたかったのですが、30、40分かかるとの事で泣く泣く諦めました。

今回は初めてミラーレス一眼を持っていきましたが、それに伴い予備のバッテリー・小型三脚などを含めいつもより2kgほどの重量増となりました。
シュラフを夏用にしたのと3kgの体重減で1ヶ月前よりも総重量は減っているのですが、やはり暑さで体力をジリジリと蝕まれていたのか、軽快に！とまでは行きませんでした。要トレーニング！

多くの方と追い越し追い越されを繰り返した結果、普段の山行よりも他の登山者との会話も増え、遅めの到着となった双六小屋では道中お会いした方に労いの言葉をかけていただいたりもしました。
テント撤収時には自分の真裏で片付けを行っていた方がお会いしたいYoutuber3人のうちの1人だったのに気付き、え？嘘でしょ？と4度見くらいしてから声を掛けさせて頂いて少しの間会話を楽しむ事も出来ました。
6月末の西穂高岳に続き最後まで膝痛は無し、帰宅後・翌日も全く筋肉痛は出ておらず、左膝の裏の筋が少し痛む程度だったため、ここでもトレーニングの成果を強く感じています。
毎度素晴らしい計画を立て、山行中ずっと楽しく話し励ましてくれるメンバー達と山々に感謝をしつつ、また次回に向けて準備していきます。